【文学作品(書物)】

    
太平記 (たいへいき)

【成立時期】
   
 室町時代 (1374年ごろ)

【作者・編者など】
   
 不  明

    ※ 小島法師(こじまほうし)という説もある。

【種別・ジャンル】
    
戦記物語(軍記物語)

【内 容】
   ● 鎌倉幕府執権(しっけん)の北条高時(ほうじょうたかとき)の失政
     (しっせい)、後醍醐天皇(ごだいごてんのう)の倒幕(とうばく)運動、
     足利尊氏(あしかがたかうじ)新田義貞(にったよしさだ)楠木正成
     (くすのきまさしげ)の戦闘、室町幕府の成立、南北朝のあらそいなどの
     鎌倉時代から室町時代にかけての長い戦乱が書かれている。

【特 長など】
    ● 40巻
    ● 漢語が多く、情熱にあふれ、力強い文章になっている。
    ● 平和を願い、人間や政治に対してするどい批判(ひはん)をしている。
      同じ軍記物語の「平家物語」には見られない批判的(ひはんてき)な
      精神が、太平記を輝かせている。
 

【備 考】



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