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さきちゃんの「徒然ぺンペン草」

<作者のご挨拶>

黄粉色の空気
吹き飛ぶ
こんなはずでは・・・
同じ事を・・・
耳をすませば
どんぐりコロコロ
迫り来るHTML
ツケは忘れた頃にやってくる
と……と……とける……
ヒラメにしようか? それともウツボ?
隠れシマリス教
武器は鶴首ピンセット!
「ほーけまち」は死ななきゃ治らない?
薔薇の誤算
変なクセ
闇夜の和牛
君の名は
王様に食べられたうさぎ
真っ黒な画面
足かけ2年のだいなし

 

表紙ページ

 


<さきちゃんのご挨拶>

 

 好奇心旺盛な万年子供の日常雑記です。

 絵を描くよりは文字を並べる方が好き!
の一言が、こんな事になってしまいました(^^;)

 出来るだけ「出雲弁の泉」の雰囲気を壊さないように・・・
と心がけて、賢明に猫を被りました。

 その内に化けの皮が剥がれるかもしれませんが、よろしけれしばしばし、おつき合い下さい。
さきちゃんの「あしあ島」へワープだよ!(さきちゃんのホームページ)へもお寄りください
  http://fish.miracle.ne.jp/ashiato/paw.html

 

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 (1)足かけ2年のだいなし

<共通語バージョン>

 大晦日は年越しそばを食べて、邇摩の砂時計に行く。

 カウントダウンを大声でして、年明け一発花火を見たら、氏神さまへ初詣。

 これがここ数年の正しい「年越し行事」だった。

 そう、去年までは「そう」だった(^^;)

 小雨が降っているのもあったけど、風呂の待ちの暇つぶしに始めたゲームが止まらない。

 ストーリーは有るような無いような、ダンジョン歩いてアイテムを集めるだけ、ただそれだけなのにやめられない。

 「もう一階潜れば何があるのだろう?」そうしてどんどん深みにはまり、はっと気づけば深夜1時を過ぎていた。 

 過ぎた時間は戻らない、明けた年も戻らない。

<出雲弁バージョン>

 おおつもぐーは 年越しそば くって、邇摩の砂時計ねえく。

 カウントダウンを がいな声だいて、年明け一発花火を見たら、おじがんさんへ 初詣。

 こーが ここ数年の正しい「年越し行事」だったわね。

 そげ、去年までは「そげ」だった。

 小雨が ふっちょーのも あったども、風呂待ちの暇つぶしね始めたゲームが止まらん。

 ストーリーは あーやな ねやな、ダンジョン歩いてアイテム集めーだけ、ただ そーだけだね やめられん。

 「も えっかい 潜りゃ なんが あーだらか?」そげして どんどん深みねはまー、はっと気がつきゃ晩も1時を過ぎちょった。

 過ぎた時は戻らん、開けた年も戻らん。  

 

 

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(2)真っ黒な画面

<共通語バージョン>

 氏神さまよりゲームを取った愚か者には、天罰が下った。

 殆ど一太郎専用機になってしまっている我がコンピに、グラフィックソフトを入れてちょいと方向性を変えてみよう、なーんて思い付いた。

 その前に、ハードディスクの大掃除なんぞをしておこう、と、買ったばかりのパソコン雑誌の「大掃除」特集の記事片手に頑張った。

 これ、使わない。なに、これ? いらない。

 次々ゴミ箱とアンインストール。

 心なしかマウスの動きも軽く、デスクトップも嘘のようにすっきり。

 新年早々気分もいいや、と喜んだのはつかの間で、翌日いつものようにコンピに電源を入れるもWindowsが起きてこない(><)

 「再起動します」とメッセージが出た後、画面は真っ黒になってホントになにも出てこない。

 いつまでたっても画面は黒いまま。

 泣く泣く再インストールをする羽目に、、、もちろん諸々のバックアップなんて、とってもいなかった。

<出雲弁バージョン>

 おじがんさんから ゲームを取った ほーけまちね、ばちが あたった。

 殆ど一太郎専用機ねなっちょー おちのコンピューターね、グラフィックソフトを えて ちょんぼし方向性を変えらかな、てて思いちいた。

 そげしー前ね、ハードデスクの大掃除なと さかともって、買ったばっかしのパソコン雑誌の「大掃除」特集の記事を片手ね頑張ったわね。

 か、使わん。何だかい、こら? えらん。

 じじらねゴミ箱へアンインストール。

 気持ちほどだいマウスの動きも軽て、デスクトップも嘘なやね さっぱりしたがね。

 正月早々気分がえのー、てて喜んだのも ちとなかい ほどで、あけの日 えちもないねコンピューターの電源 えたどもWindowsが起きてこらん。

 「再起動します」ててメッセージが出てからね、画面は真っ黒ね なってホンネ何だい出てこらん。

 なんぼ待っても画面は黒いまんま。

 ほえ ほえ 再インストールさなえけん やな ことね、、、もちろん諸々のバックアップなんか、とっちょらん だった。 

 

