帆船模型製作ノウハウ

帆船模型製作に必要なノウハウ集(随時増強予定)です。
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ホーム帆船模型を作ろう帆船模型製作ノウハウ 1)板を曲げる

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帆船模型製作ノウハウ集

1)板を曲げる

帆船の船体作りなど、外板貼りを行うには細い木の板(棒)を曲げる必要があります。 船体作りでよく使われるのは、ヒノキなどですが、簡単には曲がりません。曲げる方法はいくつかあり、右の本にも紹介されています。

  1. 水に漬けて、やわらかくしてから曲げる
    私が通常やる方法です。手間はかかりますが、一番きれいに曲げられる方法だと思っています。 後ほど詳細を解説します。

  2. 火であぶって曲げる
    ろうそくの火などであぶって木材を熱し、熱いうちに曲げます。焦がさないように、やけどうしないようにするには少々大変。私はやったことがありません。

  3. コテなどで熱して曲げる
    火で熱するよりは扱いやすく、帆船模型用の専用コテなどもあります。私はこれもあまりやったことがありません。

  4. 外板ペンチで曲げた外板外板ペンチ概観外板ペンチ先端専用工具で曲げる
    外板ペンチと言う特殊な工具があります(銀座にある「伊東屋」さんには置いてあります)。ラジオペンチのような形(右写真)をしていますが、挟む部分が特殊で、片方が平ら、片方が三角形をしています。これで板をはさむと、板が曲がります。
     私は、外板貼りのとき、2重張りの下張りに限って使うことがあります。でも、あまりきれいには曲がらず、曲面が凸凹になる(右写真)ので、どうしても急ぐときに限定して使っています。

水に浸けて曲げる方法の解説

1 曲げたい木材を用意します

 

2 水に浸けます

 短い木材であれば、トレーを、長い木材の場合は、木材がすっぽり入る長さのパイプを用意、水を、トレーまたはパイプに入れ、木材を入れ、木材全体が水につかるようにします。
このまま、木の太さにもよりますが、数時間から、一晩程度放置します

3 曲げる

 水から取り出し、軽く水気を取って、曲げます。無理をしない程度に。曲げたい曲面より少し小さめに曲げると後の加工が楽です。
曲げた状態のまま、乾くまで放置。



4 作り溜めが便利です

 一度このようにして曲げた木材は乾燥してもやわらかく、自由な角度(限度はあります)に曲げられるようになります。
外板貼りは、同じ幅の木を何本も、いろいろな曲面に合わせて貼りますが、水に漬けて、適当な曲線に曲げた木材をたくさん作っておき。貼る曲面に合わせて再度曲げれば、効率的に外板貼りが進められます。


5 一度曲げておけば、曲げ具合は調整可能

 乾燥したときより強く曲げることも出来ます。どの程度曲がりやすくなるかは、木材の種類によっても違うので、試してみてください。




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