2005年11月5日() <31.模擬試験終了/受験票到着>

模擬試験を報告する前に、「マンション管理士」、「管理業務主任者」ともに正式に「受験票」が到着しました。やはり緊張します。本当にいよいよという感じがしてきました。沖縄県内で開催されるマンション管理士とは違い、気になっていたのは管理業務主任者の受験会場。 申請通り「広島」で受験することが正式に決定しました。早速、前日のホテルの予約に関して情報収集中です。

先日、私が通っている学校が主催する、最初で最後の全国模擬試験が開催されました。・・・、
結果は「35点」! 全国順位は8%以内でした。ただ・・・、うーん・・・、全国での受験者数が 100人以下。 一方、マンション管理士試験を主宰する団体の公式ホームページで公開されている受験申込者は3万人を超えています。ですから今回の順位は正直言って参考になりません。 せめて 300人ぐらいの受験者数があれば良かったのですが仕方ないですね。

先日終了した「答案練習」もそうですが、何より私自身が合格ラインに「2点」届かないという気持ちを感じています。
「1点」では無いですね。 「2点」足りません。 宅建を勉強している方にとっては「合格ライン」のマイナス1点がどれだけ大きいかは御存知の筈。 それでも1点の場合、万が一という可能性は残されています。例えば今年実施された宅建の本試験の合格ライン予想は「33±1点」ですが、32点の方にも十分合格のチャンスが残されています。しかし「2点」足りないとなるとその可能性は一気に低くなります。マイナス1点でも合格率が 50%残されているのに対し、2点マイナスになってしまうと合格への道は限りなく0に近くなってしまうのです。そして私がまさしくその位置。 現在はテキストをじっくり読み返す勉強スケジュールを行っています。予定は来週一杯まで。 つまり本試験2週間前になってから改めて実践形式で問題集を解いていく予定です。学校の帰り道、何度も本屋に立ち寄っては参考書、問題集をじっと見るものの購入には至らず。 もうここまで来てしまってはどの参考書、問題集を見ても全て同じに見えてしまいます。あらためて学校のテキストは市販のどの本よりも詳しいなぁと実感しました。

今回の模擬試験で全国順位うんぬんよりも私が非常に懸念していること。 それが単元別の得点です。詳細は省きますが
区分所有法関連」が 19問中 12点、そして「建物の維持・保全」が 14問中 12点。 これがどういうことかというと、私の今回の得点は「維持・保全」が大きな割合を占めたということです。これは非常にやばい。 本試験ではむしろ逆でなければなりません。 再三書いていますが、「構造・設備」は建築基準法全般からいかようにも出題できるので、10問中半分取れれば良しというアドバイスを受けています。そしてそのミスを「区分所有法」関連で満点を取ることによってカバーする、それが合格への鍵だということ。 つまり、今回の得点は結果として7割を獲得しましたが、それはあくまでも過去問をベースに出題される模擬試験だからであって、本試験では絶対に今回のような維持・保全の高得点は期待できない筈です。はっきり言って皆さんが考えている以上に焦ってます。

そして昨年の宅建の本試験同様、今回も「イージ−ミス」によって1点を失いました。この事に関してはあるいは異論が有る方もいらっしゃるのかもしれませんが、私は「イージーミス」を無くすのではなく、イージーミスをすることを「前提として」それをカバーするための勉強を考えています。そのためにも、上に書いたように区分所有法関連は何度も何度も復習する必要があると感じました。

上に書いたことにつながるのですが、今回の模擬試験で最も悔しかった事。 それは「会計仕訳」の問題を間違えたことです。ブログを御覧いただいている皆さんは、私が簿記に関する勉強を必死にやっている事を御存知の筈。 たかが1問、されど1問。 上記に書いたようにイージーミスをどうしてもしてしまう私にとって、それをカバーする科目がこの会計仕訳だと思っているだけに参考書まで購入して勉強しました。しかし今回の模擬試験はミス。 残念ではなく悔しいという思い。 「受かればラッキー」という想いから「絶対に合格したい」という衝動に変わっているのかもしれません。 試験まで1ヶ月足らず。 合格ラインに足りない2点をカバーするための勉強が続いていきます。


話変わりますが、本屋で今年の宅建主任者試験の「解答速報」が販売されていたので購入し、その中に掲載されている本試験問題を解いてみました。43点! しかも第1問から 20問連続正解! すなわち民法は全問正解しました。プレッシャーの無い状況で問題を解くという事がいかに得点に結びつくかという事をまざまざと感じています。最終的には
いかに「平常心」を保つことができるのかなぁと感じます。マンション管理士本試験の得点がこのように高得点であることを願うばかり・・・。


2005年11月20日(日) <32.本試験1週間前>
いよいよ1週間前かぁ。 ここまで来ると早く終わって欲しい心境です。本来ならば今頃は、各蘭園さんのカタログを見ながら「この蘭園ではこの品種を買おう」とか、「ハウスの片隅にあるみんなが注目しない隠れた名品を見つけよう」とか「蘭園オリジナルの実生苗を買いまくろう」とか、さらには「せっかく大阪に来たんだから吉本興業のお笑いを生で見てみたい」とあれこれ考えて綿密なスケジュールを立てている筈でした。実際、そうする予定でした。しかし、ブログにも書いている通り毎日 150〜 200問を解く日々。 もちろんそんな余裕は全くありません。 正直、蘭園を訪れる前にメールを送って在庫確認などをしておいてもらったほうが見学もスムーズに進むと思うのですが、現在は相互リンクさせていただいている皆様のホームページ、ブログを確認するのが精一杯。 それでも試験が終わった翌日の事を考えて前向きに勉強する日々です。

ブログにも書いていますが、オリジナル予想問題集と思って購入したものはマン管、管理業務主任者の過去4年間分の本試験問題、計 400問の問題集でした。「失敗したなぁ」と思って解き始めたものの、すぐに「買って良かった」と思える1冊になりました。マン管の 2002〜2004年の問題、並びに管理業務主任者の昨年の本試験問題は解いたことがあるものの、それ以外の本試験問題を解くのはこれが初めて。 以下が本試験1週間前の資格別の得点、各単元別の
「ミスをした問題を集計した数値」です。ただし、私が購入した問題集はマン管、管理業務主任者を区分せずに1つの単元について混合した構成となっていました。ですので各単元において、実際にマン管、管理業務主任者から何問出題されているのかは把握しておりません。 御了承ください。

