4163 'OUT TO LUNCH ! / ERIC DOLPHY
FREDDIE HUBBARD-tp ERIC DOLPHY-as,fl,,bcla BOBBY HUTCHERSON-vib RICHARD DAVIS-b ANTHONY WILLIAMS-ds 1964.2.25 SIDE 1 1.HAT AND BEARD 2.SOMETHING SWEET,SOMETHING TENDER 3.GAZZELLONI SIDE 2 4.OUT TO LUNCH 5.STRAIGHT UP AND DOWN

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　E.ドルフィー晩年に残した傑作。ドルフィーを聴く場合、あるスタイルに括って聴いても仕様がなく、「この音楽」としか言いようがない。
　また、好きだの嫌いだの言っても埒があかず、峻厳たる存在感があるばかりだ。

　確たるコンポジションがありながら、「メンバー全員がリーダーだ」といってひとりひとりに絶えず能動的であることを要求したという。
　まさにその通りのことが実行され、メインもサイドもなく、各人のイマジネーションの重なり合いが音像化されている。
　聴き手としては、純然として音の響きを愉しむことが赦される。更に好き勝手な妄想を赦されるという「アート」の原点がそこにある。
　そうドルフィー自身も望んだのだという気がした。