ヘッドライト・テールライト

-41- (2009.6 - 2009.9 ) 


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 ('09/8/30) 
ライダーの総選挙

今夜には大勢が判明するといわれる選挙結果ですが、おそらく自民党の大敗、民主党の地滑り的大勝となるでしょう。テレビでは政権選択が争点のように報じられていましたが、麻生総理の言動などを見ていると、まるで自滅に走っているようで、政権投げだしの様子は、150年ほど前の徳川慶喜氏を思いだします。

その民主党のマニフェストで話題のひとつが、高速道路の無料化という政策です。無料になればECT車載器もいらないから、とETCのセットアップの新規申し込みもこのところ減っているとか。

高速の無料化をどのような段階を踏んで実現するのか、また、どのような課題が出てくるのか、慎重に見守りたいと思います。なにしろ、高速料金の低減あるいは無料化は、単に一政党の政策ではなく、車やバイクのオーナーだけの念願でもなくて、すべての国民にとっての問題なのですから。

二輪車ETC問題とは何だったのか? ('07/6/25)
移動の自由について - 高速料金Vsガソリン価格 ('07/8/26)
有料道路のあり方についての意見募集 公開投稿 ('07/9/17)
高速道路無料化社会 ('08/9/23)


 ('09/8/25) 
窃盗犯罪もユビキタス

No.4'492 杉並区のXS650SPさんの被害状況。交番のそばでの被害はこれまで何件も報告があります。逆に交番がそばだったので未遂に終わったという報告もないので、これは、交番が近くにあるとかえって盗みやすいという、皮肉な見方もできます。人通りが多いところにお住まいの方も、おおげさと笑われるくらいの防犯を。

甲州街道(国道20号)下り線沿い、自宅マンション敷地内の玄関前にて
午前1時に確認したのを最後に午前9時にはなくなっていました。
すぐ隣が24時間営業のガソリンスタンドで夜中でも比較的明るく、
甲州街道沿いということもあり深夜でも車が走っています。
また、ガソリンスタンドから小道をはさんで3軒隣は交番です。
セキュリティが甘かったのは否めませんが、この様な環境で盗んでいくのは
とても大胆な犯行に思いました。

 ('09/8/17) 
おしまいの 3月のHT戦争

お盆で帰省中の13日、読売新聞が「トヨタがヴィッツベースのハイブリッド車を2011年に発表予定」との記事を掲載していました。日経にはそのニュースがなかったので、帰京してからYahoo!ニュースで調べたら、ほかに産経が同じ記事を載せていたのが見つかっただけでした。例によってソースを「明らかになった」式にぼかしていることから、これもトヨタ広報による一部メディアへのリーク情報なのでしょう。

産経新聞の記事から抜粋引用すると、概略は

トヨタ自動車が小型ハイブリッド車(HV)を平成23年に発売することを検討していることが13日
明らかになった。小型車「ヴィッツ」をベースにして、価格は150万円前後を想定している。

トヨタが売り出す小型HVのガソリン1リットル当たりの燃費は、同社が5月に発売したHV「新型プ
リウス」の38キロを上回る40キロ以上を目指している。

ホンダもHVの開発・販売を最優先に取り組む経営方針を明らかにしており、フィットHVを22年に
発売するほか、スポーツタイプの「CR−Z」のHVも22年に投入する。
『トヨタ 23年に150万円HV車 リッター40キロ、ホンダに対抗』(8月14日 産経新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090814-00000072-san-bus_all
というもの。見出しでは「ホンダに対抗」としていますが、記事ではどっちがどっちに対抗しているのか、微妙な表現を使うのは情報のリーク元への配慮もあるのでしょう。その点、読売のほうがより直裁的な表現をとっていました。
国内ではハイブリッド車人気が加速している。ホンダの「インサイト」は、燃費は1リットルあたり
30キロと「プリウス」には及ばないが、販売好調で国内販売目標(09年度)を当初の6万台から
10万台超に引き上げた。日産自動車も10年にもハイブリッド車を発売する。トヨタはホンダが
10年に発売する小型車「フィット」のハイブリッド車に対抗する意味合いもある。
『リッター40キロ、トヨタが150万円の低燃費車』(8月13日 読売新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090812-00001232-yom-bus_all
前回の「三たび」で触れたように、これは、来年ホンダが前倒しで発売すると発表したフィットのハイブリッドに危機感をもったトヨタの「またか」の先行キャンペーンというところでしょう。

