←前へ 目次 次へ→


 J37 <研磨・切削> トリマー円形テンプレート  (2016.8.31)

 トリマー用のR加工テンプレートを作りました。

 きっかけは、写真のWoodpeckers製R加工ガイドで、これはパターンビット用ですが、今回作成したのは、ストレートビットとテンプレートガイドを使うことを想定したテンプレートです。

 トリマーに付属していたテンプレートガイドの外径が10mm、使用ビットは6mm径に固定するので、オフセットは2mm(=(10-6)/2)となります。

 5.5×100×100mmのシナベニアを使い、サイズは、最小15mmから5mm間隔で最大50mmまでの8サイズで2サイズ1組の4セットです。
 オフセットが2mmなのでテンプレートの実半径は2mm小さい13, 18, ・・・・・・・, 48mmとなります。

 加工法は写真に示す通りです。


       

    

 材料は墨付け後、円の中心に1mmの穴を開け、角を大まかに落としておきます。
 ストッパーを兼ねた専用フェンスを用意して、トリマーテーブルで円形切り出し治具を使って加工しました。

 オフセット分の2mm厚のアクリル板を挟んで、長さ30mmの10mmアルミアングルのフェンスをテンプレート上に掘り込みを入れ瞬間接着剤で接着しました。

・・・・・ところが本方式で数セット作ってみたら加工精度にばらつきが出てしまいました。
 

 
そこで、本方式をあきらめて、ひとつの設置専用治具で対応することにしました。
この方式に変更したことで、将来パターンビットを入手した場合でもテンプレートとして使用できることになります。

 パターンビットに使用する場合に対応するために2mmのスペーサーと同じ高さの嵩上げ部材を用意し、磁石で接合できるようにしました。
 言うまでもなく、パターンビットを使う場合は加工径はテンプレートの径と同一となります。

  

 アルミフェンスの取付け用溝が生々しく傷跡として残ってしまいました。(泣)



 実際の加工手順は、@設置専用治具にテンプレートを載せ、A被加工材を重ね、B設置専用治具を外してクランプして、Cテンプレートガイドを取付けたトリマーで加工。

 

 





 ついでに円切り抜きテンプレートも作りました。
 
 4mm厚シナベニアを使い手持ちのスターエム自在錐(30-120mm)で加工、直径は、
   25, 28, 32, 35, 38, 41, 45, 50, 57, 64mm
の10サイズで、オフセットが2mmなのでテンプレート直径は各4mm大きくなります。

 実測した加工精度は±0.2mmでした。

         

 最初は5.5mm厚のベニヤを使うはずだったのですが、安物のドリルスタンドと自在錐の組合せでは加工円の垂直性にわずに狂いが出たので4mm厚に変更しました。
 それに伴い、テンプレートガイドの出っ張りも4mmなので若干ヤスリでサイズダウンしました。


 


 学研のDIY雑誌「ドゥーパ! No.119 (2017年8月発行)」、及び「トリマー&ルーター上達テクニック(2018年9月発行)に紹介記事が掲載されました。リンクはこちらこちらです。



←前へ 目次 次へ→

ホーム | 更新履歴 | 屋内木工 | 屋外木工 | DIY | 工具と治具 | ペット | 掲示板