2001年7月下旬の日常
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2001年7月21日(土)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20010721~.htm#Day21犯人は私! ……何のことだろう。
暑さの中淡々と物書き。長篇を書きながら未だに短篇の題名考えていたりするんだが。
しかしどんなに暑くても出歩くのはある意味病気である。昼食を、先週空振りした行き付けの蕎麦屋にて採る。この陽気に暖かいうどんを頼むのは我ながらチャレンジャーだと思った。まだ後継者が慣れていないからかちと汁がしょっぱく、悔しいが少し残してしまった。
帰宅後、軽く仮眠するが躰がすっかり熱を持ってしまって頭がうまく機能していない。耐え難くなって、ノートパソコンを傍らに近所の食事処に出向きかき氷を食べながら執筆する。夕方で客の入りも少ないから一杯で長居しても咎められまい、と思ったが罪の意識も重なってもう一杯注文する。三十分ほど執筆し、躰もいい具合に冷えてきたところで自宅に戻った。が、来月の新刊チェックなどをしているうちに七時になってしまい結局トータルではあんまり進んでいなかったり。しかし、執筆のためにファミリーレストランや喫茶店に籠もる書き手の皆さんの心境、よく解るぞ。本日のお買い物、は昼食の帰途遠回りして元バイト先書店で。
1,火浦 功『死に急ぐ奴らの街』(デュアル文庫/徳間書店)
2,桜野みねね『Healing Planet』(GANGAN COMICS/ENIX)
火浦功氏は気がついたときに買うだけ買っておかないと。守護月天はどうした、と思いつつまあ活動してるならいいか、と諦めつつある桜野みねね氏の最新刊の2。フルCG作画だが、タッチはアナログのそれよりも味があって良し。本日は新耳袋ライブ21である。本当は暢気に遊んでいる場合ではないのだが、あのシリーズは時々いいネタをインスパイアしてくれるので行けるときには行っておきたいし、何よりずーっと籠もっていると内圧が上がりすぎて私自身危険な状態になる。というわけで、整理券が出ている場合を鑑みて、という名目の元早めに出かける予定。そしてどこかに籠もって書き物進めてみたり。それ以上に、ライブ会場でMD録音を試みてレコーダーが本当に壊れるのか確かめてみたかったり……止めろ買ったばかりだろう俺。
どーでもいいが今日のUSOジャパンに出てきたさかさまの店は、単純な上下逆と鏡面構造とが一緒くたになっていて、一見凝っているがポリシーに一貫性がないのがちょっと。肝心の不思議なカレーも完璧に想像通りだし……まあ、これはこれで愉しい。
2001年7月22日(日)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20010721~.htm#Day22おまえ犯人か?! ……違ったらしい。
というわけで新耳袋ライブ16へ(昨日書いた数字は間違いです。でも直に訂正しない不精者)。十時半に配られた整理券を、もしかしたら来るかも知れない知り合いのために二枚確保して、アルタ近くの喫茶店で執筆を進めながら時間を潰す。十一時半頃に指示通り、風俗店のど真ん中にある公園(どういう子供が遊ぶというのだあそこは)で待機し、知り合いは結局来なかったのでひとり座敷横のベンチ席に陣取る。
大体十二時半頃に木原浩勝氏が登場し、ライブが始まる。今日は相方の中山市朗氏が別の仕事で不在ということもあって、全体にイレギュラーな展開。簡単な前振りのあと、前回のライブで知遇を得たという、アフタヌーン等で活躍中の漫画家・外薗昌也氏(あ、アンケートで字を間違えた気がする)が壇上に登場し、前置き代わりの奇談に宇宙人らしきエピソードを交えて、何故か全般に笑いの絶えない状況で会は進む。休憩を挟んでの後半戦は、何故か所謂“事故物件”を見つけやすい外薗氏の独壇場となった。そもそもこの方は家族揃って本物の「お化け屋敷」に暮らしていたという途轍もない経験の持ち主で、まあ幾らでも出てくる。「アシスタントらに話すたびに引かれた」と仰言っていたが、リピーターの多いこのライブの観客すら引かせる迫力と、翻って何故か「当時は幽霊と思わなかった」と語る外薗氏の言動が妙に受けたり。外薗氏に徹底的に語っていただいたあとは、やや押し詰まった時間の中、木原氏が幼少の頃から追っていたという「くだん」に絡むあまりに深い取材と考察をやや早足に語る。いちおう「くだん」に纏わる小説を著した人間だけにこの項は非常に興味深かったが、これは確かに声高には語れない(但し、言及可能な範囲の考察については近々刊行される『都市の穴』という書籍にて綴っておられるとか。必読)。しかしこういう部分こそ新耳袋トークライブの醍醐味であろう。約五時間きっぱり堪能した。
