MacintoshとOCNでインターネットサーバーを
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このデータは97年5月から99年10月まで、OCNエコノミーを利用していた時にまとめたものです。現在はOCNも解約し、ドメインも廃止しました。OCNエコノミーも利用者が増え、97年当時のレスポンスがなくなり、ストレスなくWebにアクセスできなくなってきました。サーバを自前で運営するメリットも多いのですが、個人でサーバを運営する場合、そのコストをどうやって償却するかが問題です。結局、上手にコストを捻出できなかったのでドメインの廃止にいたりました。

OCNエコノミーの申し込みについて

OCNエコノミーにはDNSサーバーを自前で設置する場合と、OCNのDNSサーバーを利用する2つの形態があります。OCN の DNS サーバーを利用する場合はIPアドレスを言われるままに、それぞれの機器に振り分けるだけのようです。もらえるIPアドレスは8個。
ここではDNSサーバーを自前で設置する場合を整理しました。

・申告書をNTTに申し込むと以下のものが届く

OCN第一種サービス申込書・IPアドレス申告書・ドメイン名取得申告書

どれも説明不足(知識不足)のためわかりにくいが、IPアドレスやドメイン名はNTTに代行してもらう。わからない部分はJPNICにアクセスし自分で資料を集めることになる。またNTTのOCN担当に電話で聞きながら記入していく方法もあるらしい。
※OCNではJPNICからのドメイン名しか扱わない(現在はcomなども扱うらしい)。
xxx.comはとれない。必ずxxx.xx.jpになる。

また、クラスC以下のドメインは個人ではJPNICから割り当ててもらえないので、必ずOCNに依頼することになる。さらに個人の場合はorなどのドメインは取れない。地域ドメインが割り当てられる。それはxxx.xxx.tokyo.jpといった形態のドメイン名になる。その場合のネットワーク名もJPNICが勝手に決めるようで、自分が申告したものとは違っていた。ここのネットワーク名はalgonetとしたのだが、後日JPNICの登録データベースを見るとALGOTOKYOJPというネットワーク名になっていた。

OCNに依頼した場合、ドメイン名を取得後数日でJPNICのドメインデータベースに乗るので、必ずアクセスして内容が正しいか確認すること。

OCNのホームはここ→http://www.ocn.ne.jp/

JPNIC→http://www.nic.ad.jp/index-j.html

最低用意するもの

DSU、ルータ、DNSサーバー、メールサーバー。

ルータはOCN対応のものを用意することになっているが、 OCN対応とは、たぶんスパーデジタル専用線 (128kbps) に対応しているもののことだろうと思う。スパーデジタル専用線とはメタルケーブルを使用しているもので128kbpsまで、192kbps以上は光ケーブを使用する。
NTTのIPMATE 1000Rを購入することにした。OCN対応とうたっているものなら何でもよさそうだ。アイピーメイト1000RはDSUが内蔵されている。他社製のルータを購入した場合、別途DSUが必要になる場合がある。現在はヤマハのルータが人気のようだ。

ルータの設定

ルータはIPネットワーク、つまりインターネットにおいて異なるアドレスをもつ複数のネットワークを相互接続するための機器だ。ここのネットワークアドレスが192.168.0.1でOCNのネットワークアドレスが210.145.168.0このふたつのネットワークを結び、ひとつのネットワークにするための機器がルータ(リモートアクセスルータあるいはISDNルータ)だ。

ルータは宛先IPアドレスを見てどこに転送するか認識する。そのためには必要なルーティング情報を保持しなければならない。ルータがこの情報を保持するにはスタティックルーティングとダイナミックルーティングがある。OCNはスタティックルータィングだ。アイピーメイト1000Rはスタティックルーティングしかサポートしていないようで、特に設定する部分はない。(IPアドレスとサブネットマスク→)

DNSサーバーを自前で設置する場合、IPアドレスは最大16個割り当てられる。
たとえば192.168.251.1から192.168.251.16まで。
単純にルータとコンピュータ各1台に1つずつIPアドレスを振り分けるのだが、その場合は使用できる機器は14台まで、残りの2つのIPアドレスは私のネットワークそのものを示す「ネットワークアドレス」と、「ブロードキャストアドレス」というものに使われる。
ネットワークアドレスのもとめかた→)
またDHCP機能を持ったルータならホストになるマック個々にIPアドレスを振り分けなくても、ホストが起動した段階でルータが自動的にIPアドレスをホストに振り分けてくれる。
もちろんホスト自体にもDHCP機能が必要で、Open Transport1.1.2以降にはDHCP機能が組み込まれているようだ。

さらにサブネットマスク(ネットマスク)の設定をする。
サブネットマスクとはネットワーク部とホスト部に別れているIPアドレスのホスト部を、サブネットワークに分割し、使えるネットワーク数を拡張する方法のことなのだが、サブネット化されていないサブネットマスクをネットマスクと呼ぶようだ。
UNIXやルータはサブネットの設定があっていないと通信できない。クラスCのデフォルトのサブネットマスクは "255.255.255.0" だが16個のIPアドレスの場合は "255.255.255.240" になる。(IPアドレスとサブネットマスク→)

IPアドレスにはクラスA、クラスB、クラスC、などがあるが、OCNではクラスCが割り当てられるわけではなく、CIDR(Classless Inter Domain Routing )という方法のIPアドレスが割り当てられる。

OCNに加入し、NTTでIPアドレスを取得してもらうと、あなたのネットワークは「192.168.251.16」でネットマスクは「255.255.255.240」ですという通知が届く。
またプライマリーDNSサーバのアドレスが指定されてくる。
セカンダリーDNSサーバはOCN側のものを利用する。
OCNのDNSサーバのドメイン名(私が使うセカンダリネームーサーバ)も並記されている。
そのIPアドレスは、東京・東日本用が共通で、203.139.160.69だ。
西日本は203.139.161.37になるようだ。

あまりIPアドレスの知識がなくてもNTTからきた設定表どうり設定していけばルータは繋がるようだが、DNSサーバの設定はマニュアルをよく読まないと立ち上がらない。
Quick DNS Proの設定→)

回線工事は、モジュールが既にある場合は、開通テストをするだけ。モジュールがない場合はNTTに別途注文するか、自分で用意しておく。

99年1月現在販売されているのは
IPMATE 1100Rです。HUB、DSUを内蔵しています。販売価格は84,000円 だそうです。
http://ced.nttca.com/isdn/ipmate11.html IPMATE 1100R 設定例紹介がありました。
http://ced.nttca.com/isdn/11rei.html


マッキントッシュでインターネットサーバーを立ち上げる方法は、
田中求之氏のサーバー
"Making your Mac a WWW Server" で詳しい説明がされている。 ・フォーチュンインターネットで詳しいOCN情報が手にはる。
http://ns.fortune.ad.jp/OCNwatch/


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