2000年9月上旬の日常
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2000年9月1日(金)
未だ脱力中。夜半過ぎると眠くて仕方がない。昨晩は早く寝よう早く寝ようと思っていたのだが、『夏祭り』に始まる連作全体と、続く二短篇の構想をテキストに纏め、そのあとあの短篇の一章分をものすげー勢いで書き上げていたら、結局就寝時間は前の日と同じになってしまった。お陰で疲れが抜けない。まだ眠い。
なお、『夏祭り』は帰宅後に本格着手、あの短篇と同時進行で執筆中。書き上がり次第流しますのでちょっとだけ締切破りをご容赦ください>某MLの皆様。というかマスターの反応が。さだまさしファンにとって非常に有り難いのがこのページ。ニューアルバムの情報が流れたので、ふと思い立って眺めに行くと、流石にオフィシャルサイト、既に全曲の歌詞が掲載されている。発売してからの楽しみにしておこう、と思いつつ、どうしても気になったので一曲だけ確認してしまった。「最期の夢」。この曲はアルバム発売に先駆けて、ファンクラブ会員限定のコンサートと夏恒例の長崎野外コンサートという二つの重要なステージに於いてトリを飾る曲として演奏されたらしく、思わせぶりなタイトルと相俟ってさだ師の意気込みを感じさせずにおかない。で、歌詞を一通り読む…………………………いいの……これがいいのよ……(号泣)昔から「夢」がタイトルに入った楽曲は異様に優れたものが多いのだが、個人的に連作だと思っている傑作「夢」「夢の夢」を引き継ぐような内容で、相変わらず筋の通った歌詞が、もう。俄然期待が高まっております。くうううう。
……あ、因みに「極光」はこれです。非常にローカルな話題ですが。本日のお買い物
1,日向章一郎『電撃娘は163センチ いずみさんのためなら死ねる編』(集英社・コバルト文庫)
2,斎藤 純『100万ドルの幻聴』(新潮文庫)
何を買ってるんだか。他に定期購読誌を買い、また午前中の暇を利用して筆記用具の補充分と履歴書を買い、更に証明写真も撮ってきた。
2000年9月2日(土)
体温と気温がほぼ同じか……そんな中わざわざバイクで食事に出かけあまつさえ買い物に出かけてしまった自分は一体。
本日のお買い物
1,ジェフリー・ディーヴァー『悪魔の涙』(文春文庫)
……だけか。自宅を大きくぐるっと迂回するように走り回ってこれだけか。
疲れたから今日はこれだけ……いや、要は書くことがあまりないからなんだけど。あ、一つだけあった。未鑑賞DVDの一本をどうにか消化。ニコラス・ケイジ主演『8mm』。あまり結末は良くない、という公開当時からの評判だったが、確かにこれはいま一歩二歩。「邪悪な脚本」と言い「悪魔に魅了される主人公」と言うが、スナッフ・ビデオという素材が主人公を引っ張り込む要素はあまり見当たらないし(描写としてそれらしくなってはいるが説得力に乏しい)、結末も殺人に対する葛藤の描き方が興味深いがそれを除くと非常にセンチメンタルな復讐に終始しているだけ、という印象。あるセンセーショナルな外面を剥ぐと、寧ろ有り体のハードボイルド&サスペンスの域を出ていない。従って煽り文句に誘われて見ると期待はずれとなるだろうが、逆にはじめから普通のハードボイルド物・サスペンス物の認識で見れば及第の出来と言えようか。
中島みゆき『夜会』の旧作がどうやらDVD化されるらしい。しかも全作。いえーっ!!!!
