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稲作のページ2 (2006年のページ)

2006年2月17日〜2006年**月**日

2006 Index

育苗プール設置計画図作成

稲作のイベント 

浸漬(浸種) 

催芽 

播種 

出芽/緑化 

育苗管理/田植 

荒代 

植代 

育苗比較

田植

移植後第1週

第2週

第3週

第4週・肥料散布

第5週・豊年エビ大発生 

第6週

第7週

第8週

第9週

第10週

第11週

第12週

第13週

第14週

第15週(1回目稲刈り)

結果検証

結果検証-2

 

 

 

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ev15 2006.6.26

ev16 2006.7.3

ev17 2006.7.10

ev18 2006.7.17

ev19  2006.7.24

ev20  2006.7.31

ev21  2006.8.7

ev22  2006.8.14

ev23 2006.8.21

ev24 2006.8.28

ev25 2006.9.4

ev26 2006.9.11

ev27 2006.9.28

ev28 2006.10.1

 

 

2006.2.17(2006-001)   ev01

(育苗プール設置計画図作成)

今年も、消毒済み種籾を購入し、播種から育苗する。

種籾は、富山産コシヒカリ昨年度の半分の4kgが2月1日に入荷した。

稲作工程は基点が8月4日「出穂」と仮定し、理想的な生育期間を勘案し、本田移植日(田植え)を決定する。それから育苗期間を前倒しにして「播種」、それから「出芽」をそろえるため種籾の「浸漬」期間を計算し、スタートが始まる。

 

【計画】

先ず、今年もプール育苗をするのでプールは4月中旬には必要となる。施工は3月末から4月はじめにかけての予定。今、農閑期に設計図を作成した。こんなことをしている農家は無いと思うが・・・・ハッハッハ

 

 

【実施】

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2006.3.28

 

 

 


ev02

1.浸漬(浸種) ev03

【計画】

籾の中のデンプンを糖にかえて(文献のうけうり)芽がそろって出るようにするため、消毒した種籾を水につける。その期間は籾が水分を含んであめ色(または透明)及び鳩胸状態になりちょっと芽がでるところまで (胚が透けて見えるまでが本当らしい--したがって、ちょっと芽が出るのは浸漬が過ぎたか。昨年は0.5ミリほど芽を出していた)。積算温度で100℃を目安に、したがって水温が10℃なら10日間、12℃あれば8日間のように計算される。

私は、井戸水を利用するので4月中旬で10−12℃程度である。低温で日数を多くしたほうが籾の個人差がなくなるという人もいる。私も、低温で長い日数をかけたいのだが・・井戸水はあったかい。

【実施】

------->2006.4.6浸種

2006年度用(2005.9富山県産コシヒカリ・消毒済み)4kg

同上仕様の昨年度の残り(試しに播種予定)1kg

自分でとったもの(未消毒)400g

の3種類を桶に漬ける。井戸水水温10℃->午後には12℃になっていた。予定通り10−12日間浸種予定(最初の4日間は消毒してあるため交換せず以降2日ごとに酸素を補給するため交換。このときの廃水は下水へ流す。消毒種のため水が青くなっている

 

 

TOP

 

 

 

 

1-1催芽(さいが=発芽を均一にすること) ev04

【計画】

ここで、育苗器・芽出器(人口的に一定の温度に保つ)に一昼夜程度入れるか、30℃の温水に漬けるかして芽を1ミリ程度均一に出す。これは人口的に、芽を均一に出すことを目的としている。発芽にムラがあると育苗に成育の差がで優良な苗に育たないからである。

私の場合この工程はない。1.の浸漬を充分やり後は自然に任す。

【実施】

-----

 

2.育苗箱準備

【計画】

10a(1反)11箱として20a分22箱+予備8箱として30箱用意する。殺菌消毒として米酢を50−100倍程度希釈し散布。

育苗箱用土(床土)は、PH調整済、肥料含、消毒済の市販品を準備する。1箱2kg×30箱×1.3Loss及び覆土として1箱1kg×30箱×1.3Loss以上準備

【実施】

-------->2006.4.6育苗箱用土(床土)

