2001年8月上旬の日常

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2001年8月1日(水)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20010801~.htm#Day01

 一時間四枚平均で毎日八時間執筆すれば十日で320枚書ける訳です。というわけでやっぱり10日まで探さないでください。存在証明のために日記だけは継続。ちなみにあと300枚程度で終わる、というのも見込みというか希望。しかし本当にこれで10日までに仕上がったらまた無意味な自信ついてしまうぞそれはそれで問題と違うか。

 午前中は特に仕事もないようだったので、知り合いの喫茶店に籠もってかき氷を食いつつパソコンを弄る。流石に誘惑がないと進行も早い。職場に戻り仕事を片付け仮眠を取って執筆再開。テレビが点いてます。そりゃ進むはずがありません。二時間でさっきの一時間と同程度。五時頃に帰宅し、五時半にパソコンを立ち上げる。現在六時五十分、一文字も書いてません何故なら『犬神』を読んでいたから。何故喫茶店やファミリーレストランに籠もる作家さんが多いのか非常に良く理解できる話でした。理屈では、これから約八時間脇目も振らず執筆すればそれだけで今日のノルマは充分クリアできるわけですが。くすくす。

 今日のお買い物は定期購読の『Out Rider』だけ。記事に依ればある政党が、高速の自動二輪二人乗り走行解禁のための法案を今秋にも提出する準備をしているのだという。選挙戦前に聞いていたら、比例区ぐらい投票したかもなー。
 乗っていない人からすると高速の二人乗りというのはかなり危険な行為に聞こえるようだが、現実として危険度は普通自動車とあまり変わらない。事故に遭ったときの被害は、体が晒されているため確かに致死率が高いのも事実なのだけれど、走行量に対する事故率そのものは普通自動車よりも低く、また当事者となるより被害者となるパターンの方が多い、という調査報告もあった(データが埋没していて発掘できません、ために記憶だけで書いてますので間違いだったらごめんなさい)。二人乗り以外にも、高速での最高速度が普通自動車等が100km/hであるのに対して80km/hという非現実的な制約を受けている――これが如何に危険かは、高速を一度でも走った経験がある方なら理解できるのではなかろうか。周囲が100km平均で走行している中を80kmに抑えて走るということは、常に煽られたり危険な追い越しを受ける原因となるのだから。別のデータでは、バイクは70〜80km/hの範囲で最も安定した走りが見込めるという報告もあり、仮にバイクの危険を慮るのなら、普通自動車も80kmを制限とするべきなのだ。そもそも、事故の危険を訴えるのなら個人の運転技術に依存する高速乗用車を一切合切この世から追放した方が早い。二人乗りで事故に遭った場合死ぬ人間が一人増える、という理屈が如何に愚劣なものかは、普通自動車もバスも重大事故を免れていないという事実ひとつで解ることだろう。事故に遭えば確実に命を危うくする、ということを他の運転者よりも熟知しているバイク乗りは、恐らく乗らない人々が思う以上に慎重であることが少なくない(ただ無意味な無茶ばかりを働く人間もあることは否定しないが、それを言い出せば普通自動車だって変わらないのだ)。
 こんな具合にバイクは結構色々と思い込みだけで法的規制を受けている部分が多く、こうした面の改善を進めるために十数年前から活動しているライターの方もあり、また他国からも規制の緩和を要請する動きもあったりした。だが、具体的な法案という形で政治家が動きを示した、という話は寡聞にして知らない。いまの政局を思うとそう簡単にことは運ばないようにも思うし、問題の政党がライダー票を当て込んでリップサービスを試みた、という可能性も疑える以上まだまだ予断は許さないが、これを契機にライダーの環境改善が進むことをただ祈るばかり。
 ――ごく個人的なことを言うとですね、高速での二人乗りが許容されれば、作品での行動の幅が広がるんですわ。いつ規制が解かれたか、という事実もまた利用できるし。と、あらゆることを作品本位で考える私もかなり悪辣ではある。実はそういうトリックを既に用意している、という話は読んだ今この時点で忘れてください。


2001年8月2日(木)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20010801~.htm#Day02

