第1研究室


研究レポート20 足形一家の家庭の事情


沖縄県嘉手納町付近
(1)沖縄県嘉手納町付近
隣接してる足型を見ると、なんとなく人間関係が想像できて楽しいですよね。これなんか、仲のいい親子でしょう。母子かな。→(1)

この前は「四本足」とかひどいこと言ってたくせに。

そうだっけ?中には家族全員分の足型が揃ってる場合もあるんですよ。ちゃんと玄関先に描かれてるんです。→(2)

石川県羽咋市
(2)石川県羽咋市
ほんとだ。1、2、3…、ここは6人家族か。向かって右側のが一番大きいから、お父さんのだな。

ガタイのいいおばあちゃんのかもしれませんけどね。

毎朝家を出るときは、みんな自分用の足型に乗ってから出かけるんだろうか。

同上
同上
「オヤジ、きのうオレの足型踏んだだろ!やめてくれよなー」
「なんだ政男、いいじゃないか少しくらい」
「ヤなんだよ。オヤジの靴底、臭いんだもん」
「そんなことを言う子に育てた覚えないぞ。母さんも、政男に何か言ってやれよ」
「なんですねえ、二人とも。人に踏まれたって、後で洗えばすむことじゃないですか」
「パパ〜、あたし黄色い足型なんかイヤなの。白いのに変えていい?」
「なに言ってるんだ、秀子まで。我が足形家は代々黄色い足型と決まってるんだぞ」
「なにそれー、むかつくー」

…お前、一人でいつまでやってんだよ。

大阪府豊中市
(3)大阪府豊中市
ということで、長男の政男は大阪に出て、白い親友(右側)ができました。→(3)
 これなんかいかにも「男の友情」を感じさせる配置ですね。

そ、そうかあ?

向こうから夕日が射してきて、政男が太陽を指差して叫ぶ。
「さあ、明日に向かって走り出そう!」

とかいって飛び出しちゃいけないぞ、そのためのストップマークなんだから。
長野県飯田市
(3)長野県飯田市


で、長女の秀子の方はというと、白い足型に変わったお陰で彼氏ができましたが、なにかと喧嘩が絶えずにお互いそっぽ向いてます。→(3)

早く仲直りしてほしいな。

三重県南島町
(4)三重県南島町
残念ながら破局を迎えました。→(4)
「あんたなんかキライ。3メートル以内に近寄らないで!」
秀子、高飛車ですねえ。

勝手にひと様の人生を作って楽しむなよ…。


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