播種準備として苗箱に倍土(用土)をセットした。

3種類の倍度でその特質を見ることにした

@ホームセンターで購入した土(メイン)(25箱)

AJAで購入した土(5箱)

B通信販売の成型マット(レキメン・マット)(3箱)

 

単価/箱

@67- A139- B135-

重量/箱

@3kg A3.5kg B0.8kg

含有肥料N-P-K/箱

@1.3-3-1.6g A0.8-0.8-0.8g B1.5-1.5-1.5g

 

単純に考えればBが重量が軽く作業性抜群のため良いが育苗をプールにて行うので箱が軽すぎてあっちこっちと浮いてしまう(昨年度失敗)・・が、苗の生育状況もみっちりと比較するため3箱のみ試す

 

 

 

 

 

2.播種 ev05

【計画】

充分浸漬した籾を、洗濯機の脱水機にかけて陰干しをする。サラッと乾いたら種まきOK。

ここで問題は、30cm×60cmの苗箱に何グラム播くかである。以前親父がやっていたのは180-200g播いていたが、健康な苗を作るため及び「への字稲作」施行のため出来るだけ薄播きにする。準備した籾を80-90gを手で播く。昨年の実績より手押しの播種器では最低でも100-120gがでてしまう。たかが、30箱おもちゃみたいな百姓としては手でパラパラでいこう。

昨年経験ではこの時の籾は、浸漬で不ぞろいな0.5ミリ程度の芽が出たものを脱水機にかけて2−3時間陰干しして、日程上網袋で3日間保管していたので、しおれていたと思うが、どうもなかった。

【実施】

----->2006.4.19 播種

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

4月18日の計画日より1日遅れ

今年は寒い。

水温が全般的に低く、朝7-10℃程度で日中1213℃を超えたのも少なかった

籾の状況は1%程度が催芽の兆し程度

@ホームセンター培土25箱

AJA土5箱

Bレキメンマット4箱

@培土1箱(自家製種籾)

@培土1箱(昨年度種籾)

計36箱播種 (必要数22箱程度)

30箱予定がプールの都合で6箱追加播種4kgの種籾を浸種して脱水機に1−2分かけると

5.2kg.になっていた(1.3倍)

実験->脱水機2合280->半乾燥270g(96%

浸種して半乾燥させたものは≒125%程度乾籾が重くなっている

浸種残籾1900g(乾籾にすれば≒1520g

結果1箱に播いた量= 4000-1520)/34箱=72.9g

1箱当たり120cc80g検討・乾籾で64g)で計画して手播きで若干のLossを見込んでも72g(乾籾換算)播いたことになる 水無プールに平置き出芽(シルバー+ラブシート)を施行

 設置終わったのは午後から初めて4:30ごろ

5日-1週間程度で発芽する見込み

 

 

3.出芽/緑化 ev06

【計画】

出芽には、育苗 器に入れるか、苗箱を5−6段重ねておくか、またはビニールハウスに並べて(平置)保温シートをかけるなどして、一斉に同時に芽だしすることである。3日程度で白い芽が出てくる。これを徐々に日をあて緑化する。

しかし、これらは北陸、東北など気候が厳しく田植えも早くやるところは必要だが、私のところは、4月になってから霜が降ることもないし、露地で並べておき上に保温シートをかぶせておくだけ。芽が出るのは7−10日程度かかり、それも出芽状態は一斉とは行かずムラがあるが、何れは先に出たものは待っているし、後から出たものは急いで追いつく。芽も太陽が当たっているのではじめから緑色である。

(・・・・とは、言いながら本当に芽が出るのか心配で毎日指でほじくっている。もし、芽が出てもムラだらけでは田植え機にもかからないし毎日心配心配・・)

【実施】

----->出芽状況

播種より5日で3-5mm.程度の芽が出ました(fig-inasaku06-8)

播種より1週間の状態(fig-inasaku06-9)

 

 

 

