ROSE 　PALADE

ローズパレード　四日目　１２/２７

ホリデーボール・ミュージック・フェスティバル本番

５：３０起床　今日の朝食は今までの精華単独食事とは違って、出演する全高校生メンバーやバンド関係者全員がまるで野球でも出来そうなドデカイ広間で、しかも各学校が入り混じって食卓に着くスタイルとなっている。
あたりを見渡すと、各校それぞれのユニフォームを着込んだアメリカのどの高校生も、さすがに本番を控えた緊張からか昨夜のように騒ぐ姿は見受けられないし、食べている食事の量も思ったほど多くはない。

朝食後ホテル出発の時間となると、今回遠征のため新調したブルー基調のユニフォームに身を包んだメンバーが、寒さ防止のウインドブレーカーを上に羽織ってバスの元に集合して来る。晴れやかな瞬間である。

会場のマウント・カーメル高校に到着後、さっそく楽器の積み下ろしからウォーミング・アップへと手際よく準備が進む中、重大事件が発生！　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ドキッ

　　　
　マウント・カーメル高校にて

いざ会場の下見をしてみると、昨日まで練習したフィールドと今日のフィールドで前後の距離を測る目印のインパウンズライン（ハッシュマーク）の位置が違うのが判明！横の間隔目印の５ヤードラインが同じなのがせめてもの救いだが、藤重先生とマーチング・スタッフの間で「どうやって修正しようか?」とため息がもれる。
これはプロとアマチュアのフットボール会場ではハッシュマークの位置が違うために起きたハプニングだが、今さらここであわてても仕方がない。練習をやり直す時間など到底考えられず、生徒にハッシュマークの位置が違うため今回は目印には使え無いことを伝えただけで、会場到着後二時間足らずでウォーミングアップもそこそこに、あわただしく本番開始となった。

　　　

ホリデーボール・ミュージックフェスティバル　フィールドショー　本番

これらはアメリカのチーム

今年出演したのは、アリゾナ州よりFｌorence高校、Sandra Day 0' Connor高校、Ironwood高校、ニュージャージ州よりWashingtone Township高校、カリフォルニア州よりFremont高校、Don Lugo高校、オハイオ州よりLakota East高校、ワシントン州よりShorecrest高校、ネブラスカ州よりPapillion-La Vista South高校、アイオワ州よりCedar Falls高校、イリノイ州よりGlenbrook South高校、ユタ州よりWest Jordan高校、それに精華女子高校の計１３校が参加であった。

そして、今日のコンテストで一位になると、ホリデーボールのハーフタイムショーで単独演奏の権利を獲得することが出来る。

　　　　

ホリデーボール・ミュージック・フェスティバル出場は今回の遠征の大きな目標の一つだが、演奏終了後のスタンドに詰め掛けた約３０００名の観客全員による絶大なスタンディング・オベーションの絶賛が、これまで日本で行ってきたマーチング活動での確かな手ごたえを本場アメリカでも充分に感じることが出来た。

そして、演奏より戻ってしばらくしたころから、先ほどの精華の演技を見てその素晴らしさにびっくりさせられたのか、アメリカ各地からやって来た同じ高校生バンドメンバーが徐々に話しかけて来だして、少しずつ交流が始まる。

昼食後は、２９日のホリデーボール決勝戦でのハーフタイムショーの、合同練習が開始される。

この合同練習は、ディレクターのトーマス・レスリー氏の指示で総勢２０００名で星形を作っていく段取りから進められるが、もちろんこれらの指示はすべて英語。

最初のうちはトーマス氏の英語をエディが同時通訳をしながら進むが、だんだん練習が進んでくるとそこは同じマーチングをやっている高校生、なんとなく通訳なしでも動いているし、他のセクションの練習でヒマな時などは隣の生徒から英語で話しかけられたりする光景も・・・
お友達がたくさん出来るとイイナ・・・

　　　　　

そして、日もとっぷりと暮れたころにマウント・カーメル高校の公会堂ではホリデーボール・ミュージック・フェスティバルのクラシック演奏のコンテストとジャズバンド演奏のコンテストが緊張のうちに始まる。
両方とも演奏は２０分間で演奏終了後に審査員より１０分程度のクリニックを受けるスタイルで、フィールドショーを含めこれらの結果は明日発表される。

　　　

忙しかった一日、だが今回の遠征目標達成の手ごたえを感じつつホテルへと向かう。