価格を150万と予告するところなど、なんだか、HYと似たHT戦争のきなくささがありますが、ちょっとおかしいとおもうのは、リッター40キロという夢のような燃費。それと、この数字を無批判に引用するメディアと、ただメディアの記事をコピーしあうだけのネット上のサイトや個人ブログの多いこと。技術の向上で燃費を競うのならまだしも、どだい四輪で40キロという燃費の議論が実用性のない数字であることくらい分かりそうなものです。

ここでいう燃費とは「10・15モード燃費」のことですが、いったいどのように計算されるかというと、実走ではなく計測器の上で行うものですが、その測定方法をWikipedia から引用すると、

    * 10モード燃費測定

   1. アイドリング状態 (20秒)
   2. 20km/hまで加速する (7秒)
   3. 20km/hをキープして走行 (15秒)
   4. 20km/hから減速して停止 (7秒)
   5. アイドリング状態 (16秒)
   6. 40km/hまで加速する (14秒)
   7. 40km/hをキープして走行 (15秒)
   8. 40km/hから20km/hまで減速 (10秒)
   9. 20km/hから40km/hまで加速 (12秒)
  10. 40km/hから減速して停止 (17秒)

    * 15モード燃費測定

   1. アイドリング状態 (65秒)
   2. 50km/hまで加速する (18秒)
   3. 50km/hをキープして走行 (12秒)
   4. 40km/hに減速して走行 (4秒)
   5. アクセルをオフにした状態 (4秒)
   6. 40km/hから60km/hまで加速 (16秒)
   7. 60km/hをキープして走行 (10秒)
   8. 60km/hから70km/hまで加速 (11秒)
   9. 70km/hをキープして走行 (10秒)
  10. 70km/hから50km/hまで減速 (10秒)
  11. 50km/hをキープして走行 (4秒)
  12. 50km/hから70km/hまで加速 (22秒)
  13. 70km/hをキープして走行 (5秒)
  14. 70km/hから減速して停止 (30秒)
  15. アイドリング状態 (10秒)

    * 上記10モードでの測定3回、15モードでの測定1回の結果から算出される。
「10・15モード燃費」Wikipediaより

アイドルストップすれば、その分燃費は上がるし、バッテリーをフル充電してテストに臨めば、低速走行をモーターで行うことでさらに点数が上がる。じゃあ、バッテリーを充電するために消費されたガソリンはどこに加算されるのか?

都市圏でゴーストップを繰り返す商用車ならハイブリッドも意味があるでしょうが、私のように遠出がメインでは車もバイクも、高速を400キロ走るときの燃費を重視します。高速走行ではモーターよりもエンジン性能が効きそうです。

単に比較議論のための便宜上の燃費数字というのなら、それこそ、80年代HY戦争のころの馬力数値戦争を思いだします。やれ44馬力だ、47馬力だと、それが実際にどう違うかにとんちゃくなしに、不毛な競争が続いたのは、技術競争があるところ、消費者の購買意欲が掻き立てられたからでした。パソコンの性能がどんどん上がった90年代半ば以降の10年ほどもそうでしたし、携帯が目覚ましく進化した2000年以降つい最近までが、やはりそうでした。

車も、なにか技術競争があると、話題を集めることはあるでしょうが、この燃費戦争は、実体とかけ離れた数字が先行していることが大きな落とし穴になるはずです。だいいち、今急に環境主義者が増えたはずもなし。きっと、環境にいいのは、燃費のいい車を走らせることではなくて、むしろできるかぎり走らせないことだ、とHT戦争が終わったときに、気づくことになるでしょう。


 ('09/8/8) 
最近の犯行手口

被害状況から、ターゲットを選んで周到に準備して犯行に及んでいることが伺えます。下見が必ずありますので、その兆候を見逃さないようにしてください。

以下はNo.4'479 品川区のXR250 BAJAさんの被害状況。

通勤先の駐輪場で盗難に遭いました。
交差点角の場所で、はす向かいには交番があり
有料の駐輪場で防犯カメラの眼の前だったので、
ハンドルロックのみでいつも停めていました。
以下はNo.4'480 土浦市のCBX400Fさんの被害状況。
留守中ではなく、在宅中の盗難。
朝方まで起きていましたが気づきませんでした。
カバーをかけた状態で、他一台ハーレーが置いてありましたが
CBXだけ盗まれました。

