研究所別館


研究レポート2 走る富士さんの怪


静岡県三島市
静岡県三島市
ちょっと奥さん、この看板ごらんになった? なんですの、このキャラクター。いくら富士山のお膝元だからって、このデザインはあんまりじゃありませんこと?

お前こそどんなキャラクターだよ。いいから普通に喋れ。

まあそういうわけで、安易な擬人化は勘弁してほしいと思うわけです。富士山に頭と手を生やして、そのうえタイヤつけちゃうって、どういうセンスなんでしょうかね。

富士山型の車から、人が手と顔を出してるって理解したんだけどな、おれは。

拡大写真
拡大写真
この富士山が車だとしたら、交通安全どころか、ものすごく危険な人ですよ、この人。ハンドルが車と分離してるってことは、「操縦不能」を意味してるわけですし、富士山という車自体にシートベルトを締めてるのは、「無意味」ってことですし、そもそも車から頭や手を出すなんて危険行為でしょう。そしてニコニコ笑ってるってことは、危険な状況を理解してない証拠です。もう救いようがありません。

お前にかかると、全てがそーいう解釈になってくるな。

静岡県水窪町
静岡県水窪町
自動車タイプの富士山ばかりかと思ったら、さにあらず。太い足の生えた体育会系富士山も頑張ってます。

あー、国体のキャラクターか。水窪町が山岳競技の開催地だとはいえ、富士山が山登りしてるって、なんだか本末転倒だな。

愛称は「ふじっぴー」だそうです。オフィシャルサイトでGIFアニメーションが盛んにうごめいてますよ。ああ気持ち悪い。
http://www.pref.shizuoka.jp/seibun/sb-13/index.htm

なんでも「ピー」つけりゃ可愛いと、いまだに信じてるんだな。

もしかしたら「ぴー」ってのは放送禁止用語じゃないですか?本当の名前は「ふじっ×××」

変な想像させるなよ。ただでさえこいつ、尻尾のひねり具合が気持ち悪いんだから。

眉毛がりりしいわりにシューズの色がピンクって、意外とお茶目ですよね。静岡県じゃ、何百万円もかけてふじっぴーの着ぐるみ作ってるんだろうな。中に入る人はオレンジ色のタイツを履くんだろうな。意地悪な子供に後ろから蹴られて転んで、起き上がれなくてじたばたするんだろうな。ああ馬鹿馬鹿しい。ああ気持ち悪い。ああ見てみたい。(→こちら

ほんっと、お前ってヤな想像ばっかりするんだな。

想像といえば、本当に富士山に車輪や手足が生えて動き出したら、静岡県壊滅するでしょうね。

いいじゃないか、のしのし歩いて静岡空港※1の真上にでもでんと腰を据えてもらえれば、いろんな意味でさっぱりするだろ。日本のシンボルを独占できるから、もう山梨県なんか目じゃないぞ。

※1 静岡県島田市に平成18年開港予定。

   第1研究室   第2研究室   足型資料館   表紙