帰路、祓えの儀式として必ず何かしら口にしてから家に帰る、というのがあるため、自宅近くのコンビニで飲み物二本とおにぎりを買って、一本を半分ほど飲んで帰ったのだが、途中近所に住む野良猫の一匹が、何故か私の方に近付いてきて驚いた。三メートルほどの距離を保って座り、じっと私の手許を見つめているのである。「……あげない」と言っても退かない。触れようと近付けば逃げるくせに、一定の距離を保って相変わらず手許を見ているのだ。最終的に無視して先を進む。その場に座り込んだままの視線が何となく恨めしげだった。――ちなみに、その猫が最初にいた辺りに別の猫が長々と寝そべっていたが、こいつは一歩も動こうとしなかった。
帰宅後、メールチェックに軽くあちこち巡回したあと眠りに就く。……が、三時間で叩き起こされた。簡単な朝食のあと母が、手伝っている事務所に新しいプリンタを導入するためのお金を預かっているので一緒に来い、と言われ眠い目を擦りつつ出かける。だが、買うつもりだったプリンタは値札がついている癖に在庫が無く、メーカーの在庫も月曜にならないと確認できないという為体。そのまま持ち帰るために、わざわざ駐車場に入れてきたというのに(ここで5000円以上の買い物をすると一時間分の駐車券がもらえる仕組み)、だ。在庫が確認できていればその場で支払いを済ませ問題なく駐車券をもらえたのだから、と説教して駐車券だけはもぎ取り、あとは後日在庫が確認できてから支払い・配送手続を行うと約束を取り付けて店を出る。
ものが手に入ればそのまま帰るところが、一時間分の駐車券だけ手に入ったという半端な状況のため、そのまま戻らずアメ横などを散策。親父はPS版のスペースインベーダーを買い、私と母は書店にてそれぞれ文庫を買い、更に夕食の肉を買い、ついでに昼食も近場で済ませて帰宅する。本日のお買い物
1,天藤 真『背が高くて東大出』(天藤真推理小説全集16/創元推理文庫/東京創元社)
2,東野圭吾『悪意』(講談社文庫/講談社)
1が私の、2が母の出資のもの。2は持っていない、と私が断言した上で購入したのだが、後で冷静になって考えると、新書版で持っている。……まあ、どうせ埋もれているから二冊あってもあまり問題はない気もする。……さて、いい加減仕事に戻ろう……と思うが眠気が強烈でいまいち集中力なし。どないするか。
2001年7月23日(月)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20010721~.htm#Day23仕事がないので執筆を……進められない。頭が煮立ってるような気がします。
昨日のプリンタが届いた、という連絡があったので、早めに職場を出て注文と支払いを済ませる。昨日と同じ店員が応対したが、やはり作業がとろい。そのあと、秋葉原の某店にてDVDだCDだを数点予約し、先日受け取り損なった品物を確保して帰宅。だらだらとやってます。お陰で個人的には何もなし。
生まれ育ったのが毎年この時期に隅田川花火大会で大騒ぎになる地区なので余計に思うのだが、明石市の将棋倒しによる被害は間違いなく行政側のミスによる人災だろう。隅田川の花火大会では、元々開催地付近に多くの橋が存在するという利点もあるのだが、それぞれの通行方向を抑制し周辺の道路を完璧に管理することでああした被害を一度として齎していない。少なくとも例年この行事に住民として立ち会ってきた身には、通行規制を行わない方が異常なのだ。まして、明石市の現場は駅と会場を結ぶ唯一の連絡橋であり、そこに流れを作ることすらせず立ち止まる人々を放置していたとあれば、警備計画の見込みの甘さは歴然。或いは、花火大会全体としての予備調査があまりに足りていない。どうしても誰かの責任を問いたいのなら、まず市と現地警察、そして主催者が為すべきでしょう。現場で騒いでいたという若者よりも先に、だ。
本日のお買い物
1,園田健一『砲神エグザクソン(4)』(アフタヌーンKC/講談社)
ところで何日経ったっけ、この話。……もしかしてまだ一日経ってない?
