2005年8月1日(月) 21.<宅建模擬試験結果報告>
昨日、「宅建」の模擬試験を受けました。
結果は「41点」。 出来すぎ! しかし、あまり自分を卑下するのも何なので、まずは自分に対して良くやったと言いたいです。正直、一気に頭に詰め込んだ知識は忘れるのも早いのでこんな高得点は予想すらしていませんでした。日記では「目標6割」と書きましたが、実は「5割の25点」にすれば良かったかなぁと思っていたのです。

得点内容は下記の通りとなりました。

・民法・・・15問中
13点(本試験での目標点数7,8点)
・法令上の制限・・・10問中
8点(本試験での目標点数8点)
・宅建業法・・・16問中
12点(本試験での目標点数最低13点、できれば満点を目指す)
・税金その他・・・9問中
8点(本試験での目標点数5,6点)

あらためて科目ごとに確認して見ると、やはり出来すぎです。宅建の本試験では、
絶対に民法で13点という高得点は期待できません。断言します。昨年はこの意味がわからずに、結果として中だるみしてしまいましたが本試験を受けた今はわかります。要は民法以外の科目をどれだけ目標どおりに得点できるかなのです。ちなみに民法を8点として計算すると今回の模試は 36点。 「35点」を目標とする宅建において1点上回っているだけです。本試験ではこのように置き換えて算出する必要、いえ、あるいは民法を7点と仮定して計算しなければなりません。そう考えると今回の模擬試験も、やはり私にとっての得意科目である「税金その他」が「宅建業法」の点数の低さをカバーしました。ますますこの科目の重要性を認識しますね。 このホームページを御覧の皆さんで宅建の資格を目指している方に、何とか「税金その他」の重要性をわかってもらいたいです。参考までに昨年の宅建本試験の科目別の得点です。

※私の昨年の宅建本試験の科目別得点結果
・民法・・・15問中8点

・法令上の制限・・・10問中7点
(1問は完全なイージーミス)
・宅建業法・・・16問中15点
税金その他・・・9問中8点    合計38点(合格ライン 32点以上)

さて・・・、私が今回模擬試験を受けた理由は高得点を得ることではありません。 
マンション管理士においても出題される法律が確実に得点できているか、それに尽きます。今回の宅建の模擬試験問題の中でマンション管理士試験と重複する法律は「区分所有法(1問)」、「都市計画法(今回は3問)」、「建築基準法(今回は2問)」、「土地・建物(それぞれ1問ずつ計2問)」、「不動産登記法(1問)」、「宅建業法(35条書面及び 37状書面に関する規定2問)」、「民法(代理1問、債権1問、連帯債務1問、抵当権1問)」、計 15問です。特に今回の模擬試験で「区分所有法」を間違えていたら、私にとっては 0点に等しいぐらい絶対に間違えることはできません。

結果は・・・、15問中 13点でした。
間違えたのは都市計画法1問と連帯債務1問です。とりあえず区分所有法が正解したのにはほっとしました。と言うよりも宅建のレベルで区分所有法を間違えていては絶対にマンション管理士には合格できないのです! しかし、都市計画法を1問間違えたのもかなり反省する結果となりました。8月からの勉強スケジュールをまだ決めかねていますが、マンション管理士でも絶対に落とせない科目を確実に得点することが鉄則。 気を引き締める良い機会となりました。やはり受けて良かったです。


実は今回の模擬試験でわかったことがあって・・・、今回の模擬試験は「午前10時〜12時」の部と「午後1〜3時」の部に分かれていて、当初は午後の部に参加する予定でした。本試験が午後1〜3時なので。 もちろん前日までその予定だったのですが、どうしても寝付けませんでした。私が今年受験するのは「マンション管理士」であって宅建主任者ではないのにです。緊張するつもりはないのに寝たのが午前2時過ぎで起きたのが7時。 二度寝しようしようと思いつつ、結局それができずに午前の部を受けました。宅建の模擬試験でこの調子では、福岡に行った夜はとても寝付けそうにありません。マンション管理士、管理業務主任者ともに前日の晩をどう過ごすべきか、すこし考える必要がありそうです。


