考えないで使えば使えてしまいますし、考え始めると計算等が非常に面倒な部品です。
家庭用の交流100Vを直流の12V・5V等に変圧しています。
その為、各電源にはワット数が表記されています。
また、マザーボードやCPUによって独自の形状のコネクタが存在する為、自分が必要とする種類の物を購入しましょう。
電源から出ているコネクタの用途について簡単に説明します。
マザーボード全体への電力供給に使用します。24PINはLGA775規格に対応した物で、それ以前の物は20PINを使用しています。形状は2列の長方形です。
CPUへの電力供給に使用します。形状は2列でほぼ正方形です。
2個のCPUへの電力供給に使用します。2つのCPUへ電力供給を行う為の物なので4PINコネクタ2個分の8PINになっています。形状は2列の長方形です。通常は使用しません。
PCI-Express対応グラフィックボードへの電力供給に使用します。現在(2004年末)では、標準4PINコネクタ(下記参照)を使用して電力供給している物が多く見受けられます。形状は2列の長方形です。
HDDや光学ドライブ等への電力供給に使用します。汎用性が高いコネクタです。形状は1列の長方形です。
フロッピーディスクドライブ等への電力供給に使用します。個人的にはフロッピーディスクドライブにしか使用したことがありません。形状は1列の長方形で、標準タイプより小型です。
シリアルATA対応HDD等への電力供給に使用します。シリアルATAの製品には標準4PINコネクタでは形状が合いませんので気をつけてください。形状は1列の長方形です。
上記以外にも、電源のファンコントロールをマザーボード側でできるようにする為のコネクタや、ファンの回転速度を検出する為のケーブルが出ている物もあります。
電源のコネクタには大体どのような物があるか説明させていただきましたので、次に電源内部の話をしようと思います。
先に触れましたワット数ですが、このワット数によってどの程度の周辺機器やCPUを動かせるかが決まります。
各電源には時としてどのような物に対応している物なのか記載してある物もありますので、それも参考にしましょう。
ワット数が大きくなると値段も高くなるのはお約束です。
また、電源には+3.3V・+12V・+5V・+5Vsb・-5V・-12Vの各電圧とGNDがあります。
ここで注意したいのは+12Vと+5Vのアンペア数です。
HDD等の駆動にはこの2種類の電圧が一番多く使用されるからです。
ただ、これらをあまり詳しく調べていると疲れてしまいますので、全体的に大目のワット数のものを購入する方が無難でしょう。
ワット数でもう一つ注意して欲しい事は、メーカーによっては瞬間的に何ワットまで使用可能と言うのと、何ワットまでは安定して使用できますと言う表現の違いがある場合があります。
同じワット数(例えば350W等)と書いてあっても、メーカーが違えば言い回しが違うかもしれない事を頭に入れておきましょう。