播種より9日目でプールに水を張りました(fig-inasaku06-11)

播種より11日目の出芽状態です(fig-inasaku06-10)

 

今年は寒い。天候不順です野菜も同じですが芽が出るのと生育が遅いような気がします。プールの水温も日中であったかい日は32℃前後ありますが20℃前後が続いています

これからの天候回復を期待して5月27日には苗長け12-14cmを目指します

 

又、発芽状況を培土と種の関係ですが、昨年度の種籾と自家採集の種は発芽率は70-80%と悪いです。培土はレキメンマットが一番よく他は現状では遜色ありません(fig-inasaku06-6参照)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

4.育苗管理/田植 ev07

【計画】

荒代・植代・田植

 

 

【荒代実施】 ev08

----->育苗2006.5.14現在(播種後24日経過fig-inasaku06-13参照)(柿酢・木酢の400倍液2回噴霧)

自家製柿酢は、庭の熟した富有柿をカラスとヒヨドリとめじろがつつくのを少しよこどりし、「焼酎とざらめ砂糖に漬けておくと春には柿酢になり料理などに使うとよい・・」と本に書いてあったので実施した結果、本当に酢になっていた。オクサンは、そんなわけの分からんものよう使わん・・とおっしゃるので、殺菌を期待して育苗に散布

 

 

----->畝たて(fig-inasaku06-14参照)

先ず、稲刈り後すぐにコンバインが撒き散らした田んぼの稲わらを田植までに腐食させるため土と混ぜる耕運(荒起こし)する

次に、春に土を水になじみやすくするため田んぼを乾燥させるためや雑草を枯らすためなどに畝を作る(畝たて fig-inasaku06-14参照)

 

 

 

 

 

 

 

 

----->荒代すき(fig-inasaku06-13の中の写真参照)

畝たてをして1−2週間たつと田んぼに水を入れて耕運する。これは田んぼの耕盤(田んぼの底)を一定の深さに均一にするために行う。これが均一でないと田植機が凸凹を歩くことになり思うように植えつけられないことや、生育条件を整えるためにやる。その深さは人それぞれのポリシーがあり私は12−15cm程度である。現在はトラクターを自動にセットすればトラクターが傾いてもロータリーは水平、コンピュータコントロールである。昭和30年代までの牛では難しかった。

 

----->次回は「植代すき」の話

【植代実施】 (2006.5.24) ev09

----->植代すき(植代をかくとも言う)(fig-inasaku06-15の中の写真参照)

雨がばらつく悪天候であったが週間天気を考えるとやるしかない。毎日が日曜日の小百姓でもやるときはやる。

荒代を掻いた後(一般に私の場合7−10日)、土が落ち着き雑草が頭を出したタイミングで田植前の耕運、植代を掻く。この目的は田んぼの表面を均平(水平)にすることにある(生育条件をそろえる)。一般的にはプラスマイナス1-2cm以内の高低差が望ましいと思う。この場合でも水深2cmのところもあれば土が露出しているところもあるということであるが・・そうは上手くいかないのが現実。又、雑草が後で芽を出すなら今出せ、その雑草の芽を摘むことあるいはドロドロになるので小石はそこに沈み表層は土だけにする。

植代はさっーと掻いて土を練らない人、又私のようにドロドロに練る人、人それぞれですが、川のそばにあるせいか、はたまた先祖が田んぼの底土の敷詰めが甘かったのか、田んぼは「かんご田」(籠がなまっている)といって漏水が多いのでよく練って保水性を高めるわけです。

私は、「への字稲作」(注参照)ですから、昨年のコンバインが撒き散らした藁以外は田植時の肥料は皆無です。ただ、ここで「シング乳剤」という除草剤を使用します。1反当り500ccです。

【注】井原豊氏が提唱された稲作の実践方法で肥効を最初はなく中間で効かせるやりかた。それに比べて従来のはV字稲作といい最初と最後に肥効を効かせるやり方、その効果が「へ」と「V」で表せる。

除草剤の効果と土が落ち着くのから田植は4-5日先です。

 

