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2002年08月01日(木)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20020801~.htm#Day01

 トップページのリニューアルが終わったら、あとひとつ同人絡みの仕事を……と思ったら相方がまた潜伏してしまった。通信を絶って。お――――――――――い。

 コミケが終わったら今月の残りはプロット作成と、書き出したまま止まっている短篇数本の仕上げに費やそうと思っている。……言うだけなら簡単だが、全部仕上げられるだろうか。

 本日のお買い物
1,秋田禎信『エンジェルハウリング(5) 獲物の旅-from the aspect of MIZU』(富士見ファンタジア文庫/富士見書房)
2,浜崎達也・依澄れい『.hack//黄金の腕輪伝説(1)』(kadokawa Comics A)
3,『こみっくかのうぉエクストラ Kanon & AIR』(Kadokawa Comics/以上二冊、角川書店)
4,ほったゆみ・小畑 健『ヒカルの碁(18) 番外編』(ジャンプ・コミックス/集英社)

 なんか1巻で微妙なハズレ感を味わってからこっちいまいち読む気になれないまま、それでもあとで面白くなるような気がして買い続けている1、はや五巻。
 2と3はコンプティーク絡みの漫画単行本。2はアニメ・ゲームが進行中の『.hack//』と同じ世界観に展開するオリジナルストーリー。何せ依澄氏の柔らかな絵柄で描いているからかなーり印象は異なるのだが。一方の3は新作アンソロジー、かと思いきや以前発売した大判の企画本に収録されていた漫画作品に書き下ろしを追加したものだった……ちょっと騙された気分ー。まあ、オリジナルを持っていないので別にいいんだけど。全体に、絵は巧いがコマ割りや構図がいまいちなのが難だ。
 4はキャラクターごとの番外編ばかり6本収録。

 今日は帰途秋葉原に寄って待望のアレのDVDを仕入れて、自宅に戻ったらトップページのリニューアルを手早く済ませよう――と思っていたのに、久々に某大手がやってくれました。直しがなかなか届かず、待機残業である。しかも一本は朝刊掲載のため再チェックの時間もなく、とりあえずそれだけ出力したら新聞社に直接持ち込み、残りは夕刊掲載なので再チェックを行ってからこちらに戻し、しかし今日中の入稿であることには変わりないので届き次第すぐに出力せねばならない。
 暇はあるのだが身動きは取れず、仕方なくこの部分の下書きだけやって時間を潰している由。リニューアル、間に合わない気がしてきました。とほほほほ。いちおうノートパソコンにもホームページビルダーは入っているのだが、肝心のイラストやタイトルなどのパーツが作ってなかったり作ってあっても同期を取るためのフォルダに入れてなかったりで、出来るのはせいぜい旧パーツを流用した雛形だけ。……まあ、喚いてないでやるか。これ以上の追記がなかった場合、ああ、間に合わなかったんだな、と笑ってやってください。……はあ。

 とりあえず日記だけアップしておく心。その後ベースデザインだけ仕上げ、あとは簡単にパーツを作り当て嵌めていくだけで済むようにしたので、最悪明日までにはなんとかリニューアルできそうです。

 ところで、秋野輝葉はあんまりだと思います。葉よ葉。月姫か。←結局あれから更に1時間待たされて八つ当たり気味

 現在午前3時。どーにか納得のいく出来になったので、トップページをリニューアル。併せて当サイトの名称は

“light as a feather”

 に変更となります――が、リンクされている方、慌てて修正される必要はありません。どーせ古い読者の方からは当分旧名称で呼ばれるはずだし<投げやり
 ついでにコンテンツガイドも追加。ただ、ちょっとやっつけ仕事のきらいもあるので、追い追い修正を加える予定。トップページ共々。あ、間に合わなかったのでフレーム版のトップはまだ従来のままとなっておりますが、こちらも後日リニューアルします。


2002年08月02日(金)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20020801~.htm#Day02

 ……春都さん、悪気はなかったんだ。

 職場のネット環境で新しいトップページを表示させてみたら、タイトルだけ過去のキャッシュが残っており、一瞬だが非常に笑えるデザインになった。……しまった、画面保存しておけば良かった。

 本日のお買い物
1,『アメリ PREMIUM EDITION[アメリ缶]』(パンド/DVD Video)
 ふふふふふふふふ。昨日触れた待望の一本とはこれのことです。本数限定で発売された、特典多数同梱の缶入りDVD。買いに行く途中、そーいえば吹き替えの配役はどーなったんだろうと思い、自分なりに考えたのはアメリに比較的最近のナイーブな声を持った新人を使うと面白いんじゃないか、というのと、全編喋りまくりのナレーションは森本レオだとかなーり嵌るんじゃないか、というふたつだったのだが、実際は――
 アメリ=林原めぐみ
 ナレーション=野沢那智
 そうきたか。定番の実力派二人で、これはこれで安心感のある配役。でもちと詰まらん。午前中、昨日の反動で何も仕事がないのをいいことにさっさと買いに行って、思わず職場で見始めてしまったが、危うく止まらなくなりかけた。