総合得点 → マンション管理士・・・186点/200問(4年間分、以下全て同じです) 
         管理業務主任者・・・182点/200問

・区分所有法 → 7問ミス/101問(管業 3問、マン管 4問)
            得点率 9割以上確保

標準管理規約 → 6問ミス/36問(管業 4問、マン管 2問)
             得点率 9割以下


民法その他 → 1問ミス/56問(管業 1問、マン管 0問)
            得点率 9割以上確保

マンション管理適正化法 → 6問ミス/40問(管業 4問、マン管 2問)
                   得点率9割以下


委託契約書、アフターサービス等 → 2問ミス/34問(管業 2問、マン管 0問)
                       得点率 9割以上確保

会計 → 1問ミス/18問(管業 1問、マン管 0問)
       得点率 9割以上確保

・建築・設備 → 9問ミス/115問(管業 3問、マン管 6問)
          
得点率 9割以上確保

※単元が青文字になっている箇所は、
マン管よりも管理業務主任者の方がミスが多かったものです。


とりあえず総合得点がともに 9割を確保していることには納得しています。正直のところ、9割5分を確保したかったのですが。 それができなかった理由は、ほとんど全ての科目において
マン管よりも管理業務主任者の得点が低いこと、その事実に私自身が驚いています。それと同時に「本試験前に気づくことができて良かった」とも思いました。重箱の隅をつついている間に御飯をぽろぽろ落としてしまっています。宅建もそうでしたが、最後は基本。 みんながミスする問題で得点するのではなく、みんなが間違えない問題を決して落とさないこと。 それに尽きます。残り1週間、もうこれ以上新しい知識を詰め込むことは行わずに学校のテキストをじっくり読み直します。学校のテキストとポイントを抑えながら通し読みすることと、「虎の巻」をじっくり確認すること。 もちろんテキスト、答案練習を確認しながらパソコン入力していますが、万が一でも適用要件や数値等に間違いがあっては元も子も無いですからね。 本州には学校のテキストを持たずにこの虎の巻のみを持っていく予定です。おそらく本試験当日に持っていても頭には全く入らないと思うのですが、まぁ自分で作ったお守りのような感じです。

続けて直前模試の2回目も解き終わりました。50点満点のともに 45点。 どうしても満点を取ることはできないですね。 
同じ問題を常に間違えますが、裏を返せば1度正解している問題を間違えるということはほとんどありません。 もちろん間違えた問題は「虎の巻」にしっかり入力しておきました。

どうしても気になることが1つありまして・・・。マン管、管理業務主任者の試験を受けた方、これから受ける方はもちろん御存知だと思いますが、この2つの試験に関しても宅建主任者試験同様、「5点免除」システムがあります。
いずれも「マンション管理適正化法」5問がまるまる免除されます。もちろん、初めて受ける私は5点免除はありません。 気になるというのは、これまでに全国模試、直前模試、そして今回過去問を解きましたが、1回目でマンション管理適正化法5問を全て正解することができませんでした。これは非常にまずい。 何故なら、ここを全問正解しないと5点免除を申請している方に比べ、明らかにハンデを背負うことになってしまうからです。もちろん、以前からそのことを充分認識していたので各問題ともにこの法律は常に意識して問題を解いたのですが、どうしても全問正解することができませんでした。非常に大きな不安材料です。

しかし絶対にあきらめません。 まだ時間はあります。元 Jリーガーは合格率 4%弱の司法試験に合格しました。こういうニュースがやる気に繋がります。そして私の拙いブログに激励のメールをしていただいている方々に改めて感謝です。


明日からは1日につき1単元として学校のテキストを読み直します。スケジュールは、

月曜日・・・民法、アフターサービス、品確法、新不動産登記法
火曜日・・・構造・設備、維持・保全
水曜日・・・区分所有法
木曜日・・・標準管理規約、管理委託契約書
金曜日・・・マンション適正化法
土曜日(試験前日)・・・予備日

という感じです。ただし確定ではありません。 試験が近づくにつれて頭が一杯一杯になってくるはずですから、あるいは構造・設備関係を金曜日に持ってくる可能性もあります。頑張ります!


2005年11月26日() 33.<本試験前日>
いよいよ明日が本試験。 やるべきことは全てやり終えました。ちなみに上に書いていた1週間前のスケジュールはやはり「構造・設備」関係を金曜日に最後にしました。もう明日の試験を待つのみです。昨年もそうでしたが「試験が午後からで良かったなぁ」と心底思う。 おそらく今日はなかなか寝付けない筈ですが、それでも明日の午後までには少しは寝ることができる筈です。これが例えば午前9時からの試験開始だと全く睡眠を取らずに受験する可能性もあり。 こういう些細な事をプラスに考えることにしていますが、おそらく受験される方のほとんどが感じている事でしょう。

この資格を御存知ない方のために御説明させていただきますが、
マンション管理士という資格は宅建主任者と異なり「登録制度」であって「免許制度」ではありません。 宅建主任者の場合は試験合格後も「実務講習」「スクーリング」「登録申請」「交付申請」などの様々な手続きのため、試験合格から主任者証を受け取るまでに9ヶ月近くの年月がかかりました。しかしマンション管理士は登録申請を行う際に実務経験を必要としないため試験に合格すると登録申請に必要な書類さえ準備できれば、時を待たずにマンション管理士の「登録証」を受け取ることができます(実のところ詳細は調べていないので登録を受けるまでの期間は存じません。悪しからず)。つまり、来年1月中旬の合格発表をもって3月から歩き始めた「マンション管理士への道」はそのゴールを迎えることになります。この資格そのものが浸透していないためあまり知られていないことですが、実はそうなんです。ちなみに「管理業務主任者」は宅建主任者同様、実務講習が必要な免許制度です。