 ('09/8/4) 
仏像とモーターサイクル

「禅とオートバイ」の対比とは関係ありませんが、仏像とモーターサイクルに共通項が出てきています。盗難被害です。それも、愉快犯の犯行ではなくて、転売市場を目当てにした金もうけ目的の犯罪であること、買い手がそもそも盗品と知って購入していること、が共通しています。なかには、どこかで誰かが盗んでくれて密売ルートに乗ることを期待しているコレクターもいるに違いありません。

なぜ仏像の転売市場が形成されたかというと、昨今は仏像ブームだそうで、さらに海外でも日本の仏像は芸術品として高価で取引されている事実がある、と今日のNHKの番組で指摘がありました。指摘がなかったのは、法律上の問題。盗品と分かっていながら没収できないでいる法のあり方です。番組では海外に出た仏像をお金を払って買い戻した住民の例が挙げられていました。

とくに被害にあうのは、地方の住職がいない寺などに置かれている仏像で、手軽なサイズのものがターゲットになっているとのこと。なかには、仏像の写真やスケッチなど、現物を特定、同定できる材料がないこともあるそうです。バイクで言ったら、フレーム番号もエンジン番号も分からない、という状態でしょうか。たとえ発見できても、盗品と証明できなくなります。

もうひとつモーターサイクルと共通しているのは、窃盗事件そのものが現在の警察捜査では軽く見られていることで、これが窃盗事件を野放しにしている温床にもなっていると私は考えるものです。さらに、海外へ持ち出されると、国際的捜査の連携が、このインターネット時代にもかかわらず、現実に追いついていないように見えます。過疎の地方に押し寄せているのは経済のグローバル化の波だけでなく、犯罪のグローバル化の影も忍び寄ってきています。


 ('09/7/22) 
畏敬

今日ほど晴天が望まれた日はなく、今日ほど雨雲が恨まれた日もないでしょう。日本全国を梅雨前線がすっぽり被って、部分日食さえみられた地域は限られました。かく言う私も、もし東京が雨か曇天なら、休みをとって、バイクを晴れの地域まで飛ばして、せめて部分日食でもこの目で見ようと意気込んでおりましたが、計画倒れに終わりました。

天変地異って、どこか心躍らせるものがあります。毎日あたりまえのように昇り、沈んでいく太陽は恒常不変の自然を象徴しています。その太陽が突然月に隠れるのですから、これはスケールの大きい天体ショーのようなもの。

皆既日食は写真や映像でしか見たことがありませんが、いくら偶然とはいえ、太陽と月の見た目の大きさがぴったりと同じであることの、自然の奇蹟に驚きます。その月と太陽との絶妙なバランスの下に地球に生命を生みだした自然に、これまた畏敬の念を呼び起こされます。こういう天体ショーが、身近な自然の驚異を感じ取る感覚を呼び覚ましてくれる契機になれば、と思います。というのも、「地球の美しさに驚嘆するのは、なにも宇宙船から地球を眺めるときだけに限りません」し、皆既日食はダイヤモンドリングだけが美しいわけでもありません。

NHKが特別番組で、皆既日食の様子を硫黄島からライブ中継した映像が公開されています。そこに、太陽表面から放出されるコロナと一緒に赤いプロミネンスがとらえられていました。超高倍率のカメラならではの美しい、驚異の映像でした。


 ('09/7/18) 
2009年二輪市場はどうなる その5

予定どおり7月16日に、ハーレーの第2四半期の決算が発表になって、ハーレーダビッドソンの出荷台数(Buell, MV Agustaを除く)が58,179台。うち、国内出荷が35194、国外出荷が22,985という結果になりました。3ヶ月前の時点での予測55,000〜59,000台どおりですが、アメリカ国内での販売が激減していることになります。

第3四半期の出荷予想も、このまま横ばいの数字で、52,000〜57,000台とすると同時に、年間出荷予測を当初の264,000〜273,000から212,000〜228,000台へとこれまた大幅な下方修正をしています。

