帆船模型を始めるには

帆船模型を作ってみたいけど、何から始めればいいの? というあなたにご提案です。

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まず 何を作るのか決めましょう

好きな船を作りましょう

好きな船を作るのが一番だと思います。1隻作るには短くても100時間、長ければ1,000時間以上もかかります。最初はわからなくなって投げ出したくなることもあるので、自分が作りたいと思った船を作るのが、長続きと完成までこぎつける秘訣だと思います。
有名な船、実物や写真などを見てあこがれた船、大砲がいっぱい乗った船、大きな船、小さな船など、それぞれの思いがあると思いますから、気に入ったものを探してください。
展示会などで、作品を見て、作りたいなと思ったものが第一候補でしょう。

最初は作りやすいものがお勧め

とはいえ、最初に作るものがあまり複雑で大掛かりなものでは、完成させるのは並大抵のことでは無理ですので、できるだけ作りやすいものがお勧めです。作りやすいものとしては。

  1. 船体がスリムなもの
      年代の新しい船(たとえば”カティサーク”)のほうが、船体がスリムでカーブがきつくないため、船体の工作が比較的楽です。年代の古いもの、主に18世紀以前の船は、船首部が大きくカーブしており、船体を作るときに板を大きく曲げる必要があります。最初のうち、板を曲げるのに慣れないうちは、難しいと思われます。

  2. マストが少なめのもの
     マストがたくさんあり、帆がたくさん張られている船のほうが帆船らしく見え、かっこいいのですが、リギングと呼ばれるロープ張り作業が大変になります。少ないものでも100本前後、多くなると1000本以上のロープを張るので、慣れないうちは、あまり複雑でないものがいいと思います。

  3. 情報の多いもの
     人気があり、多くの方が作っているものは、インターネットなどでその方の作品を見たり、製作記を見られる場合が多く、大変参考になります。また、現存する船(博物館や資料館で実物が見れる、実用されている)は写真や、あるいはその場所に行けば実物が見れますから大変参考になります。

  4. 基本はしっかり押さえよう
     物事は初めが肝心とも言います。作りやすい船でも、帆船としての基本要素はしっかり備えたものが良いでしょう。船体、マスト、リギングに関して基本的な制作方法を一通り経験できるものがお勧めです。

以上を考え合わせると。私のお薦めは以下の2隻

   ブルーノーズⅡ: 右のボタンで詳しい説明が見られます(購入も可能) 

   レディネルソン: 右のボタンで詳しい説明が見られます(購入も可能)

  *ボタンは、あとで紹介している帆船模型ショップ”マイクロクラフト”さんにリンクしています。

他の方の作品を参考に

いくつかのホームページで、作品を紹介しています。ホームページの写真などを参考に、気に入った船を捜してみてください。キットを使っている場合、そのメーカ名なども紹介されているので、参考になります。また、展示会なども開かれていますので、これに行って見るのもいいでしょう。このホームページでも随時紹介しています。

大きさには注意

 大きさには注意しましょう。大きいものではキットでも長さ150cm100cm*1を超えるものがあります。製作中の作業場所の広さ、作った後の置き場所を考えて、船を選んでください。同じ船でもキットによって大きさが違う場合があります。完成時の大きさがキットの説明の中に書かれていますので、注意して確認してください。
 *1:少なくとも国内で手に入るもので150cmを超えるものは無いようです。少々オーバーな表現でしたので訂正しました。


最初はキットから

最初はキットから始めるのが無難でしょう。その場合は、大きく2つの購入方法があります。

インターネットで購入するなら

信頼できるお店から購入しましょう。後でも書きますが、海外メーカのキットの場合、欠品や破損が結構あります。そのような場合のサポートもしてくれるところがお勧めです。
 ちなみに、私の場合は。”マイクロクラフト”さんから購入しています。

 

お店で実物を確認したいなら

日本国内ではあまり数がありませんが。銀座の”伊東屋”さん(最新情報では伊東屋さんでの帆船模型販売は無くなったそうです。私自身は確認していないのですが・・・・ 本当なら大変残念・・・)を始めに、いくつかお店があります。お店にいける場合には、在庫があればキットを見ることができます。いろいろ相談にも乗ってくれるでしょう。

どこのキットがいいの?