こういう時はあまり落ちたことを考えるべきではないでしょうが、以前から受験の合否の後の事を漠然と考えていました。今回受けるマンション管理士、管理業務主任者のうち、どちらかが不合格であればもちろん来年も受験します。そして今回の受験で両方とも合格した場合、あるいはマンション管理士を合格した場合、
来年は「不動産鑑定士」の勉強を始めようと思っています。ホームページ上で言葉で表すことは初めてです。あるいはマンション管理士を落ちたとしても目指すかもしれませんが。

客観的に見ると「資格取得にはまった」ように見えるのでしょうね。 あるいはそうかもしれません。 ただ、昨年の宅建の勉強、そして今回のマンション管理士の勉強と、
確実に集中力、記憶力が落ちました。特に集中力。 あまり認めたくは無いのですが自分自身がはっきり感じることです。ここで一息ついてしまっては、もう二度と「生涯学習」への意欲は戻らないと言う気がします。何よりも時間と言うブランクによってこれまでに覚えてきたことが一気に頭の中からこぼれ落ちていくことに間違いありません。

まぁ、実際は明日の本試験の点数によって私が来年歩く道も変わるだろうなぁ。 念のため付け加えておきますがテンパってはいませんよ。 もちろん緊張はしていますが、むしろ昨年の宅建の時よりも穏やかな気持ちです。

もちろん明日の試験終了後はその日のうちに報告を行います・・・と言いたいところなのですが、残念ながらこの資格に関しては試験当日の解答速報が学校では行われません。 本試験の解答は翌日待ちということになります。

さてさて、結果はいかに?


2005年11月28日(月) 34.<マンション管理士本試験結果>
昨日、マンション管理士の本試験が終了しました。まだ試験の余韻が残っていると言うか、ぼーっとしています。もちろん管理業務主任者試験を今週末に控えていますが、とにかく1つめの試験が終了しました。本来ならば大雨以外は徒歩で学校に向かうのですが、今日はとても無理。 歩いて行こうという気力が全く起きません。 久しぶりに車での通学です。

結果は・・・「37点」! 出来過ぎも出来過ぎ!! 学校が予想した合格ラインは「昨年(30点)よりも若干上回る点数」です。 公式の合格発表は来年の1月13日となっていますが、予想を遥かに超える得点に信じられない思いで感無量です。と言うよりも昨日の疲れに加え、自己採点を終え先生に報告した後はぐったりして腰が抜けそうでした。

今日以降、各専門学校のホームページ、資格系専門誌による試験問題の分析、そして実際に試験を受けた全国の皆さんの声がネット上に続々と発信されていくでしょうね。 本当は今すぐにでも試験の詳細を書きたいのですが、管理業務主任者の試験がまだ終わっていません。 何気なくネット上で書くことがどういう影響を与えるかわからないので、本試験問題に関する詳細は管理業務主任者と併せて来週以降ということで御勘弁を。 やはり法改正、時事問題に敏感な試験だけあって思わずにやりとする問題もありましたよ〜。 倍率が 10倍を超える試験を受けるのは人生において初めて。 もちろん「合格は絶対に無いだろう」というマイナス的な気持ちはありませんでしたが、「絶対合格する」という確固たる意志が無かったのも事実。 何はともあれ年明けの合格発表を待つことにしましょう。 私と同じく本試験を受験された皆様、お疲れ様でした。

昨日の沖縄は非常に暖かい、と言うよりも暑い陽気となりました。もちろん雨降りよりは断然良いです。宅建に比べて圧倒的に受験者数が少ないので座席にも余裕がありました。私が受けた会場を見て印象的だったのは、男性は年輩者のみ、一方、女性は若い方しかいなかったこと。 どうしても昨年の宅建と比較してしまうのですが、宅建試験は就職に有利な資格のひとつとして学生の姿も多かったです。実は会場に入る前までは今回のマンション管理士試験は男女共に年輩者しかいないと思っていたのですが、少なくとも私が受けた会場の女性は若い方ばかりでした。自分勝手に「行政書士」を目指す方のダブル受験だろうと思っています。

やはり難しかった! というのが正直な印象ですね。 上記の点数を取ったので決して嫌味にとって欲しくないのですが、「できた」という手ごたえを感じることができませんでした。 答案練習や模擬試験の場合と異なり、時間に全くの余裕が無いのは昨年の宅建試験で経験済み。 そして学校の先生のアドバイス通り「建物の構造・設備」は過去問で見たことの無い問題が問われました。「10問中半分取れれば良い」というアドバイスを裏付ける出題です。詳細は来週以降と言う事で。 これまでにこの「マンション管理士への道」やブログを御覧いただいている方は御存知だと思うのですが、私は少しでも解答を迷った問題にはハテナマークをつけています。昨年の宅建試験はハテナマークが半分ほどありました。しかし自宅に帰ってきてから数えてみたところ・・・、
何と 37問! はっきり言って笑ってしまいます。ただ、真摯に受け止めるべきことは「勉強不足ではないこと」。 だから余計にこの試験の難しさを実感するのです。昨年の宅建の試験は「最後の2つの選択に迷う」問題が多々あったのですが、今回のマンション管理士は「全くわからない」問題が5,6問ありました。それが「建物の構造・設備」です。

この点数が宅建ならば「万歳!」と大声で叫ぶのですが、
マンション管理士においてそれができないことが本当につらい。 過去の合格ラインには「38点」が2回あります。できればもう1点欲しかったというのは本当に贅沢。 しかし「1点に泣く」事になるようだと、来年また合格を目指すという気持ちに結びつくかどうか・・・。それほど今回の点数は自分の実力以上が出た結果となりました。できれば今回で合格したいです。こんなに実力以上の結果が出るのは人生においてもなかなかありません。 しかし、心の片隅に「1点足りずに落ちるのでは?」という不安が常にあります。年明けの合格発表までの月日はこれまで以上に長く感じるかもしれません。