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(3)王様に食べられたうさぎ

<共通語バージョン>

 巷で噂の「ポストペット」(以下ポスペ)

 雑誌のおまけの体験版をちょっとだけ起こしてみた。

 は〜ん、なるほどね。

 多機能、高性能をうたうメーラーと違い、これだけあれば大丈夫でしょ*的なとってもシンプルな作り。

 機能美(?)の他メーラーにはないファンシーなお部屋、おやつに山羊さん(^^)。

 これでは若い女の子達が放っておくわけがない。

− 生憎こちとらちょいと風変わりな性格なモンで、かわいいだけじゃだめなのよ。−

 なんて言いつつ、それでも試しよ、試し。と自分宛にメールを出してみる。

 手紙を持って部屋から出ていく「うさぎ」を見送りながら、ふっと、大きな添付ファイル付きのメールが来る予定があるのを思い出した。

−っと、あれはポスペで受け取りたくないから……ひとまず王様で受信すっか−

 日頃愛用しているのはIBMの「メールの王様」

 ここまで読むといったい何が起こったか、おわかりでしょう?

 そうです、ご想像の通りです。

 未読メールの中に、さっき「うさぎ」に持たせたメールがあるではないか!

 開けば付けた覚えのない添付ファイル付き『temp.ppd』

 まさか?

 慌てて「うさぎ」の部屋を覗く

 <かすみ(うさぎの名前)はお使いにいきました>

 僅かな期待を込めてメールチェックをするが「うさぎ」は帰ってこない!

 あぁぁぁぁ(><)

 うさぎが王様にくわれたぁぁぁぁ!

 小さな添付ファイルの形となってしまった生後数分の「うさぎ」

 すまなかったよー、悪かった。

 今度はちゃんと気を付けるから、早く王様の腹から出ておいで。

 かくして「うさぎ」バカがこの世にまた一人生まれた。  

<出雲弁バージョン>

 巷で噂の「ポストペット」(以下ポスペ)

 雑誌のおまけの体験版をちょっこし起こいて みたわね。

 は〜ん、なーほど。

 多機能、高性能ちーメーラーと違って、こーほど あら しぇわね がね。*的な えらいシンプルな作りだがね。

 機能美(?)のほかねは、メーラーねは ねファンスーな ふぇや(部屋)、はしまね山羊さん(^^)。

 こーなら にょうばんこ やちが放っちょくわけがね わね。

− 生憎おちは ちょんぼし へんたらなモンだけん、えとし ばっか なら えけんじね。−

 なんてて、そーでも試しだじね、試し。と わ宛ねメール出いてみー。

 手紙を持って部屋から出てえく「おさぎ」を見おくっちょー なかいね、ふと、がいな添付ファイル付きのメールがくー予定があーのを思い出いた。

−っと、あらポスペで受けとーたね けん……ふとまず王さんで受信しーか−

 たんびね愛用しちょーのはIBMの「メールの王様」

 ここまで読んと えったい何が起こっただい、わかったらがね?

 そげだわね、おもっちょ らっしゃー とーりだわね。

 未読メールの中ね、さっき「おさぎ」に持たせたメールがあーがね!

 ふらきゃ ち(付)けた覚えのね添付ファイルち(付)き『temp.ppd』

 まさかねー?

 おべて「おさぎ」のふぇや(部屋)を覗いたわね

 <かすみ(おさぎの名前)はお使いにいきました>

 ちょんぼし期待してメールチェックをしーだども「おさぎ」は帰ってこん!

 あぁぁぁぁ(><)

 おさぎが王さんにくわいたぁぁぁぁ!

 ちょべ添付ファイルの形ねなってしまった生後数分の「おさぎ」

 すまだった、わーかったがね。

 こんだ ちゃんと きちけーけん、はやね王さんの腹かー出てきてごしぇ。

 ごぎゃんことで「おさぎ」だらじが この世ねまた ふとり生まれたわね。  

 

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(4)君の名は

<共通語バージョン>

 所用で出かけたついでにちょっと寄り道、回り道。

 まだ風が冷たいけど、日が当たるとぽかぽかと気持ちよくて散歩には丁度良い。

 とっても濃い紫のすみれ。真ッ黄色のたんぽぽ。

 冬でも日当たりの良い所で咲いているけれど、やっぱりタンポポは春のものよね。

 ペンペン草も上の方から咲き始め、オオイヌノフグリもきれいな青い星を沢山開いているし。そうそう、この白い小花が咲いていなきゃ、気分が出ないのよ。

 白い小花・・・あぁ?

