第2研究室〜路上の都市伝説を探る〜


レポート9 歩道橋のさわやかおじさん




 某県某市の国道に、「さわやか歩道橋」という名前の歩道橋があります。
 なぜそんな名前がついているのかというと、この歩道橋には「さわやかおじさん」が出没するからなのだそうです。
 夜中にこの橋を渡ると、反対側から黄色いスーツを着た黄色い顔のおじさんが歩いてきます。
 おじさんは通行人の前に立ちはだかり、ニヤリと笑って
「きみとぼく、どっちがさわやか?」
と尋ねるのだそうです。
「あなたですよ」
と答えると、おじさんはうれしそうな顔をして、
「そうかい。さあ君もこれを飲んで、ぼくのようにさわやかになりなさい」
と言って、メローイエローをくれるのだそうです。それを飲むと、体が黄色くなって死んでしまうのだそうです。
「きみとぼく、どっちがさわやか?」
とおじさんに訊かれて、
「わたしですよ」
と答えると、おじさんは恐ろしい形相で
「なら、きみのさわやかさを分けてくれ!」
と叫びながら追いかけてくるのだそうです。
 追いかけられてつかまってしまうとどうなるかは、誰も知りません。


横浜市
横浜市


メローイエローを飲むと死ぬって、それ要するに賞味期限が10年くらい過ぎてるってことじゃないのか?

恐ろしいですねー。他にも、「ふれあい橋」と名のついた歩道橋や橋が各地にあるようです。きっとそこには「ふれあいおじさん」が出没するのでしょう。夜中に女性が通りかかると、赤いスーツを着た赤い顔のおじさんがメローレッドを……。

そればっかだな。

第1研究室  足型資料館  研究所別館  表紙