韓国語の学習にもなり、また、韓国の風俗・風習に理解を深めることができるような、比較的易しい韓国語の近代小説を探した。 結果として、韓国の小学校高学年から、中高生必読といわれる、名作にたどり着いた。 そのうちの、いくつかを、ここに紹介したい。 いわゆる現代の小説は、別途、読んでみたいと考えているので、ここでは、もう少し、古い時代のものが多い。 その結果、朝鮮戦争にまつわる悲惨な心の動きを描いたものや、仏教的色彩をもったものもある。 また、現代とは違った恋愛観に基づく小説もおもしろい。 ただ、当初の目的とは異なってしまい、難解な小説も多い。それは、主として、文中の会話の中に現れる、方言や、古い言葉や、発音の訛り、老人の言葉、特殊な文法表現などが原因である。 小学館の「朝鮮語事典」程度の辞書では解決できないので、相当に苦労する。一つ一つ、納得のいくように、調べあげようとすると、おそらく、1年かかっても、読破することは、できないかも知れない。 しかし、慣れてくると、徐々に、理解が進むであろうから、諦めずに、挑戦してみるとよう、お勧めしたい。 だが、考えて見ると、日本の高校生が読む小説の類は、大学の受験も控えて、相当に高度で難解なものもある。おそらくは、日本語を母国語としない人たちには、理解が困難なものも多いと思われる。 そう考えると、韓国で、高校生必読などという言葉に騙されて挑戦してみても、難解であろうことは、納得のいく話である。 ここに紹介する、どの本にも、”中高生必読”という文字が目に飛び込んでくるのだが・・・・。