 幼い頃から馴染みのある白い小花。

 道ばたや田圃、畑、もちろん原っぱ……至る所で目にしている。

 ぽぽっとまとまって咲いてると、花柄プリントの木綿のようで愛らしく、「本当に春が来たのね」と思わず顔が緩んでしまうほどなのに……

 あらら? 名前知らない。

 初めて見た花ならいざ知らず、幼なじみの花なのに名前を知らないなんて、それはあまりにも薄情な話。

 さっそくアパートに帰って図鑑を開くが、花の形や葉っぱの形を思い出そうとしても漠然としていて決め手が出ない。

 これかな、あれかな、と思ってみるがどれでもあるようで、どれでもないような。

 気になり出したら気になる性格。

 チェックポイントを頭に入れて外へ出るけど田舎といえども往来が多い道、ちょっと人目が気になって花をよく見ることが出来ない。

 何度か花の咲いている場所を往復したあげく、やっと決心が付いて座り込む。

 葉っぱの形、花びらの形。うん、チェックした。

 頭が忘れないようにと足早にアパートに帰って図鑑を開く。

 よく似た花が数種類。

 茎が赤い? 腺毛? 花柄が違う?

 あらら、どうだっけ。しっかり見たつもりだったのに、結局は何も見ていない。

 だが、再び外へ出るのはもう暗い。

 よし、明日。明日こそ、あの小花の名前を突き止めるぞ。

 だが、そう決心して実行されなかったことは、私の過去には山ほどある。

 本当に明日、あの花の名前が分かるのだろうか?

 と、ふと不安が過ぎさった。

<出雲弁バージョン>

 用事ね出た ちいでね ちょっこし よー(寄り)道、まわー(回り)道。

 まんだ風が ちべて だども、ふ(日)が あたー(当たる)と やんべね気持ちが えもんで 散歩ね丁度え。

 がいね濃い紫のすみれ。まっきき(真ッ黄色)のたんぽぽ。

 冬でも ふあたー(日当たり)の え所で咲いちょーだども、やっぱタンポポは はー(春)の もんだがね。

 ペンペン草も空のほーから咲きだいて、オーエノフグーもきれーな あえ(青い)星がえっぱい ふらい(開い)ちょーし。そげそげ、この しれ(白い)ちょべ花が咲いちょらな、気分が出んがね。

 しれ(白い)ちょべ花・・・あぁ?

 ほしぇ頃から馴染みのあー しれ(白い)ちょべ花。

 道のねきや田んなか、畑、えわでも わかっちょー だらども原っぱもだわね……えろんげな所で目にしちょーがー。

 ぽぽっとまとまって咲いちょーと、花柄プリントの木綿のみたいで えとしげな、「ほんね はー(春)が来たかいね」てて、思わず顔が緩んで しまーやながね……

 あらら? 名前を知らんがね。

 初めて見た花なら何だども、ちょべころから 見ちょー花だね名前だい知らんてて、そらあんま薄情な話だがね。

 さっそくアパートに えんで じかん(図鑑)を開けたども、花の形や葉っぱの形を思い出しかけーだども漠然としちょって決め手がね。

 こーかいの あーかいの、てて みーだども 似たーよったーで わからんがね。

 気になー出いたら気ねなー しょなもん だけん。

 チェックポイントを頭ね えて 外へ出ーだども ざいご だけん てて 行き来が えっぱい あー道なもんだけん、ちーと はた目が気ね なって 花を よーね見ーことが出来んだったがね。

 何回か花の咲いちょー場所を えったーきたー したあげくね、やっと決心が付いて しゃがんこんだわね。

 葉っぱの形、花びらの形。おん、チェックしたぢ。

 頭が忘っしぇんやね 裸足ばしーでアパートね えんで じかん(図鑑)を開けたもんだがね。

 よー似た花が なんぼか有ってね。

 茎が あけ(赤い)? しぇんもー(腺毛)? 花柄が違ー?

 あらら、どげだったかいのー。しっかー見たちもりだったね、結局は何んだい見ちょらんがね。

 だども、再び外へ出ーねは も くれ(暗い)し。

 よし、あした(明日)。あした(明日)だは、あのちょべ花の名前を突き止めーぞ。

 だども、そげ決心しても実行さんだった こた、おちの過去ねは山ほどあー。

 ほんね あした(明日)、あの花の名前が分かーだらか?

 てて、ふと不安ねなったわ。

 

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