BLUE NOTE RECORDS



史上最強のジャズ・レーベル ブルーノート
5000番台(52年〜55年)
更に1500番台、4000番台と続くモダン・ジャズ黄金時代を代表す
るアルバム群の数々。アルフレッド・ライオンを創設者とし、ルディ・ヴァン・
ゲルダーによるスタジオ録音、更にリード・マイルスによる目映いばかりの
アルバム・ジャケット、これらによって目も眩む傑作群が次々と我々を魅了する


 

BLUENOTE 1500
BLUENOTE 4000



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BLUE NOTE RECORS OFFICAL SITE

4001 NEWK'S TIME / SONNY ROLLINS
SONNY ROLLINS:ts WYNTON KELLY:p DOUG WATKINS:b PHILLY JOE JONES:ds
1958.9.28
1.TUNE UP 2.ASIANTIC RAES 3.WONDERFUL ! WONDERFUL ! 4.THE SURREY WITH FRINGE ON TOP 5.BLUES FOR PHILLY JOE 6.NAMELY YOU

BLUE NOTE 1500番台の最初はMILES DAVISのTEMPUS FUGITで始まる。じゃあ、4000番台の頭は何かと言えばこの盤SONNY ROLLINSのTUNE UP。これはMILESの曲だ。どちらもMILESがらみってのは意図したことなのかどうかは知らない。アルフレッド・ライオンは凝り性だから、そこら辺洒落たのかもしれない。で、この音と言えばヴァン・ゲルダーのものであることは勿論だし、最近またRVGのリマスターが出たそうで、そりゃ聴きたいなと思った。思うけれど、一枚持っているものをわざわざ音が良いからって買うのは僕には勿体なくてできない。その分で他のを買う。これが一般市民の常識だ。よって僕はマニアではない。良くマニアックなサイトだと言われるが、それは変だ。本当のマニアは同じ盤をLPでも持ち、ふつうのCDでも持って、音が変わればまた買う。行き着く先は、アナログのオリジナル原盤というやつだ。ここまでくれば本物のマニアである。きりがない。キチガイである。
 まあ、そんなことは僕とは縁がないから本題に入ろう。聞き所はROLLINSの圧倒的なアドリブとKELLYのシングル・トーンの彩とPHILLYのど派手なドラミングとWATKINSのベース・ランニング・・・である。言ってしまえば、大概予想がつくようなものだが、いざ聴けばものの見事にそうなのだ。そうだけれど、1曲1曲聞き所を持っていてながなが書き出せばきりがなくなるほどだ。でも、たかが全部聴いても30分やそこらのものである。
 それだけぎっしり煮詰めて煮染めたアルバムがこれである。BLUE NOTEは必ずリハーサルをしてから本録音に入る。納得のいくテークだけを世に出す。当たり前のようだが、当たり前でないところが他レーベルを凌いでいる特色だ。
 PHILLYのシンバルと重いドラムから入るTUNE UP。圧倒的である。ROLLINSの男性的なトーンととめどないフレーズの洪水。これ以上の言い回しができない。それにPHILLYのドラムが絡み、KELLYが出てくる。彼が出るとまた色合いに深みが出る。更にWATKINSのベース。ベース・ランニングでぐいぐいくる凄み。でもやはりなんてたってPHILLYの凄みのあるドラミングは絶大である。
 次がDORHAMの曲で、なぜか彼自身は吹き込んだ記録がない。しかし、このオリエンタルなテーマはなかなかである。耳に張り付いて離れない。ここでのROLLINSのテナーの縦横無尽さは特出している。更にPHILLYのドラミング・・・ハードバップとはまさにこれだと言わんばかりである。KELLYのピアノも勿論聴いてちょ。
WONDERFUL !WONDERFUL !はいきつもどりつのゆったりとしたテーマでこれは古い曲らしい。ROLLLINSはゆったりとやってるかと思えば、テーマを離れるとテンポアップして途中うねりうねって大ブローをやらかしている。
 次のTHE SURREY WITH THE FRNGE ON TOPがこのアルバム最大の山場かも知れない。ROLLINSとPHILLYのデュオだ。最初から最後までこの二人きり。研ぎ澄ましたナイフのようなスリルと躍動感ったらない。バトルの凄まじさを堪能だ。
 次がバップのテーマを持つBLUES FOR PHILLY JOE。バップテナーが売り物だった時期のROLLINSは聴いたことがない気がするが、これは凄い。(なんでも凄いと言ってしまう)こんなの聴くと川嶋哲郎がROLLINSライクだなんて口が裂けてもいえない。とんでもありませんだ。ROLLINS独特の持ち味で吹きまくる。KELLEYがまた良いね。良いじゃ済まないが良い。しつこいくらいのWATKINSのベースランニングが聴かせる。PHILLYのドラミングなんてここまでくると空気みたいであたりまえすぎちゃう。
 最後がのほほんとした雰囲気で、コンテポラリー・シリーズで良く聴くような奴だ。これが案外KELLYのピアノが聴かせるし、ROLLINSも楽しげに吹いている。凄みのROLLINSは影を潜めて穏やかだ。


P.チェンバースとのデュオから始まるLOVER MANは印象に残る。今回の1500シリーズで24bit盤となって強調された(のだろう、多分)ベース音の締まりも良い。
BABY FACE WILETTE
FACE TO FACE
BLUE NOTE 4068
IKE QUEBEC
BLUE & SENTIMENTAL
BLUE NOTE 4098

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