2001年7月24日(火)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20010721~.htm#Day24大手や古参の零細企業ではIllustratorは8.0ぐらいまでしか実用していない。対して新参の企業やデザイナーは何の疑問もなく9.0以降を利用しているらしい。その認識の歪みが時々こういう形で仕事に影響を及ぼすのだった。確かに8.0までしか用意していないのはこちらの問題だが、現実として9.0以降に対応した製版・印刷ソフトは未だに安定も普及もしておらず、ただ単にデザイナーや仲介業者にその認識が行き渡っていないに過ぎない。お願いですからその辺解ってください、というか仕事を発注するときはどのヴァージョンまでなら適当なのか、というのを確認するのは常識の範疇じゃないのか。その後、社長があちこちでリサーチしてきた結果、殆どのところでは9.0は殆ど使っていない、と判明した。持ってはいるが、職場の系列では一回も使ったことがない(今回急ぎだったため緊急にデータの変更をお願いし、それが最初だった模様)、取引先のデザイナーは外注で届いたものを変換するためだけに使い自分では7.0辺りを使っている。
以上、詳しくは説明するのが面倒だけど文脈から察してくださいな愚痴でした。ちなみにこの原稿の制作元であるデザイナーの最も言語道断な点は、新聞掲載のモノクロ原稿だと言っているのにデータにカラー部分を含めてしまっている点。……何だかんだと結局こちらに手間をかけさせるだけだったじゃないか。悪いことは重なる、と言うべきなのか。暑さで私の足であるバイクがいかれた。点火系統が故障したらしく、セルをかけてもエンジンが廻らない。粘って粘って粘ってセルを操作すれば稀にかかるのだが、無論実用レベルではない。数日前から最低二回はセルを廻さないとエンジンがかからない(乗っている方ならお解りだろうが、この陽気なら基本的に一回廻せばかかる)という症状を呈していたのだが、今日帰宅しようとしたときに完璧に故障してしまったらしい。職場近くの、このバイクを購入した店に持っていき、明後日ぐらいまで預けて修理して貰うこととなった。……まあ、高校時代はほぼ同じ道程を自転車で行き来していたのだから、暫くはそれで耐えるか……と思いきや、折良くなのか悪しくなのか台風が接近中。どっちにしても数日バイクにも自転車にも乗りにくい陽気が予想されるのだった。
母親の車に便乗して帰宅したあと、それでも秋葉原まで買い物に出かける私が物好きでなくて何だというのか。いや、明日・明後日と足の自由が利かないから今のうちに欲しいものは入手しておこう、という判断もあるにはあったんだけど。
本日のお買い物
1,芦辺 拓『赤死病の館の殺人』(カッパ・ノベルス/光文社)
2,『To Heart アンソロジーGAMEコミックス』(TWIN HEART COMICS/宙出版)
3,近藤るるる『天からトルテ!X3』(BROS. COMICS)
4,須藤真澄『おさんぽ大王(5)』(BEAM COMIX/以上、enterbrain)
5,『HERO 初回生産限定BOXセット』(フジテレビ、VICTOR ENTERTAINMENT・DVD Video)
6,『ザ・セル 特別プレミアム版』(Pioneer LDC・DVD Video)
7,Herbie Hancock『FUTURE 2 FUTURE』(VICTOR ENTERTAINMENT)
あははははははははは。もうリンクが大変たらないですわ。それでも新規が一つだけで助かった方か。
1は森江春策シリーズの短篇・中篇を集めた作品集。森江と新島ともかのイメージイラスト付き。3は『ファミ通ブロス』誌上に連載された、シリーズの番外編。普通のファンタジーになってないか。4は、『※加工してあります』が絶品、とか言ったら怒られるか。
5から下の見るからに高そうなのが夕方自転車に乗ってえっちらおっちら仕入れてきた代物。5は結構迷ったのだが、やはりあの名台詞「あるよ」をいつでも鑑賞できるように手元に置いておきたい、と決心した次第。6は、シナリオ的には兎も角映像と音楽、そしてあのシリアル・キラーの異様な造型が出色なので購入。音楽以外の音声を断った状態で再生できるという設定もナイス。
一番の楽しみは7。ハンコックとビル・ラズウェルという、ヒップ・ホップ初期に一つの頂点を極めたコンビが21世紀に入って再びコラボレーションを行った記念すべきアルバム。ドラムン・ベースにクラブ・ミュージックを取り入れながら、同時に往年のストレート・アヘッド路線で共に演奏した仲間をも招きいずれのジャンルにも傾きすぎない独特のサウンドを形成しているのは相変わらず。特にドラムン・ベースはあのトニー・ウィリアムスの音源を採用しそのものずばり『Tony Willams』と銘打った一曲で途方もないクオリティに仕立てている。いいぞ。……で、『HERO』を見ているんですが……一篇の中に本放送時のCMごとを区切りにチャプター付けてくれるぐらいの配慮は欲しかったなも。『踊る大捜査線』はスタッフの拘りもあってその辺徹底した気配りが為されていたが、あれを基準に考えてしまうと物足りない物足りない。他に持っているテレビドラマのDVDは『TRICK』だけだが、正直一番ひどいかも、仕様として。音楽がやたら大きすぎるのも気になります。
2001年7月25日(水)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20010721~.htm#Day25昨日のも悶絶したが今日は職場でひとり爆発しました。データが開けず、仲介した人物が掴まらないのでデザイナーに直に連絡したところ、Illustrator5.5を使用し、現在のヴァージョンではサポートされていない方式で入力したのだと言う。凄まじいのは、「他の方からもそういう報告を受けているんですが」、別の方式で保存して渡し直しているのだ、と語ったことだ。
……なんで知ってて一般性の低い方式で保存して寄越すんだーっ!!!? それでもプロか貴様ーっ??!