2005年8月10日(水) 22.<昨年の宅建本試験/民法総括>
※7月31日に受けた宅建の模擬試験の結果が郵送されてきました。昨年のこの時期の模擬試験と比べ、点数は2点低かったのですが全国順位は同じでした。ただし受験者数も 200人ぐらい減少しています。今年受験するマンション管理士、管理業務主任者とは全く関係のない試験結果ですが、やはり励みになるというか、非常に気分が良いものです。げんきんなもので少し夏バテ気味の体調も一気に回復しそうです。2回目の宅建の模擬試験は9月下旬に開催されるのですが、おそらくそれは受けないでしょう。マン管の試験が差し迫っていますので。 特に法改正を意識する設問はありませんでした。

話変わって・・・、昨年の末にホームページを開設してから「宅建主任者への道」と題して、宅建の勉強を始めてから宅建主任者証の交付を受けるまでの私なりの想いを書き綴りました。今年6月末に宅建主任者証の交付を受けることによって、私が歩いてきた道はゴールに辿り着いたということで終了しています。
その中で目をけていた、というほど心に残っているわけではないのですが、あえて振り返らなかったことがあります。それは「民法」。 正直、かなり苦手な科目なのでここで間違ったことを書く可能性が大きいこと、そしてそれに踏み込む前に実務講習が始まったということもあります。ただ、今年の3月から新たにマンション管理士と管理業務主任者の勉強を始めて現在に至る今、やはり昨年の本試験で出題された民法を振り返る必要があると感じました。宅建の民法に比べるとマンション管理士、管理業務主任者で出題される民法は易しいと聞いてはいるものの、昨年の本試験で
「どういう問題を何故間違えたのか」ということはしっかり理解しておく必要があります。実は本試験終了後、民法だけは1回も見直しませんでした。

・・・、ということで昨年の宅建の本試験の民法を見直したのですが、やはり今見ても解けません。何故、今になって昨年の民法の問題を振り返ってみようかというと、管理業務主任者では「契約」に関する定義が出題されるのですが、その中で出てくる
「典型(有名)契約」の1つである「組合契約」に関して出題されていたのを思い出したからです。もっとも出題内容は宅建と管理業主任者では異なるので、宅建の方が民法に関しては難しいという事を改めて実感することができました。他にも「代理」、「時効」、「連帯債務」、「相隣関係」、「賃料債権」、「抵当権」、「売買契約」、「相続」、「借地借家法」など、既に懐かしいと感じる問題が昨年の本試験では出題されています。今年も大半が出題されるでしょう。この中で「代理」、「連帯債務」、「債権」、「抵当権」はマンション管理士においても出題される内容です。昨年からマンション管理士のレベルは一気に難易度が上がりました(合格ライン 平成15年 38点 → 平成17年 30点)ので、今のうちに昨年の本試験問題を確認しておくのは必要だと思うのです。

宅建主任者を目指している方に曲がりなりにも合格した私がお伝えしたいことは、既に何度も書いているのですが
「税金その他」を絶対に捨てないことと、民法での得点を期待しないことです。先日も久しぶりに受けた宅建の模擬試験で民法の得点が高かったのですが、「これはまぐれ」だと認識して、その他の3科目の得点内容をしっかり復習することが合格への鍵だと断言できます。しかも、学校の先生がおっしゃるには昨年の本試験は「特に難しいわけではない(異質ではありましたが)」のです。その言葉が今も心に残っています。それほどに 1,000条を超える民法は奥が深い。 宅建に出題される民法の内容はかなり限定されますが、それでも昨年出題された「組合契約」のように、ひねろうと思えばいくらでもひねることのできる法律だとういことを昨年の勉強で実感しました。


2005年8月22日(月) 23.<会計仕訳>
先週の土曜日に昨年からの宅建の勉強を通して初めて「参考書」を買いました。マン管、管理業務主任者のいずれにも本試験で出題される「会計仕訳」、すなわち簿記に関する本です。まさか最初に購入する参考書が簿記に関する本になろうとは、自分自身意外でした。しかし、合格のためには絶対にクリアしなければならない科目です。
なんか、マン管の勉強によって実際の生活にプラスになることを学ぶのが非常に良い感じです。今まで人まかせだった確定申告のための賃借対照表、損益計算書を自分で作成することができれば良いですね。 宅建の勉強の際にも「何故、試験の為に税金を勉強するのだろう?」と疑問を感じましたが、その知識が身についた現在は大きなプラスになっています。合格したから言えることですが・・・。