 午前中、曇り空に安心してバイクで出勤したら、夕方から大雨が降りはじめた。他の日なら両親の車に便乗して帰るところだが、週末は何かと移動手段が必要だし、二日間も目の届かないところに置き去りにしていくのは不安がある。そんなわけで久々に合羽を着てバイクに乗る。――実は、あとの手入れのことさえ考えから省けば、雨の中を出歩くのは結構好きだ。そのまま首都高にでも乗ったろかい、と思わないでもなかったが、あとのことを考えて真っ直ぐ帰宅する。この恰好でもう一つ辛いのは、寄り道しづらいことだ。故に、今日の買い物は上のひとつだけになったわけで。

 帰宅後、フレーム版のトップページも新調。こんな感じになりました
 本来なら各コンテンツのデザインも統一したいところなのだが、時間が足りないのでちょこちょこと訂正していくつもり。……これまでのくされ和風から急に素朴な洋風に印象を切り替えてしまったので、どーもイメージがぐちゃぐちゃしてますが勘弁してください。実の処、一連の変更は昨年暮れぐらいから画策していて、だから12月頃から日記を普通に「diary」とし、「最近の日常」を「nowadays」に変えるという具合に下準備を始めていたのです。結局のところ手前の忙しなさのために、全体のイメージチェンジも間に合わせることは出来なかったのですが。

 その後、「guide」にサイト名の由来を追加したり、実はずっと前に確保してあった『性善説』のサイトを公開用に軽く手を入れてアップロードしたり、ちまちまと作業を続ける。なお、そちらに詳しく記しましたが、『性善説』での私の書き下ろし作品は『放課後メイド探偵』続編です。何故今まで公表を躊躇していたのかは……察してください。


2002年08月03日(土)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20020801~.htm#Day03

 厄日。

 週末恒例の映画鑑賞、本当はそろそろ恵比寿まで遠征しないといけないのだが、今日は帰りに伊東屋に寄って来週必要なものを幾つか揃えておきたかったこともあり、とりあえず銀座界隈まで向かって現地で観るものを決めることにした。
 マリオン近辺にバイクを置くと、まずシネ・ラ・セットを訪れる。邦画『白い船』……ぴあの満足度ランキングで一位を獲得したそうだが90点に達してないし2位がMIBIIというのは客層の問題もあるように思えて(いや、面白いけどねMIBIIは)いまいちピンとこず、まあそのうち機会があったら、とその場を離れる。
 ついで、現在この界隈でかかっている作品で唯一前売券確保済の『チョコレート』にしておくか、と日比谷シャンテまで移動。なんで前売りを買ったくせに乗り気でないかというと、事前調査で知ったのだが現在この映画はシャンテ・シネの2館を利用するほどの盛況を呈しているのだ。あの『スターウォーズ』も平日、一般的な終業時間直前に始まる回を選んだところからも察せられると思うが、私は入場客の多い回を観るのが大嫌いである。こと、この時期入場客が多いと言うことは、上映中に喋ったりエンドロールの途中で人目も憚らず堂々と劇場を出ていくような客が入る可能性も高いということ。空いていても前から二列目・三列目を選ぶような男ゆえ、席の残りが少ないのは気にしないが気分をぶちこわされるのが兎に角厭だ。現時点でこれだけ入っているなら当分は終わるまい、と後日に先送りすることに決めた。
 そうなるとマリオンでかかっているどれかだが、まだ開映には時間がある。それまで本屋で時間を潰すか、と移動しているその途中に、悲劇は訪れた。
 晴海通りに面した公園の近くで、集中砲火を浴びた。鳥糞の。
 あちこちに散り散りに被って拭いても拭いてもどこかに残っているような感覚。元々身に着けているものが多いこともあって傍目にはそんな悲運に見舞われたと解りづらい(だろう)というのが唯一の救いだがそれで気が収まるわけでもない。いったい何に対して憤っていいのか解らず今日はこのまま帰ってやろうかとも思ったが、それも悔しくとりあえず一旦劇場に入って、もう一度躰を確認し僅かとなったティッシュで拭い、とどめに手を洗ってようやく人心地を取り戻した。それでも多少ムカムカを残しながら、予告編は堪えるように鑑賞する――が、本編が始まる頃にはどうにか平静を取り戻し、ゆったりと鑑賞した。ものは、H・G・ウェルズの原作を曾孫サイモン・ウェルズが監督し、ガイ・ピアースが主演した話題作タイムマシン』(Warner Bros.・配給)感想はこちらから。……ほんと、意外にも、面白かった。
 観賞後、まだ着衣が気になったが、先送りにするとどんどん面倒になるので、伊東屋に立ち寄る。初参加なので何が必要で何が不要なのかが判断しきれず、頭の中でディスプレイを漠然と考えながら小物ばかり購入。……まあ、あんまし華美にしても自分が気恥ずかしくなるだけなので、気楽に考えよう。
 流石にこれ以上寄り道する気は起こらなかったのだが、必要あって昨日のお買い物1を購入した店に寄り、それから帰宅。例によってコンビニのうどんで昼食を済ませながらネットをチェックしよう――と思ったら、繋がらない。
 何十分待っても再起動をかけても戻らない。苛立ってプロバイダのコールセンターにかけたら、担当者の質が落ちている。状況と経験から鑑みて間違いなくプロバイダ側に異常があるから調べてくれ、と言っているのに反応が遅いしそれ以前に受け答えが無気力すぎる。かつてはコールセンターから回線の接続状態は確認できたのに(各家庭にレンタルされているケーブルモデムに固有のマップアドレスを伝えると、先方でそのモデムとの交信が成り立っているのかを確認してくれる)そのサービスが無くなっていることにも驚いたのだが、酷いことにそういうチェック自体昔から実施していなかった、と言い張る始末。
 調査ののちに受けた連絡によれば、やはり原因はプロバイダ側のトラブルにあり、接続調査も以前はコールセンターから行っていたことも判明した。至急……元々お役所仕事のきらいがあるこのプロバイダだったが、なんだかますます酷くなっている。
 一応の解決を見たあと、2時間ほど不貞寝した。これを厄日と言わずしていったい何と。