In light of the decline in retail motorcycle sales, the Company also lowered its 2009 shipment 
expectations for Harley-Davidson motorcycles. The Company now plans to ship between 212,000 
and 228,000 Harley-Davidson motorcycles to dealers and distributors worldwide in 2009, or 25 
percent to 30 percent fewer than the 303,479 shipped in 2008. Prior 2009 guidance was for 
shipments of 264,000 to 273,000 motorcycles. In the third quarter of 2009, the Company expects 
to ship 52,000 to 57,000 Harley-Davidson motorcycles.
"Harley-Davidson reports second quarter 2009 results, lowers full-year shipment plans, 
and provides restructuring update" (ハーレー プレスレリース  2009.7.16)
これらの予想出荷台数の中間値を使って、前回のグラフをアップデートします。なお、国内、国外販売の内訳は私が便宜的に振り分けたものです。

HD四半期毎出荷統計2009 HD年毎出荷統計2009予測

この販売台数減少にともない、追加のリストラ策を迫られています。

 ('09/7/13) 
三たび 3月のHT戦争

HT戦争が勃発してから4ヶ月。今日のYahoo! News に対照的なふたつの記事がありました。ひとつは6月の販売でトップに立って、なお受注が20万台に迫り、今注文しても納車が来年3月になるというプリウスの、予期された悩み。

不況により自動車業界では減産が続いていたが、トヨタはハイブリッド車人気で調子が上向い
てきたかのようにも感じられる。しかしプリウスが爆発的に売れている一方で、「プリウスは
売れているけど、プリウスしか売れていない」(千葉県内のトヨタ販売店)という同社にとって
は素直に喜べない事態が起こっているという。
『プリウス爆発的人気をトヨタが素直に喜べない裏事情』(7月12日 MONEYzine)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090712-00000000-sh_mon-bus_all
プリウスが売れているのは、お買い得感、エコカー減税、話題性のおかげと見るものですが、他の車種が売れないのは、多分に話題性に欠けるためではないかと思います。プリウスの宣伝が異常だったために、その反動もあるでしょう。たとえば、インサイトをこき下ろすあまり、プリウスの複雑でコスト高なハイブリッド機構をストロングハイブリッド、ホンダのシンプルでエンジン重視の機構を「マイルドハイブリッド」と勝手にランク付けした宣伝戦略がどれだけ功を奏したか分かりませんが、もしも将来、コストを押さえたハイブリッドを開発しようとしたときに、天に唾したことにならないかしら。

そのホンダのマイルドハイブリッドは他のモデルへの展開も容易と言われますが、「自動車の需要が想定以上の速さでハイブリッド車へ移行し始めたことに対応する」ために、ハイブリッドの2車種を前倒しして投入すると発表しました。

小型車「フィット」のハイブリッド車を2010年末までに発売するほか、来年中としていた
スポーツカータイプの「CR─Z」の発売時期を2010年2月に前倒しする。すでに投入し
ている低価格の「インサイト」、「シビック」のハイブリッド版と合わせ、10年中に4車種
を取りそろえる。 
『ホンダがハイブリッド2車種を来年発売、需要拡大で前倒し』(7月13日 ロイター)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090713-00000220-reu-bus_all
まあ、いまのHT戦争の話題性から、いずれ車のあるべき姿の話題へと移行する時期が来ると期待しましょう。

 ('09/7/1) 
富士F1グランプリ問題その11 撤退

例によって、自身の公式発表ではなくて、メディアに流した情報ですが、トヨタが富士F1開催から撤退してレースの参戦は継続する方針を決めたと報じられています。経費節減のためだそうで、レースとしてのF1は

「社業に近いスポーツ」(トヨタ幹部)であることから参戦は続けるが、FSWでのF1開催は
トヨタの費用負担が1回あたり20億〜30億円といい宣伝効果などに比べて重いと判断した。
『トヨタ F1日本GPの開催撤退 業績不振で来年以降』(7月1日 毎日新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090701-00000003-maip-bus_all
とのこと。ではF1参戦にはいくら費用がかかっているのかというと、
トヨタは昨季F1に推定約3億ドル(約290億円)の年間予算を費やしたものの、参戦8年で
129戦して未勝利。広報部は「F1参戦は継続する方針です」としているが、株主から問題
提起されるのは確実で、動向が注目される。
『F1日本GP富士開催からトヨタ撤退も』(スポニチ 5月30日)
http://www.sponichi.co.jp/society/news/2009/05/30/01.html
と、株主総会を前に指摘がされていました。それでも、F1参戦のほうが費用に見合った「宣伝効果」があると判断した、ということか。レースを宣伝のための興業としか見ないこの姿勢が、『トヨタはモータースポーツの何たるかを理解していない』と批判される最大の理由でしょう。