あとで遊軍代わりの社長が即刻動き、保存方式を変えたものを直接引き取ってきたのだけど……まあ、結構若い人物だったらしいのだが。念のために申し添えておきますが、私が問題にしているのは5.5辺りまででサポートされていたとは言え現在は利用されていると保証できない方式でもって保存するという行為を、既に何度か苦情・注文を受けているのに繰り返していることであって。若いとか年を経ているとかは関係なく、経験を全く応用していないことが一番プロとして拙い。こちらが5.5を持っていれば良かったとかいう考え方もあるが、問題が違うのはお解りだろう。(大体この手のソフトウェアは世代が古くなると製版機器などの代理店で取り扱わなくなるのは想像できないか? つまり、導入時期によっては古い保存形式はそもそもサポートのしようがないと察しないか?? 昨日の人物といい、思考が硬化しているんだよな……こう言っては何だが、まだ若いのに。翻って、うちの職場で電子メールを利用していれば良かった、とも言われたのだが、これも経験上頷けない。というのも、メールはそもそも大容量のデータを扱うのに向いていないのだ。転送に時間を費やす割に電送経路によって障害を得てしまう危険も多い。テキストデータやjpgなどネットワークで頻繁に利用されるデータであってもうまく転送できない危険があるのに、データの読み出しに専用のソフトが必要であるものなど、転送の段階で各種設定に異常を来すことも多い――しかも、イラストレーターやクオークなどのデザイン・印刷に利用されるソフトウェアでは複数のデータを組み合わせて一つのデータを作っている場合があり、ことにこの手のデータは配置がちょっとでも変わると正常に再現できなくなるため、メールで送信するときはMO入力に倍する用心が必要となる、というのを多分デザイナーは理解していない。何より困るのは、MOですら回避が難しいのに、メールとなるとウィルスに感染する危険が増大する点だ。事実、取引先の企業ではしょっちゅうウィルスの被害があり、PCそのものを交換せねばならなくなったケースもあるという。デザイナーのように大容量のデータを、主に送信を中心に扱っているところでは問題ないだろうが、出版社や製版会社の如く外部からデータを受け取っているところでは常にウィルスの危険に晒されているわけだ。PC廻りに予算を割ける大きい企業ならば兎も角、中小企業ではウィルスの感染がどれほど深刻な影響を齎すかは想像に難くない。前述の通り、扱うデータのサイズが基本的に大きく、処理する絶対数が決して多くない私の職場のようなところでは、メールを利用する必然性は決して高くないのだ。
……兎に角、もちっと考えて仕事してくれ、という話。一応御客様で、しかも直接の相手でない分誤りを是正するメリットも考えられないことから時間をかけて説教するのは避けたけれど、苛立ちを吐き出すところがなかった分、社長が電話している後ろでの私のキレようはそれはそれは凄まじいものであったとさ。――で、この文面をアップロードしてだいぶ経ってからふと追加。更に念のために申し添えますと、全部のデザイナーがこうも幼稚だとは無論微塵も思ってません。この二日続いた妙な出来事に、こういうタイプがあるらしい、というのを分析してみたまでです。そもそも取引の多いところではこうした問題は既に解決済みだったり、すぐに打ち合わせて改善案を探したりとちゃんと大人の対応をしてくださってますし。要は、それ以前の杜撰さが見えるような仕事がとっっても気分が悪かったのです。ちなみにいまは別に腹を立ててもいません。いーネタになったなと思っているだけ(それが一番凶悪か……?)。
本日のお買い物
1,田中啓文『ネコノメノヨウニ…』
2,田中芳樹『KLAN』
3,倉田英之『R.O.D.(4)』(以上、スーパーダッシュ文庫/集英社)
4, 同 『TRAIN+TRAIN(2)』(電撃文庫)