ヨーロッパ、アメリカ、日本にメーカがあります。どのメーカが初心者向けということはあまりなく、それぞれの船によって難易度は変わります。ここでは私の知っているメーカのみ紹介しておきます。なお、日本メーカは1社しかありません。

  1. ヨーロッパメーカ
     古くから多くのメーカがキットを出しています。日本でも古くから輸入販売されていました。図面、材料ともメートル法で作られているので、これもなじみやすい理由の1つかもしれません。木材が足りなくなったときは、比較的容易に同じ寸法の材料が手に入ります。

      コーレル(イタリア):   私が最初に作った帆船”ハーフムーン”はここのキットです。
      アルテサニア(イタリア):比較的安い、小型のキットを出しています。
                     お勧めの「ブルーノーズII」はこのメーカの製品
      そのほかにもたくさんありますが。徐々にご紹介します。

  2. アメリカメーカ
     日本ではなじみの少ないメーカです。インチ法を使っているので、図面の読み取りには少々慣れが必要です。日本国内では同じ寸法の材料は手に入りにくいかもしれません。木材なら、自分で加工して寸法を合わせるのが早道でしょう。

      モデルシップウェイ:   今製作中の「チャールズ W. モーガン」はこのメーカの製品です。
                     詳細な図面と説明書には定評があります。
  3. 日本メーカ
      ウッディジョー:      国内唯一のメーカです。わたしは作ったことが無いのですが、海外メーカより
                     言葉の問題は少ないでしょう。

”マイクロクラフト”のホームページではもっと詳しく紹介しているので。参考にしてください。

 

キットが届くまでに準備するもの

道具・工具

特別な工具は必要ありません。ただし、有ると工作が楽に進められて仕上がりがうまくいくものもあります。このページで順次ご紹介していきますが。工作台は市販品か自作のものを用意するといいだろうと思います。また、リギングと呼ばれるロープ張りでは、ピンセットや針金で自作した工具が大変役に立ちます。これも順次ご紹介しようと思います。


作業場所の確保

木屑が出ますし。塗装の時にはにおいもあります。作りかけの模型は壊れやすいので、子供の手が届かないところというのも重要な条件でしょう。私は自分用の机(事務机)にビニールカバーをかぶせて使っています。大きな模型を作る場合には、ダイニングテーブルのようなものを用意できるといいでしょう。がたつかないしっかりした机やテーブルが必要です。

必要に応じて順次

場所や、道具・工具などは最初から何でもそろえるのではなく、必要に応じて追加していけばよいでしょう。木工がありますから、のこぎりやカッター、定規など工作用の道具は必要です。ボンドは、木の接着には木工用ボンド、金属の接着にはエポキシ系のボンドを使っています。場所によっては瞬間接着剤も重宝します。

情報収集

作りたい船についてはインターネットを使って情報収集しましょう。リンクのページにも、参考となるホームページの情報を順次掲載します。各地にある帆船模型同好会のホームページには会員の方々のすばらしい作品の写真も数多く掲載されていますし、展示会なども行われています。他の方の作品を見るのも大変参考になりますから、そのような展示会に行かれるのもお勧めです。また、帆船によっては実物が現存するものもあります。そのような場合にはぜひ実物をごらんになることをお勧めします。

日本国内ではあまり数がありませんが。銀座の”伊東屋”さん(最新情報では伊東屋さんでの帆船模型販売は無くなったそうです。私自身は確認していないのですが・・・・ 本当なら大変残念・・・)を始めに、いくつかお店があります。お店にいける場合には、在庫があればキットを見ることができます。いろいろ相談にも乗ってくれるでしょう。


キットが届いたら

中身の確認

キットの中身のリストが付いているはずです。現物と照らし合わせて必ず確認しましょう。外国製キットの場合、必ずといって良いほど不足部品や破損部品があります。木材であれば国内で調達も可能ですが、金属部品の場合は手に入らないものも多いので必ず確認します。
 もし不足や、破損がある場合は、まずキットを購入したお店に問い合わせてください。お店によってはキットメーカーに請求してくれるところもあります。

(私の愛用しているマイクロクラフトさんは、購入後一定期間内であれば無償で、その後でも親切に対応してもらえます。ただし、サービス条件は変わる可能性もありますから購入するときにそれぞれのお店に確認してください)

 

説明書をよく読みましょう

キットにもよりますが、組み立て説明書や資料がキットに入っているはずです。図面は何度も見て船の構造を頭に入れておきましょう。

不足しそうな部品は手配しておきましょう

木材とロープは不足することが多いです。キットを購入したお店で部品を個別に売っているようであれば事前に手配しておきましょう。製作の途中で材料がなくなると、作業が中断してしまいます。初めてのキット製作の場合、細い木材を折ってしまうことも多いので、キットの数量の10%増しぐらいは用意しておいたほうがいいと思います。近くにホームセンターなどがありすぐに調達できる場合は、あまり気にしなくてもいいかもしれません。

ホームセンター、DIYショップを活用しましょう

木材や、工具、接着剤などは、ほとんどホームセンターなどでも調達できます。私の場合は、東急ハンズや京王アートマン、などのDIY専門店も良く利用します。

いくつかのDIY専門店ではインターネット販売も行っているので、利用すると便利です。

 

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