----->次回は「田植」と[育苗の成否、培土による生育状況の比較」の予定です

 

【田植】 (2006.5.29)  ev10

----->田植

5/27に田植の予定でしたが天気が悪く伸ばしました。苗の状態は昨年度苗高12cmのところ今年は天候も不順でしたが育苗の床をマットから土に変更し田関係もあり17-19cmにもなりました(比較としてマットも4箱播種しましたが12cmでした)。ただ、マットも土も葉期3.5葉には変わりなく背丈が高いか低いかの違いだけで成長度にはかわりありません。背丈が高いのがよい苗でなく如何にがっしりとした太い茎の苗を作るかです。

 

田植は2時間程度で終りますが、それでは1年に一度のイベントにはさびしすぎるので6時間程度かけて段取り悪くゆっくりとやりました。植え方は通称並木植と言われる植付条間は30cm(機械の固定値)ですがターンするとき50cmにします。30-50-30-50cmとなるわけです。それで坪当たり40-45株植えつけたことになります。標準は70-90株です。坪当たり半分しか植わっていないのです。収穫は半減かと思いきや変わりません経験からむしろ多収穫が望めます。何故か、それは株間の空間が広く太陽が成長しても根元まで差し込むためといわれています。又、苗が少なくて済む、刈り取りのコンバインの走行距離は半減、燃料代、作業時間も半減、空間があるため病気の発生、害虫の発生も少なくいいことずくめです。

又、粗植のため1株あたりの植付本数を少なく設定します。すると1株1本しか植わっていないのが5-10%も発生します。稲穂は1本の茎に80-100粒の粒をつけます。要は多くの茎を発生させ大きな多くの粒をつけることが課題です。

稲は分結して茎数を増やすのですが、私の場合1株平均25茎です。多く植えつけたからといって多く分結するわけでありません。今年は1・2・3・4本植が最終各々何茎に増えているかデータを取るのが課題としています。

----が、しかし、他の田んぼに比べて当初はさびしく狭い土地で多くを望む欲張りにとってはその空間がもったいなく悶々とした日々を過ごさなければなりません。

----->[育苗の成否、培土による生育状況の比較」を記載予定でしたが検討が遅れ次回とします

 

【移植後第1週】 (2006.6.5)  ev11

----->移植後第1週

5/29に田植してから一週間が経過しました。今までの不順な天候がうそのように晴天が続き幼い苗は水田に活着したはずです。しかし、肥料が入っていませんので頼りなくひょろひょろっとしています。

写真のイネゾウムシの成虫は稲の害虫です。なるほど象によく似た長い鼻を持っています。こいつが稲の葉っぱを食べて穴だらけにし成長を止めてしまいます。数匹見つけましたが、予防として植えつける直前の苗箱に「ビームプリンス」という薬剤が散布してあります。おそらく多くは発生しないと思います。

野菜もそうですが、害虫の食べる速度よりも成長のスピードが勝っておれば問題ないわけですが・・・

 

 

育苗比較(培土-苗床による) ev12

 

 


【移植後第2週】 (2006.6.5)  ev13

----->移植後第 2週

田植後2週間経過、活着して≒1葉増える。無肥料のため隣家との葉色、大きさは大きく出遅れていいる感じ。他所は盛んに活着肥料を振っている。それを横目で見てじっと耐える。

コシヒカリは最終(止葉)14-15枚葉をつける。おおよそ出穂前40日頃に10葉めをつけるとされる「*1参照」。そのときが待ちに待った肥料散布の時である。その時までは≒5日ごとに1葉増える。計算では後2 5(5日×5枚)7月7日になる。

一方、出穂が例年8月4日であるが今年は田植が遅かったので8月8日に想定しなおした。するとそれより以前40日目は6月29日になる。 計算とは1週間のずれがある。今は出穂前45日−50日に肥料散布を想定している。その時、葉が何枚でているだろうか。今後、生育状況により決定。

*1 :この項「現代農業2006.7」参考にした

【移植後第3週】 (2006.6.19)  ev14

----->移植後第 3週

 