2000年9月3日(日)
いつも通りというか何もしてないぞというか。
昨晩は日記を書いた前後から急激にテンションが異常を来し某所のチャットなどで大暴れしてしまう。あとになってその勢いを執筆に持ち込めば良かったと思うがそれこそ後の祭りである。数日中に書き上げたいんだけど……。すっかり読書報告が途絶えているが全く読んでいないわけではない。非常にペースが遅いこととそちらへの集中力が散漫になって、一々新しい本に浮気してしまう所為でなかなか一冊が終わらないのだった。今メインで読んでいたのは宮部みゆきだったのだが、昼食を食べにいく際、ハードカバーを携えていくのが面倒だったので、手頃な文庫をとピーター・ラヴゼイの新刊を持っていって読み始めてしまう。そんなこんなで取っかかりだけ読んだとか読みかけのままという本ばかりがやたら増えて、なかなか終わらないのであった。特に長篇はすっかり停滞してます。駄目だねえ。
2000年9月4日(月)
本日のお買い物
1,山本 剛『放課後未来派倶楽部 月夜に踊る道化師』(角川スニーカー文庫)
2,石川真介『琵琶湖殺人探訪』(青樹社・BIG BOOKS)
先の木曜日に言及した小池定路氏イラストの小説というのが1。石川真介氏の積みっぱなしの諸作と共に早めに読みたい……んだけど。10月までに予定の全作業を完結させる、というのより果てしない夢にしか思えないのであった。こちらの目論見通りにことが進行した場合、今の職場からは専門でパソコンを扱える人間がいなくなる。それで予め、大まかにデータ出力まで行えるマニュアルを用意してから辞めてくれ、と言われているのだけれど……今日の騒ぎを見ていると果たしてマニュアルを用意したところでどの程度作業が出来るのか心許ない。私は私のやりたいことがあるから辞めるわけで、残れといわれてもそこは譲れない線ではあるのだけれど……新しい職に慣れる以外にも心労の種は当分尽きそうにない。大体小説の方も長篇のプロットの打ち直しとか、『夏祭り』から始まった連作の構想を何処かの公募に投じるために纏めるとか、他にも計画だけは山積みの作品群を何とか形にする野望があるし……。俄にテンションが上がっているのは歓迎したいところだが、これがいつまで持続するのか、またいつまでも続かれると脳溢血でぽっくり逝ってしまうんじゃないかと心配したり。
……まあぐだぐだ言わずに、取り敢えず今月来月の締切地獄を無事乗り切ることに意識を傾注しますか。
ところでこんな調子で遊べるんだろうか『AIR』。郷ひろみのドップラー効果が素敵。
因みに次の日曜日で当サイトは一周年を迎えます。一応記念企画らしきものも考えていますが……期待しないでください。蔵書放出ではなく一応創作系らしい企画になる予定。
2000年9月5日(火)
本日のお買い物
1,東 雅夫・編『少女怪談』(学研M文庫)
2,大倉らいた『ハッピィサルベージ(3) 〜GO GO サルベージ!〜』(メディアワークス・電撃文庫)
3,森村誠一『殺人倶楽部』(角川春樹事務所・ハルキホラー文庫)
3は私の母が購入した(というか買わせた)ものだが、あとで読むつもりなので記録に残しておく。今日から一日当たりの執筆枚数を記録に留めておこうかなーと思う。複数作品を平行して執筆しているため、原稿用紙にして何枚書いたのか解らなくなるのでその日の書き出しを予め別ファイルに書き留めておいて、就寝前に書き上げた部分を全てそこに転写して枚数を計測するのである。さあこれで自分に対して云い訳が利かなくなるぞと。
ちなみに先月15日から昨日までに執筆した枚数は、約120枚。……結構書いたねえ……。一日平均6枚は、まあ頑張ったね程度のペースだが本格着手した時期から考えると平均はもうちょっと上がる。このペースなら当初の目標も達成できそうだが依然予断を許さず。そもそも今月末締切の二短篇のプロットがまだだあ。
2000年9月6日(水)
9月5日の執筆枚数は8枚。まあまあのように見えるが瞬間最大風速は一時間に4枚に達している。つまり、夕方からパソコンに向かっていたのに実働は二時間そこらだった勘定。ICQからチャットになだれ込んでしまった所為だ。しょーもない。
国内物と海外物、という分類が良く為される。ブランドとか映画とか色々あるが、取り敢えず小説、それもミステリに限って言うと、この分類は基本的に日本語をベースに書かれたか、他国語で書かれたものの翻訳小説であるかに拠って明確に二分される。それだけに、さも双方がジャンルとして成立するように語る場合も少なくないのだが、現実にはどうだろうか。
単純に日本語で書かれた小説にしたところで、それらをただ「国内物」というだけで同列に看做すことは不可能である。ハードボイルドがあり冒険小説がありサスペンスがあり本格推理があり、ハードボイルドの中にもチャンドラーの系譜を踏む所謂私立探偵小説とハメットの後継である暗黒小説があり(暗黒小説は冒険小説とも交差しているので、本当は寧ろ独立して語るべきものだがここは便宜上)、本格推理の中にもロジック中心・トリック中心・近年ではシリーズキャラクター主導という別趣向も出没し、更にアンチという内側からの対立項が存在する。のみならず、これに近代に執筆されたものと戦後間もなくに著されたもの、それ以前、黎明期といった風に時代によって分類する方法もある。これらを幾ら日本語で書かれているからと言って同系統のものとして一緒くたに論じるのは乱暴だろう。