 寝苦しさに早起きしてしまったらその後眠さのあまりに機能不全に陥る。作業効率悪い悪い。早起きした時間と午前中の暇を執筆に充ててもまるで集中力に欠き進行が遅い。今以て眠気が残っている。まずいぞ。

 ゲラがデータで届く。職場でPHSを介して落としたが10分近くかかる電話代が電話代が電話代が。が、やはりノートの画面上で誤字脱字を確認するのはちょっとしんどかったので、帰宅後出力して点検……が、うちのPDFリーダーはどこか動作が妙で、本来のサイズでは印刷できず普段使っている用紙のサイズに拡大するよう設定し直したところ何とか読める状態に出来た。謎だ。相変わらず謎だ。

 本日のお買い物
1,岩井志麻子『邪悪な花鳥風月』(集英社)
 チェック洩れだが躊躇なく購入。


2001年8月3日(金)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20010801~.htm#Day03

 午前中にざっとお仕事を片づけて、データで受け取ったゲラを出力したものに朱を入れたものを直接手渡しするために秋葉原へ。買い物も含めて珍しく一時間で済ませる。如何に慌てているかの証明みたいなものだ。

 本日のお買い物
1,立花 隆『証言・臨死体験』(文春文庫/文藝春秋)
2,恩田 陸『上と外(6) みんなの国』(幻冬舎文庫/幻冬舎)
3,ほった ゆみ・小畑 健『ヒカルの碁(13)』(JUMP COMICS/集英社)
4,なかじ有紀『ビーナスは片想い(5)』
5,やまざき貴子『ZERO・V』(以上、花とゆめコミックス/白泉社)
6,有栖川有栖『暗い宿』(角川書店)
7,『コメディに首ったけBOX』(20世紀フォックス ホーム エンタテインメント・DVD Video)

 うーん、途中までは何とかリアルタイムで追い掛けていたんだけど、結局引き離されたままです2。読む時間がねえ。
 7は、ファレリー兄弟による最近の作品『メリーに首ったけ』と『ふたりの男とひとりの女』を、後者が今日付けでDVD発売されたのに併せて、二本セットで若干安めの価格設定の元に発売したもの。後者を劇場公開時に鑑賞するつもりだったので、どーせ買うならセットの方がいいかなと。


2001年8月4日(土)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20010801~.htm#Day04

 午前と午後とで山手線を逆に進む。
 午前は恒例の映画鑑賞、下半期に入って大作ばっかり見ているが今日も話題作猿の惑星 [PLANET OF THE APES]』(20世紀FOX・配給)を母と一緒に鑑賞。書く時間がなかったので、感想は明日以降。簡単に記すと、色々と批判意見が出るのも理解できますが、私は結構買います。興味は、やっぱり続編作るのかどーなのか、という点だったり。
 午後は、一眠りを挟んで三時過ぎに池袋へ行き、柴田よしきさんのサイン会とミニオフ会に参加。合間に同じフロアで別の本を買ったり(直後に予定されていた藤田宜永氏のサイン会にも未練があったというのは秘密だ)、他のメンバーと一緒に喫茶店に入っておきながらひとりでパソコンを取り出して執筆の続きをしてたり。オフ会は、30人近い参加者があるという既にミニと呼べない規模。同席した某氏に強く請われて初めて『異形コレクション 夢魔』にサインさせて戴いたりとか。個人的に最大のキーワードは、40歳独身。現場にいた人だけ理解できればそれで良し。そうか道理で。
 その後、20人ほどでカラオケにて二次会。暫くカラオケに来ていなかったこともあって、調子に乗って一番多く歌ってしまった気がする。申し訳ありません。

 本日のお買い物
1,矢作俊彦『マイク・ハマーへ伝言』(角川文庫/角川書店)
 サイン本は別枠扱い。オフ会の参加費支払いに必要な小銭が足りない可能性があったので、前から興味のあったこの一冊で崩したのであった。近年はミステリともハードボイルドともやや異なる分野で活躍する著者の、幻の処女長篇。読者としての私の嗜好は時としてハードボイルド寄りなのです。