 

 

移植後21日先週と大きく見栄えはない。品種の特徴から背は伸びているが横に広がらない。元肥無肥料はさびしい。下のfig-..-..-25は左が自家「への字稲作」、右が他家(1週間早く田植)の汎用栽培方法。葉色、分けつとも大きな差がついている。

ここが我慢のしどころ。

施肥をいつにするかが現在の関心ごと。基準は出穂前40−50日前、葉数で9−10枚目がでたところ。

が・・、基準の出穂(稲穂が80%出揃った状態を言う)日が昨年度は8月4日だったが、今年の生育状況は遅れている。当初の計画より遅くして今年の出穂日を8月10日に想定する。天候状態にもよるが来週早々には実施したい。

 

参照

【移植後第4週】 (2006.6.26)  ev15

----->移植後第4週

スケッチは毎週引っこ抜いていますので同じ稲ではありません。サンプルの田んぼは水がにごり初期の観察には失敗でした

 

肥料散布2006.6.23

出穂日を8月10日に想定すると−48日目となる。今後の天候と相談して「時は今」と判断する。

@化成肥料20kg./反(1000u)   -N:12%-P:16%-K:14%-クド:4%を含有

  実質チッソ量20kg.×0.12=2.4kg.

A過燐酸石灰10kg./反(1000u)  -P:18% 単肥

B実験として硫安1kg./70u  -N:21%

稲に必要な養分はN(チッソ)である。PもKもある程度必要だが自然の中にある。N以外はNを吸収させる又は発散させる、あるいはミネラルやマグネシウムなど食味に関係するものもあるが、それらは水等にに含まれている。基本はNである・・・と、いうことらしい。コシヒカリは茎が柔らかいので倒伏の要素ともなりうる。そのため、茎を硬くする意味で毎年過燐酸石灰は多く施行する。

コシヒカリの一生としてNが5-7kg必要とされる。秋の稲藁や水や何やらで補充が出来るので化学肥料としては3-3.5kg.を目安にしている。様子を見て下旬にもう一回追肥したい。

 

 

第4週経過として葉齢も早い1本植で8葉が展開中である。この1週間太陽が出たのは3日である。それでも葉は2枚増えた。葉色はまだ肥料が充分効いていないので浅い。

次の関心は2回目の肥料散布である。

 

【移植後第5週】 (2006.7.3)  ev16

----->移植後第 5週

 

豊年エビ・カイエビ・イトミミズが大発生(いつもは少ししかいないのにたくさんいた程度)

豊年エビ、カイエビはミジンコの一種で小さいのと水中のため安物カメラと腕でははっきり写らなかったのでネットで調べてください。

円内の写真はイトミミズです。「じんましん」のある方は見ないで・・・ 自信のある方は写真クリックで拡大<->原型

1枚の田んぼの様子がどうもおかしい。

その田んぼは例年水持(水の地下浸透度をいっている)が悪く、10cm程度の水深でも3日

目にはなくなる。そのため水持をよくするため代すきを1回余分(縦横)にして、さらに均平のため日曜大工で作った均平板を何回もトラクターで引っ張った。当然のこととして土はトロトロになった。効果がありすぎて田植から今まで雨水以外に 水をいれたことがないプール状態。水は泥でにごっていて水面下は見えない。

そんな中、稲の水面境界が黒い。ゆすってみるとカタツムリに似た殻をもった1−2mmの貝のようなものが無数に水面に浮く。虫眼鏡で見るとカタツムリのように這い出すが角は確認できない。他の人に聞くと名前は知らないがそれがよく着く年があるといっていた。とにかく新鮮な水と入れ替えようと水を抜くと・・・

いるはいるは「豊年エビ」「カイエビ」「イトミミズ」らのミジンコ類と「おたまじゃくし」彼らが泳ぎまくり泥を跳ね上げトロトロの土を数センチも積み上げています。当然濁りが消えず水も漏らないばかりか、雑草を見たいと思っても一本もありません。