今日からマンション管理士の願書配布が始まりました。管理業務主任者は今月1日から既に配布が始まっているので、これで2つの願書が揃ったことになります。願書受付は来月の1日から1ヶ月間。 願書記入や写真撮影、受験料振込みなど慌しい日々が続きそうです。あっという間に試験まで約3ヶ月。 気合を入れなおさねば。

という事で昨日は土曜日に購入した簿記の参考書を、適当にはしょりながら最後まで読み通しました。まだまだ完璧ではありませんが、会計仕訳の本当に基本的なルールは理解できた感じです。少なくとも昨年の管理業務主任者の本試験問題は問題の意味がわかりました。それと同時に
「会計仕訳の2問は得点源である」という事もはっきり意識することができました。と言うか1か月前はこんな易しい問題を2問間違えていたのだと考えると少し冷や汗さえ出てきます。宅建もそうでしたが、やはりこの分野はイージーミスをした問題をリカバリーする得点、しいては合否の運命を左右する設問だと感じました。あくまでも個人的な所見ですが、会計仕訳は建築基準法の中の「用途制限」に似ています。用途地域の中でどの施設が建てられるか否かを解くような感じで、会計仕訳の問題を読みながら、1.勘定科目は何か、2.その勘定科目は「資産」、「負債」、「資本」、「収益」、「費用」の何に該当するか、3.それらの項目が増加・減少する場合に「借方」・「貸方」のいずれに該当するかを判断していかなければなりません。 ただ、参考書を読むまではそれさえも全くわからなかったのです。その点確実に一歩前進しました。絶対におろそかにしないで徹底的に理解したいと思います。


話変わりますが、「管理業務主任者」の受験申込書を記入している途中にふと、受験会場を福岡ではなく「大阪」にしようか? と思いました。沖縄に近い受験会場が福岡なので何の懸念もなく福岡で受験しようと思っていましたが、特に受験会場の選択に制限はなく任意に選べます。昨年もそうでしたが、本試験の前日って既に緊張しているので頭に入らないんですよ。 広島入りの場合は「フジナーセリー」さん、大阪入りの場合は「大和農園」さんを前日にゆっくり見回って気分転換しようか? 
と、我ながら良い事をひらめいたと思ったのも束の間、沖縄から広島・岡山への飛行機のフライト時間がどうしてもネックになります。ANA、JAL ともに沖縄から広島・岡山へのフライトは夕方発、逆に広島・岡山方面から沖縄へのフライトは朝いちの出発になるんだよなぁ。 もう少し知恵を絞ってみます。


2005年9月1日(木) 24.<管理業務主任者願書提出>
今日は朝いちで管理業務主任者の願書提出を行いました。受験会場は悩みに悩んで「広島」です。蘭園巡りのために受験地を選定するというのが既に間違っているような気もするのですが、こればかりはどうしようもありません。 1年9ヶ月振りの蘭園訪問ですから。 既に3泊4日のスケジュール調整と「貯金」を始めています。ちなみにスケジュールはこんな感じです。

12月3日の夜・・・沖縄から飛行機にて広島入り(移動のみ)
12月4日・・・試験当日 → 午後3時に試験終了後、岡山へ移動(移動のみ)
12月5日・・・朝から「フジナーセリー」さん訪問 → 昼過ぎには大阪に向けて移動 → できれば夕方に「大和農園」さん訪問
12月6日・・・「山本駅」近辺の蘭園さんを急ぎ足で訪問 → 昼の便で沖縄へ

勉強スケジュールですが、「簿記」に続いて2冊目の参考書を購入しました。「管理業務主任者」の参考書です。試験まで約3ヶ月。 9月の1ヶ月は徹底的に「基本」を頭に叩き込むことにしました。その意味で今回購入した参考書で区分所有法、標準管理規約の基礎的なことを確実に頭にインプットしていきます。まだまだこの2つの法律が完璧に頭に入っていません。

5日には「マンション管理士」と「防火管理者」の願書提出を行います。少しずつ、しかし確実に試験へのカウントダウンが始まっています。


2005年9月6日(火) 25.<マンション管理士願書提出>
9月1日の管理業務主任者に続き、昨日の事になりますがマンション管理士、そして防火管理者講習(甲種)の願書提出を終了しました。ふーっ、やっぱりこういうのは意識しなくても緊張するものです。これで 10月 27、28日の防火管理講習、11月27日のマンション管理士、12月4日の管理業務主任者と年末は試験ラッシュ。 とにかく1つ1つをクリアすることを目標に頑張ります。ちなみに受験票が届くのはマンション管理士、管理業務主任者ともに 11月上旬の予定です。