しかし、とにもかくにもマンション管理士本試験は昨日で終了しました。過去を振り返っている余裕はありません。 これから息つく暇も無く管理業務主任者試験のため本州へ向かう準備を始めます。マンション管理士試験を終了して、おそらく管理業務主任者も合格が厳しいと感じているのですが、もう新たに知識を詰め込むことは行いません。 学校のテキストは隅々まで読み通しました。本州に向かうまでに今回の本試験で間違えた設問を学校で確認することと、体調管理に万全を期して受けるのみです。ホテルの予約こそ取りましたが交通手段を全く調べていない。 もちろん気になるのは5日のフジさんと大和さんの2箇所を訪問する日。 フジさんから大和さんまでの移動時間、それに合わせた両園への訪問連絡、着替えの準備、お金の引きおろし、やることは多々あってもちろん楽しみなのですが、何故か昨年の宅建よりも今回の試験の方が疲れたような気がします。飛行機や電車で移動する事自体、結構疲れるものです。とにかく体調管理に気をつけて管理業務主任者本試験に備えます。


2005年12月11日(日) 35.<管理業務主任者本試験>
12月3日、試験の前日に受験会場の広島に向かいました。沖縄から広島への便が夕方の1便しか無いので、一旦福岡に向かってそれから広島まで新幹線で移動するか、あるいは受験会場を大阪にするか、あれこれ悩んだ結果の広島行きです。これまでの2泊3日ではなく1泊多い3泊4日となりましたが特に問題無いと思っていました・・・、飛行機の機内アナウンスを聞くまでは。 実は沖縄を離れる前日の晩に本州の蘭友から「明日から急激に冷え込む」というメールをいただいていたのですが、私の場合、昨年(2004)の3月1週目に「望月蘭園」さんに御邪魔した時に非常に暖かかった記憶があるので、12月1週目だし、関東よりもずっと西寄りに向かうので、まさかその時よりは寒くないだろうという油断があったのです。

今に振り返ってみると、やはり本試験の事やその後の蘭園巡りの事で頭のネジがずれていたのかなぁ。 いつもは空港に確実に1時間前までに到着するよう家を出るのですが、今回は妙に時間にルーズになってしまって空港に着いたのが 45分前。 そこで最初に驚いたのが修学旅行の学生の集団、
しかも同じ便! 道理で格安チケットとは言っても沖縄→広島の便が予約開始直後にはほとんど満席になっていたわけだ。 この時期に本州に向かうのは初めてなのて全く頭に入っていませんでした。蘭園さんへのお土産をのんびり買ったあとに向かった搭乗ゲートの長蛇の列を見てパニック状態。 格安チケットは乗り遅れによるキャンセルがききません。 こんなに焦った搭乗ゲートの手荷物検査は初めてでした。後日、大和農園さんの社長さんにお聞きした話では自動チェックインさえすれば遅れてもちゃんと待ってくれるとの事。 ただ、その時はその事を知らなかったからですね。 飛行機に乗り遅れて試験会場に向かえないと大変な事になってしまうと本当に焦りました。

そして広島空港に降り立つ直前、
「広島の現在の気温は5℃」という機内アナウンスを聞いた時にさらにぶっ飛びました。「15℃」の間違いじゃないかと、さすがに機内でもざわざわとどよめきが起こっています。確か望月蘭園さんに御邪魔した時には朝の気温が7℃だった記憶。 沖縄は年に1度か2度最低気温が 10℃を切ることがありますが、それでも7℃か8℃。 まさか広島でそんな気温に遭遇するとは! 完全にこの時期の寒さをなめていました。飛行機から降り立った瞬間、まさしく飛行機から出た瞬間に、まるで冷蔵庫に入ったような冷気が一気に襲ってきて(その時は長袖シャツ1枚のみ)、旅行バッグに「どうせ必要ないだろう」と入れていたハーフコートを慌てて着た次第です。これからの3泊4日の滞在を予見させる状況でした。

そして当日の朝、さらにパニックになってしまった出来事が! もちろん寒かったですが、靴下を「3枚」履き、帽子をかぶり、ハーフコートを着てホテルを出ました。しかも駅に向かうまでの間に「広島城」、「原爆ドーム」などを歩いていく事に決めていたのでそれほど寒さは感じないだろうと。 ただ、想定外が「雨」。 翌日は雪に変わったそうですが当時は雨でした。沖縄の場合、冬の雨は放射冷却が無くなるので普段よりも気温が上がるんですけどね。 やはり本州は違います。近くのコンビニでビニール傘を買って駅まで歩く途中にスナップを撮影しながら、それでも気分は結構揚々として歩いていました。傘を持つ手が冷たいので時々持つ手を変えながら、しかし手袋まで買う必要はないだろうと。 沖縄に持って帰っても使う機会がありませんから。 歩く途中に手に息を吹きかけながら駅に到着しました。

そこで修学旅行生、5℃という気温に続く第三にして最大のパニック! 
「指先の感覚が無くなっている」! こういう感覚そのものを経験したことがありません。 もちろんそれまで傘を持っていたので「手の平」の感覚はありますが、指先の感覚が無くなっています。「何故だ!?」と思いながら財布の中の小銭を取り出そうとするのですが、小銭が掴めないのです。休日の午前中なので付近に人がいません。 どうすればいいんだ!? とパニックになりながら、小銭を1枚1枚、それこそ必死に取り出しました。しかし、その小銭を掴んでコイン投入口に入れることができません! 2回小銭を路上に落とす始末。 パニックというよりも少し怖くさえなりました。何とか切符を取り、改札を通って真っ直ぐに自販機へ。 ホットコーヒーを2本買いました。確かに沖縄でもごくたま〜にホットコーヒーを買うことはありますが、「手を温めるために」ホットコーヒーを買ったのはおそらく初めて。 しかも両手に1本ずつ持っても熱くない。 普通なら手に持つことさえ苦労するのに! 電車に乗って会場に向かいながら、コーヒーを飲むことなく手の感覚が戻ってくるのをじっと待っていました。本州の方はこの文章を読んで笑ってしまうでしょうね。 しかしその時の私は「本試験までに鉛筆が持てるようになるのか!?」と、必死になってホットコーヒーを握り締めてました。沖縄に戻ってきてから気づいたのですが、右手の親指の爪先から出血しています。試験終了後に手袋を即行で購入したのでおそらく当日の朝、会場に向かうまでの間にどこかにぶつけたのでしょうがその記憶がありません。 いつのまにか指先の感覚が無くなっていたようです。うーん、本州の冬は恐ろしい・・・。