 買い物もしてないし。

 とある新聞で行った街頭調査で、新札の絵柄に採用された二人の評判がいまいちだという。特に樋口一葉が十代に知られていない、とか。……それは、一葉を読んだことがあるかは別にして、単に授業が全く記憶に残っていないだけで、知名度以前にぜんっぜん実になっていない教育を嘆くべきのような気がする。こと、「ではもっと適当な女性は?」という質問に「卑弥呼」と答えた娘に何故卑弥呼の肖像を描かせなかったか。

 ……あれ? 同じ日に野間美由紀さんも『タイムマシン』観てら。野間さんの評価はかなり辛いが。

 既に上の広告には書き足してありますが、『性善説Vol.01』本文は104ページとなります。おまけとか目次とかも込み。ちなみに、寄稿者の中で一番枚数が少ないのは、たぶん相方です――勘定してないけど。


2002年08月04日(日)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20020801~.htm#Day04

 昨日は銀座での災難からあとず――――――――――っと不機嫌だったので、特に電話をかけているときは自分でも「やな客だ」と思っていました。翻って滅・こぉるさん8/3付の記述もとてもよく気持ちは解るので、少なくとも当人はあんまり気にしてませんでした。
 ……と書けば書くほど訳が解らなくなってきてます……暑いから。<?
 ついでに、『放課後メイド探偵』は一冊にまとまる機会がもしあったらスペシャルサンクスとして某氏とともに滅・こぉるさんの名前を挙げるつもりでした。

 日中、溜まっているかも知れない本を回収しに行き付けの書店を訪れると、とんでもない報せが待っていた。
 店長、帯状疱疹で入院。
 夜間のネット遊びから来る寝不足で体力を消耗していたところに感染したというが……あーた、子供もいるんだから……。
 こっちに実害はないようで、実はある。行き付けの店では早出しや、午前中の注文ならうまくいけば夕方には入荷できることを売りにしていたのだが、このときの仕入れは一週間の半分以上が店長の分掌だったはず。もうひとり、バイトの子が仕入れを行っているが、彼は問屋との付き合いが浅いため、刷り部数の少ないものなどは持ってこられないことが多いのだ。――つまり、私の買っているものの殆どが該当するのだ。
 余所の店で探せばいい、と思われるかも知れないがそうも行かない。付き合いもあるし、何せこの店ではツケも利くので色々と助かることが多いのだ。しばらく、入手困難なものは余所で買うようにするとしても……面倒だなあ。

 本日のお買い物
1,森生まさみ『おまけの小林クン(9)』(花とゆめコミックス/白泉社)
2,大倉崇裕『ツール&ストール』(双葉社)
3,倉阪鬼一郎『活字狂想曲』(幻冬舎文庫/幻冬舎)

 1はすっかりラブコメ一直線の第9巻。しかもネタはヴァレンタイン……季節感もへったくれも。
 2と3は昨日時間潰しに立ち寄った店で発見していたのだが、行き付けの書店で入荷する可能性もあるし、まあ、あんな状況だったこともあり一旦スルーしていたのだが、前述の通りしばらく難しいものは入りにくそうなので、秋葉原の書泉で購入してきた次第。――あともう一つ、竹本健治氏の第二作品集が出ていたのだが、こっちはバイトの彼に希望を託してみよう。
 ともあれ、2は『三人目の幽霊』が好評だった大倉氏の小説推理新人賞受賞作を含む短編集。評判はかねてから耳にしていたし有栖川氏の賛辞もあるので購入。トンボ入りのカバーデザインが素敵である。
 3は倉阪さんのある意味代表作となった、印刷会社勤務時代の修羅の日々を綴ったエッセイ集待望の文庫化。意外にもハードカバーで持っていなかったので躊躇なく購入。……カバーからして既に可笑しい。

 ――うあ、ぼちぼち冬コミ申込用のカットも用意しないと。

「心情としては養護したいのだが……」
 ――微妙にやばげな誤字。

 小松和彦『神隠しと日本人』(角川ソフィア文庫/角川書店)読了。いい本だ。たまたまこのテーマについて多少知識を仕入れる必要があったから新刊で買っただけなのだけど、論考でありながら娯楽小説のような平易な筋立て、そして本格ミステリのように明解な結末があり、読後感も爽快。肝心の用途においても様々な示唆が得られた。これで税込650円は安い。


2002年08月05日(月)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20020801~.htm#Day05

