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稲作のページ6 (2010年のページ)

2010年3月1日〜

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2010年度、今年も米作りが始まります。今年の銘柄は、初めて作るミルキークイーンです。すでに種籾は3kg入手しました。例年とおり薄蒔きですから苗箱100g蒔きとして30箱(2反分)の計算です。実際は70gまきとしますから若干余裕を持っています。又、粗植で1坪40-50株計算です。慣行栽培の半分の省エネ栽培です。

2010.3.13

久しぶりの陽気です。育苗用のプールを更新32箱用設計図と製作途中です。

(左側はカブトのセカンドハウス建設中)

毎日毎日、田んぼの草を食べるため親子連れらしき集団の鹿が現れて、田んぼは足跡だらけです。電気柵が施工してあるのですが1.5メートルぐらいは助走なしのジャンプ力で、中にはドンくさいのがいるのか足をワイヤーに引っ掛けて支柱を倒し、その修復に追いまくられています。数年前まではいまどき里には下りてこなかったのが、このごろは毎夜出勤です。イノシシは警戒心が強く、ワイヤーを鼻で確かめるた高圧ショックは効果があるのですが、鹿にはまったく効果がなくお手上げの状態です。田植えがすめばネットを張る予定です。

2010.3.27

種籾の消毒

施せず)。温湯消毒にしようと悩んだが60℃10分間というのが難しそうなので、薬液消毒で行う。

テクリードCフロアブル100ml+スミチオン20mlに24時間浸す。後は陰干しで4月中旬の播種まで陰干し実施中。

ためしに自家製もみを300CC程度硫安1.4kgを水10リットル(卵が水中で立つ)に溶かしやってみると20%程度浮き上がった。

2010.4.7

種籾の浸種

種籾を水につける。井戸水10℃。種籾3kg。2つ日間放置し、以降、金魚のエアーポンプ設置し酸素を供給、2−3日で水交換。今年は寒い。水温は以降12℃程度。積算温度(日中10℃以上を足していく)で100−120℃程度つける。

 

 

 

 

2010.4.18

播種

種籾を水から上げる。芽を出し始めたものが20%ぐらいでその他も十分水分を吸収していると思われる。これらを古い洗濯機の脱水機に2分程度かけるとさらさらの状態になる。機械で播種の場合さらに日陰で乾燥が必要であるが、手で蒔く場合はこれで十分。

乾籾3Kg→浸種により水分を吸わせ、脱水機にかけると4kg。

4kg/3kg=130%種籾の重さは3割アップになっている。

播種は、乾籾で70g/苗箱とする予定なので、軽量カップで約90gはかり、32箱に播種した。

結果として、1kg残った。4-1kg=3kgを播種した事になり、1箱当たりは3000g/32箱=93.7gとなる。これを乾籾に換算すると93.7g/130%=72gとなりまずまずうまくいく。

実際使用は22箱予定(11箱/反)

 

芽だし(自然環境化で芽だし)

育苗最大の心配事は、芽が均一に出てくれるかどうか、昨年は平置き(並べて不織布+保温シートをかける)としたが、籾が土から飛び出すものが出たので、積み重ね方式(苗箱を15段程度積み重ねシートでくるんでおくと、発酵熱により芽か゛出るが上に箱がのっているので飛び出さない)とした。70%ぐらいの籾に芽が出ると並べて緑化し、プールにつける予定。

今日(20日)見たら、全然で出てへん。ちょっと寒いので出る気持ちが無いみたい。心配やなぁ〜。大農家でも、このときが一番不安と雑誌に書いてあったけど。

 

 

