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加藤総実さん  Ms. Satomi Kato

加藤総実さん長野市在住の通訳案内士。平成26年度の通訳案内士国家試験に合格した直後から通訳ガイドとして軽井沢英語通訳ガイドの会 (KGI) にて活躍中。これまでのライター業も続けながら、語学のプロとして忙しい日々を送っています。


通訳案内士の加藤総実さんは、平成26年にKGSでマンツーマン英語レッスンの「通訳案内士国家試験対策コース」を受講。猛勉強の成果があって1年足らずで難易度の高い通訳案内士国家試験に見事合格されました。合格後は軽井沢英語通訳ガイドの会 (KGI) の会員となり、新人ガイド研修で仕事の仕方を学んだ後すぐに通訳ガイド・通訳・翻訳など英語を使ったお仕事で活躍されています。これから通訳案内士を目指す皆様への勉強方法のアドバイス、実際のお仕事の感想、目標などをお聞きしました。
《当インタビューは2015年6月に行われたものです。》


Q: プロフィール (自己紹介) をお願いします。
 
加藤さん (以降「K」): 兵庫県出身。信州の山と雪に魅せられたIターン組です。興味の幅は広く、インタビューの仕事を通して出合った様々な世界に足を踏み入れ、いろいろな人の生き方に影響されて今の自分ができ上がっています。
 
Q: 加藤さんは通訳案内士試験に見事合格されましたが、なぜ通訳案内士を目指そうと思ったのですか。
 
K: インバウンドの関係で県の観光行政を取材したとき、通訳案内士についても話題が出ました。その時に、自分も少しは役に立てるのではないか、と感じてしまったことがきっかけです。そこから険しい道が始まるわけですが。
 
Q: 通訳案内士試験を受験するにあたり、KGSのマンツーマン英語レッスンを選んだのはなぜですか。
 
K: 確実に力を付けたかったので、通訳案内士試験のためのコースがあり、質の高い講師からピンポイントで内容の濃い指導が受けられること、という視点で学校を探すと、KGSの永島先生に出会うことができました。
 
Q: 一次試験対策 (英語筆記、日本地理、日本歴史、一般常識) はどのような勉強をしましたか。
 
K: 英語筆記: TOEIC SWで基準をクリア。とにかく英語での発信力が弱かったので、KGSで集中的に訓練していただきました。
日本地理: 最も時間をかけたのは、白地図に国立公園や重伝建、重要文化的景観保存地区、温泉、名勝などの場所を記しながら、俯瞰的なイメージを作っていったことです。
日本歴史: 文化史に関しては、高校生の資料集『日本史図録』 (山川出版) を手元において、仏像や絵画など文化財の写真、遺跡や事件の発生場所などを日々目にするようにしました。
一般常識: ベースは、過去問と高校現代社会の問題集。観光関係については、KGSより観光庁の資料をいただいて重要事項のレクチャーを受けました。
 
Q: 二次試験対策 (英語口述) はどのような勉強をしましたか。
 
K: KGSのレッスンそのものが二次試験とほぼ同じ形式だったので、毎回緊張感を持って練習できたと思います。課題に集中し、プレゼンを一つでも多く自分のものにできるよう徹底して覚え込みました。
 
Q: 通訳案内士試験全体を通して大変だったことは何ですか。
 
K: 継続的に勉強時間を確保することが難しく、精神的にも追い込まれる感じになるので、常に冷静に、着実に進めばいいと自分に言い聞かせることが大変でした。
 
Q: 通訳案内士の資格を取った後、マンツーマン新人ガイド研修をご受講いただきましたが、いかがでしたか。
 
K: 資格を取るまでは英語がすべてのように思っていましたが、法的なこと、実務的なことなど、英語以外に重要な基礎を学ぶことができ、有資格者としての自覚が芽生えた気がします。また、通訳ガイド実践では、メールのやり取りを練習したり、案内先を下調べをする中で、本当に通訳案内士としての仕事が始まるんだという高揚感がありました。
 
Q: 軽井沢英語通訳ガイドの会 (KGI) のメンバーでもいらっしゃいますが、加藤さんはKGIを通してどのような活動をされていますか。
 
K: KGIの研修に参加してさまざまな知識を吸収し、自分自身のスキルアップを図っています。また、通訳ガイドやアシスタントの仕事をいただいたときは最善を尽くし、プロとしての階段を一歩ずつ上っています。
 
Q: 通訳ガイドデビューについて教えてください。どのようなお仕事でしたか。実際に初仕事を終えた感想はいかがでしたか。
 
K: ある企業とその海外関連会社のお客様46名のグループでした。インド、イギリス、ロシアなど世界各国から来られたビジネス関係の方々で、観光バス2台に分乗してのツアーでしたが、その1台を担当しました。
事前に永島先生のきめ細かな下準備と指導があり、予行演習もしていただいたので、当日は何とか無事に過ぎましたが、正直なところ、これは神経が図太くないとできないなと思ったものです。満足にはほど遠い出来で、英語力の足りなさを、本当の意味で悔しく思ったのは初めてでした。
ただ、それはすべてが終わった後で心に沸いてくる思いであって、お客様と一緒にいる時はとにかく必死でしたし、笑顔で喜んでもらえると、心の曇りは吹っ飛びました。目標としていた所に初めて立って、足は竦むけれども、気持ちは前に進もうとしている、そんな感じがしました。
 
Q: 今後の抱負を教えてください。
 
K: まず、たくさん経験を積み、柔軟な対応力を身につけていきたいと思います。「また次もぜひ」と言っていただける通訳ガイドになることが目下の目標で、その先は、仕事の幅をいろいろな方向へ広げられたらと思っています。

 
町長へのインタビュー町長へのインタビュー
ライターのお仕事で軽井沢町町長藤巻進氏にインタビューする加藤さん。
マインド信州『マインド信州』
公益財団法人 中小企業ながの財団の会員情報誌『マインド信州』 (Vol.53)。「特集 国際会議都市軽井沢」という記事を加藤さんが執筆されています。
通訳ガイド通訳ガイドデビュー
加藤さんが通訳ガイドを務めた英語ガイドツアー当日。ツアー開始直前の打ち合わせ中。
通訳ガイド雨の中のガイド
英語ガイドツアー中。通訳ガイドは雨天でもお客様に楽しいひとときを過ごしていただけるよう気を配ります。

 

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