受験会場は休日、しかも郊外ということもあって非常に静かな場所でした。当たり前ですが、会場内に暖房がついているのをこんなに安心したことはありません。 電車に 30分乗っている間にほとんど指先の感覚は戻っていたのですが、とにかく何とか落ち着きました。

本試験は、昨年の宅建、1週前のマンション管理士に比べて初めて「できた」という手応えを感じることができました。しかしそういうことを感じることができたのは、昨年の宅建講義において基礎をしっかり学んだこと、そしてマンション管理士のビデオ講義で質問攻めの私に対して丁寧、且つ的確なアドバイスをしてくれた学校のサポートがあったからです。
あらためて N先生、M先生に感謝。 どうもありがとうございました。本試験問題の詳細な内容についてはマンション管理士と併せ、後日報告していこうと思います。

6日に沖縄に戻り、7日に学校に行って自己採点と結果報告。 
結果は「41点」でした。問1から問 18 まで法律系の設問を連続正解した時点で高得点を確信しました。もちろんどんなミスを冒したかわからないので正式な合否通知が来ないことには断言できませんが、この点数であれば問題無いと思います。管理業務主任者は年々合格率が低下していますが、たとえ 15% 台になったとしてもこの点数ならば大丈夫でしょう。 昨年の宅建、1週前のマンション管理士とは違って、今回初めて心地よい疲労感を感じました。

ここで感謝の言葉を述べさせてください。 今回のマンション管理士、管理業務主任者試験に向けて、ブログを御覧いただいている方から激励の書き込み、メールをいただくことができました。既に合格された方の経験にもとづくアドバイス、ともに合格を目指す方からの励ましの御言葉は、ともすればマイナス的になりがちな試験前の気持ちを前向きにしてくれました。
感謝いたします。どうもありがとうございました。

最後になりますが、試験当日の朝、受験会場に向かうまでの間に撮影したスナップをまとめました。このページを御覧ください。 私なりに感じた「広島の風景」ですが、マンション管理士と管理業務主任者に向けて勉強した今年を総括する、一生忘れることのできないスナップになりそうです。


2005年12月18日(日) 36.<2つの試験に関する雑感>
法律系専門誌での両試験の解答・解説はまだ少し先。 そこで本試験問題で感じた事、合格予想ラインの事、来年の事などをあれこれ書いておこうと思います。全くランダムに書いていくので文章の前後に繋がりが無くなる筈ですがどうか御勘弁を。

今年の両試験の合格ラインはどうなるでしょうか、やはり最も気になることですね。 近年は「国家試験規制緩和」ということでたいぶ合格率が上昇、すなわち「大勢の合格者を出す」方向に進んでいます。今年の宅建試験がそうでした。正確な数値は覚えていませんが、確か 17% を超えていたような気がします(昨年は 15.9%、前前年比 0.6% 増)。従来ならばそういう傾向がマンション管理士、管理業務主任者試験にも当てはまる筈です・・・、たった1つの不安材料を除いて。
本試験が開催される前、「構造計算書偽造問題」が露呈しました。建築業界の裏側の部分が一気に表面化し、各メディアで連日取り沙汰されました。現在も続々と耐震構造に不安のある建築物が各地で報告されています。少なくともその影響は宅建の合格ラインには反映されませんでした。しかし、今回の不祥事の建築物は「マンション」です。そのことがマンションに関わりの深い両試験、特にマンション管理士は「マンション」という名称がはっきりと謳われているので、果たして合格率にどのような影響を与えるのか気がかり。 管理業務主任者は 41点という高得点を確保できたので合格率が例え 15% 台に低下したとしても大丈夫だと安心しているのですが、マンション管理士のほうはどうでしょうか。 昨年の「8%後半」台であれば「37点」という得点は全く問題ありません。 もちろん思わぬマークミスをしている事も考えられるので合否通知が来ないと断言はできないのですが、少なくとも 100% の合格を喜んでいた筈です。しかし、平成 14 年のように
「7.0 %」という合格率を主宰団体が選択した場合はどうでしょうか。 今回の不祥事はそういう合格率も、さもありなんという事を考えさせてしまうのです。これは極論ですが 7%を切る状況は? 100% の否定はできません。 それがあるのでまだまだ年明けの合格発表に不安が残ります。公式に発表された今年のマンション管理士受験者数は「26,184人」。 仮に規制緩和重視で 9%の合格率とすると約 2,350人の合格、今回の不祥事を反映させて厳しく 7%にしてしまうと約1,830人の合格となって、実に 500人以上の差が出ます。そして私はその中に入っている筈なのです。ちなみに 37点という点数では 7%以内には入っていないでしょう。 やはり年明けまで不安な日々が続きます。


来年は未定です。ただ・・・、この件もここにきて1つわかった事がありまして、おぼろげに考えていた事を修正をする可能性が出てきました。おぼろげな予定というのは、マン管本試験前日に書いたように「不動産鑑定士」を目指すこと。 もちろん来年の受験(6月前後)には間に合いません。 再来年の受験を考えての勉強です。実は本屋で情報収集を始めたりしていました。
そこでネットであれこれ調べていて気づいたのですが、沖縄県の県営住宅が来年から管理システムが変わるようです。民間管理会社への管理移行とお見受けしました。正直、分譲マンションがほとんど無く賃貸マンションがメインの沖縄県の情勢として、「管理業務主任者」という資格は必要ないと思っていました。、しかし行政がそういう方向に進んでいくと沖縄でもこの資格が活用される可能性大。 実務講習を受けることは考えていなかったのですが、あるいは受講するかもしれません。 まだ未定です。
もう1つ頭に浮かんでいるのが「土地家屋調査士」。 名前だけは聞いたことがありますが実務は全く知りません。 ただ、この資格は確か「測量士補」という資格を取得しておかないといけなかったような気がします。いけないと言うよりは、その資格を取得しておくと「受験資格」が何か有利だったような。 年明けの合否通知を待って先生に良く相談して、来年歩く「道」を決めたいと思います。