 ……何とかなったかも知れません。何が? ……ないしょ。

 いや、私が厭なんじゃなくて世評が――いえ、いいです。何でもありません。

 昨日ちょうど一冊読み終わったところだったので、早速倉阪鬼一郎『活字狂想曲』(幻冬舎文庫/幻冬舎)にとりかかり――止めるきっかけが掴めずそのまま読了。なんつーか、校正が大変そうな本である。本文にときどき校正の符丁が出てくるのも紛らわしいが、この内容で誤字脱字があるとそれだけで辛い。いや、見つけたわけじゃありませんが。
 印刷業界の常識や符丁を説明せずその常識や非常識を揶揄してみせているから、暫し理解のために立ち止まらねばならない場面もあるが、基本は兎に角ただただ笑える読み物である。もうちょっと詳細に論じたいところだが、浅羽通明氏の解説が言い尽くしているので興味を覚えた方はそちらに目を通していただきたい。で、面白そうだと思ったら買おうね、立ち読みで済ませずに。

 夕方のニュースショーで定期的に扱われる放置自転車の話。通勤に駅も自転車も利用せず置き場がある(しかも自宅から最寄り駅までは徒歩数分である)身としては別世界の出来事なのだが、こうした特集で常に指摘されるべき点が実は看過されていることに毎度首を捻っている。
 放置自転車が問題となる地区は何処か? ――繁華街、デパート周辺など幾つか条件が重なる場合もあるが、だいたい必ず存在するものがひとつある――駅だ。放置自転車として迷惑になるほど長時間駐輪されるのはだいたい通勤利用者のそれなのである。
 駅が存在すれば違法駐輪が増える。だが、何故駅のまわりに違法駐輪が増えるのかを冷静に考えれば、無論マナーの欠如もそうだが、通勤利用者にとって便利な駐輪場が存在しないことが最大の原因であることは自明だろう。
 駐輪場を作ったりと対策を講じその費用が数十億円しかも税金で賄われる――と訴える言葉がいまいち説得力を欠くのは、何のことはない、駅を建設したときに通勤利用者が自転車で訪れることを考慮に容れない行政や鉄道業者の失策が原因だからだ。古く利用客の少ない駅であれば兎も角、都市部で通勤利用者の多い駅を再建する・増築する際に、利用者数に見合った駐輪場を駅構内或いは近辺に設置し、利用者に分かり易いように案内を設けるよう、義務づけるなり予め計画に織り込むなりしさえすればこんな問題はそうそう起きないと思うのだが――? 予算の問題、などという言い訳は通らない。その結果余計な出費をかさませているだけなのだから寧ろ余計に罪が重い。
 違法駐輪にしても違法駐車にしても、問題の一環には都市計画の甘さが必ず存在する。ニュースで取り扱われるとき、この点に殆ど触れないのが不思議でしょうがない。まあ違法駐輪する人々の傍若無人な態度に憤るのも確かなのだが、この辺りは放送で使われる段階でスタッフの恣意が大いに働いている――実はその点も不愉快に思うところ。迷惑であることは認めるが、ただカメラで捉えたことだけ垂れ流していれば解決への糸口が掴めると思うのは報道に携わる人間として考えが甘すぎる。
 ――というのを面と向かって指摘する気も起きない程度には私も意地が悪いんだけど。

 本日のお買い物
1,渡辺祥智『funfun工房(3)』
2,やまざき貴子『ZERO・VI』(以上、花とゆめコミックス/白泉社)

 ……うーん、早速何かが足りない。
 2は最近、ちょっと読むのが辛くなってます。以前はそれなりに楽しんでいたのだけど、最近は画面ごとの情報量の多さとその乱雑さにいまいち私の感性が合わなくなっているらしい。『っポイ!』はまだ大丈夫なのだがこの『ZERO』シリーズは多視点なのに視点の移動が解りづらいという欠点もあり(これは感性云々ではなく、間違いなくこの作者の弱さだと思う)、読んでいて面倒さが先に立つ。シリーズを長々と引っ張る作風にもちょっと付き合いきれなくなっていて――『っポイ!』はまだ気になるのだけれど、正直こちらはぼちぼち決断するかも知れず。


2002年08月06日(火)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20020801~.htm#Day06

 頭の中を『ムーランルージュ!』の画面がぐるぐるするくらいにボケてます。「来たぞ、あれが輝けるダイアモンドだ」……主にジョン・レグイザモの台詞付き。で、帰宅した途端にまた見始めたりして。そろそろ英語の台詞が暗唱できそうだぞおい。

 夜中に某氏に販売物の価格について相談してみたり、配布用の紙の元データを作ってみたりする。朝になって、職場でいささか厄介なデータを片づけたあと出力し、つての印刷所に印刷をお願いする。職場で使っているIllustratorのヴァージョンが8.0だということを忘れて9.0のai形式データで持って行ってしまったり、出力してから人名のスペルでSにするべきところをRと取り違えていたことに気づいたりと微妙なポカがあったのは多分暑い所為だろう。データそのものはソフトにパッチを当てることでフォローできたが、スペルミスは既に出力してしまったあとであるうえ、持ってきたデータの中に同じフォントで大文字のSを使っていないためもはや補いようもなくそのまま出してしまうことにした。――だいたい、まだ私と相方以外、何が間違っているのか解らないだろうしね。
 ともあれ、販売物の価格をよーやく決断。『性善説Vol.01』1000円『light as a feather』500円です。主に釣り銭の管理が楽、という理由で。……購入を検討されている方はなるべくきっちり用意していただけると幸いです。
 ……売れるのか売れないのか、はてさて。

