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ミュージック アレンジは、日下部徳一郎(作・編曲家)のホームページです

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ROSE PALAd

ローズパレード 十日目 2006 1/2

5:30起床 起きるやいなやカーテンを開けて外を除くと曇りってはいるが雨はなし。ヤッタね・・・しかしこの安心もつかの間、ローズパレード会場からの実況中継テレビで写しだされて来るのはインタビューのために現地へ先乗りしている藤重先生とドラムメジャーの樋口、安部と通訳のエディ4名の姿!しかし、なんとなんと大粒の雨の中傘をさしてのインタビューではないか・・・やべっ!・・雨は覚悟していたがやはり残念!!

全員雨のパレードと覚悟して会場へ向かうが、到着した臨時の降車場となっているフリーウェイでは雨のため進行が遅れているので、ここでしばらく待機させられる。

そしてドラマはこのバスの中から始まった。

    


待機中のバスからは無線を通じて指令が次々と各号車へと飛ぶ。

その指令は「雨に気分が負けないようにパレードの演奏曲をみんなで歌え!」に始まって「帽子の穴をふさいで雨の侵入から防止せよ!」「ユニフォームのそでをゴムでしばれ
 !」「靴ヒモは硬くむすべ!」「カラーガーズのメンバーはレインコートの着用はあき らめよ!」と続々とつづく。

そして、その交信も風邪の発熱で体調を壊して数日間休養を
余儀なくされているメンバーに対して、パレードに参加するかどうか本人への意思を最終 確認するための通信をもって終了した。

待機するバスの窓を通して見えるのは時折激しく風とともに打ちつける雨。
しかし、時は刻一刻と過ぎ行き、雨で進行が遅れる中、スタート地点へと黙々と向かっている前のバンドメンバーのカッパ姿がやけに寒々しく感じられる光景が・・・


そして、いよいよスタートの時間がやって来ました。この日の為にずっと前から準備を行
い備えてきたローズパレードの出発、その時です。
白いスーツを着た委員会のボランティアの合図で、降り続く雨も、時折強く吹く冷たい風も、もうここにいたっては何の障害とも感じなくなった生徒132名とOG20名が威勢良くバスから飛び出して行きました。

 


〜 雨のローズパレード本番 〜




    


  

   
 
 
 ゴール地点での光景は、それはそれはすさまじいものを感じる瞬間でした。

時折シャワーを浴びるように降り続ける悪天候と戦いながら、しかも、今までに経験したことの無い9キロと気が遠くなる距離を、途切れる事のない沿道のアメリカ人の陽気で明るい歓声にささえられて、一時も休むことなく演奏・演技を行って歩き通し精魂使い果たしてゴールをしたあとに倒れ込むメンバーに、目標としてきたことをやりとげた。
溢れんばかりの達成感が手にとるように伝わってくる光景でもありました。

心配された落伍者を一人もださずにパレードを終了したことは絶賛に値し、これは全員での協力と日ごろの努力がここに実を結んだものといえるでしょう。
そして、晴れやかな笑顔と充実感いっぱいの思いでパサディナを後にしました。   



    
         やったね精華!!                          やったね精華OG!!

後に今回のローズパレード委員会の委員で日系2世として精華女子高校担当でお世話してくれたカーク・オガワさんから聞いた話によると、中間地点を通過すると手を抜いてドラムマーチが多くなったり隊列が乱れたりするバンドが多い中、マリーンバンドと精華女子高校の2チームだけがパレードの最後まで、スタート地点と同じ高いクォリティーを保ったままでゴールして委員会の中でも絶賛されていたそうです。

本番を終えた夜のミーティングでは、今回別日程で渡米している吉田理事長より今日のねぎらいの言葉を受けるとともに「感謝の気持ち」を持ち続けることの大切さを説かれ、ローズパレードでの大成功に導いてくれた各方面への感謝の気持ちを持つことの大切さを学びました。
今夜は9:00と異例の早い時間に終礼も終わって、長い、長〜い一日が終了です。





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