海外物と一般に呼ばれるものは、この事情が更に複雑になる。翻訳小説であるという腑分けからすれば一緒であっても、原典の出自は一致しないのだ。英語で書かれたものがあればドイツ語で書かれたものもフランス語で書かれたものもあり、最近では南アフリカからの輸入作も登場して話題を呼んでいた。更に同じ英語であっても、アメリカで書かれたものもあればイギリスで書かれたものもカナダで書かれたものもあり、翻訳時は英語文を参照したものでも原典は他の言語で記されている場合も少なくない。各々それぞれのお国柄を反映して言葉の癖も違えば精神性も大きく隔たりがあり、ここに所謂国内物と同様のジャンル分けが絡むと、海外物といって十把一絡げに語ることが如何に乱暴か、お解りになるだろう。
一般に海外物が受け入れられづらいのは、翻訳によって異なるリーダビリティ、カタカナの固有名詞が乱立することへの嫌悪感といった理由が挙げられる。それらを乗り越えて他人に海外物を読ませようとするのであれば、ただ「国内物」の対立項でしかない「海外物」という大枠を用いるのではなく、自分が薦めたいジャンルを「海外物」の中においてきっちりと定義し、それを相手に理解させた上で話を進めるべきだろう。詳細な解釈も説明もなくただ「海外物」という雑多なものを含める定義を用いて語り、「一般に受け入れられない」と嘆くのは、推薦者として怠慢かついい加減に過ぎる態度と言えまいか。本気で自分の読んでいるものの魅力を伝えたいと思うのなら、最低限その定義や立場ぐらい明確にするべきだ――ましていっぱしの読み手を自称するなら尚更に。――某所での書き込みに対して感じていたことをしたためた。あちらに書き込むことも考えたけれど、例によって自分の論点を整理したかったことと、そこではログが流れてしまうことも考慮に容れて自分の日記に残した次第。既にある意味で問題が終息してしまっている、という理由もある。他にも色々と感じたことはあるけれど――これ以上語っても詮無いので止めておく。
あ、でも最後に一言だけ。……これって常識じゃなかったんですか?本日のお買い物
1,馳 星周『漂流街』(徳間文庫)
2,大江千里『Solitude』(Station Kids Records)
またやっちまったぜ>松本楽志さん&たれきゅんさん。1は私が馳単行本で唯一未読のものだ。昨日あれだけいぢめられた直後だって言うのによう。関係ないがたれきゅんさんは現在奇跡の日記連続更新を継続中。見てあげておくんなまし。
2は本日発売、大江千里のニューアルバム。先行シングルの出来は決して満足できるものではなかったが、アルバムは想像以上にいい出来。ひとつ前のオリジナル『ROOM 802』は打ち込みを中心とした、アレンジャー大江千里としての試行錯誤の痕跡が色濃く窺われたが、変形のベストアルバム『2000 Joe』を経て遂にスタイルが完成したという印象。全曲が大江千里のピアノをフィーチャーしたロックバンドの編成を取っており、音のタッチは全般に原点に戻ったシンプルなものになっている。大半の曲で石原慎一郎が担当したエレキギターの音色もいいアクセントになっている。所々英語詞が挟まれているのが全体からするとうざったいのだけれど、詞と曲のクオリティも上々。突出した楽曲は『Solitude』のみといった感触だが、アルバム全体の出来は良好。しかし基本的な味わいは完璧に大江千里なので、嫌いな人にはやっぱしお勧めしません。
2000年9月7日(木)
9月6日の執筆枚数15枚。そして徒花『LOVEマシーン』脱稿。この上なく疲れた。取り敢えず先刻某氏に添付ファイルの形でお届けする。某所に流すか否かは思案の真っ最中。なんというか、あそこに流すにはあまりにもあまりな内容なのよねー。
そして夜が明けて、職場にて長篇のプロットを完成させる。やっと執筆に入れます。しかし、書きながらあちこち調整する必要はありそう。ここからが本当の正念場である……本日のお買い物
1,古泉迦十『火蛾』
2,古処誠二『少年たちの密室』
3,高里椎奈『緑陰の雨 灼けた月 薬屋探偵妖綺談』
4,森 博嗣『魔剣天翔 Cockpit on Knife Edge』(以上、講談社ノベルス)
……頼むから予定はひと月以上前に出して。お願いだから発売日はちゃんと守って。兎に角それだけ。1と2は早めに読みたいなあと取り敢えず願う。――さて。長らく懸案であった本掲示板、一時的ですが『R』を設置いたしました。要は旧『in Deep』掲示板の再利用。既に普通の書き込みが絶えて久しい掲示板ですが、これを期にまたあれこれと書き込んでいただければ幸いです。でも旧掲示板へのリンクも日記とトップページに温存します。その訳は……お解りでしょ?