2010.5.4

播種より16日経過

プールにどっぷり

4月18日に播種してから、積み重ねで芽だしを図るがなかなか出ないので日当たりのよい所に場所替えしたり労力をかけるも寝んねのまま。5日ほど経過してから、従来とおり平置きにしてラブシート(保温)にシルバシート(太陽光は通すが熱はあまり通さない。内部からの熱は放散させない)を掛け2日間、やっと芽が出始める。この連休の好天に一気に成長。水を箱上5mmまであげる。アップアップしているが、夜間は水温で寒くない。何とか月末の移植までに14cm程度まで育てたい。今年は寒い。他所はトマト、なすなど植えているのに我が家はやっと双葉が出たとこ。

田んぼは乾燥させるのと水が早くしみこむように谷上げをする。

稲作は人それぞれ、秋の刈り取りから田植えまで田んぼを何回たがやすか、こだわりである。たがやす回数が多いほど、コストはかかるが・・・。私の場合、秋に1回(藁を土と混ぜ腐食させるため)、翌年の4月頃1回(草が生えてくるので)、5月に谷あげ(土の乾燥)、荒代(水を入れてトロトロに)、植代(田植えができるように均平に)と、最低で5回トラクターを入れる。

 

 

 

2010.5.6

 

 

晴天続きでぐんぐん伸びる苗。心配がうそのよう、太陽はありがたい。スケッチは、標準的な苗の状態。箱上1cm.まで水を張る。水温日中は27℃

2010.5.20

播種より32日経過

左の苗はハウスで作られたもの(と思う)。右が加温せず自然に芽だしから出芽からさせ、オープンでプールで育成した私の苗。

茎の太さ、根の太さ歴然と差がついているでしょう。また、左は第2葉であるが私のは第3.5葉、そしてずんぐりむっくり。

ハウスでの環境は快適のため、またおそらく1箱150gぐらい播かれて太陽を求めて上に上に伸びたものと推定。

私のは、1箱72gの薄蒔き、スカスカで太陽は取り合う必要がなく又、今年の不順な天候で伸びは抑えられたが葉の枚数から確実に成長している。苗はずんぐりむっくりで黄色く作るのがよいとされる。しかし、色は濃い縁がよいに決まっていると思っている。

この苗は、肥料の入っていない田んぼに移植される。これぐらい丈夫な苗を植えなければ、田んぼに移植したとき消えてしまう。まだ、1週間は現状維持、14-15cmまで育ててから移植の予定。

稲作は難しい。この苗で多くの収穫を得たとき初めて満足できるが、左の苗も頑張りよる。作り方が下手なのか、収穫は左を植えている人のほうが多い。何でやろ???。講釈や理屈だけでは育たんわ。

2010.5.30

移植(田植え)晴天すがすがしい陽気

種まきより42日経過の苗を植える。

当日の日記より

7時起床・育苗プールの水を切りビームプリンス(イネゾウムシなどの防除)を32箱に1kg散布(規定量は1.5kg)

16箱+12箱=28箱運搬・4箱プールに残す

昨夜から水を抜いておいたが、水深2cm位残っていた、そのまま植えつけたが支障なし 苗は4葉から5葉・苗高15cm、昨年より低温のため成長は遅いが移植には支障がなかった

植え付けは、何の支障もなくうまくいった

◇使用苗箱数は25箱(12.5箱/反)

◇平均3本植

◇本田は、昨年の稲藁以外無施肥で出発

 

 

2010.6.6

除草剤散布 晴天

今年は、植代(田植えのための均平作業)時にいつも散布している除草剤を使用しなかった。(農薬を減らすのと予算圧縮)。しかし、1回も使用しない分けにも行かず、草の芽が頭を覗かしたのでリボルバー除草剤を1kg/反散布する。

写真は、オモダカかコナギかウリカワの水田雑草の芽と塊茎。にっくき雑草であるがその花はきれい。

2010.6.23 出穂−48日目

肥料散布 曇り時々雷雨

田植えは5月30日、出穂予定日は、8月10日に設定。

なら、今日は出穂−48日にあたる。状況は葉色=3、平均葉高=35cm、葉の枚数=6枚、ぶんけつほとんどなし、という寂しいさびしい状況にある。例年に比べて生育が遅い。