2001年8月5日(日)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20010801~.htm#Day05

 ……水を差すようで恐縮ですがかなり前からある説だったと思います尻小玉=キャトル・ミューティレーション説。でもそれをこの方がどー処理して作品とするかには興味あります。うん。
 ちなみに別の説では、溺死体の肛門が死体兆候の一つとして肛門が押し広げられたような状態になり、それを河童が尻小玉を抜いた、と説明したというのもあります。信憑性は高いがあんまり面白みがないし、問題は尻小玉と河童という概念がどこで結びついたかの方という気もする。

 夜中、テレビ東京で放映された怪奇現象番組を見る。投稿ビデオに映された奇妙な映像や入り込んだ人の声、などは解釈を施さない分不気味さが拡張されそれなりに面白かったのだけど、霊感があると自称する人々を率いてのツアーは戴けませんでした。私自身は霊感そのものを否定しない方なのだが、あの人々の大部分はその場の空気にすぐ影響されやすい繊細さの持ち主でしかないと思うのだけど。第一、そういう目的があって所謂霊的スポットを訪れれば場の空気も異常を来しますってば。あと虚仮威しの音楽も番組の品性を貶めますからお薦めできません。
 ……と思ったら投稿ビデオのネタも余所から持ってきてるやん。ああ安上がりな番組の作りだ。しかも、前半で見せた投稿ビデオは間違いなくトンネル壁に残ったシミだろうというのがあったし(他の数本はなかなかの出来)、最後の方で見せた投稿ビデオは、他局の番組である程度の検証を行い常識的な説明が可能であることを証明したものだったりするし。

 しかし今日は本格的に書くことがありません。だからテレビネタでお茶を濁してみたりするわけで。自業自得とは言え、この状況は苦行だ。


2001年8月6日(月)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20010801~.htm#Day06

 昨晩執筆に明け暮れつつ気晴らしにネット巡りしている際、個人的には大ニュースなのだが多分ここを御覧の殆どの方には何が嬉しいのかよく解らないんじゃないかと思う情報に遭遇。来年初頭のアルバム発売に向け、パット・メセニー・グループが本格的に活動を始めることになり、先駆けて最新のグループ編成が発表された。従来のパット、ライル・メイズ(kb・pf)、スティーヴ・ロドビー(b)に加え、ポール・ワーティコ(ds)の脱退と同時に発表された新人・アントニオ・サンチェス(ds)、グループ初のアジア人・チョン・ウー(tp・vo)(発音違ってるかも知れないが)。そして何よりも驚かされたのが、カメルーン出身のマルチプレイヤー・リチャード・ボナがヴォーカルとパーカッションで参加する、となっていたことだ!
 随分前にもちと言及しているのだがここでおさらいしておくと、リチャード・ボナは音楽一家に生まれ、ある時期からジャズに傾斜、ベーシストとしてプロになった。かなり早い時期からその天才的なテクニックを評価され、ジャコ・パストリアスの再来とも呼ばれ各地のライブ及びレコーディングに招かれるようになる。だが本来ジャンルにも楽器にも束縛されないタイプのようで、初のリーダーアルバムでは殆どの楽器を自ら担当し、しかも全曲自らのヴォーカルをフィーチャー、楽曲としてもジャズよりはワールド・ミュージックとでも表現するべき幅の広さを示した。以後も渡辺貞夫をはじめとするアーティストのサポートを、ベースのみならず多岐に行い自らのソロ・プロジェクトにも邁進していた。技術面でジャコと較べられることが未だに多いようだが、かなり異なった方向において高いレベルを固持しているアーティストと言えよう。
 斯様にあちこちで引っ張りだことも言えるボナが、あろうことかあのメセニー・グループの一員として活動する、と聞いてどーして驚かずにいられようか。多忙のこの人物のこと、恐らく最新アルバムとそれに付随するツアーのみの参加となるのだろうが、それだけに余計に期待が高まろうというもの。ロドビーがいる以上基本的にベーシストとしての参加はないのだろうが特別共演はないものか(ライブでパットとドラムスのトリオによる『Bright Size Life』を聴かせてくれたりしないだろーか)とか、ヴォイス担当として参加するならばゲフィン時代のペドロ・アスナールのような立場となるのか或いはその無国籍的なセンスを駆使して新しいカラーを添えるのか、とかこちらとしては勝手に妄想を逞しうしてしまう。ああああ来年が楽しみだつーか次の時は絶対にツアーも見に行ってやるーっ!
 ……という私の埒もない喜びを共有してくださっている読者の方どのくらいいらっしゃいますかいませんかそうですか。
 ちなみにオフィシャルな詳細記事はこちら。当然の如く英語です。

