D7 窓の断熱 (2013. 4. 10) | |||||||||||||||||||||||||||||||||
エコシリーズ第4弾。 最初は雨水貯槽、第2弾がコンポスター、弾3弾がソーラー庭園灯でした。 通常の住宅において、冷暖房の効率低下の大きな要因は窓を通って移動する熱であり、従って窓の断熱は冷暖房効率のアップに大きな効果があります。 一言に窓の断熱とは言っても、断熱ガラス、二重窓、断熱シート、断熱フィルム等々いろいろな種類と方法があり、費用と効果も様々です。 最近のエコ意識の広がりから施工している人は多いと思われますが、我が家でも、自己流でいろいろやってみましたので紹介します。 因みに、居間の一間半の掃き出し窓だけはサイズが大きいし、見通しを保ちたいこともあり、これはさすがに自作はあきらめ市販の後付内窓にしました。 PPプラダンの貼り付け ============================================== 半透明プラダン(プラスチック段ボール)の2mm厚を両面テープで窓ガラスに貼り付けました。 結果は、失敗! はやっ! 一部のシートがわずか1年で、ちょっと押した程度で崩れ落ちるほどひどい状態になりました。 プラダンの素材はポリプロピレンで紫外線による劣化と考えられますが、同時に数枚購入し、あっちもこっちも施工したにも関わらず、大丈夫なものもあります。 窓の方位、室温等とまったく関連性がありません。 もしかしたら、片面に耐候処置が施されていたのでしょうか? それにしてはそのような表示は無かったし・・・? また、大きなサイズの窓(おおよそ1m角程度)では、中央部が両面テープから剥がれて膨らんでしまいました。 ・・・・と言うわけで、一部の窓はいまだにそのまま使えてますが、今後はPPプラダン法は却下です。 エアーキャップの貼り付け ============================================ いわゆる、プチプチです。 材質はポリエチレンで、耐候性は前述のポリプロと比較して格段に上回り同じ失敗はないはずです。 結果は、2年以上経過しましたが今のところ問題はありません。 作業のポイントを幾つか挙げると、 @ 両面テープは、プラスチック専用を使う。 施工は全て型板ガラス(片面がザラザラした不可視ガラス)のザラザラ面だったので汎用両面テープでは、はがれやすかった。 A ガラス面は丁寧に拭いて良く乾燥させた後に両面テープをガラスの周辺部の4辺に貼り、プチプチ面をプチプチが破れるくらい強くテープに押しつける。 平らな面を貼るとガラス面との間に空気層ができないので断熱効果は期待できない。 B 最初に一辺だけ貼った後、しわが入らないように伸ばしながら他の周辺部を順次貼り付ける。 大きな窓は中央部にも両面テープを使うと良い。 貼り付けた後で余分なシートを切り取る。 プチプチ法の利点は安価で作業が容易なこと、一方、欠点は見通しがなくなること(と言っても前述したように施工している窓は全て型板ガラスなので、実質的には何ら問題ないのですが・・・)、そして見栄えが安っぽいことかな? 窓枠が金属の場合は窓枠にも貼り付けたら更に効果があるのですが、なんとなく美的感覚的?に見送りました。 ●概略予算 617円
ポリカプラダンの二重窓 ============================================= ポリカプラダンとは、ポリカーボネート製段ボールのことで、前述のPPプラダンと比較して強度、耐候性とも格段に優れていますが、その分高価です。 窓貼り付けは前述のプチプチがそこそこの効果を上げたので、さらなる断熱効果アップを求めて二重窓にすることにしました。 施工する窓は、最も長い時間を過ごす居間。 窓サイズは1,613mmW×1,137mmH、ポリカプラダンのサイズは、4mmt×1,810mmL×910mmWなので、全面施工する場合、プラダンは2枚必要で、加えて2枚つなぎ合わせる必要がありますので、技術的にも難しそうです。 そこでプラダンは1枚使用として、窓上部を木枠で嵩下げ(?)することにしました。 上下のレール、横カバー、そしてフレームは4mm幅に合うものをホームセンターで見つけました。 塩ビ製です。 制作は、カット寸法さえ正確にすれば特に難しいところはありません。手順は、 @ 木枠を1x2材で作り、外側にプチプチを貼り付け窓枠上部にコースレッドで取り付ける。 A 横カバーをビスで、次いで上下レールを両面テープで取り付ける。 横カバーは裏面(接着面)が凹んだ構造だったので、両面テープではなく2か所のビス止めとした。 B パネルを所定サイズにカットして、4辺をPP養生テープで塞ぎ、フレームをパネルの中心側に取り付ける。 パネルの緑丸は外側を示すために付けたマーク(裏表あり) D パネルをレールにはめ込んで、パネルの両側に取っ手を貼り付けて完成。 PPテープを貼っただけの機能一点張りの取っ手、いや取っ手と言うのはおこがましい。 何と言うのかな? ピラピラ?? ●概略予算 3,382円
その他手持ち品で、木ねじ、両面テープ、PP養生テープ、1x2材端材、塗料 等使用。 |