第1回肥料散布は出穂前45−50日の予定であったのでほぼ計画とおり。

量的には、生育から見て例年よりN成分を多く散布。また、肥料費の値上がりから、少しでも安い肥料を使う。様子を見て来年はさらに安価な硫安でまかなう予定。

明日のみ晴天という予報なので、弱い雷雨であったが強行。

一度落水し新鮮な水をいれ、水口から「稲田の素」とかいう、倒れにくく、収穫が上がり、病気に強く、くず米が少ないという、いいことずくめの天然牡蠣ガラから抽出されたエキスみたいな溶液を2リットル(反あたり)流し込む。

こんなことで、収穫が上がるなら百姓も苦労しないと思うが、アカンでもともとやってみる。

田んぼの中は、除草剤を1回しか散布していないのに、ミジンコ(豊年えび)は早々引き上げ、オタマも糸ミミズも少ない。今年の環境は絶対におかしい!。

ただ、例年に比べて水量は豊富。肥料が効き始める1週間後が楽しみ。

2010.6.30 出穂−41日目

 

2回目の追肥、6月30日(出穂-41日目)N成分の追肥としてマップ10k/(反当たり)動噴で散布する。

理由は、今年は分ゲツ(茎が分かれて増えること)が悪いのと、少しでも多くの収穫を期待しての「欲」であります。

 

2010.7.4 出穂−37日目

この「強欲」に、5日後に天罰が下る。見てびっくり、

左の写真。日照不足に輪をかけてN肥料の効きすぎらしく葉はよれよれのベロンベロン、中には徒長して水面まで垂れている。全株もれなくである。ただ、茎数は増えている。1株平均15本程度(標準24-5本)

いまさら肥料を拾うわけにもいかず・・・。

N成分の合計が5.1kg(反当たり)となり、例年に比べて500g多い。たかが500gだが、日照とか天候が違うのかもしれない。

困るのは、例年なら、穂肥としてのN系肥料はやらない。倒伏や病気や食味を悪くすると思われるからである。

2010.7.10 出穂−31日目

ところが、今年は「欲」を出し、穂肥としてN系肥料をやる予定だから、こんなに葉色も濃くNが効いているなら無謀である。

しかし、世の中ご主人が頼りなければ子分はしっかりしてくる。この5日間で葉も立ってきたし、ベロベロ状態もシャキッとしつつある。自分で調節しているのである。6月下旬から、この10日間稲は劇的に生長する。今まで、田植えから30日間かけて幼稚園から1年生になったのに、この10日間で大学を卒業したようなものである。

これで、N肥料をやるぞ〜。無謀にやるのでない。N肥料(尿素)にラクト・バチルスという乳酸菌を混ぜて与えるのである。(「のうけん]ふるさと物語という農法)

この方法をやってみようと思う。ただ、最初からこの農法を系統的にやっていなくて途中からええとこどりをしても・・・、と思うが、同じ「への字」稲作をしているし、肥料が異なるだけでそう大差は無い。

このラクト・バチルスというのは、余分なNを食べてアミノ酸として保存し、Nが足りなくなると放出するという夢のような話であります。(ちょっと高価が大いに難点)

一つ、このうまい話に乗ってみようと思うのであります。さらに出穂前にカルシウムも与えます。この結果は次回。うまくいけば(増収で食味が向上する気配が見えたら)来年はこの農法でやる目標が見えてきます。こうして、1年また1年と寿命を延ばすのであります。

2010.7.22

出穂−19日目

7月15日、予定どうり穂肥として尿素を1.8k/(反)散布。合計N成分6kg、例年よりかなり多い濃度。ラクト・バチルスの結果はどう出るか。

 

先週の初めの大雨により、あっちこっちの水路に土砂がたまり、その点検、改修を済ませ、月末のカルシウムの散布を待つ。

暑い、雨が降らない。カラカラ天気が続く。

稲はぐんぐん成長。写真は7/22現在の状況。平均して1株当たり20本(理想は25本)の分ゲツは確保されていると思う(刈り取り後確認)。今年は、除草剤をケチったつけがきて、一部に草が生え、手で除草する。