勉強の方はといえば、最近仕事が忙しいもののそれを言い訳にして遅れるということはありません。 むしろペースとしては速く進んでいる感じ。 上にも書いたように9月は管理業務主任者の参考書を読むことにとって「基本」を頭に叩き込むことにしたので、その通りのスケジュールで進めています。少し前まで苦手意識のあった「会計仕訳」も、今では自信を持って臨むことができるようになりました。ただ・・・、管理業務主任者の問題は難なく解けるようになりましたが、マンション管理士はもうひとふんばりですね。 しかしこの設問が重要な得点源だとはっきり意識しているので「たった1、2問だから」とおろそかにせず完璧に理解したいと思います。

それでも、勉強をしている間にも少し気を抜くと年末の蘭園巡りの事を考えているのは本来ならば反省すべき点なのでしょうが、こればかりは何ともしようがありません。 一応、受験票の到着で正式に受験会場(広島)が確定してからホテルの予約をしようと思っていますが、既に試験終了後の事ばーっかり考えています。


2005年10月6日(木) 26.<本試験まで2ヶ月を切りました>
昨日の学校の帰り、マンション管理士の試験対策用に3冊目と4冊目の雑誌、問題集の購入をしました。ちなみに1冊目は「簿記」に関する参考書、2冊目は「管理業務主任者」の1問1答式問題集です。8月でビデオ講義は2回目を終了、テキストも2巡目を終了、学校からいただいた1問1答形式の問題集は3回目を終了、市販の過去問集も3回目を終了しました。昨年の宅建の勉強で、とにかく問題集を解くことが合格への鍵だと実感しています。もちろんテキストを回数にとらわれず何度も読みこなすことも大事ですが、マンネリになっていることは否めません。 昨年は本屋で問題集や参考書を購入せずに本試験を受けましたが、今年は勉強を主軸としながらも簿記、防火管理など脱線しています。いえ、本試験のためには脱線ですが、私にとっては非常に大事な「実務」ですね。 先生からも「マンション管理士はコンサルタント業なので法律よりも実務を理解するために、積極的にモデルルームや建築現場を見るようにして下さい」とアドバイスを受けています。今回購入した参考書は、本屋の資格関係コーナーではなく経営学雑誌コーナーでたまたま見つけました。

目からうろこですね。 学校のテキストは、マンション管理士に関する法律関係に関して間違いなく最も詳しい素晴らしい本です。しかし今回購入した雑誌は、建築士の目から見た現在のマンションの「落とし穴」を実務経験をもとにわかりやすく解説しているので先生がアドバイスした意味がわかったような気がします。実は私の心の中で「昨年は本屋で参考書を買わずに合格した、今年もそうでありたい」というささやかなプライドがありました。しかしコンサルタントは頭でっかちではいけない、御客様の立場にたって、あるいは自分がマンションを購入して住むという考えのもとで考える柔軟性を身に着けないといけませんね。 反省です。


2005年10月17日(月) 27.<本試験まで40日>
昨日、宅建主任者の本試験が終了しました。学校も宅建中心のカリキュラムを終え、一気にマンション管理士、管理業務主任者モードになっていきます。マンション管理士の本試験が 11月 27日、管理業務主任者の本試験がその次の週の 12月4日。 カウントダウンを始める時期になりました。

ずっと迷っていた本試験までの私自身の勉強スケジュールですがそれもある程度確定です。今月の 30日にマンション管理士の模擬試験が開催されるので、それに合わせて
今日から 30日までの 「10日間」、それから 11月 20日までの3週間、そして直前の1週間に区切りすることにしました。えっ? 今日から 30日までは2週間近くあるんじゃないの? と思うかもしれませんが、実は 30日までの間に簿記セミナー(1日)、防火管理講習(2日間)を受講しますので、3日間は完全に勉強をする時間がありません。 いえ、もっと正確に言うと簿記セミナー、防火管理講習はいずれも試験における「消防法」のための勉強です。それでもこの3日間は勉強スケジュールから敢えて外すことにしました。