 本日のお買い物
1,『創元推理21 2002年夏号』(創元推理文庫/東京創元社)
2,竹本 泉『ねこめ〜わく3! …ようやく』(ミッシィコミックスDX/宙出版)
3,吉住 渉『ウルトラマニアック(1)』(りぼんマスコットコミックス/集英社)
4,柴田よしき『遙都 City Eternity』(徳間文庫/徳間書店)
5,辻 真先『北海道・幽霊列車殺人号』
6,大西巨人『神聖喜劇 第二巻』(5と6、光文社文庫/光文社)
7,渡瀬草一郎『パラサイトムーンIV 甲院夜話』(電撃文庫/メディアワークス)
8,竹本健治『フォア・フォーズの素数』(角川書店)

 1は朝方届いた郵便。かなーり予定より遅れての最新刊。待望の五十円玉二十枚の謎入選作をはじめ、結構なヴォリュームである。
 そしてより待望の刊行となった2。本当にタイトルに『…ようやく』と書いてあるのです。何年間隔が出来ようと内容も雰囲気もまっっっったく変わらないのが素敵です。次は2010年くらいでしょうか、このペースだと。
 3は何となく揃えてしまっている吉住渉氏最新作。現代的魔法少女もの――と乱暴に括っていいのか?
 4は現在シリーズ最大の長篇が刊行中の都シリーズ第三作。先月に1巻が刊行された6よりも厚いのに100円安いのはいったい。
 5は文庫書き下ろしの本格ミステリ。二階堂黎人氏も仰言っているとおり、現在字義通りのトラベルミステリーをものしているのは辻氏ぐらいしか存在しないのかも知れず。
 8はやっと入荷しました、竹本健治氏久々の、しかも第二短編集。『定本ゲーム殺人事件』に書き下ろした「チェス殺人事件」も収録しているのがちょっと口惜しい。

 今年前半で妙にバタバタしていた所為なのか、いくつか会費を払い損ねたような気がする。何に払って何に払っていないのか詳しくも解らない状態だが、ひとつ確実なのはA社のファンクラブ。……払込用紙が発見されてしまった。5月締切の。私はいったい……

 飲物とか釣り銭とか細かな必需品は木曜日に揃えるつもりなので、残る事前作業は申込書に貼付するサークルカットの準備だけ。が、以前用意したカットに自分では捨てがたいものが幾つかあって、その中から選んで使うというのも一手という気がして――要は手が抜けないか画策しているということなんだが。
 ちなみに明日は映画サービスデーのため、感想書きも含めて夜中いっぱい潰れるはずなので、事実上何も出来ない日だったり。


2002年08月07日(水)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20020801~.htm#Day07

「信じられない、“象の部屋”に一直線だ!」
 でも字幕として読むのには苦労しないよなあ――って、いつまで『ムーランルージュ!』を観ている気だ私ゃ。

 昨日の日記に書くつもりで忘れていたこと一点。
 コミケカタログのチェックをCD-ROMの方でちまちまと進めているとき、そういえば以前某所のチャットでお話ししたことのある方も今回初参加のようなことを書いていたな、と思い出し、確認のためにその方のホームページを見に行ってみた。
 すると、わりと新しい日付のところに、印刷所から見本が届いた旨が書いてある。印刷は共信印刷――、刷り部数200。
 ……初参加の人間が考えることは似たようなもの、ってことか……?

 サークルカットの準備中……今回訳あって三箇所のを一度に用意するつもり(全部使うとは限らない)なので地味に面倒な作業だったり。
 次回も『性善説』とは別に個人で申込をしてみるつもりで、前に数枚用意したのとは別途に新しい絵を書きおろす……それにしても、佳乃を描くときは「某氏に受けるかどうか」を基準にしているきらいがあるのはどーしたものやら。……そう、伏線も張ってしまった都合上、冬にも二次創作をもう一回やる予定なのです……てか、多分次の夏まで引っ張るな、きっと……

 昨日発注した配布用の紙が早速上がってきた。注文は300枚だったが20枚ほど余計に刷ってくれたうえに、やや薄目になったため弾いた分も頂戴できたので、結構な枚数が確保できてしまった。初日にも多少持っていくつもりなので欲しい方はとっつかまえてください。

 早めに仕事が上がったので、観るつもりだった映画の4時頃の回に間に合うように職場を出よう――かと思ったら、午後になって突然届いたデータに直しが入ったから5時頃まで待機していてくれ、という話。ここ暫くの作業から来る疲れと寝不足がまだ残っていたので、その間に仮眠を取ることにした。で、4時頃に目を醒ましてみると、
「ネガを使った手作業で修正可能だったので、もう直して持っていった」
 ……とほほほほ。
 6時50分からの回には間に合うが、コミケの準備がまだ残っているし終わってから帰宅すると毎週見ている番組を諦めなきゃならないしぃ、という一部子供みたいな理由も含めて、久々にサービスデーの映画鑑賞を断念したのだった。まあ、今年既に56本も観てるから、ちょっとぐらい間隔あいても……という問題でもないのだが、今月ばかりは致し方なし。
 で、ちょっと悔しかったので『コロンボ』の未鑑賞分を流しつつこれを書いている。リーフレットでは追加音声に言及していなかったので、今回は小池朝雄→銀河万丈の切り替わりを探す楽しみはなしか、とちと残念に思っていたのだけど、『毒のある花』コロンボ初登場付近で一箇所、追加音声と思しい部分を発見して驚いた。これに限らず、DVDでは吹き替えの声優に関する資料を添えない傾向があるのはどーにかならんだろうか。ことコロンボについては、せめて追加音声の有無ぐらい付記しておいて欲しかったのう。