2000年9月8日(金)
本日のお買い物
1,『AIR』(Key・Windows95/98・18禁)
2,今邑 彩『翼ある蛇』(角川ホラー文庫)
3,Holly Cole『Calling You』(東芝EMI・CD)
4,Fourplay『Yes, Please』
5,Jaco Pastorous Big Band『twins I & II』(以上、wea japan・CD)
目玉は1だが詳細は下に譲る。
問題は4。当初8月末予定が案の定9月に繰り上がり、先日行き付けの店で予定表に「発売延期」の札が貼ってあったので確認したところ「10月頃に延びた」と言われそのつもりでいたのが、今日『AIR』の売れ行きを確認(やめい)ついでにCD屋に寄ってみたら発売してるじゃあーりませんか。しかもジャケットの記述に拠れば二度目に出された発売予定日にちゃんと出ている。レジに出しながら「一体どこでガセネタ掴んできたんじゃこのボケがあ」としばき倒したい衝動に駆られるがどうにか堪えた。出来はやはり素晴らしかったのでそれで良しとする。
5はジャコ・パストリアスのビッグバンドが1982年に来日した際のライブ音源をジャコ自身が選曲・編集し、日本のみで発売した二枚組ライブアルバムの復刻版。これを更に再編集したアルバム『Invitation』が晩年に世界的に発売され、オリジナルであった『twins』は幻となっていたのだが、昨年末に漸く完全な形でCD化されたものである。主立った楽曲は全て『Invitation』に収録されているため、そちらを購入済みの私には新鮮味に欠けるというのが正直な感想ではあるが、ジャコの意志がより濃厚に反映されている点からも、ファンとしては有り難い復刻。これから聴く方は、多少値は張っても『twins』で最盛期のライブを体感していただきたい。さて、こちらの世界では期待の大作『AIR』。久し振りに購入したその日のうちにインストールし、冒頭のみプレイしてみた。
……まだ冒頭である。本来何か言うべき段階ではないが、早くも幾つか気付いた点があったので羅列する。
良さそうな点:
・音楽は上質。相変わらずヴォーカルトラックのミックスダウンが甘甘だが、楽曲の出来は悪くない。
・オープニングの演出も悪くない。
・CGもなかなかに美麗。まあ、この為に別のソフト会社がとばっちりを食ったという話も聞くので、不出来だったらそれこそ目も当てられなかっただろうが……。
悪い点
・テキストの日本語が所々変。HPで新人ライターの詩を見たときからやばそうだとは思っていたけど……
・展開が極度に不自然。尤も、この点はあとあとフォローされるかも知れないので現時点では「気になる」程度。ただ、既にフォローできないほど珍妙な点もあちこちに……ギャグとしての許容範囲からも外れていると思うのだが。
・これが一番肝心。キャラクター造形があまりに『Kanon』を意識しすぎている。まだヒロイン格は一人しか出てきていないが、それからして既に「がお」という微妙な口癖の持ち主。『Kanon』を御存知の方は咄嗟にあの羽根娘を連想するだろう。しかもあれ程説得力もインパクトも、今のところ、ない。尤もこれも他のキャラクターを見て改めて判断する必要があるのだが、私自身は「がお」という台詞に瞬時にして萎えたことだけは述べておきたい。
・キャラデザインの見分けがつかない、ってこれは『MOON』(Tactics)の当時から解っていたことではある。しかし、等身を上げたことでより見分けがつきにくくなったことだけは指摘しておきたい。学生の母親にしては『Kanon』にも増してデザインが若すぎるんだーっっっ
――以上、全て初日の物語を見た段階での所感なので後日覆すところも多いと思うが、取り敢えず現時点では注目に値する出来ではない、という印象が強い。某所で某氏が「予約だけで十何万枚っっ??!!」と叫んで卓袱台をひっくり返していたが(→(ノ ̄□ ̄)ノ ~┻━┻これのこと)、正直それ程の代物ではないだろう、という当初の予測が当たっている可能性の方が大きそう。
何にしてもまだ冒頭である。一人二人シナリオをこなしたら改めて言及してみるとしよう。なお『AIR』について御意見等おありの方は深い掲示板の方へどうぞ。書き忘れてましたが9月7日の執筆枚数は5枚。俄にスピードダウン。まあ、勢力殆ど吸い上げられちゃったしー。そもそもこんな短期間に複数の小説を仕上げようという暴挙自体初体験なので、ある程度停滞が挟まってしまうのは許容しないと……でもちょっとやばい。