模擬試験終了後から試験1週間前までの3週間のスケジュールは「模擬試験」の結果待ちです。つまり模擬試験でどこを間違えたのか、また、上位何%以内に入るかによっても変わってくると思います。直前の1週間は昨年の宅建と同じ。 1週間前に何か知識を詰めることは行いません。 焦りにつながります。要はそれまでの1ヶ月にどれだけ勉強をしていくかという事です。

実は今月末に模擬試験があることを忘れていたというか、それを考慮に入れてのスケジューリングを頭に入れていませんでした。こういう所に昨年の宅建と違って「緊張感」の無さを痛感します。ただ、「受かればラッキー」という意識から「受かりたい」という意識に変わっているのも事実。 遅すぎる感もありますが、とにかく試験モードに入りました。


2005年10月20日(木) <28.答案練習開始>
今日から答案練習が始まりました。本当にいよいよという感じです。昨年受講した宅建は各単元について答練を2回行いましたが、マンション管理士は法律の範囲が広く、2回する余裕はありません。 今日から毎週月・木に行われるこの答練、今月 30日の最初で最後の全国模試、そして直前に学校が主催する直前模試で本試験へ臨むことになります。

あまりに細かい情報公開は控えさせていただきますが、第1回目は「民法・新不動産登記法・品確法」の範囲 30問。 
結果は「16点」! ショックを通り越して笑いさえ起きてしまいました。ただ、冷や汗ではなく笑いが出るところにまだ余裕があるのでしょうが。 昨年の宅建の答案練習が 20問中平均 14点(7割)を維持しただけに、余計にショックです。宅建においては民法は「半分取れればまずまず(本試験 15問中7、8点)」という難しさですが、マンション管理士、管理業務主任者においては、満点をという程には至りませんが「むしろ得点源」です。特に「品確法」は落とせません。 そして今回、「不動産登記法」を全く正解することができませんでした。この点、昨年頭に叩き込んだ「旧不動産登記法」の影響がもろに出たという感じです。「申請書副本」、「保証書」制度が撤廃されたことは理解していたつもりでしたが、いざ出題されると旧法で解いてしまったことがわかりました。法改正に敏感なマンション管理士において「新不動産登記法」は非常に高い確率で出題されるでしょう。 とにかく先生からは「構造・設備」 は本試験 10問中の半分しか取れないだろうと前々から言われているので、それ以外の科目で取りこぼしがききません。 ゆるめずにいたようで思いっきり緩んでいた勉強への取り組みに対して横っ面を張られたような感じですね。 これからの1ヶ月強の期間に対して新たに緊張感を持って取り組むとともに、各単元をもう1度ポイントを確認する必要ができました。

ブログの方にも書いたのですが、先日終了した宅建主任者も、これから行われるマンション管理士、管理業務主任者も合格するためには
「落としてはいけない問題を決してミスしないこと」。 ますますこの重要性を感じています。今年は昨年と違って市販の問題集、参考書を購入して勉強しているのですが、マンション管理士の場合、「構造・設備」に記述されていることは各参考書によって全く異なります。これを全て覚えようとするときりがありません。 学校の先生にも相談しましたが、やはり建築基準法は条文そのものが多いので、ある意味宅建の「民法」のように出そうと思えばいくらでも問題を作れるということ。 正直、最初は私自身がこういう建築学的な雑学に興味があることもあって楽しく感じでいたのですが、現在は「いくらやってもきりがない」という限界を感じています。むしろそれらを覚えることによって満点を狙うべき「区分所有法」、「標準管理規約」でイージーミスをしては本末転倒というか、自ら合格への距離を遠ざけてしまうことに気がつきました。現在は基本に戻り、区分所有法、標準管理規約に集中して勉強していきます。


2005年10月30日(日) <29.答案練習終了>
20日に始まった答案練習はわずか 10日で全8回を終了しました。実は予定外です。予定としては週2回のペースで 11月2週目ぐらいまでにじっくりと進めるつもりだったのですが、本日終了した模擬試験(詳細は後日という事で)への焦りがこういうハイペースで答案練習を進める結果となりました。折りしも 27、28日の両日に受講した「防火管理講習」(次回その詳細を報告します)も重なったため、後半は「勉強不足」、何よりも「集中力不足」という状況になってしまいましたが、その選択は間違いでは無かったと思います。模擬試験を前にとにかく「問題を解く」ことに慣れ、間違った問題の「解説を頭に叩き込む」・・・。 本試験が近づくにつれ、実践形式で問題数をこなしていく必要性、重要性を感じます。実際、第1回目の答練は久しぶりだったので制限時間ぎりぎりでした。昨年の宅建の時には経験しなかったことです。