 見本誌きた。
 CD−ROMは内容に不備があるため再版には使えないし、見本はあくまで画像の確認を取ってもらうためのもので、私としては見本誌だけで事足りるから、受付の方にはROMも見本も返送不要です、と言っておいたのだが、なんとなく予感していたとおり、見本誌に同封されてきてしまった。本だけだったら送料もーちょっと安く上がるのにー、とみみっちい繰り言はさておき。
 流石に完成品を目の当たりにすると感慨深い。レイアウトの細かなミスが今更眼についたり、ちょっとした小細工が印刷に思いがけない影響を及ぼしているのを発見したり、と早くも反省しきりだが、初めてとしては十分に納得のいく仕上がりだった。……ただ、個人誌の漫画、こんなにモアレが出るとは思わなかった……やはりPower Toneのプラグイン付きPhotoshopとIllustratorの併用には問題があったか。

 本日のお買い物
1,今月の講談社ノベルス新刊全部
 ……忙しいからこれで勘弁していただけませんか駄目ですかそうですか。
1,佐藤友哉『クリスマス・テロル invisible×inventor』
2,西尾維新『クビツリハイスクール 戯言使いの弟子』
3,霧舎 巧『私立霧舎学園ミステリ白書 五月はピンクと水色の恋のアリバイ崩し』
4,篠田真由美『綺羅の柩 建築探偵桜井京介の事件簿』
5,西澤保彦『人形幻戯 神麻嗣子の超能力事件簿』
6,三津田信三『作者不詳 ミステリ作家の読む本』(全部、講談社ノベルス/講談社)

 以下簡単に。1と2は密室本より。3はその密室本からスタートしたシリーズの第二作……なんか、外装からしてツッコミどころが多いんですけど……。
 4は建築探偵シリーズの、全体としては10冊目、長篇としては9作目となる最新刊。対して5はチョーモンインシリーズ6冊目――この表紙、知り合いのような気がするんだが。
 6は『ホラー作家の棲む家』以来となるデビュー第二作。かつて『本格推理3』に収録された短篇も織り込んだ本格ミステリ、らしい。

 昨日とはうって変わって、一日中『亜麻色の髪の乙女』が頭の中で渦巻いてました。しかもカバーじゃなくてオリジナル或いはその偽物。


2002年08月08日(木)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20020801~.htm#Day08

「あいつは大物だ!」
 この“大物”は“huge talent”と言ってます(多分)。前の場面と繋がってダブルミーニングとなっているのだが、字幕だけ漠然と追っているとこのしょーもない下ネタに気づかないと思う。
 ――「『ムーランルージュ!』から一言」でした。恒例化する気か。

 今日は流石に死ぬかと思いました。まぢで。
 まず昨晩――諸般事情から今日までに冬コミ申込用のカットを仕上げねばならないため作業に没頭する、が手間取って就寝したのは午前五時。当分は空が白む前に寝よう、と先日誓ったばかりなのになのに。
 かなり朦朧としながらもいつも通りの時間に起床、出勤。明日以降、余計な買い足しや用事がなるべく少なくなるように、徹底的に準備とお買い物に専念する――つもりでいたら、予め9日は夏休みを取ると伝えていたこともあって普段の木曜日より更に2割増しぐらいのデータが届いててんやわんや。いつもであればぶつくさ言いながらもさくっと処理できる量なのだが、今日ばかりはそうもいかない。待ち時間を利用して銀行でお金をおろし両替をしてちょこっと買い物を済ませて、などと思っていたら銀行に着く直前に呼び出しがかかり、とりあえず最初の用事だけ済ませてとんぼ返り。機械に囲まれて殆ど空調の効かない一画でえっちらおっちら出力作業。
 午前中に処理したデータの校正が終わるまでは余裕があるので、食後すぐさま母に車を出してもらって買い出しへ。百円ショップで扇子とか筆記用具とか細かいものを手当たり次第に買い漁る。途中某氏からPHSに連絡が入るが、そうでなくてもグロッキーだったところで暑い最中に買い物なんかに出てしまったから、溶け加減となった脳味噌が満足な受け答えをさせてくれない。ぐらぐらしながらも更に行き付けの本屋がある商店街に向かい、凍らせて持ち込む飲物など百円ショップでは間に合わなかった買い物と、ついでに本屋で下記二冊を購入。タイミングがいいのか悪いのか、ちょうどだいたい用事が済んだと思った矢先に職場からの呼び出しがあった。
 更に一仕事片づけると熱気の中僅かながら仮眠を取り、なかなか届かない校正結果を待ちつつサークルカットの準備。申込の時期になると毎回職権乱用して、データからネガを出して紙焼きを作り、それを貼り付けるという方法を取っているのだけれど、仕上がりが綺麗な半面うまく貼り付けるために結構手間がかかる、という弱点がある。接着用のシートを使っているのだが、これを適当なサイズに切り分けてカットの裏に貼り、トンボに合わせて切れ目を入れて――というのを、迷うために余計に用意したイラストも含めて漏れなく行う。都合2時間ほどが綺麗に潰れた。
 それでも校正が届かない。明日1日休むという引け目もあるので今日はいくらでも待つ覚悟でいたが――しかし遅い。
 最終的に仕事が終わったのは七時ちょっと前。何が一番悔しいかって、とうとう床屋に行く時間がとれなかったことだ。最後の直しが着くまでにあれだけ猶予があるのなら、その間に散髪ぐらいは出来たはずなのにぃぃぃ。