職場では新・本格推理投稿のための短篇のプロットを練る。今ひとつ見定められなかった細部の仕掛けなども見えてきて、どうにか期限内に仕上げられそうな予感が漂う。しかしこの短篇、珍しいのは書き始める前にラストの台詞が決まってしまったこと。私の場合、冒頭とラストシーンを先に決めて着手するのがパターンになってはいるのだが、台詞からきっちり決まってしまうのはかなり珍しい。しかも台詞だけ見ると仄かに社会派。でも本編はほぼ全編に渉ってボケとツッコミが繰り返されるような。どんな話だ。ほんとに本格推理か。
2000年9月9日(土)
本日午後9時日本テレビ系にて放映のドラマ『フードファイト』に登場。楽しみに楽しみにしていたその中身は……満足。やはり何処か都合良く作られた脚本という気がしないでもないが、身贔屓なしにこのシリーズで一番安心して見ていられた一回でした。殆どステージトークと同様のノリで自然体のまま演技するさだまさしと草g(敢えて使ってみる機種依存文字)らの演技もうまく調和してましたし、コーラス付き『関白宣言』の大盤振る舞いもナイス。物語もこれまでのようにやたら安易に進まなかった(尤もこれは最終回で盛り上げる為の足場固めの意味合いが強かったようだが)のも評価できます。いやー堪能しました。しかしこの決着だと次の回も登場しなければ何となく収まりが悪い気がするのだが。となるとやはり最後までちゃんと見なきゃ駄目かそうか(と自分を納得させる)。
……ところで、この設定からすると、さだまさしは宮沢りえと横山裕の父親ということになるんだねえ……何じゃそりゃ。
何となく映画『翔べ!イカロスの翼』をもう一度見たくなった私であった。(さだまさしがサーカスのピエロ役で主演した作品)本日のお買い物
1,小林泰三『肉食屋敷』
2,瀬川ことび『厄落とし』
3,横溝正史『トランプ台上の首』
4,井上雅彦・編『塔の物語 異形アンソロジー タロット・ボックスI』(以上、角川ホラー文庫)
5,井上雅彦・編『帰還 異形コレクションXVI』(光文社文庫)
待望の異形コレクション・シリーズ復活。どうなることかと思っていたがブックデザイン・本文構成はほぼ完璧に旧来通り。カバーがコーティングされているのと文字組み・フォントが違うぐらい。以前からの読者も安心して購入できます。しかしあまりに元通りなので光文社文庫に見えないのが難だが。くだん仲間の石神茉莉さんが載っているのが個人的にちょっと複雑。ふ。……取り敢えず日本語読解力と文章力を身につけるのが先決でしょう、と感じるのみだった……。論争にもならんもんなこれじゃ。
2000年9月10日(日)
まずはご挨拶。本日を持ちまして、『若おやじの殿堂』は晴れて公開より1周年を迎えることが出来ました。これも皆様の御愛顧あってのことと、心より感謝いたします。有り難うございました。引き続きのおつき合いを願えれば幸いこれに勝ることは御座いません。今後も何卒宜しくお願いいたします。つきましては、特別企画をご用意いたしましたので、興味がおありの向きはこちら、或いは『最近の日常』トップにあるリンクから移動してくださいませ。
――さてここからはいつも通りの日記。
すっかり書き忘れてましたが9月8日の執筆枚数は……1枚に満たず。その代わり翌日は就寝前に猛スパートをかけて、どうにかこうにか13枚。そして、短篇『夏祭り』脱稿。内容等に興味がおありの方は1周年企画のページに移動してください。これで8月以降に完成させた短篇は三本目。私の人生において異例のハイペースである。流石に疲れた。これがあと一ヶ月半以上、しかも残り三つ(以上)のひとつは長篇……本当に気力は保つんだろうか。
しかしその前にやらなければならないことがある。某所に送るための書類整備。久々にIllustratorを起動し、B4サイズである書類を作成する。この辺は気張っても仕方ないので、感性任せに三時間ほどで仕上げた。そしてB4プリンタを購入して初めてB4で出力してみる。それなりに感動する。ああ、これでパソコンでコマ割りした漫画を描いて投稿することが……ってそんなことを考えてどうするんだ私は。
そして息を吐く暇もなく、記念企画のページ作りを行う。説明が多く、思いの外難渋し、完成したのは午前1時過ぎ。それから更に日記を書き始め、このあとは某所に送る書類を更に幾つか作成・整理しなければいけない……こういう時に限って無性に眠いのは一体どうしたことか。『あなたまミステリ系掲示板』が、10日12時頃から更新している気配がない……? 私の処だけか?慣れた身には、 ここが使えないというだけで結構不便なのだった。