 本日のお買い物
1,田中ユタカ『いたいけなダーリン』(プラザCOMIX/蒼竜社)
2,柴田よしき『禍都 City Catastroph』(徳間文庫/徳間書店)
3,倉田英之『TRAIN+TRAIN(4)』
4,渡瀬草一郎『パラサイト・ムーンII 鼠達の狂宴』(以上、電撃文庫/メディアワークス)

 ……シチュエーションの使い方にシンパシー感じるんですけど……1……2以下はもう面倒なので説明抜き。

 昨日はネタがない、と書きましたが『猿の惑星』の感想がまだだったことを朝になって思い出しました。しかし無駄に喜びを語り尽くしていたら時間がなくなりました。ちまちまと描き続けてそのうちアップします御了承下さい。


2001年8月7日(火)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20010801~.htm#Day07

 こちらの記述を一部、『インターネット対応の携帯電話がご当選されました』と記された葉書が二枚、同じ日に届いたと書き替えて今日付けの日記に流用させていただきます。んとにもう、知恵というものを備えてないのか君らは。

 本日のお買い物……ひーん……
1,丹沢 恵『あしたはゲンキ!(5)』(BAMBOO COMICS/竹書房)
2,藤田宜永『呪いの鈴殺人事件』(光文社文庫/光文社)
3,我孫子武丸『人形はライブハウスで推理する』
4,篠田真由美『月蝕の窓 建築探偵桜井京介の事件簿』
5,高里椎奈『本当は知らない 薬屋探偵妖綺談』
6,田中啓文『鬼の探偵小説』
7,三津田信三『ホラー作家の棲む家』(以上、講談社ノベルス)
8,高野和明『13階段』(第47回江戸川乱歩賞受賞作/以上、講談社)
9,合田一道・友成純一『北の幽霊、南の怨霊』(同朋舎・発行/角川書店・発売)
10,『新世紀エヴァンゲリオン 綾波育成計画 【公式】グラフィックライブラリー』(角川書店)

 ひーん…………
 1は最終巻。書き下ろしのオチが急転直下だが結構好き。ただ一点、どーしても気になることがある。19ページにお好み焼き屋に行くネタがあるのだが、この作品のヒロイン、「自分で焼ける店があるのよ」と言っている……作品のタイトルは『関西人への期待』。ちょっと待て。関東に20年以上暮らしている人間の常識として、お好み焼きは店でも自分で焼くものという認識があるのだが……? 翻って、作者の丹沢 恵氏は大阪出身。作品の舞台が大阪近辺と考えれば間違った台詞ではないが、このネタで登場する男性は作中ただひとりの関西弁であることを併せると適用できない。何を細かいことを、と思われるかも知れないが、実際問題としてネタの意味が大半損なわれてしまうのだから、気にせずにいられないのだ。作者も編集者もネームの段階で気付かなかったのか、まして単行本化に際して修正するか削除するかという試行錯誤は行われなかったのか? 色々と疑問を感じさせる一篇であった。……いや、この漫画全体は好きなんですけどね。
 今月も講談社ノベルス全点購入しくしくしくしく。個人的な目玉は6と7でしょうか。ちなみに7の三津田氏は元々編集者で、他ならぬ9の担当者でもあったりする。
 10は一応攻略データも一部掲載していたので、後日の助けとして。……果たしてまたちゃんと遊ぶ機会があるのかは不明ですけど。


2001年8月8日(水)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20010801~.htm#Day08