 帰宅後、届いたデータをもとにもう一つ、事実上今回最後の作業を済ませて某氏に返送。漸く肩の荷が降りた――かと思いきや、実はあまりの忙しなさにサークルチェックが終わっていない。しかしもう時間がないので、ROM版のカタログで知り合いや毎回訪れているところを中心にざっとチェックしていた分だけプリントアウトする――13ページに及んだ。馬鹿かい。これ以上どこに行こうというのだ。
 これ以上拾っても泥沼になるだけなので、あとは出たとこ勝負と決めて漸くこの日記を書き始める。もう寝たい。でも荷物の準備がまだ終わってない。ひ――――――――。

 本日のお買い物
1,和田慎二『Lady Midnight 2』(ボニータCOMICS/秋田書店)
2,小池田マヤ『聖☆高校生(5)』(ヤングキングコミックス/少年画報社)

 1は終わったとばかり思っていたあの作品の第2巻。あとがきを見ると――作者も終わったつもりだったらしい。素敵だ。
 2は表紙の版画がこの上なく危険なシリーズ最新刊。学校に通っている形跡が無くても高校生。
 まともなコメントをする余裕なし。んじゃ普段はまともなのかと問われると――返す言葉もございません。それ以前に、楽しみにしていたアレを買いに行けなかったことが悔しくて口惜しくて。

 というわけで明日から3日間のお祭りに突入。なるべく体力を温存するために、この3日の日記はひとまず暫定版をアップして、来週以降補完するという形を取るつもりです。或いは更新自体サボるかも知れませんが勘弁してください。今年は本当にハードです。


2002年08月09日(金)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20020801~.htm#Day09

 朝。午前6時。この時期、目覚ましは時計などよりもクーラーがよく効くと悟る。就寝は12時半頃だったが、敢えて午前4時くらいまでクーラーが止まらないようにしておいた。停止から約一時間とちょっと、寝苦しさで目を醒ます。流石に早過ぎたので再び寝ようとするが、汗が滲んで不快感ばかりが募る。6時になるともはや辛抱堪らず、まだ眠っている家人に気遣いつつシャワーを浴び、パソコンでメールを確認し、ついでに日記をちょこっとだけ書いておくことにした。
 んじゃ、逝ってきます(こういう時にこそ相応しい文言だ)。

 ――かなり壊れて帰ってきました。どうやらこの数日の疲労も重なって、ダメージが早いうちに形になってしまったようです。てなわけで予告通りダイジェストにて。
 午前7時半、東京駅・動輪の広場にて、茗荷丸さん、滅・こぉるさん、冬野佳之さんと合流し直行バスにて国際展示場に向かう。列に並ぶとひたすらに四方山話。いちおう本も持っていったが、東京駅までの車内で読んだところから先には進まなかった。
 思いのほか早い時間に会場に入る。早速向かったのは、西館の企業ブース。特に何か買おうという目的もなく、主に行列を眺める目的である。……色々と、参考になった。
 その後、西館の一般サークルをちょこっと覗いて、その後東館の小説FC関連のサークルをたらたら流し見たり例によって甲影会の机の前でたむろしたり。最後に一箇所ご挨拶に向かうが、場所を間違え激しい遠回りをしてしまったことで、自分にとどめを刺してしまった。そのあとはぐらぐら。
 二時頃に会場を出て、途中で分かれた滅・こぉるさんと再度合流しようとするが電波状態が悪く先方の居場所が特定できない。仕方なく残りの三名で昼食を採る。蕎麦屋に入り、からみもちそばを大盛りで注文する――普段、初めての店に入るとかなりの率で足りないから大盛りで注文したのだが、意外にも結構な分量だったために往生した。食える量ではあるのだが、間に電話がかかってきたりというのもあって、他のお二人をかなり待たせてしまう結果となった。
 その後、滅・こぉるさんともう一方と合流し、混雑を避け一駅分歩いてりんかい線・地下鉄を乗り継ぎ、有楽町でお別れする。
 ――後半、熱中症らしき症状ですっかりグロッキーになっていたため記憶が曖昧である。本当はこのあと秋葉原にも寄るつもりだったが、明日明後日のことを考えて自宅で休息を取るのだった。
 買い物の意欲もあまり湧かず、本日買ったのは別冊シャレード新刊のうち三冊と都市伝説の本だけ。