7/23日、茎を立てに割ってみると、茎の中に2.5cm穂が確認される。順調と思われる。

いつも、この時期過去最高のできと思うが、いつも結果が伴わない。今年こそはの思いで、これからスズメ、鹿、イノシシ対策が待っている。

2010.7.26 カルシウム散布

出穂−15日目(後、15日経てば1株で50%程度穂が出るということ)

7月26日、少し早いがここで、美味しい米作りのためにカルシウム「カルテックCA」と昨年の残りクド「硫マグ」を散布する。

何れの肥料にもN成分は入っていなくカルシウムやミネラルである。効果の程は収穫してから・・・。

2010.7.27

出穂−14日目 農薬散布

7月27日、若干色がさめてくる(緑が薄くなってくる)。写真は株間から撮った写真。

少し、少しだけ「イモチ病」の斑点が現れている葉がある。コシヒカリ系は、この病気にすこぶる.弱い。ミルキークインも同様。ここで出穂までの最後の仕上げとして、農薬を散布する。

農薬は使いたくないのはやまやまなれど、そうは行かず・・・。

「イモチ」予防として「ブラシン粉」、「ウンカ・カメムシ類」対策として「トレボン粉」、「モンガレ病」予防として「モンカット粉」の粉を混ぜ規定量散布する。

散布していると無数の「蛾」が飛び出す、何処からかツバメの一家がやってきて、稲から飛び立つ虫がいるのだろう盛んに旋回を繰り返す。

もちろん目を覆うめがねにマスクしてであるが、今の農薬は、粉も舞い上がらず、刺激臭もなく、安全面や周囲の環境に配慮されている。しかし、住宅地ができている付近で、これらの作業をすると、通報され数分でパトカーが飛んでくる。農薬だけでなく、草刈機の音、すずめ脅しの爆竹、とて同じこと。

幸いにして、旧村集落内なので、お互い様、苦情は出ないが、やはり気にはしている。

2時間ほどの後、田んぼに虫取り網を持って点検すると、散布時に農薬に追われて逃げまどっていたあの蛾、「フタオビコヤガ」(写真の名前は間違い)という「イネアオムシ」の成虫(蛾)が、水面に1m2当たり4-5匹浮かんでいる。幼虫は、尺取虫のように歩行するアオムシである。イネの葉を食べ、マユになり、蛾となる。その他、水中にいるはずである「ヒメゲンゴロウ」や「マツモムシ」が水面でピクピクしている。おそらく死ぬであろう。大きな「ゲンゴロウ」、「タガメ」は絶滅したのかここ数十年見たことが無い。

その他に、2cmぐらいの草の切れ端が無数に浮かんでいた。よく見ると、草でなくイネの葉っぱが3段に折りたたまれ、その中にマユの抜け殻が入っている。これが、イネアオムシのマユの脱皮の跡か??。

 

いるのはオタマジャクシとカエルだけ。その他は動くものはなし。おそらく益虫のクモ類も死んだか。"恐るべし"農薬である。

なぜ、水中にいるヒメゲンゴロウやマツモムシが、死んでいくのか。おそらく水面に農薬のミクロン単位の粒子が浮かんでいる。それらは水に溶けない。ヒメゲンゴロウやマツモムシは、呼吸をするため水面に顔とかお尻を突き出す。そのとき吸引するのであろうか。これらのことは本意で無いが、無農薬栽培をしない限り避けて通れない。

ニンニクをつける、唐辛子を混ぜる、木酢液を使う、米酢や焼酎を散布、それらを混ぜ合わせ発酵させる?、強烈な臭いがする?・・・。効き目はいまいち・・・。

それでなくても、シカ、イノシシ、スズメなどの外敵から如何に防御するかに追われる毎日、農業のあり方も変わってきた。

2010.8.10 出穂(しゅっすい)