同じく経費節減が目的ですが、自社のDNAとまで公言していたF1レースからは撤退するものの、鈴鹿でのF1開催は継続することにしたホンダとはまったく対照的な経営者判断に見えます。上記スポニチの記事は富士F1の被害者訴訟にも言及しています。

富士スピードウェイは30年ぶりのF1開催となった07年、準備不足や施設内道路の不備から
観客が何時間もバスを待たされるなどのトラブルが起こった。払い戻し騒動も発生し、損失総額
は3億5000万円に達した。観客計135人から損害賠償を求められた訴訟は現在も係争中だ。
昨年は交通アクセスも改善され、3日間で約21万人の観客を集めたが、運営費がかさんで収支
は赤字だったという。
この損失総額3億5000万円を、どうしても290億円と比べてしまいます。

 ('09/6/29) 
恐慌前夜はどうだった?

経済ニュースでは、景気が底をうったかどうかの判断材料がくるくる変化しています。ハイブリッドカーの売り上げを押し上げているエコカー減税も、新車販売全体を底上げしているわけではなく、ただ、税金を食いつぶしているだけの「官製特需」との批判が聞えてきます。プリウスなどは今注文しても納車が来年2月とのこと。お買い得感のなせる技か、買い替えを急ぐほどでもないユーザーがそれほど多いということか。

現在の恐慌の以前の景気に戻るのはいつか、どこの企業も「先読み」にやっきです。でも100%戻ることはない、というのが大方の経営者の見方でしょう。しかし、この恐慌前の経済状況は、そこに回帰すべき目標としての価値があるものかどうか。

浜矩子『スラム化する日本経済』(2009年3月 講談社)は以前取り上げた著者の前著『グローバル恐慌 - 金融暴走時代の果てに』の姉妹編ですが、それよりも以前に準備をすすめていたもので、「恐慌前夜の地球的風景」を再分析しようとしたもの。

 なぜなら、その風景がどのようなものであったかによって、今、味わっている辛酸
の厳しさも深さも、その特性も規定されるからである。初期条件がどうであったか。
それによって、大きな事件が発生した後の展開も変わる。
 恐慌前夜の日本において、我々は格差問題をさかんに話題にしていた。ネットカフェ
難民たちの窮状を憂えていた。(中略)
 ただでさえ、人々に対する選別が厳しくなるなかで、今回の恐慌が到来した。それ
だけに、その後の展開は一段と悲惨なものになっている。世界同時不況の広がり方、
そしてそれが深化していくスピードは並大抵のものではない。 (「はじめに」から)
エコカーや液晶テレビの売れ行きだけで景気の動向を見るわけにはとうていいきません。

 ('09/6/23) 
台湾で盗難バイク押収

日本で盗難されたバイクが台湾で押収されています。当サイトの登録者に被害届を提出した警察署より連絡がありました。この連絡とは、台湾のインターポルが盗難バイクであることの確認のために、日本のインターポルに問い合わせをしているものです。そのため、所轄の警察署が本人と被害の事実確認をとる手はずなっています。押収したバイクは多数あるようですが、すでに連絡を受けた方は他にいらしゃいませんか?


 ('09/6/5) 
バイク分解工場を家宅捜索で発見

No.4/434 船橋市 F650GS DAKAR さんから「バイク発見のお知らせ」が届きました。ほかにもフレーム番号やエンジン製造番号で被害者の特定できるバイク(パーツ)が出てくることを期待します。

下妻警察が家宅捜索したバイク分解工場の中に私のバイクが有りました。

フレームに付いているのはエンジン、前後タイヤ、ハンドルだけと情け無い
姿でしたが、その他のパーツもまだこれから出てきそうです。

ご協力ありがとうございました。


 ('09/6/3) 
犯人が奪うのはモノだけじゃない

No.4/455 沼津市 ESTRELLA さんから。

バイト通勤用に思い切って買ったばかりで盗られて
また貯金が遠のきました…。
田舎なので足が無いのは正直きついです。
些細な情報でも良いのでお願いします。
No.4'453 大阪市 GORILLA さんのように、マンションに防犯ビデオは効果的です。マンション住まいの方は理事会や大家さんに提案を。今では設置コストも大幅に下がっています。
マンションの防犯ビデオに犯人が映っており、警察に証拠ビデオとして
提出しました。前輪のワイヤーキーが切断され、後輪のU字ロックは装着
されたまま犯人一人で担いでいくところが映っておりました。




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