両試験の本試験問題に関する詳細は専門誌の発行を待つことになりますが、やはり法律改正に敏感な両試験を反映した設問がありました。管理業務主任者試験で出題された
「個人情報保護法」「消費者契約法」は私も含めて受験者は驚いたでしょうね。 過去問に全く出たことのない法律でしたから。 ただ、これまで警備業法、郵便法、ハートビル法など様々な法律が過去に出題されているので驚かないと言うか、「みんな間違うだろうな」という妙な安心感がありました。こういう事が昨年宅建という試験を受けることによって得た「落ち着き」でしょうか。 もちろん2問とも間違えました。しかし、得点すべき問題はほとんど得点できました。だから試験を解いている最中に「手応え」を感じることができたのだと思います。
マンション管理士試験においても
「さや管ヘッダー」という聞いたことの無い設備に関することが問われたのですが、これもみんな出来ないだろうと。 それよりもガックリきたのは初年度以来全く出題されなかった「被災マンション法」が5年ぶりに問われたこと。 阪神大震災以外に「政令で指定された」震災はありませんが、福岡、新潟、海外で大きな地震が多発しています。出てもおかしくはありませんでした。私がガッカリしたのはこの問題を間違えたこと。 おそらく出ないだろうということで全く勉強から外していました。その選択は間違っていないですし、私の場合「マンション円滑建替え法」を正解したので、プラスマイナスゼロどころか非常に大きな1点を確保できました。被災マンション法の問題そのものは非常に基本的な事だったようです。もし「1点に泣く」という事になれば、この問題を正解しておけば・・・になるでしょうね。 
時事問題が素早く出題に反映されるな〜と思ったのは
「認知症」に関する設問。 民法の「制限能力者」と「代理」が複合された問題。 マンション管理士の民法は本当に宅建よりも簡単なのか? と驚いた問題でした。
両試験においてあくまでも私が個人的に最も思い入れていた設問、「会計仕訳」はマンション管理士は
2問中1問の正解、管理業務主任者は2問とも正解しました。結果としてはまずまずという事になるのでしょうが、マン管で間違えた1問は学校の評価「普」の問題。 逆に正解したのは「難」の方。 こういうポカをどうしても直すことができません。 これからの確定申告の時期、「実務」で身につけていくことにします。それが会計仕訳を最も確実に理解できる方法です。


書きたいことはいろいろあるのですが、詳細は専門誌の本試験解説を待つことになります。昨年の宅建のように1問ずつ振り返るかはまだ未定ですが、このホームページを御覧の皆様の中にこの資格を目指している方がいると思って、出来る限り詳しくしようと思っています。


2006年1月6日(金) 37.<マンション管理士合格発表1週間前>
いよいよマンション管理士の合格発表まで1週間。 本屋で本試験の解答解説が掲載されている専門誌を買ってきました。あらためて点数を確認してみるとともに、私の科目別の点数を報告したいと思います。

その前にお断り。 
マンション管理士本試験において「問44」は専門誌によって「3」と「4」に解答が分かれている事がわかりました。私の解答は「3」です。今回は正解を「4」として点数確認を行いました。

・マンション管理士・・・
38点
先日で問 44の事には気づいていたのですが、今回あらためて1問ずつ確認してみると
「問2」の答えが「2」になっています。本試験の翌日に学校で確認した際には「4」でした。慌てて学校のホームページで確認してみると「2」に変更されています。嬉しい! 37点から1点上がって 38点に。 これでマン管本試験の過去の合格ラインに達しました! もちろん過去は過去、合格ラインがさらに上がる可能性はあるし、専門誌でも昨年に比べて合格ラインは「相当高くなる」と講評しています。決してぬか喜びにしたくない、今年で何とか合格したいです。

・民法、不動産登記法及び区分所有法・・・14点/19問
・被災マンション、マンション円滑建替法・・・1点/2問
・建築基準法、都市計画法、消防法、水道法・・・4点/5問
・標準管理規約・・・7点/7問
・標準管理委託契約書・・・1点/1問
・決算・・・0点/1問
・建物の構造・設備・・・8点/10問
・マンション適正化法・・・3点/5問   
                          
38点/50問

以上が私の単元別の得点です。私が一昨年(2004)の宅建の本試験において「税金・その他」の高得点で合格に達したという事は「宅建主任者への道」に何度も書いています。今回のマンション管理士本試験において、
私は「建物の構造・設備」のおかげで高得点を得ることができました。標準管理規約は7問全て正解ですが、専門誌は今年の標準管理規約は「非常に基本的で全問正解も可能」と評しています。もちろん、そういうような絶対に落とせない問題を確実に取る事も重要。 しかし、勘で解いた建物の構造・設備がほとんど正解したのは本当にラッキーの一言に尽きます。学校の先生にも「自分がこれだけ勘で正解しているのだから、全国的にも点数がかなり高いのでは?」と問いかけてみたのですが、専門誌でも今年の建物の構造・設備は過去問、法令集ではとても正解が導けないと評しています。

反面、マイナス材料も2つ。確実に取るべき「被災マンション法」を間違えました。そして、やはり答案練習や模擬試験を通して全問正解できなかった
「マンション適正化法」が5問中2問のミス。 この5問はまるまる「5点免除」の対象となっているので、私のように5点免除の対象となっていない者はここを落とすと痛い。 しかも難しかった。 専門誌も今回のこの5問は5点免除対象者に有利な問題=難しいと評しています。以上の3問を建物の構造・設備でカバーできているのか・・・、あと1週間が長く感じます。


・管理業務主任者・・・
40点
実は管理業務主任者本試験も今回改めて1問ずつ確認してみると、
「問 27」の正解が「4」ではなく「2」になっていることがわかりました。よってマンション管理士とは逆に 41→ 40 点と1点マイナス。 しかしこの点数であれば大丈夫だと思うんですよ。 特にこの試験は時間に余裕があったのでマークミスが無いかどうかも確認済み。 大丈夫だと信じています。