8月10日、1株の半数に穂が出てきた。出穂です。立派な穂が出てきました。

ただ、問題は出穂期間(穂が出始めてから茎数の90%が穂を出す期間、約4−5日)の天候です。今年は不順。春は雨が多く日照不足。梅雨が明けるとカンカン照りの高温の雨降らず。この2−3日台風4号の影響も受けてか、蒸し暑い、湿度の高い気候。一番大切な穂が出る時期、病害虫の発生する条件は整ってしまった。世間は収穫指数は102パーセントというけれど・・・。

株をたたけば「ウンカ」が落ちる。穂にはところどころに「穂イモチ」「内穎褐変病(ないえいかっぺんびょう)」の気配がある。ここ数日目が離せない。

スズメ対策は、効果がないのは分っているが糸を張った。高圧電線も張った(見張りのスズメが止まれば感電して仲間に警報を発する→止まったためしがない。感電死しているのは、クモ・トンボ等)。蚊取り線香時限爆竹装置もセットした。いま、状況を見ているが、今年はスズメが少ない。あの黒々とした集団が飛び立つのをまだ目にしていない。100羽程度が早く穂が出た 他所の田んぼに居座っている。

2010.8.13 出穂より3日経過

第2回目の殺虫剤散布。ブラシンとトレボンを規定量散布。農薬は使いたくない、でも使わなければ病害虫を抑えられない。目的は、所々に現れている「穂イモチ」と「カメムシ」対策である。

例年より倍近くN濃度を上げた。多収を狙うためである。メリットは1株あたりの茎数(穂数)の増加と未熟米を減らせる。デ・メリットは病害虫を呼び込むことである。メリットはまさにそのとおりで、1株あたりの平均茎数は25本以上。1株40本もの穂が出ている株もある。しかし・・・。

そのバランスの難しさを思い知らされている。

 

2010.8.21 出穂より11日経過

コブノメイガが発生していた。「いた」というのは分らなかったということである。7/27の殺虫剤散布で稲アオムシの成虫フタオビコガヤ(蛾)の残骸が大量にあったことでコブノメイガの発生がカムフラージュされ見落としていた。経験不足である。

左がコブノメイガの幼虫で、その食害跡が右の葉である。これが止葉と第2葉がやられているものがある。この両葉は籾の登熟に直接関連しており、このように食害され透けて見えるほどになると光合成ができない。したがってもみに十分なデンプンをためることができない。この幼虫は、葉をトンネルのように巻いて、その中にいるので粉をかけても殺傷できない。蛾に変身したとき防除し、第2世代、第3世代を作らせない事にある。幸い、この巻かれた葉っぱの中にはほとんどが抜け殻であり、成虫になった蛾を先のトレボンで防除したと思う事にした。

他所の田んぼも同様の症状が出ているが、葉の黄色いNが少ない田んぼには何も目立った障がいが出ていない。

おおよそ、本格的に稲を作り出してから10年経つが、まだまだ経験不足を痛感した。

 

他所の田んぼにイノシシが入った。次々に足を伸ばしているが、これが昨年の日記を見ると、まったく同じ日に同じ田んぼの同じところで暴れている。次はうちにやってくる。日記に寄れば4-5日が勝負、さらに防御を固めるしか手はない・・・。

イノシシ一家の家にも日記があるとしか思えない正確さである。

2010.8.24 コブノメイガをやっつけろ

 

田んぼの中を歩くと蝶が飛び回る。(写真は網ですくったもの)こいつ等を一網打尽にしなければ夜も眠れん。追加防除のトレボンをJAに買いに走り、散布。殺虫剤はやりたくないがそうも言うておれん事態。幼虫が繭に、繭が蝶に羽化しきった時点で散布する。これでとりあえず様子を見る。

 