 夕食は、ご近所の方が今日から開業した小料理屋にて。雰囲気は悪くないが、色々と私の趣味には合わなかった。


2002年08月10日(土)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20020801~.htm#Day10

 ……みんな「もう一方」と書いてるな……

『ムーランルージュ!』ネタを出し忘れるほどに(何故執着するのかは不明)蓄積された昨日の疲れは、日付が変わっても尾を引いている。ふくらはぎは相変わらず痛いし、始終変な力の入れ方をしていた腕にも筋肉痛が若干ある。
 それでも出かけるのが漢というものだろう……ツッコミは無視して、本日はバイクで出かける。八重洲ブックセンターに立ち寄り、それから列が途絶えるあたりに紛れ込もうという意図である。家を発ったのは午前9時45分。
 土日特有の下手なドライバーをかわしつつ、10時ちょっと過ぎにブックセンター着。時間潰しの意味も含めてのんびりと探し回る。無事に目的のものを発見。
1,福澤徹三『怪を訊く日々』(怪談双書/ダ・ヴィンチブックス/メディアファクトリー)
 これについての詳細はのちほど。
 再びバイクに跨り湾岸方面へ。バスに乗っているときの感覚から相当な渋滞を覚悟していたのだが――私が普段利用しているルートは、意外なほどに空いていた。中盤ちょっと詰まったぐらいで、湾岸沿いに近づくと途端にタクシーとトラックがぽつぽつという状況。こらーいいや、と調子に乗ってスピードを出しすぎ、のんびり着くはずがまだ11時にもなっていなかった。
 西館付近に出てみる。当然ながらまだ行列は遥かに繋がっている。仕方なく、TFTビル内部で本やCDを眺め、マクドナルドでビッグサイズのコーラを買ってのんたらと散策して時間を潰す。多少気分転換になるのではと思い海際まで歩いてみたが、独特の匂いのために長居する気が起きなかった――風は良かったんだけど。
 列がだいたい収まってきたあたりで会場に突入。まず企業ブースへ向かい、ケロQのブースを訪れる。ケロQボーリングのコーナーには列が出来ていたが、物販の方は並ぶ姿さえない――それもそのはず、目玉だった原画集(テレカ付き)が売り切れていたのだ。SCA−自さんを捕まえてちょこっと立ち話をさせていただく。……昨日のうちに買っておくんだった。
 その後、他のブースもちょっと眺める。行列を眺めるだけのつもりだったが、意外なところが意外なほど空いており、昨日から買うつもりだった賞品を無事入手する。
2,『AIR ORIGINAL SOUNDTRACK』(Key Sound Label/Visual Art's/CD)
 二枚組で未使用も含めた全BGMを集めたもの。
 ついで一般ブースへ。3つしかチェックしているところがなかったのに、どーいうわけか西・東5・東2と見事に分かれている。全部廻る体力はないので、西は切り捨てて残り2箇所を訪問。片方は新刊なし、もう一方は国樹由香さんのところだが話しかける余裕もなく新刊(商業誌掲載・単行本未収録作品の採録)だけ買ってそそくさと退散。
 昼食を買う以外は寄り道もせず、午後1時半には自宅に舞い戻る。熱気のために食欲も減退しているところへ無理矢理詰め込み、一眠りする。

 ――夕方。やや起床が遅くなったため、松本楽志さんに遅れることを電話で告げてから急いで身支度を済ませ、今度は電車で新宿へ。所用で東京にいらっしゃった福澤徹三さんから怪談を聞き出すというみょーな目的のミニオフである。幻想的掲示板の猟奇句会メンバーを中心とした7名(福澤さん含む)、いずれも日頃から新耳袋のライブに訪れたりという濃い面子のため、なかなか普通の怪談にはならなかったが、それでも愉しいひとときだった。平然と礫死体の話をするような客は店にとって迷惑以外の何物でもなかったような気がするが。
 よーやく、特に濃い経験を持つ人物のお話を聞けたところで、録音状態のままのMDを楽志さんに託し(今日夜に開催される予定の新耳袋ライブを録音して貰うため)退散する。明日の準備もあるので元々早くお暇する予定だったのだが、あまりにも愉しかったためずるずると9時半まで居座っていたのだった。
 帰宅後、売り子に来ていただくお二人に明日の待ち合わせ場所と時間を相談したり、看板代わりの画像を印刷したりと慌ただしく残りの準備を進め、よーやくこの日記に着手する。現在午前0時5分――やしがにを見たらとっとと寝よう。

2002年08月11(日)
コミックマーケット62に参加します

西地区“ね”16a
サークル『性善説』名義にて
(内田竜宮丞との共同サークル)
発行予定
作品集『性善説1』
掲載作家
☆小説☆
梅村 崇/ひでむら/松本楽志
内田竜宮丞/深川 拓
☆挿絵☆
河井つぐのすけ/陸奥聖
(もうひとり参加予定だけどまだ内緒)
☆その他のイラスト・編集・デザイン☆
深川 拓
全編書き下ろし
本文104ページ
(おまけ・奥付込み)
予価1000円

同時発行
light as a feather
サークル“light as a feather”名義
『AIR』の二次創作でしかも漫画
本文18ページ+α
予価500円

詳細は
サークル『性善説』公式サイト
ご確認ください


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