・民法・・・8点/8問
・区分所有法(標準管理規約との複合問題を含む)・・・7点/8問
・標準管理規約・・・5点/5問
・標準管理委託契約書・・・3点/3問
・会計仕訳・税務・・・3点/3問
・宅建業法・瑕疵担保責任・・・3点/3問
・建築基準法・・・2点/3問
・建物の構造・設備等・・・5点/9問
・その他の法令・・・1点/3問
・マンション適正化法・・・3点/5問

民法、管理委託契約書、会計仕訳・税務を含む
問1から問 18 まで連続正解をしたことに尽きます。本州から戻ってきて自己採点を行いながら、この時点で合格を確信しました。消費者契約法や個人情報保護法という過去に問われたことの無い問題が出題されて2問とも間違えましたが、特に気になりません。 民法、管理委託契約書、標準管理規約を全問正解できた事が高得点に結びついています。一昨年の宅建の本試験では民法 15問中7問ミスという惨敗に終わりましたが、今回はそれを挽回することができました。良かったです。

さて、一昨年の宅建に関しては1問ずつ本試験問題を振り返りましたが、今回の2つの試験はとても無理。 はっきり言って1問1問を振り返るための知識が備わっていません。 特にマンション管理士の「問1」などは未だに個々の選択肢の意味さえわからず。 1週間後の合格発表をじっと待つことにします。


2006年1月14日(土) 38.<マンション管理士合格発表>

おかげさまでマンション管理士試験に合格しました。昨年の宅建のように爆発的な喜びと言うよりも、ホッとしたと言うか、じんわりと来るような感じです。・・・と下書きしていたのですが実際は違いました。公式ホームページで「合格者の受験番号」をクリックする時はさすがに手が震えました。正直、宅建は点数的に合格確実な点数でしたが、今回は「もしや」という不安を抱えながらの発表待ち。 番号を確認した瞬間、どっと疲れました。この資格は宅建主任者と違って合格掲示がありません。 正式な氏名の確認は主宰団体から郵送される合否通知を待つことになります。自宅に届くのは明日か明後日になるでしょうか。 とにかくほっとしました。

・公式ホームページによる通達
 ・合格ライン・・・34点以上(前年比4点アップ)
 ・合格率・・・7.3%
(前年比1.5%マイナス)

ちなみに「問44」の正解は「4」。 よって最終的な私の点数は「38点」でした。合格率が例年に比べてかなり低くなるという狭き門。 国家試験の規制緩和傾向とは逆にむしろ難化を示す合格率は、平成14年の 7.0% に続き2番目に低い合格率です。番号確認後、すぐに学校へ出向いて先生に合格報告。 M先生、そして昨年の宅建の勉強を御指導くださった N先生に本当に感謝いたします。今回の合格は宅建で民法、建築基準法、都市計画法、もちろん区分所有法の基礎を徹底的に教えられたからにほかなりません。 そして勉強中にブログへの書き込みやメールにて激励してくださった皆様にも感謝いたします。

さて・・・、これからこの資格をどう活用するかはひとまず置いといて、まだ来週は管理業務主任者試験の合格発表を控えています。緊張の糸は昨日で既に切れてしまいましたが、この試験のために信じられない寒い思いをしながら広島で受験しました。しっかりと合否の確認をして皆様にお伝えする事が、1年近くに渡って勉強をしてきた私のけじめです。


2006年1月23日(月) 39.<管理業務主任者合格発表>

おかげさまで管理業務主任者試験に合格しました。宅建、マンション管理士と違い確実に「できた」と実感した試験。 本試験中にマークミスが無いかどうかの確認もちゃんとできたので、この試験に関してはリラックスして合格発表に臨むことができました。

・公式ホームページによる通達
 ・合格ライン・・・36点以上(前年比1点マイナス)
 ・合格率・・・19.4%
(前年比0.2%アップ)

ちなみに
「問27」の正解は「2」。 よって最終的な私の点数は「40点」でした。マンション管理士は例年に比べて「狭き門」となりましたが、管理業務主任者も決して広き門では無かったです。今後、この資格は合格率が 20%前後になる事を反映させる合格率。 決して易しい試験ではありません。 宅建とほぼ変わらぬ合格率なんです。
あらためまして学校の M先生、昨年の宅建講座で基礎をしっかり教えていただいた N先生に感謝いたします。そして昨年の勉強の間、ブログへの書き込みやメールにて激励くださった皆様に感謝いたします。

ちなみに、この管理業務主任者の合格通知が届くのが遅かったこと! 何と合格発表(1月20日)から3日後(1月23日午後)です。宅建は合格発表の翌日、マンション管理士は2日後、そして管理業務主任者が3日後。 本州の大雪が影響したのでしょうか。 官報で受験番号のみならず氏名も確認していたので絶対に大丈夫だという確信はあったのですが、まさかこんなに遅いとは・・・。やはり合格証を見ると実感が沸きます。

最初に述べておきますが、管理業務主任者の実務講習を受講する予定はありません。 この資格を御存知無い方に説明させていただきますが、
「専任の宅建主任者」と「専任の管理業務主任者」は兼任できないのです。よって専任の宅建主任者である私が管理業務主任者の免許を持ったとしても、新たにマンション管理会社を立ち上げることは不可能。 もしそれを実現させるのであれば、現在の会社に別の宅建主任者を採用して私が「専任」を外れるしか無いのです。その予定はありません。 管理業務主任者の実務講習は、いつになるかわかりませんが機会を改めてということで。

逆にマンション管理士の方は、合格通知が届いた(1月15日)翌日に「登録申請書」を提出いたしました。住民票他、いくつかの証明書を準備する必要がありましたがそれは宅建主任者の登録申請で経験済み。 滞りなく申請を終了しました。早ければ来月の下旬には
「マンション管理士登録証」が交付されるようです。いよいよ「マンション管理士への道」もゴールが見えてきました。

