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6.示現会と風景画 

 北海道の、いわゆる北の大地の風景は、野生的かつ雄大で素晴らしいものがあります。道外からは風景を志向する多くの画家が、北海道の魅力に誘われて、はるばるやってきます。中には現地に居を構え、アトリエを持つ人すら おります。私は今は首都圏に住んでおりますが、風景画となれば心は常に生まれ故郷の北海道にあります。
 私が所属する示現会は、日本を代表する著名画家の先生方を幹部に戴き、会員、準会員、会友あわせて800人に及ぶ大所帯の全国公募展です。この会は風景画に非常に力を入れています。北海道の風景にモチーフを求める 北海道の作家も多数参加しております。
 毎年4月上旬、つまり桜の季節に東京六本木にある国立新美術館で展覧会が開かれます。もちろん私は北の大地の風景画を毎回出品していますが、不肖私の絵に関心を持ってくださるフアンの方々も大勢居て、毎年楽しみにして観てくださいます。
 昨今の公募展は、どちらかというと現代派や抽象派的な傾向のものが多くを占めていますが、その中にあって具象画、とくに風景画に力を入れる示現会展はむしろ特異な存在と言えましょう。そして毎年の展覧会の入場者 が格段に多いという事実を耳にしましたが、それは風景画が依然として絵画の原点だということを、一般の絵画愛好者達が冷静な目で認めているからだと思います。
 今日の風景画 は表現技術の向上により、益々魅力を増 しております。単なる写実ではなく、写真の延長でもありません。風景からモチーフ を取り、その驚きと感動を、静かにしかも謙虚に万人 に伝える素敵な芸術だと思います。
 2006/7/20 

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