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ミュージック アレンジは、日下部徳一郎(作・編曲家)のホームページです

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MARCHING

DCI ツアーでの練習



  

ツアーが行われるのは学校の夏休み期間中で、なんと言っても夏!くそ暑さは日本より湿度が低いとは言え、やはり猛暑の季節に違いは無い!練習中のメンバーは、もしもプールが近くにあったて、許されるなら、即飛び込める状態での姿でトレーニングしてます。
(もちろん女の子も)
首や腰にタオル・・・なんて下げて
る姿はなし! 休憩まで汗を拭いてる
姿は見ません。
しかし、裸といっても21才までの若
者のハダカ、中年になってかなり・・いやほとんどのアメリカ人が太って
しまう国民病ともいえる肥満症がウ
ジョウジョ居るアメリカで、練習し
ているメンバーの中でデブッチョを
探しだすのはかなりムズカシイ。
おっと、珍しく2003年にチャン
ピオンとなった Blue Devils のHi-note Trumpeter は100キロは、ゆうに越えたオデブさんでしたが・・・・やはり動作は鈍かった。 

練習場としては公の施設や学校を借りたり、公園で行ったり各 Corps ごとにそれぞれ分散して行われていますが、そこはアメリカ。
公園といっても日本の何とか公園とは違ってバカデカイ。まあ、国土の広さだけでも日本の25倍あるんですから、この公園で練習してますと、とある筋より情報をもらっても、そこに行くのに会場から一時間はザラ。ヤット練習会場に着いても、何処で練習してるか探すのはもう一苦労。そんな広い所なので、少々デカイ音を出しても練習しても周りには人影すら見えない・・・

こう紹介すると、練習会場に恵まれたアメリカみたいに広いスペースが無いとマーチングは出来ないのか?・・・・イエイエ違います、誤解しないで下さい。
が、この練習場が無いことをマーチングをやらない言い訳にしているバンドも多いが、今の日本でマーチング活動を行っているバンドで満足な練習場を確保しているのがどの位有るか・・・・
皆、悪戦苦闘して練習場を確保しながら取り組んでます・・・脱帽!あっ、突然話が脱線して日本へ帰国してしまいましたので元へもどします。
練習風景見学に The Cavaliers を訪問した時のその日のスケジューは、午前中はクーラーが効いた室内合奏練習を行い、午後からのフィィールドでのパート別練習へ三々五々にメンバーが移動中でした。


 The Cavaliersのバッテリー練習


[

パート別練習では、まず時間をか
けた基礎練習(レガート・ストロ
ーク始まってダウン・ストローク
やアップ・ストロークと全員ユニ
ゾン)を電子のクリック音をメト
ロノーム代わりにみっちり行って
から、(この間30〜45分)や
おら楽器をホルダーに着けやっと
ショーに使用する部分の練習を
キャプションヘッドのブレット・
クーン指導の元、ここでもクリッ
ク音に合わせて繰り返しの練習。
指導陣はブレット・クーン以下メ
トロノームを操作するデュレクタ
ーまで含めて4〜5名。バッテリーだけでもこの人数。

※このメトロノームによる練習方法はどのCorpsでも行っているトレーニングですが、2003年より毎年日本での公演を行なっている Blast の Producer、James Mason に シカゴのバンド・クリニック会場で逢った折、この練習方法に話題が及んだが、彼はその時「ああ、あのダックビートね。あれは非音楽的だからBlastでは練習に採用してないよ!」といってたが、その彼も1991年に DCI で「スター オブ インディアナ」を率いてNo1になった時には、この練習方法を行っていたはず。
またJames Mason への質問で、この Blast の演奏に指揮者が居ないのにどうやってタイミングを取るのか?後ろのボックスの中にいるパーカッションとキーボードは、ボックスに備え付けのモニターTVでTempoの指示を見れるが、ステージの演奏者はどうするのか?と聞いてみた。
答えは、Openingでのボレロで最初に出てくるメンバーのステップが隠れた指揮者の役割となり、その動きに合わせると。
また、Jazzバンドを例にとって、16名でのバンドで演奏するのにJazzでは指揮者は必要としない。一番前で演奏している1st Alto がコンサート・マスター兼コンダクターを果たせば合奏のタイミングはOKだとか。このBlast 設立時のオーディションには、全米から60名の募集に5000名の応募が有ったとかで、合格者には DCI のトップ12出身者も多かったとか。やはり、メンバーにはダック・ビートが身体に染み付いているのかも。あっまたまた話がそれてしまった・・・・なんせ、オッチョコチョイなもんで・・・
スミマセン!



 メンバーをサポートする人たち     

午前中、オレンジ・ハイスクール(冗談みたいな
名の高校)の施設中で、合奏トレーニングを行っ
た後に各セクションごとに分かれて練習を行って
いる間に、合宿場の高校の一角で次の食事の世話
や選択で子供の活動を影で支える保護者たち・・・・どこの国も一緒!
ユニフォームを洗濯するにもこのボランティアの
人が、町のランドリーに出かけて行って、そこで
使うお金が日に1万円だとか・・まっ、半端な人
数じゃないしネ。それから、ここの世話人の中に
は日本から某トップバンド所属の女性がカラーガ
ーズ指導の勉強にとメンバーの世話をしながら、ツアーに参加していました。

思い起こせば今から35年も昔、アメリカカ軍のキャンプをアメリカ本土から公演のため来日した30名ほどの男女混合で結成されたコーラス・グループ「ヤング・アメリカン」と一緒に、10日間ほどの日程でキャンプ廻りをしました。その時の食事は、このヤング・アメリカンのメンバーと一緒にバイキング形式だったのですが、同年代とはとても思えない食事の量で男の子だけならまだしも、女の子の皿を見るとナント私のタップリ2倍の分量がテンコ盛り状態に・・・・
あれだけ食べ続けたら、若いときならまだしも中年になったら絶対に太る!と、この写真が証明している。



ブラスのパート練習


ブラス隊の練習はこれまた、ミ
ーティング(お説教も有り?)
に始まって、柔軟体操の後に毎
日行われている練習パターンに
のっとって、基礎練習の音階練
習からリップ・スラーを含むト
レーニングに十分に時間を取っ
た後、これまたメトロノームの
クリック音にあわせてこれから
迎えようとしている夜の本番で
のショーでのトレーニング。動
きが始まると、デュレクターは
平地で高台が無い時用に常時持
ち運びしている日本ではあまり
お目にかかれないクレーン車の
ような台に乗って、そこからマイクで指示。(日本では校舎の3階から指示を出したりしているので一緒?)そのデュレクターの指示によってクリック音が始まり、メンバーの横にいるインストラクターがそれぞれ分担してセクションへコメントを挟みながらチャプターごとに仕上げられて行く。しかし、クレーン車まで用意しているとは・・・ここでの練習は、もう、細かな指摘もさる事ながら、メンタルな部分が多くなっているようだ。
驚くことには、このクォーター・ファイナルからセミ・ファイナルの間にも部分的にショーが変更となっていたりするポイントは5ヤード毎に白線が引かれ、そのラインが薄れてきたらインストラクターがスプレー缶(日本には無い)でシューとやると、またラインが引ける。一度きちんと図ったらその後は、ワンタッチで割と大ざっぱ!なライン引き。この辺が大陸っぽい。






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