さて・・・、昨年の2月から歩き始めたこの「マンション管理士への道」もゴール目前です。予定としては来月下旬に予定されている「マンション管理士登録証」の交付を受けるとともに、私の歩いてきた道はゴールを迎えることとなりました。一昨年の宅建講座を始めに、足掛け2年に渡って国家試験のための勉強という日々を送ってきたわけです。特にマンション管理士は宅建とは異なりモチベーションが低い状態で勉強を始めたのでなかなか集中力がつかず、10月に始まった答練の玉砕を機に奮起するという状況でした。しかし振り返ってみるとそれがあったからこそ残りの1ヶ月強を有意義に過ごすことができたのかなと。 結果論ですけどね。 それよりもこの資格を勉強するきっかけ、
「自分のアパート(建物)は自分で管理する」という意識を持つことができたのが何よりの収穫です。資格の名称は「マンション」ですが、建物ということではマンションもアパートも全く同じ。 自分が所有するアパートの 20年後、30年後の事など何も考えていなかった昨年の年明けから、今では建物の長期修繕計画、横道には逸れたものの「会計仕訳」を実務で習得するという非常に良い経験もできました。このブログを御覧いただいている皆様の中にマンション管理士や管理業務主任者を目指す方がいるのであれば一言。 「実務に勝るテキストなし」。 ありきたりな言葉ですが、取りあえず受験しようという気持ちではなく、地震国日本で建物を維持することがどれだけ大変なのか、そういう観点からこの資格に入っていくと本当に実用的な事柄を学びます。鉄筋コンクリートは 50年持つという「間違った常識」。 この勉強を始めてから、学校までの歩く道のりの中で建物の外観を注意深く見ることができるようになりました。建物に関するひとつひとつの構造設備がどういう法律で規制されているのか、資格を取得するという事以上に本当に生活の基礎になる事を学ぶことができます。そういう方にとって私が少しずつ記してきた「マンション管理士への道」が1つの道標となるのであれば幸いです。

今後のことですが・・・、今日の合格発表を終えて非常に肩が軽くなったのを感じています。自分でも意識せずにプレッシャーがあったのかなと。 新たな資格への勉強と言うのは一旦保留。 少し休憩することにしました。しかし再三書いているように年々集中力が落ちているのをひしひしと感じています。まずは勉強漬けだった日々を終えて、沖縄で本当に活かせる資格は何かリサーチして次なる目標を決めたいと思います。


2006年2月28日(火) 40.<4つの資格の認知度>

<2006年1月29日ブログからの抜粋及び改訂>

私が契約しているプロバイダーさんのブログには「アクセス参照」という機能がついています。1つ1つの記事(例えばこの記事)に対し情報公開後、今日現在までにどれだけの人がその記事を閲覧したのか、その
累計数がわかるシステム。 毎日とりとめもなく思いつくままに書いているのでアクセス数はかなりばらつき(1〜200以上)があります。さすがに 0 はありませんが。

非常に興味深いというか、考えさせられるデータがありまして。 これまでにこの「マンション管理士への道」やブログで書いてきたように、現在の私は4つの資格、「宅建主任者」、「マンション管理士」、「管理業務主任者」、「甲種防火管理者」を持っているのですが、それぞれの資格に対するアクセス累積数は下記のようになっています。

・宅建主任者・・・累積数
237 (237)(本試験当日/2005年 10月 16日)
・マンション管理士・・・累積数
87 (86)(本試験当日/2005年 11月 27日)
・管理業務主任者・・・累積数
165 (156)(結果報告/2005年 12月7日)
・甲種防火管理者・・・累積数
100 (72)(講習1日目/2005年 10月 27日)
<2006年2月28日現在
(括弧の中の数字は1月29日の数値)

再度断っておきますが、上記の数はその日1日にアクセスした数ではなく、その書き込みをアップロードしてから
「今日現在までの累積数」です。ですので明日以降も変動(増加のみ、減少はありません)があるでしょうし、無いかもしれません。 一過的なデータです。

あくまでも個人的な意見ですが、上記の数字は現在の日本における4つの資格に対する「認知度」を忠実に表しているような気がしてなりません。 すなわち、
宅建の資格を知っている人が 10人いるとすれば、さらにその中でマンション管理士という資格を知っている人は「3〜4人」、管理業務主任者は「約7人」、さらに防火管理者も「4〜5人」しか知らないという事です。知っている人と言うよりは「関心を示している人」と言ったほうが良いでしょうか。 ただ、防火管理者に対する関心がこれほど高いとは、正直意外でした。上の数字を見ても、3つの資格が本試験終了後は数値が変わらない一方、防火管理者は増え続けていてマンション管理士に対するアクセスを超えてしまいました。 この点、1年間に複数回講習が行われるのが影響しているのでしょうね。 それでもこの資格に対する関心が高いのは驚きました。

ここで注目すべきはマンション管理士の方が管理業務主任者よりもアクセスが少ないこと。 やはり独占業務ではなく名称独占業務である現状が反映されているのでしょうか。 上記は「本試験当日」のデータですが、実は「合格発表日(その1、その2の合計)」のアクセスに関してもマンション管理士「
75(2006年1月13日)」、管理業務主任者「118(2006年1月20日)」で管理業務主任者の方に軍配。 先日、マンション管理士証の交付を受けた私がこの資格をどう活用すべきか、どう認知させていくべきか、思案する日々が続きそうです。


話変わりまして・・・、マンション管理士、管理業務主任者の合格発表後、主宰団体のホームページは全くチェックしていなかったのですが、昨日久しぶりに見て驚きました。
「管理業務主任者」に追加合格の掲示が出ています。合格発表前から各専門校や情報誌で選択肢の分かれていた「問27」ですが、合格発表時の「2」に加え、「4」も正解としたようです。つまり、問 27で「4」を選択した人が追加合格したことになったわけです。国家試験でもこういう事があるんですね。 驚いた! 結果、今回の合格率は 19.4 % → 22.2% に。 受験者が 22,576人ですから 600人以上が晴れて合格したわけです。絶対嬉しいですよ。 「1点に泣いた」人が私の身近にもいるので、その悔しさは充分にわかっていました。おめでとうございます!


前のページに戻る

「マンション管理士への道」目次へ戻る


トップページへ戻る