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4247 SYMPHNY FOR IMPROVISERS /DON CHERRY |
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フリー・ジャズというのはそういうスタイルがあるのではなくて、時にはデキシーランド・ジャズやビバップやハードバップ等との機軸を接して去来するエモーションであることを感じることが多い。破裂的なあるは破片的に散在している状態の中で朗々と奏でるチェリーのホーンを聴くと、益々得体不明ではなく、必要な調和の逸脱ととシンプルな歌とのコンビネーションの刺激に気づき、かえって落ち着くような安寧を感じることさえある。
AB面は一応4曲ずつからなっているが、片面ごとの一繋がりの組曲となっている。
B面は各ミュージシャンのソロが比較的明瞭に奏でられている。ファラオのテナーの咆哮の凄まじさは一際印象的。カール・バーガーのヴァイブやエド・ブラックウエルのドラミング、ヘンリー・グライムのアルコ等も耳を愉しませ、アグレッシブ且つエモーショナルに展開されている。
一言加えれば、この音像から何かをイマジネートできるかといえば、僕には何も思い浮かばない。しかし、かえってそういう聴き方の方が自分としては気軽に聴ける。聴き方のフリーさこそが中(あたり)ではなかろうか。
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DON CHERRY-cr LEANDRO GATO BARBIERI-ts PHRAOH SANDERS-ts,pic KARL BERGER
vob,p HENRY GRIMES-b JENNY CLARK-b EDWARD BLACKWELL-ds
1966.9.19
SIDE 1
1.SYMPHNY FOR IMPROVISERS 2.NU CREATIVE LOVE 3.WHAT'S NOT SERIOUS 4.INFANT
HAPPINESS
SIDE 2
1.MANHATTAN CRY 2.LUNATIC 3.SPARKLE PLENTY 4.OM NU
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