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(2013.6.22 追記) ポリカプラダンの二重窓に味をしめて、同じサイズの窓2か所にも増設して、更に風呂のヒートショックも気になりだしたので、洗面所と風呂に内開きタイプの二重窓を設置しました。 風呂のヒートショックとは、冬に大きな温度差で血圧が急激に変動し体調不良となることで、ぼちぼち無視できない年になったということですね・・・・・ (これから本格的な夏を迎えるというのに、今から冬支度? 備えあれば憂いなし、です) <洗面所> 洗面所の二重窓の作成にあたり、準備として以下を実施しました。 @ 内窓開閉の邪魔になる窓上部の扇風機と赤外ランプの位置を変更。 A 窓の下が洗剤等の置き場になっており邪魔になるので、それらを置く棚を洗濯機横に新設。 棚板には、ポリカプラダンの余りを使い、内窓が不要な季節には容易に取り外せるように差し込み型の構造にしました。 結果的には、「常時あった方が良い」との洗濯担当部長の具申で常設。 B 棚の新設に伴い、邪魔になるコンセントを棚の下に移動。 コンセントのひとつは扇風機(冬は赤外ランプ)用に使っていましたので、従来の場所はそのスイッチとしました。 内窓はサイズが約61cm×84cmで、工夫した点は、 @ 冬以外は内窓は不要ですので、容易に取り外せるように差し込み兆番を使用。 A 兆番のポリカプラダンへの取り付けは、そのままでは木ねじが効きませんのでプラダンの内部に木片を挿入して補強。 尚、ポリカプラダン棚板に対するL金具の取り付けも同様です。 B すきまはしっかり塞ぐ必要がありますが、浴室用すきまテープV型を窓フレームの下側(下辺)と裏側(その他の3辺)に貼り付け。 (P型は風呂で使用) C 窓押さえは、丸い木片を木ネジで留め頭に木ネジキャップを被せました。 <風呂> 風呂内窓は41cm×58cmの2枚組で、洗面所と基本的に同じですが、上下2枚としたのは、36版のポリカプラダンから洗面所用と風呂用を同時に1枚版で切り出せなかった板取りの問題です。 洗面所との違いは、 @ 木製だと思っていた窓枠が実はアルミ製だったことから小さなビスしか使えず、閉め具にマグネットキャッチを採用。 A 開閉表示とマグネットキャッチのボロ隠しにシール(耐水光沢フィルムラベル白)を貼付け。 B ちょっと気張ってアルミ製取っ手を取り付け。 C 窓と窓の間にはP型スキマテープ使用。 C 多湿環境を考慮して窓フレームとプラダンの間にシリコンシーリング塗布。 ヒートショックよりは酔っぱらって風呂に入る方がよっぽど危ないらしい・・・・ ●概略予算 6,800円
手持ち品で、25mm角材(棚受け)、ビス、塗料、シリコンシーリング、フィルムラベル等 * ポリカプラダンは前回と別の店で価格が同じだったので仕様は全く変わらないと思い込んでを購入しました。 ところが、家に帰ってよくよく確認したら厚みが4.5mmでした。 フレーム用カブセは使えたものの、もしレールも一緒に購入していたらサイズが合わず、あれっ、あれっ、となってましたね。 思い込みはいけません、 良く確認しましょう! ・・・・と、自分自身に言い聞かせております。 |
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(2014.7.1 追記) 上げ下げ窓(下半分が上下にスライドするタイプ)に脱着容易なはめ込みタイプの二重窓を作成しました。 上げ下げ窓は我が家では廊下に計3ヶ所ありますが、今回は手始めに比較的小さなサイズの2ケ所の窓に設置しました。 窓枠のサイズが700×990mmと380×940mmです。 構造はいたって簡単です。 上下の枠にはパネルを差し込むための溝を角棒2本で作り、左右の枠に隙間防止の角棒1本づつ取り付けるだけです。 下枠の溝の中には嵩上げ材を入れて浅くしておきます。 パネルと窓枠等との高さ方向のサイズの相関は右図の通りです。 左右の角棒にスポンジ状隙間防止テープを貼りましたがどうしても中央部が手前側に浮いてしまいますのでストッパーを取り付けました。 但し、小さいサイズのパネルは百均で購入した伸縮棒が遊んでいたのでそれを使用しました。 パネルには下部中央部に取っ手を取りつけています。 取っ手がないと取り外せない・・・・・ * 小さいサイズのポリカプラダンのパネルは縦に線が入ってますが、実は端材を2枚接着しています。 下図のように2枚を噛み合わせてアクリル用接着剤を間に流し込むと瞬時に強固に接着できます。 端材も可能な限り使いましょう! これも省エネのひとつです。 |
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(2016/12/13 追記) プラダンの二重窓で最後の大物、間口1間の2階洋間の掃き出し窓です。 我が家でサイズの最も大きな間口1間半の1階居間の掃き出し窓は、このページの冒頭に書いたように市販の後付内窓を付けたのですが、2階洋間には1年以上前に”ダメもと”で居間の窓と同じ仕様でプラスチック製枠を使ったスライド式を作りました。 ところが、やっぱりというか予想通りというか、プラスチック枠では強度不足で全体が歪んでしまい簡単に外れてしまいます。 今回、木枠で作り直しましたが、今春に作った玄関網戸と構造はほぼ一緒です。 但し、今回はプラダンが壁パネルとして構造材の役目を果たすので玄関網戸では採用した火打梁は省きました。 作成手順は以下の通りです。 1.SPF(1x2材)を所定の寸法にカット。(1x4材を縦割りして使用) <敷居、鴨居、下桟(2)、上桟(2)、中桟(2)、竪框(4)> 2.外枠は相欠き継で加工、中桟はホゾ継加工。 プラダン張り付け用切欠き、敷居と鴨居をトリマーで加工。 3.マグネットキャッチの磁石埋め込みと、引手取付け部、戸車取付け部の加工。 4.塗装(ニス)。 5.接着組立。 6.プラダンを両面テープと釘で張り付けてから最終設置。
ところで作成途中で、掃き出し窓のような大型内窓用の窓枠も販売しているのをホームセンターで見つけましたが、結構高価でフレームだけのセットで1万円弱でした。 今回は1500円程度で済んでいるので、まぁ、良しとしましょう。 ●概略予算 5,300円
手持ち品でビス、ニス、ネオジム磁石等 |
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