|
|
4184 FUCHSIA SWING SONG / SAM RIVERS |
|
極めれば何事もどこかヤバイ!という線にぶち当たるものだが、手始めにという辺りでは、根拠なく畏れていた幻想が氷解して難無く門戸が開くということがよくある。オーネット・コールマンなどは特にそうであったし、セシル・テイラーも最初が”コンキスタドール”で手強かったが徐々に餅は餅屋の線で馴染んでいけば、案外病みつきとなる。ドン・チェリー、アンドリュー・ヒルも然り。
このサム・リバースBN初リーダーはと言えば、ジョー・ヘンダーソン、ブッカー・アーヴィンあたり或いはロリンズを並べても良いくらいで、強面だが充分うち解けられる。
押し出しの強いリバースのテナーと「早さ」が強調されるトニー・ウィリアムズのドラミング、それにこういう場合ご贔屓となりがちなジャキー・バイアードがピアノを受け持ってアグレッシブな演奏を展開している。このアルバム以降どういう展開になっていくなか未詳な僕だが、これを聴いてリバースは懐にストンと入ってしまった。
|
SAM RIVERS-ts JAKI BYARD-p RON CARTER-b ANTHONY WILLIAMS-ds
May 21, 1965
SIDE 1
1.FUCHSIA SWING SONG 2.DOWNSTARIS BLUES UPSTAIRS 3.CYCLIC EPISODE
SIDE 2
1.LUMINOUS MONOLITH 2.BEATRICE 3.ELLIPSIS
|
|
|
|
|