5,臣士れい『エペリュージュ(1)』(電撃コミックス/以上、メディアワークス)
6,森岡浩之・他『星界の戦旗読本』(早川書房)
7,ウラジーミル・ナボコフ『ベンドシニスター(Letter)』(みすず書房)
8,『Pia・キャロットへようこそ!2 ビジュアル・コミック・アンソロジー』(MAGICAL CUTE/enterbrain)
多っ。
1は田中啓文氏久々のジュブナイル、と言うがこの人の作品でジュブナイルと一般作品にどんな違いがあるのか私はあまり理解してません。見た感じ、極端に違わないよな。いいけど。2は新たなシリーズ展開に先駆けた文庫化。
5は多分臣士れい氏全開の内容。弱点は背景の書き込みが浅すぎること。この台詞、ダブルミーニングです。6は書き下ろし(?)外伝三本収録。内容的には、アニメ版『〜戦記II』開始に合わせたもの。
残った4、7、8はbk1での購入。4は既にかなり前の発行だが、当時はまさか続けて買うとは思わずスルーしてしまったもの。近日四巻が発売されるのでその前に、と慌てて注文。7は後学のため。8は……実は、絵一枚なんだけどね、目当て。この二日ほど意識的にメール返信をサボってます。ちゃんと拝読しているのですが、日記をまともに書いているだけでもかなり危険なのにこの上メールまでと思うと躊躇してしまうのです。返信は長篇が脱稿したあとに纏めてか、早めに応えねばならないものだけに限らせていただきます御了承下さい。だから早く送って担当さーん。
そもそもいまのペースでは今月内に脱稿するのは困難と捉えるのが正しい判断だと自分で思うのだが、何故か未だに本気で焦ってないのですよ。どうしてだ。ともあれ、暫くの間私の反応はひどく気紛れに見えますが許してぇぇぇぇ。
2001年7月26日(木)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20010721~.htm#Day26ちょっとだけ情報公開の許可が出たので宣伝。FOX出版から創刊される新機軸のゲーム雑誌・『Aria』にて、私がこないだまで格闘していた短篇とインタビュアーとして参加した記事が掲載されます。発売日は9/4予定。更に詳細なデータは、来月半ばぐらいに発表される予定なので気が向いた方はチェックしてくださいませ。これの稿料が入ったら映画と食事を一回奢れと両親に脅されております。
公開前の追い込みで忙し……くもない。他に仕事がないからだ。でも若干残業になるのが待ちで大半の時間を奪われるこの仕事の宿命なのであった。
本日のお買い物
1,小池田マヤ『聖☆高校生(4)』(ヤングキングコミックス/少年画報社)
2,あざの耕平『Dクラッカーズ 敵手-pursuer-』(富士見ミステリー文庫/富士見書房)
3,愛川 晶『巫女の館の密室』
4,柴田よしき『風精(ゼフィルス)の棲む場所』(以上、MYSTERY LEAGUE/原書房)
本当は今日発売の、前々から楽しみにしていたゲームもあったのだが、時間が時間だったのでスキップ。明日は三本ぐらい買うかも知れない久々に。買っても遊べないけど。
それはそうと、俄に水を得て活気づいている気がする1。小池田氏は深刻さをオブラートに包みつつ軽薄に進んでくれるのが個人的には一番面白いと思っているので、この巻の展開は一番望むところ。2は結局唯一読んでいるミステリー文庫作品となってしまいました。見たところいよいよミステリー色が薄まっている気がするんですけど……
3と4は、随分前から話題に上っていたがいよいよ開幕となった原書房のミステリー叢書シリーズ第一弾。本当は、サイン会があるので4は別の処で買わなきゃいけなかったんだが……。昨日お知らせしたように、メールは当分お出ししないようにしておりますがチェックはしております。思わぬ方からメールを頂戴して喜んだり……がすぐに返信できない、と言ってしまったことを軽く後悔したり。ああ早く長篇を仕上げないとーっ!
