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僕がこのアルバムを初めて聴いたのは、たった一度しか行ったことのない、とあるジャズ喫茶であった。ドアを開け席について、ホッと一息ついて聞こえてきたのは最後のMELANCHOLY
MOODだった。 ああ、なんて素敵なピアノ・トリオのアルバムだろう。カウンターに立てかけてあったジャケットを確かめたって、そう勘違いしても無理のない絵柄だった。 後年それがH.シルバーの代表曲SISTER
SADIEを含むクインテットとトリオのアルバムであることを知るのだが、久しぶりに聴き直して最初の勘違いが「麗しき誤解」と言える気がした。そのくらいトリオのMELANCHOLY
MOODがデリシャス・・・なのである。(*迂闊なことに1589 FURTHER
EXPLORATIONSの2曲目にもベースはテディ・コティックだが入っているのに、たまたま気付いた) でも、PEACEなどもカルテットの部分とトリオだけの部分とがあるが、同様の雰囲気を持つ、これまた極上。 その雰囲気に酔っていると、代表作SISTER
SADIE等は寧ろ「野暮」にさえ聞こえてしまう。 まあ、その時の気分によってだが・・・。
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BLUE
MITCHELL-tp JUNIOR COOK-ts HORACE SILVER-p EUGENE TAYLOR-b LOUIS
HAYES-ds 1959.8.29 ,30 ,9.13 1.BLOWIN' THE BLUES AWAY 2.THE ST.VITUS DANCE
3.BREAK CITY 4.PEACE 5.SISTER SADIE 6.THE BAGDAD BLUES 7.MELANCHOLY MOOD |
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