あまりに詳しい内容の情報公開は控えさせていただきますが、私が通っている学校では 30問形式で全8回の答案練習を実施しました。合計 240問ですね。 昨年の宅建が本試験において 50点満点中「35点」、すなわち7割を目標としていたので、今回の答練も漠然と7割、すなわち 30点満点中 21点を目標としていました。結果は「21.1点」。 何とか、本当にやっとという感じで自身の目標をクリアすることができました。

しかし、学校が設定した目標ラインは異なります。実は個々の答練にそれぞれ学校が設定した「合格ライン」があったのですが、そのラインを合計した結果に関しては最終的に「2点マイナス」という結果となりました。・・・、
つまり私は現在、合格のボーダーラインにいることになります。いえ、正確に言うと「ぎりぎり届かない」状況です。

前回も書きましたが、第1回の「民法・不動産登記法・品確法」で 30点満点中わずか 16点(学校が設定した合格ラインよりも4点マイナス)しか取れなかったことが最後までひびきました。明らかな勉強不足です。また、
「適正化法」も学校が設定した合格ラインより4点マイナス。 この2科目が最終結果に大きくひびいたと言えます。特に民法は宅建に比べると難易度が低いという事実に満足し、舐めてかかった結果が見事に点数にはね返りました。しかし、それに奮起したために続く「区分所有法」で高得点を得ることができたとも言えます。悪い点数で横っ面を引っ叩かれ、「これではいけない」と頑張った原動力になったのは確か。 さらには「週2回のペースでは駄目だ、模擬試験までに全8回を終わらせなければ」という踏ん張りにもなりました。それが無ければ絶対に、防火管理講習の為に往復 100kmの運転、午前9時半から午後4時半までの集中講義が終わった後にも学校に行こうと思う原動力にはならなかった筈です。

先生が常々おっしゃる言葉ですが、答練や模擬試験では正解するよりも間違えたほうが知識として頭に入るのは間違いありません。 今回。その言葉を特に強く感じました。昨年の経験を生かして今年は「慢心」を起こさないように気をつけたつもりですが、結果としては昨年以上に中だるみしてしまいました。仕事が忙しいから勉強する時間が無いというのは全くの言い訳です。本試験まで既に1ヶ月を切りました。これから本試験の1週前までの「3週間」を単位としてスケジュールを組むことになります。現在の私はボーダーラインよりも下。 そのことを常に意識するものの、あまりに焦ってしまうことのないように気をつけながら頑張りたいと思います。


今回の答練は上に書いたように必ずしも満足のいく成績は残せませんでしたが、ひとつだけ個人的に非常に嬉しかったことがありまして・・・。第8回、つまり最終回の答練は 30問中実に7問も「会計仕訳」が出題されましたが6問正解できました。3ヶ月前の私からすると信じられない高得点です。3ヶ月前はマンション管理士ではなく「管理業務主任者」の会計仕訳に関する昨年の本試験問題を間違えている状況でしたから。 全問正解できないところが現在の私の状況を反映している感がありますが、それでも非常に嬉しかったです。私自身、宅建は「宅建業法」や「法令上の制限」ではなく「税金その他の法令」が合否を左右する重要科目だと力説していますからね。 マンション管理士において会計仕訳はたった1問しか出題されませんが、私がいつもやってしまう「イージーミス」をカバーしてくれる科目だと思っています。今回の答練で最も満足できた事でした。


2005年10月31日(月) <30.防火管理者講習>
上に書いた答案練習と話が前後しますが、10月 27、28日の2日間にわたって「防火管理者講習」を受けました。初めての受講です。ぶっちゃけ、資格を取得するという目的よりも試験勉強の一環としてという気持ちがあったことは否定しません。 ただ、決して安易な気持ちで受講した訳ではありません。実はこれまでの人生で幸いにも消火器を使用した経験が無いので、消火・防災に関する本当に基本的な事を学ぶ目的もありました。

