−1月−

−謹賀新年−
あけましておめでとうございます。こんなHPでも毎日のように必ず訪れて下さる方がおられることに感謝しています。担任を持たないこの2年間は実践内容も少なくなり,更新回数も減ってきています。しかし,自分で納得した真実だけを,できるだけ現場で役立てられる形で発信していきたいと思っています。今年もアクセスが1人でもある限り,細々と続けていきたいと思いますのでどうぞよろしくお願いします。
目次ページを今作り直しています。もうしばらくお待ち下さい。

−実録「補教」16−
昨年の続きです。健康観察で出席番号順に「はい元気です。○○さん。」と続いてきて,最後の子が「はい元気です。○○先生。」と呼んでくれました。私はその時,真面目な顔で「はい元気です。○○君。」と出席番号1番の子の名前を呼びました。これだけで,教室の空気は一気に劇場空間になります。子どもたちがつっこみを入れてくるからです。

−実録「補教」17−
今まで健康観察でこんなことをしたことはありませんでした。高学年のそのクラスに行って,朝何となく元気のない雰囲気を感じてとっさにやった「ぼけ」でした。分かる子には分かって,「それじゃあ永遠に終わらない」という意味で,ちゃんとつっこみを入れてくれましたが,朝の元気のない雰囲気はまだ漂っていました。そこで,もう一歩踏み込みました。

−実録「補教」18−
「○○君。」と呼ばれた出席番号1番の子は「えっ!?」という顔をして,どうしていいか分からない様子でした。きっと「先生は何を言っているんだろう。」と思っているのでしょう。このままでは微妙な雰囲気になりそうなので,しばらく1番君の方を見た後,「○○君,そこですぐに「はい元気です。○○さん。」と次の人を呼ばないとォー。笑いのツボが分かってないなー。まだ修行が足らない!」と言っている間に,周りの子も分かってきて,クスクス笑いが聞こえてきて全体の表情も和やかになりました。

−実録「補教」19−
朝,中学年の先生がインフルエンザで休むという連絡が入り,そのクラスに1日入りました。朝の会から帰りの会まで1日をクラスで過ごす楽しさを久し振りに味わいました。やはり担任はいいものです。まるで1日が小さな物語のようです。

−実録「補教」20−
朝の会や帰りの会に出た場合,どこでも使っているクイズネタがあります。レベル5まで設定し1から出題し,一人でも正解すると次のレベルに進むというパターンで盛り上げていきます。今までは時間の関係で途中で終わっていましたが,今回は1日で最後まで進みました。

−人間ドック−
(突然ですが・・・嬉しいことがあったので・・・)今日,人間ドックに行きました。最後に,データによる健康診断を受けました。そこで,「あなたの体は二十代のアスリートのようですね。」と言われました。これだけで十分幸せになれました。

−実録「補教」21−
どのクラスに行っても出しているクイズその1は「100階建てのビルから飛び降りた人がけがをしませんでした。なぜでしょう。」です。

−実録「補教」22−
「さあ,このクラスはどのレベルまで正解できるだろう。一人でも答えが分かったらクリアです。」と言うと,真剣になります。ビルの答えは「100階建てのビルの1階の窓から飛び降りたので,けがをしなかった。100階から飛び降りたとは言ってないよ。」というものです。

−実録「補教」23−
一人でも正解すると次のレベルに進みます。「では第2レベルの問題です。昔昔ある所に不思議な池がありました。旅人がその前を通る時,石を投げるとあら不思議,その石は沈んだりもぐったりしたそうです。なぜでしょう。」というものです。この問題を出す時は,動作をつけて,石が浮き沈みする様子を大袈裟に示します。すると案外,う〜ん・・・と子どもたちは考えこみます。ここがかわいいところです。

−実録「補教」24−
この問題もしばらくすると気づく子が現れてきます。(「沈んだり」も「もぐったり」もどちらも下に落ちて行くことだから不思議ではなく,当たり前だ。)という説明ができたらレベル2もクリアとなります。レベル3は黒板に図を描きます。

−実録「補教」25−
「Aの家からBの家に早く行くにはどこに橋を架けるといいだろう。橋は斜めには架けられない。」という問題です。

−実録「補教」26−
レベル3の問題の答えは「広い橋を架ける」というものです。答えを知っている子が一人もいないクラスでは盛り上がります。この中学年のクラスでは3,4人がいろいろな位置に橋を描いた後,女の子が出てきて見事正解を出しました。


−実録「補教」27−
「うーん・・・。さすが○組。やるねー。レベル3でノックアウトかと思っていたけど,○○さんがみんなを救ったねー。○○さんに拍手ー!!」と雰囲気を盛り上げてレベル4にいきます。ここからは二人の少年シリーズになります。

−実録「補教」28−
レベル4の問題は「煙突掃除をして降りてきた二人の少年。Aは顔にススがついていて,Bは顔にススがついていない。顔を洗うのはA,Bどちらか。」というものです。答えはBの顔にススがついていない少年ですが,その理由が言えるかどうかが問題になります。

−実録「補教」29−
この問題も,その中学年のクラスではしばらくして女の子が一人「BはススのついたAの顔を見て,自分もススがついていると思って顔を洗う。」と答えました。このクラスではここで朝の会の時間が終わり,「レベル5の問題は帰りの会で。」ということにしたところ,その日1日中「早く出して,早く出して。」の声が聞かれました。


−実録「補教」30−
帰りの会でレベル5として出したのは「砂漠をラクダを連れた少年が二人歩いていた。それを見た王様が気まぐれに,二人のラクダのうち隣町に遅く着いたラクダの持ち主に賞金を出すことにした。そこで二人の少年はお互いに早く着かないようにとゆっくりゆっくりと歩き始めた。ところが途中で老人がその話を聞き,ある助言をしたところ,二人はラクダに乗って猛スピードで隣町を目指して走り始めた。一体老人はどんな助言をしたのだろうか。」という問題でした。

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