2001年7月27日(金)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20010721~.htm#Day27本日午後四時頃、日記の送信フォームから投稿くださったM・T様。当方、仰言るA・O様とは面識もありませんし連絡方法も存じておりません。恐らくどなたかと誤解されていることと思います。申し訳ありませんがお力にはなれません。何卒御了承下さい。
――メールでもご一報差し上げていますが万一のためと、あまりにも不思議な誤解だったのでネタにさせていただきました。……どう考えても解らないのです、ほんまに。何がきっかけでそのよおな誤解が生じたのでしょう???……他に特に書くことなし。ただ、買い物は何故か多い。
1,あさりよしとお『なつのロケット』
2,文月 晃『藍より青し(6)』(以上、JETS COMICS/白泉社)
3,天野こずえ『AQUA(1)』(stencil comics/ENIX)
4,森見明日『結びの杜(1)』(ヤングキングコミックス/少年画報社)
5,元田隆晴『現役医師が語る! 病院の怪奇・心霊現象』(竹書房文庫/竹書房)
6,bond『BORN』(DECCA RECORDS/Universal Classic & Jazz/Universal Music・CD)
7,『Only You -リ・クルス-』(Alicesoft・Windows対応ゲーム・18禁)
8,『愛しの言霊』(Silky's/elf・Windows対応ゲーム・18禁)
9,『AIR [全年齢対象版]』(Key/Visual Arts・Windows対応ゲーム)
今日は漫画のヒットが二つあって幸せ。1は小学生がロケットを飛ばすというシチュエーションの元に描かれた、一種の青春もの。決して思惑通りに進まない苦さといい、エンディングの深い余韻といい、個人的に好きな作品の五指に入れてしまいたいくらい。私は常々、何冊・何十冊と続く大長編ではなく、単行本一冊、譲渡しても二冊できっちりと完結する漫画作品の中にこそ名作があって然るべきだと思っていて、そういう意味で理想的な作品に久々に出逢った感触。ちなみに、この理想に適った、と感じている作品の一つに須藤真澄『アクアリウム』というのがあります。昔は新声社、現在は秋田書店から刊行。
もう一つのヒットは3。環境開発が進んで水の惑星へと変貌した火星を舞台にした、SF的ほのぼのファンタジー。水と猫と女の子、というシチュエーションのみ、特別な事件なしで淡々と綴られる雰囲気が素敵……って、そういや前述の『アクアリウム』と通じてるんだなその辺。私のツボらしい。
4は、先日の新耳袋ライブで木原浩勝氏が名前を出して驚いた森見明日氏の連載作品。しかし酷なことを言うようですが演出技量に問題がありすぎます。まだ前半を読んだだけですが、本来効果を上げるべきシーンが殆ど演出の失敗で台無しになっている。祓わない霊能者、という着想は決して悪くないのにー。演出的に問題があるのは文章である5も同様だが、こちらは多分ある程度は本当に実体験なのでしょうしプロではないから辛うじて許容範囲。
6は昨晩三澤未来さんに薦められた、女性四人のストリングスを中心としたグループの日本デビュー作。全員が本来クラシック畑で技術は確か、ダンス感覚とスパニッシュ音楽の空気を取り込んだ演奏は確かに聴きごたえあり――が、個人的にはあまりに楽譜通りで弾けている気配がないのが物足りない(尤もそれは私がすっかりジャズに心酔して、枠の中で徹底したアドリブ表現の対決を試みる、という激しさにいま一番惹かれている、という理由がある)。加えてメンバー以外のストリングスやパーカッション・シンセサイザー・ギターなど他のパートに音が依存しすぎていたのも、『カルテット』という編成から期待していたものとはちょっとかけ離れていたかな、と。どうせストリングス四人でやるなら、それ以外のメンバーを必要としない最小限の編成で完成された空間を演出して欲しかったな、と。音楽そのものとして悪くないとは思うが、正直現段階ではアイドル歌謡と大差ない表現手法なのが気懸かりなのだ。
で、予告通り三つ購入しました新作ゲームの7から9。でも長篇が脱稿するまで全部プレイはお預けなのです。7は本当に待望の一本だったんだが。あ、ちなみに9に添付の絵本は、通常版のような大判ではなくCDジュエルケースに収納可能な正方形・中綴じの判型でした。取り敢えず、流しそうめんのシーンのCGが追加されているだけでも私には買い、って私のツボはそこにもあるのか。で、6から9の四つを購入しに行くとき、上野駅の前を通ったのだが、そこで某政党が街頭演説をやっていた。折しも私の走っている車線は渋滞で、その状況に暢気に演説をやっているだけでこっちはもうその政党に入れる気を失ってしまったのだけど、それとは関係なく、演説の声を聞いているうちにふとあることに気付いた。いくぶん鼻にかかった濁声。その人物は駅の出入口の方に向いて演説をしており私の位置から顔を見ることは出来なかったが、紫色の頭髪に派手な柄のシャツに半ズボン。妙に白い肌。