 ペースアップしてます、じわじわと。それでもまだ足りないという現状もなかなか凄まじい。

 昨晩頂戴したデザイン見本に悶絶する。そらこれで決定出したのは私ですが……なんか、昔の自分に復讐された気分だ。いや、これはこれでとっっっても愉しんでるんですけど。

 本日のお買い物
1,『小説現代9月号増刊メフィスト』(講談社)
2,鮎川哲也『準急ながら』(鮎川哲也コレクション/光文社文庫/光文社)

 最近は漫画作品のみ目を通して、あとは半ばコレクションとして購入しているような状態の1。大体読まないうちに単行本に収録されてしまうし。
 それはそうと、この号に掲載された喜国雅彦氏の作品は、シリーズ最高傑作かも知れません。本人は不本意かも知れませんが。これこそ神が降りてきた、とでも言うべき状況ではないでしょうか。計算ずくだったらもっと凄いが。
 関係ないですが私が初めて読んだ鮎川作品は『りら荘事件』、次が『戌神はなにを見たか』でした。どちらも高校時代に講談社文庫で。……面白かったですよ西澤様

 5日に言及したしりこだまですが、尻玉ではなく尻玉が正しいようです。お詫びして訂正いたします。
 ……で、どの器官に該当するのか、という疑問ですが……調べている余裕がありません。ただ、一般にこれを抜かれると虚脱状態になる、という話になっており、更に器官の位置から憶測するに、想定されているのは男性の前立腺ではなかろうか、と。膀胱の下あたりに位置し、精子の運動を促進させる器官。いきなりとんでもねー方に話をスライドさせますが、鶏姦に快感を伴う理由の一つとして、ちょうど挿入したときにこの前立腺を刺激するから、というのが推定されています。これに以前言及した、溺死体の死体徴候としての肛門が押し広げられたような状態、を比定すると……ね? まあ、こうすると女性が被害にあった場合の説明が付かなくなりますし、非常に牽強付会の嫌いがある論理ではありますが、ここで改めて河童の俗説を交えると面白い方向に流れます。どう?<ってなにがだ。
 何にしても、この辺の妖怪俗説を手繰っていくと非常に面白いのは確かなのです。そういや河童の好物ってキュウリだったね。……もうええっちゅうに。

 今日、こういう話題を振っている自分に軽く嫌悪感を覚えたりする。


2001年8月9日(木)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20010801~.htm#Day09

 下準備のため現在(PM6:00)まで執筆する暇なし。
 出勤後、まず一仕事片づけると同時に、新しい名刺の版下を作――ろうとしたところ、昨晩自宅で用意していたものをうっかり職場で対応できないヴァージョンで保存していたことに気付き、引用画像のみ採用して枠組み・文字などを一から作り直す、という羽目に陥る。デザイン自体は単純なものだったし大体作業手順も記憶していたので10分足らずで仕上げられたのだけど。速攻で出力・版下を作成し、知り合いの印刷所に大至急でお願いする。必要なものと明日には何の関係もないものを買ってくる。以下必要のないもの羅列。
1,『こみっくパーティー [初回限定版]』(Aquaplus・ドリームキャスト対応ゲーム)
2,たかしげ宙・皆川亮二『スプリガン[新装版](3)』(SHONEN SUNDAY BOOKS)
3,高橋留美子『犬夜叉(22)』(少年サンデーコミックス/以上、小学館)

 1は秋葉原でないところで楽々購入。秋葉原の情勢見物に行く余裕はなし。そこから元バイト先の書店に向かって2と3を買い、まずその向かいの結構著名なディスカウントショップで冷却シートと凍らせて持ち寄る予定の飲み物を仕入れ、更に近くの銀行で予算を崩す。
 本当は今頃までに一区切りつけて改めて詳細にカタログを点検するつもりだったのだが今日までそんな余裕もなく、だがちゃんと計画を立てて動かないと現地で混乱するだけなので、その後ちょっと時間をかけて再点検。効率を落とさないために仮眠を挟むと、結局職場で執筆を進める余裕はなくなってしまったのだった。しかも、明日私が休むのが原因で直しや駆け込みの仕事が入ってきてしまい、きっちり残業もつく。合間を利用してまた買い物。
4,西澤保彦『瞬間移動死体』(講談社文庫/講談社)
5,栗本 薫『ヤーンの翼 グイン・サーガ80』
6,森岡浩之・原作/早川書房編集部・編『星界の戦旗フィルムブック1』(以上、ハヤカワ文庫JA/早川書房)
7,安西信行『R+PRINCESS [新装版] Vol.1 甲』(少年サンデーコミックスワイド版/小学館)

