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N49 夜の時計  (2020. 2. 7)

 「夜の時計」
うっ、ちょっと怪しげなタイトルですが、ご推察の通り単純な照明付き時計!


 前期高齢者(定義では65歳から74歳までとのこと)の真っ只中で、トイレに起きた時間が4、5時以降ならそのまま起床ということも珍しくありません。
 ・・・・で、寝ぼけ眼で「うーん、今何時?」となり、で「夜の時計」の出番です。

 トイレの中に時計を置いたら? 
 枕元に照明付きの目覚ましを置いたら?
とか、いろいろ意見もあるとは思いますが、話が続かなくなるのでパス!
 (^^;; (汗)

 既に<N5 時計>のタイトルがありますが、どちらかというと焦点は照明なのでタイトルを別にしました。

 電子パーツが通販で安く入手できることから試しに作ってみようと思ったのですが、目標は乾電池式で手間いらず、となればおのずと人感センサー付きとなります。




 最初は、桜の丸太を使った時計-----------------------------------------

   

 人感センサーモジュール、HC-SR501は下部に、LEDライトは時計内部の中心点に1個設置し、12個の貫通孔まで光が届くように電池ボックスは深く配置しました。

 尚、電気に関しては全くのシロート故、配線図はセンサー購入サイトのコメント欄に載っていたものをそのまま採用です。 従って内容を聞かれても全く答えられません(汗)。

             

             

 壁にかけて、真っ暗な中近づいて2mくらいの距離で12個の時刻インデックスが明るくなるのを確認したのも束の間、えっえっ、針が良く見えない! 

 
今、何時?????
 針に夜光塗料を塗ったものの、そばに寄って見ないと何時なのかよく分かりません。

 夜光塗料は所詮真っ暗な中で威力を発揮するもので、都会の星空と一緒で人工光が邪魔したら全く役に立たないことを確認しただけになりました。



 このほかに問題点は、人感センサーに明暗スイッチが付いていないことで、これじゃ電池の無駄遣い。
 明暗センサーを組み合わせる回路をどうしようか思案していたら、近所のホームセンターで、安価でサイズも小さなかわいいライトBを見つけました。人感センサーと明暗スイッチ付きで、思わず3ケ衝動買いしてしまいました。




 これを以前作った時計に組み込んだのが第2作目----------------------------

   

 ライトを分解してLEDと電池端子を取り外して、ボタン電池は電気容量を考慮して単4電池に変えて時計裏に再構築しました。

  

 これなら当初の目標は達成していますが、デザイン的には全く面白味がありません。

 そうこうしているうちに、最初に使った人感センサーモジュールは明暗センサー回路を検討するまでもなく、モジュール自体にセンサー接続端子が備わていることをネットで知りました。こちらのサイトです。
 このモジュールには説明書も何にもないんですが、まぁ、こんな安価だからしょうがないのかなぁ?


●概略予算

  時計ムーブメント 100〜300円   百均で購入
  人感センサーモジュール@ 3ケで400円  HC-SR501
夜光塗料A 660円  4mL
人感センサーライトB 498円  カインズホームCZ-16M、0.05W
 
 その他、バッテリーボックス、ビス、ワトコオイル等


  (2020. 3. 22 追記)

 第3作目がこちら------------------------------------------------------

  

 アクリル板に文字盤を印刷した紙を貼り付けたのが”みそ”で、裏にセットしたLEDで文字盤全体を浮かび上がらせます。

 時計のモジュールは文字盤に影ができないように軸長の長いもの(27mm)を使い、文字盤とモジュールの間にスペーサー(8mmパイプ)を挟み込みました。

 枠は「合板木口シリーズ」の一環で12角形。
加工はテーブルソーで、治具は汎用留継ぎ治具です。


 人感センサーモジュール@を使いましたが、第2作の項で記したようにCdSセンサー(明暗センサー)を組み込んでいます。

 照明の効果アップを狙い、LEDは3時と9時の位置の2個並列で、裏蓋全体は白で塗装しました。



 寝ぼけ眼でしっかり時間は分かります。
 
 \(^o^)/




しつこく第4作目です---------------------------------------------------

 昼は普通の額縁にしか見えないけれど、暗い中で前を通ると時計がボォーーと浮かび上がる、世にも恐ろしい夏向きの時計 
 (^^;;

  

 サイズはA4で、普通のコピー用紙に絵(あるいは写真)と時計のインデックスを印刷して、それらを重ねてアクリル板の間に挟んで表側から蝶番で固定された額縁でセットします。
 その用紙をスクリーンにして裏側から針の影を投影するしかけです。

 
 厚み方向の概略サイズは右図の通りですが、ムーブメントは第3作と同じ軸の長いタイプです。

 いろいろ試行錯誤の結果では、鮮明な影絵を得るためには、光源は中心にひとつで、時計の針とスクリーンはできるだけ近づけること ・・・ とは言っても中心に1ケというのは不可能ですから、時計軸の周りに4ケ並列で配置しました。

 ところが、複数の光源のせいで針の影がダブってしまいます。
 最初に光分散板(直径24mm程度の白色プラスチック板)をLEDの上に置いてみたら、針の影が不明瞭になってしまったので、次策としてアルミ箔筒をLEDの周辺に置いたらかなり改善され、これで時間を間違うことはなさそうです。

 箱の内部は散乱光を少なくするため黒く塗り、写真を印刷した用紙はアクリル塗料をスプレーして半透明処理を施しました。
 アクリルスプレーに関しては、他の作品制作過程でスプレー糊と間違えて使ってしまい、偶然見つけた方法で、トレーシングペーパー”もどき”になります。


 ところで電池ボックス横に”4.5V”とメモってますが、これは以下の失敗の”記憶遺産”として記したものです。

 最初の通電試験をしたところ、明暗スイッチ動作は完ぺき、次いで暗い中で人感センサー動作を確認したら、LEDはつくものの点滅状態が続きセンサー範囲外に移動しても点滅が続きます????
 配線確認、電気部品の確認をしても正常で、お手上げでした。
 ”はっ”と思い人感センサーのスペックを再確認したら、電源電圧が4.5〜20Vとあります。
 今回使ったのは充電式ニッケル水素電池で1.2×3=3.6Vで、アルカリ電池に交換したら動作は正常になりました。   
 ありゃー、乾電池3ケじゃないのか!! (勝手な思い込み)



 時計のムーブメントを収めた箱は、8°の角度のいわゆる四方転び(お盆型)にしてみました。加工には多方転び器治具を使いました。




 こんなにたくさん夜時計を作ってどうするの?
夜中に機能確認であっちこっち徘徊しなくちゃならないし、これはこれでちょっと不気味!


 
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