……どう考えても、作家のK・S氏だった。
駅から町中へ溢れ出してくる人並みはしかし、耳を傾ける様子もなく足早に立ち去るのみ。私自身、そのまま気にも留めずに先を急いだのだった……言いたいことは色々あるんだけど敢えて口を閉ざす。
2001年7月28日(土)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20010721~.htm#Day28予定では今日は意地でも『猿の惑星』のはずだったが、諸事情から無理に今日行く必要が無くなったため、現地で考えることにする。で、結局選んだのは宮崎駿監督最新作『千と千尋の神隠し』(配給・東宝)と無難な線、だが8時20分という初回の時刻にも関わらずほぼ満席状態、基本的に前寄りの席に着くのが習慣の私だが、それでも躊躇する最前列に行かざるを得ない、という状態であった。例によって感想は別枠でお届けします……ああ、いつになったら正式にコンテンツを分離出来るやら。それ以前にまた感想だなんだで執筆滞ってるし。
某所にロックオンされたからなのか、ここ数日カウンターの進み具合が素晴らしく早まっております――のは大変有り難いことなのですが同時にうちの不出来なカウンターがリセットされる確率も高まっている模様。暫く正常運転だったのでカウンター数値の記録をさぼっていたのですが、俄にまめに記録を行い何とか対応していますが、そろそろ別のカウンターを用意する時期に来ているのかも知れず。恐らく、同時アクセスに対する柔軟性が低いのが原因でしょうから、この辺に対応済みのいいカウンターcgiを御存知の方ご教授下さると大変助かります。
ちなみに、こんなに頻繁にぶっ飛ぶのは私自身のページだけで、同じcgiを利用している別のところでは現時点までほぼトラブルゼロです。何故だろう。そんなわけで、隠しページのアクセスカウンターが廻っているのも多分、純粋に「気付いた」人が増えたからでしょう、と。
2001年7月29日(日)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20010721~.htm#Day29投票に行く。ど消去法を使ったら実は……というオチだった。つまらん。あくまで私的感慨だが。
帰途、保育園の入口で奇妙なものを見つけた。外観は祠なのだが、「妙法童子」と記されたその中に奉られていたのは…………バイキ○マンだった。地元なのに今まで知らなかった。迂闊。何故妙法(法華経)なのか何故アンパ○マンじゃないんだとか謎が色々あるのも素敵。しかも土地柄と言おうか使っているのがどう見ても御影石でしかも複数組み合わせてデザインを近づけているのが更に素敵。しかし一体これにどんな御利益があると言うのだ。
その後、何となく自宅近所の喫茶店に入ってあいす抹茶なるものを賞味する。缶入りのお茶と同じようなものがコップに注がれたものが出てくるのかと思いきや、茶道に用いるような典雅な器に恐らく正しい作法でお茶を煎れ、そこに氷をひとつさしおいたもの。これが紙に包まれた小さな落雁とおしぼりと一緒にお盆に乗せられて運ばれてくるという格好。気持ちいいほど渋くて美味しい。落雁も、こういう形だと甘さが程良く馴染む。こちらも地元なのに知らなかった迂闊。
普段散歩に出かけたりしないため、こういう機会に発見できるものはしておこう、という話である。しかし、この二つだけで私がどの辺に住んでいるのか察知した方もあるかもな。ギリギリなのに進行鈍い。当初のプロットだとカギの大半が物語中盤以降に集中して出てきてしまうため、なるべく前半、それも作品の空気が出来上がった直後ぐらいから、解決に必要なパーツを鏤めるように調整したいのだが、この辺の発想がうまく纏まらずに苦戦しているという状況。ここさえ乗り越えれば――というか、既に漠然と突破口は見出しつつあるので、あとはスムーズに結末まで書き進められる自信があるのだけど……どっちにしてもあと二日で書き上がるとは流石に思えないなー。再延長か。それだけはしたくなかったがやむを得まい。
