第2研究室〜路上の都市伝説を探る〜


レポート8 歩道橋のなかよしおじさん




 某県某市の国道に、「なかよし橋」という名前の歩道橋があります。
 なぜそんな名前がついているのかというと、この歩道橋には「なかよしおじさん」が出没するからなのだそうです。
 夜中に若い女性が一人でこの歩道橋を渡っていると、反対側から緑色のスーツを着た緑色の顔のおじさんが歩いてきます。
 おじさんは女性の前に立ちはだかり、ニヤリと笑って
「ぼくと仲良くしないかい」
と言うのだそうです。
 気味が悪くなった女性がもと来た方へ戻ろうとすると、おじさんは
「仲良くしようよ、わはははは」
と言いながら追いかけてくるのだそうです。
 女性がいくら逃げても歩道橋は果てしなく続き、降りる階段が見つからないのだそうです。
 そんなときは、橋の柵を越えて飛びおりれば逃げられるのだそうです。
 実際にこの歩道橋では転落事故が絶えず、その全員が若い女性なのだそうです。
 もし、「なかよくしよう」とおじさんに言われて
「いいですよ」
と答えるとどうなるのか、誰も知りません。

淡路島洲本市付近
淡路島洲本市付近


「なかよし橋」と名のついた歩道橋は各地にあるようです。さらに「なかよし地下道」なるものも発見しました。きっとこの地下道にも「なかよしおじさん」が出没するのでしょう。怖いですねー。

橋や地下道にこんな名前つけて喜んでる人たちの感性のほうが、よっぽど怖いとおれは思うな。
大分県別府市付近 鳥取県米子市
大分県別府市付近 鳥取県米子市

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