2010.9.6/ 8 出穂より11日経過29日経過

少し出ていたイモチ病、コブノメイガの幼虫の食害も何のその、そのハンディを吹き飛ばすかのようにカンカン照りの真夏日よりは続く。もうこの時期、夜間は冷え込み昼夜の寒暖の差がついてこなくてはいい米ができない。9/6(下の左の写真)穂はいい具合に垂れてきた。

・・・と思いきや、台風9号が参上、たいした風でもなく、たいした雨でもないのに「ああ重たい」と、大きく傾く。9/8(下の右の写真)

根が折れていないこのぐらいの倒伏は問題なし。むしろピンと立っている事態が異常。晴れれば、止め葉はまだ立つはず。19日前後の刈り取りを目指してまだ登熟は進む。内心は、次の台風10号が発生したらとビクビク。このままだと大いに期待は持てるのだが。イノシシ、シカは周辺の田んぼからジリジリ攻めてきている。

 

2010.9.17/18 (稲刈り-乾燥-籾摺り)

 

15日田んぼのコーナーを翌日の稲刈りの事前準備として手刈りする。夜間から雨になり倒伏がさらに傾く。

しかしベターでなく茎が立っているし地面にもついてないし、登熟が進んだためと考え、また一方向に傾いているので刈り取りも問題なし。穂も長く期待が持てる状況。出穂してから十分日数を取ったので、まさに黄金色。ワクワクする瞬間である。

17日に第1回刈り取り。乾燥機に入れる。コーナーは事前に手刈りし、天候の不安もなく余裕を持って順調。量は昨年並みか。

18日に17日に刈り取った分の乾燥ができもみすり。午後第2回刈り取り、乾燥機に入れる。

籾の収穫量は昨年を上回る。

玄米の評価→→写真の左が米選機から零れ落ちたくず米、右が選別された玄米。見た目はコシヒカリよりかなり小粒だった。くず米は病気、虫食いでなく未熟(コブノメイガの影響?)

(これらは分析中)

問題の食味→→仕様とおり精米するともち米のように白く不透明。小粒で欠けた粒が少し目立った。食べる。うわさとおりモチモチして美味しい。

しかし、数回食べただけでは評価できないが評価が分かれるところ。このモチモチ感を365日食べ続けられるか?。

確かにうまい。でも、食味は人によりけりである。私はこの食感が好ましいが家族は確かにうまいが、毎日食べるならあっさり感も?。来年の種籾発注に時間がない(早期割引を狙っているため)。

とりあえず早急に今年の分析と評価をしてから。

 

2010.9.27(評価)

玄米のミルキークインとコシヒカリ

 

白米にしたときのミルキークインとコシヒカリ
1粒の籾種が30本に分ゲツし2517粒(うち未熟が196粒)のもみをつけました。(最も条件のよいところ)
次年度に向けて秋の耕運をしました。

藁は全量すきこみです。

 


      

細部のデータの説明は飛ばし注目はグリーンの部分とローズの部分に注目

ローズの部分

玄米の反あたりの収穫である。標準579kgに対して私のは320.1kgで55.3%約半分である。

(標準値は高すぎると思う)

グリーンの部分

1平方メートルあたりの穂の数である。標準366.0本に対して私のは311.1本で85%となり、かなりいい線。

収穫が少ないのは穂数が85%なのに収穫が半分ということは、穂についている粒数が少ないといえる。

ちなみに、私の粒数を実測してみると1穂平均95粒程度(例年は100−110粒)

1俵=60kgとすれば現在5.3俵の収穫となり、これをせめて6表(360kg)ぐらいに目標を設定したい。

実施するためには

@坪当たり株数を40→50株に上げる(これ以上、上げると粗植栽培とならず穂数などに影響)。

A1穂当たりの粒数を増やす(肥料の調整)。

これらを実施する対策を来春までに考えよう。

 

次年度の種籾は、ミルキー1kg+コシヒカリ3kgで発注した。