というわけで戦いはあと一週間から二週間ほど引き延ばします。その間なるべく集中したいので、やっぱりメールの返信は滞りますが御了承下さいぃぃぃぃ。うーん、想像以上に短篇で手こずってしまったのが響いたか。しかし二週間以上は延ばしません。何故ならその頃夏の祭典があるからって言わずもがなか?で、そんな切羽詰まった状況にも拘わらず、上の写真を取り込むために久々にデジカメとパソコンを繋いだところ不具合の雨あられ。接続の認識に時間がかかる他のアプリ(DVD再生ソフト)が止まるあまつさえUSBのカメラ専用ドライバーに?マークがついている。まずデジカメのメーカーからファームウェアの最新ヴァージョンをダウンロードしデジカメのOSをアップデート……しようとするもそもそもパソコンでカメラが認識できていないとアップデートできないので一旦棚上げ。で、カメラ専用のUSBドライバーを含むCD-ROMを発掘してドライバーを再インストールする。駄目ならどこかから新しいドライバーを捜すしかなかったが、これで無事に認識。まず画像を全てパソコンに落としてからカメラ側の操作でスマートメディアを初期化し、そこへパソコン側の操作で先程ダウンロードしたファームウェアの更新版をコピーし、再度カメラ側で指示に従って更新手続きを行う。これで、無事Windows Me対応環境に変更。手続がスムーズだったので都合一時間程度で済んだがそれでもタイムロスはタイムロス。日記にネタとして書き留めつつ、これをアップロードし終えたら再び執筆に戻るのである。
……それにしても、そろそろキャラクター主導の長いお話が書きたくなってきたなー……無論、こいつを完成させないことには話を進めることも出来ないわけだが。
元田隆晴『現役医師が語る! 病院の怪奇・心霊現象』(竹書房文庫/竹書房)読了。文章技量はさておくとして(それでも近年のタレント流怪談と較べれば遙かに格調が感じられます……比較問題だが)怪談としてもちょっと平凡な話が並んだ印象。その中にふいっと、全く怪奇現象やオカルト的解釈を必要としないエピソードを挟んでいるのが、私のようなすれっからしには幾分爽快で、しかし純然たる怪談のみ求める読者には多分物足りないのでは。
2001年7月30日(月)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20010721~.htm#Day30というわけで、デッドラインは来月中旬、お盆前ぐらいまで。でもそうすると自分の中でのデッドラインは9日か……あ、でも並びながら炎天下パソコンいじいじしてるのも乙かもって止めなさい。
夕方、知り合いの喫茶店でかき氷を食しながらノートパソコンで書き物。誘惑がないと捗る捗る。普段から利用するのも一手だが……いや、仕事があるんだよ俺。
本日のお買い物
1,高田慎一郎『天然濃縮! オレンジ戦機』(Kadokawa Comics A)
2,恩田 陸『ドミノ』(以上、角川書店)
1は『シリウス』とは裏腹な脳天気っぷりが愉しげだったので購入。それにしても戦う女の子好きですか。
2001年7月31日(火)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20010721~.htm#Day31あーもう、深刻に時間が足りないときに限ってどうして細かい仕事が襲いかかってくるのだ。
本日のお買い物
1,あだち 充『ラフ(1)(2)』(小学館文庫/小学館)
2,森見明日『祭事の乙女達』(ヤングコミック/少年画報社)
3,ロバート・J・ソウヤー『占星師アフサンの遠見鏡』(ハヤカワ文庫SF/早川書房)
1は、わたしが初めて連載の段階から読んでいた作品。当然の如く一番最初の単行本を揃えているが、現物を見たら急に再読したくなり、発掘するよりはいいかと購入。2は、まあ、随分揃えてしまったし、と。
3は最近になって漸く再販された幻の初期作品。いま買っても読めないのだが、気付いたときに買わないとまた入手困難になるかも知れないし、と。
などと書いているときに、bk1に注文した大物到着。
4,外薗昌也『犬神(1)〜(11)』(アフタヌーンKC/講談社)
新耳袋ライブでのお話が絶品だったので、敬意を表して全巻購入。来月末の新刊も予約済み。隣に雷落ちたりしないかなどきどき。また一つ、戦後探偵小説を支えた巨星が墜ちてしまいました。28日午後5時半、山田風太郎氏逝去。心より冥福をお祈りいたします。
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修羅場らばらば〜(涙)。
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