正確に言うと
「甲種」防火管理者講習と言いまして、ホテル、レストランなど「不特定多数」の人が出入りする施設、あるいは病院や老人ホームなど「障害弱者」を収容する事業所 = 「特定防火対象物」においては「収容人員が 30人以上」、そしてアパートや事務所などの事業所(もちろん他にも多数の業種があります) = 「非特定防火対象物」において「収容人員が 50人以上」の場合には防火管理者を設置する「義務」があります。防火管理者には「消防計画の作成」、「避難訓練の実施」他、その建物の火災を予防し、万が一火災が発生した時に人々を安全に誘導するために非常に重要な責務があります。

初日に会場に着いてまず驚いたのが受講者の数。 何と 175人! 宅建の「スクーリング」よりも多い人数です。はっきり言って驚きました。非常にマイナーな資格だと思っていたのですが、どうしてどうして凄い数です。しかも女性も1割程度いました。火災という現象があるのでどうしても消火器や消火栓、非難ハシゴの取り扱いは男性が、というイメージがあるのですが、冷静に考えると女性の数がほとんどの職場も多々ありますからね。 今回の講義でも再三教えられましたが、
「自分の命は自分で守る」、その精神に性別は関係ありません。

マンション管理士の勉強の中でも「阪神大震災」という災害によって「被災マンション」法が制定されたという経緯がありますが、法律が改正される前景には必ず大きな災害、判例があります。防火管理者に関しては「Sデパート火災」、「ホテル N火災」、そして皆さんの記憶にも新しい「K町雑居ビル火災」、この火災が「消防法」改正の大きなきっかけとなりました。現在の「雑居ビル」は1つの事業所の防火管理のみならず、その事業所を含む「建物全体」に関しても共同して防火管理を行う必要があります。さらに細かい規定に関しては省かせていただきますが、単独の事業所がいかに懸命に防火管理を行っていても、その直下階がずさんな防火管理をしていては全く意味がありません。 火と煙は上に昇っていくのですから。 K町雑居ビル火災を教訓として現在の消防法が改正され、それに伴い、それ以前に防火管理者資格を取得した方達にも「再講習」という形で防火管理者講習を再度受講するように義務付けられています。良く「法律は後追い」だと言われていますが、ほとんどの法律は大きな被害、大きな判例があった後に改正される流れになっているようです。そういう法律的な話の他、消火設備の詳細な使用方法及び設置規定、消防計画の作成方法、地震対策など専門的な事については、どうぞ各都道府県の防火管理講習を受講してみてはいかがでしょうか。 2日目の最後に「効果測定」と称して試験を受ける必要がありますが、講義をちゃんと聴いていれば解ける問題です。無事、私は今回の講習で「甲種防火管理者」の修了証を受け取ることができました。

私が今回の受講で最も驚いたのが火災の原因です。もはや現在の日本において火災の原因トップは「タバコの不始末」ではありません。 実は
「放火、または放火の疑い」なのです。それが現在の火災の第一原因となっている事実にショックを受けました。講義でもおっしゃっていましたが、「天災」は防ぎようがありません。 発生した時に被害を最小限にくいとめるのが防火管理者としての使命です。しかし「人災」は防げます。建物の「死角」に置かれた可燃ゴミ、避難階段に山積みされたダンボールが放火の対象物となってしまいます。私も今回の講義を機にアパートの周りをチェックしてみようと思います。このホームページを御覧の皆様も、今一度御自宅の周囲を御確認ください。

話変わりますが、この資格に関する私自身の「勘違い」がありまして・・・。皆さんも、デパートやホテルなどで長い棒を抱えて煙探知機の検査をしている方を見かけたことがあると思います。実はその検査をしている人が「防火管理者」だと思っていて、私は今回の資格取得で自分のアパートの消火設備検査をできるようになったと喜んでいたのですが・・・。実際にそういう検査ができる人は「消防設備士」、あるいは「消防設備点検資格者」ということです。つまり防火管理者はそういう検査をすることができません。 講義を聴いていてその事実がわかりました。少しがっかりはしていますが、あるいは私のアパートのように防火管理者の「設置義務」が無い非特定防火対象物(つまり収容人員 50人未満)は例外規定があるかもしれません。 この件、正確な情報を確認してみます。

最後になりますが、2日目の受講開始前と昼食時にデジカメで会場近くのスナップを撮影しました。「トピックス」「10月の沖縄の海岸の風景」と称してまとめています。お茶の合間にでも御覧ください。


前のページに戻る  次のページへ続く

「マンション管理士への道」目次へ戻る


トップページへ戻る