 そんな感じ。

 ところで、PHSの着信履歴はまめに点検しましょう。移動中とか、発信音や振動が解らないときにかかってきた電話があるとあとで困ることになります。誰に対して言っているのか、って、俺だよ俺。

 今夜は執筆もそこそこに早めに休みます。コミケ自体は午後一時とか二時頃に用が済んでしまうので、多分それほど障害にはなるまい……と思う。


2001年8月10日(金)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20010801~.htm#Day10

 今日から暫く、日記でのリンク→即リンクページ収録、という手続を一旦取り止めます。原稿が仕上がるまで、従って最長一週間ほど。それ以上は私自身に猶予がない。何故今日それを断るかというと、毎度ながらこの三日間が一番無尽蔵に増える危険を備えているからだ。

 午前六時半頃自宅を出、東京駅某所にてまぬぅさんと氏の前の会社の先輩に当たる方と落ち合い、そこから直行バスで国際展示場まで。例によって駐車場に並ばされ地べたに座り込んで会場を待つ。その間に執筆を進めようと思ったが、この暑さでパソコンの方がおかしくなったのか画面が見づらい。四枚も書かずに諦める。会場は十時だが私達が入場できたのは40分頃、これでもまだ早いほうだと言えよう。
 私がチェックしていたサークルは東ホールの限られた区間に殆ど揃っている。まず、次のお仕事でお世話になったしんたろーさんという絵描きさんのサークルを訪問する……恐ろしいことに既に新刊・再刊共に売り切れていた。新刊だけは氏の計らいで頂戴できたが。他にチェックしていた大手もえらい行列で、前夜あまり満足な睡眠がとれず万全とは言い難い体調だったこともあり、一旦通り過ぎてあちこちを見て回る。結局最終的に入手できたのは以下の如し。
1,『CG集おちちゃってゴメンなさい本』(GRAPEFRUIT)
2,『AIR大貧民』(右脳遊戯VENOM)
3,『アルかのんロイド』(右脳遊戯)
4,『猫毛天羽 猫天CG集VOL.1』(猫じゃらし)
5,『日本架空説』(魔法使いのおぢさん)

 1のタイトルは書いててちと気恥ずかしい、ってあの新作程じゃないか。2と3は唯一チェック外のサークルにて購入。大貧民にアルカロイドという軽く遊べる作品にKey作品をトッピングする感覚に何となく惹かれたので。そもそも重いシナリオ重視ソフトを遊んでいる暇ないしな。4は知り合いの知り合いのサークルにどうやら委託されていたらしいCG集。実は結構好みだった。ちなみにここで逢う約束になっていた知人は、約束の数分前にギブアップのメールをPHSに送ってきた(私が受け取ったのは更に遅く午後五時頃だったりする)。5は数少ない(というか今回発見できた唯一の)さだまさしサークルの新刊。……見ると、自分で作りたくなるのだけどね。

 その後、先に日本未来科学館を訪れていた二氏に合流、途中またひとり離脱して腹ごしらえなどしつつ展示物をのんびりと堪能する。ここで購入した特別展のカタログが、実はこの日一番の出費だった。……まあ、そういうこともある。

 ともあれ、TYPE-MOON新作の確保には失敗しました御了承下さい>某氏。そして役目はちゃんと果たしましたー>担当氏。明日はもっとのんびり行こう、のんびりと。


「若おやじの日々」への感想はこちらからお寄せ下さい。深川が空を飛びます(飛ばねえって)
最後の一踏ん張りぃぃぃ

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