--雑草の種子はイトミミズには大きすぎ食べられないのでトロトロ層の下に埋まり、彼らの泥の攪拌により発芽したばかりの草は浮いてしまう(この項、「現代農業2004.8特集記事より)--

水を全て抜き、晴天下半日干して新鮮な水をたっぷりと入れた。イトミミズ以外はおたまじゃくしが日干しになりミジンコ達は水路に流れ去った。

これが良かったか悪かったかは今はわからない。

ここで考えさせられたことは、環境が変われば生き物の生態が変わるということを体験した。赤とんぼは田んぼで羽化しその田んぼで卵を産むという。6月下旬から早朝田んぼの稲ではトンボの羽化ショーが見られるという。しかし、最近「ヤゴ」を目にすることはほとんどなくなった。探せばいるだろうが、子供のころは探さなくても目についた。「タガメ」「どじょう」などは絶滅である。昔の百姓は彼らの行動をみて「季」を知り対策を打った。今は、彼らを絶滅に追い込んで、稲のDNA、生育ステージの解明など農業は科学になりどんな年でも平年作を1割以上もマイナスになることはないが・・

水は川の上流で1軒の家もない。少しずつ「ヤゴ」の棲める田んぼの環境を整えたい。蛍の話は又今度

そんなこんなで、先週の懸案の追肥はチッソ成分で0.5kg強を追加した。

少し長くなりました。ご購読感謝します。

 

 


【移植後第6週】 (2006.7.10)  ev17

----->移植後第 6週--田植より42日経過・・出穂31日前

背丈も60cm「最終(止葉)95-100cm」となり株数も8−9本(1本植)程度に増え葉齢も10−11(1本の主悍(親茎)から出る葉の枚数コシヒカリで最終1 3−15枚)になる。

この時期は、今までの分けつし株数を増やしてきた生育ステージから枝梗(しきょう?)を伸ばし、穂を作り花を咲かせる生育中期ステージへと大きく梶を切る時期である。

 

参照

 

分けつも多くなり複雑になったので親茎のみのスケッチ(茎の径6.5mm)スケッチの日付は7.17が正解

【移植後第7週】 (2006.7.17) ev18

----->移植後第 7週--田植より49日経過・・出穂予定日より24日前

先週より15cmほど伸びた。1粒の苗から穂が出そうな分けつ(2−3枚の葉を持っている)は9−10本程度になっている。もう株数は1−2本しか増えないと思う。

今は幼穂形成期と呼ばれる茎の中に穂が出来る時期である。茎を縦にカッターで裂くとかすかに数mm程度の穂が出来ているのがわかる。(fig-..-..-32円内参照)分かりやすく絵にしたのがfig-..-..-33である。この穂の長さにより出穂日までの日数が算出できる。出穂日まで20日前後となる。次週にはもっとはっきりと分かると思う。


 【移植後第8週】 (2006.7.24) ev19

----->移植後第 8週--田植より56日経過・・出穂予定日より 17日前

 

この1週間、ほとんど太陽は顔を見せなかった。光合成が充分出来ないが日数とともに生育もしている。

 

茎の中で穂は出来ている。≒1cm

この調子で今後の平均気温が28−29℃なれば穂が頭を出すのは14−15日、したがって田んぼ全体の50%の出穂は8月7−8日ごろと推定

 

一粒の種から数十本の茎に分けつしそれぞれ稲穂をつける。1つの茎から1つの稲穂が出て1つの稲穂に100粒前後の籾がつく、したがって多収穫を目的にすれば多くの茎が出ればいい。では、多く植えれば多くの収穫が得られるのか・・・

-----本日の調査-----

1本植->14本の茎

2本植->16本の茎

3本植->24本の茎

4本植->21本の茎

ただし、3枚の葉を持っている茎のみ

本日では3本植が有利だが茎の太さに穂の粒数は比例するので、刈り取り時に最終結果を出す。 ev11参照

やっと見つけた赤とんぼのヤゴ(fig-..-06-35 写真にマウスを当てるとヤゴ拡大)

もう少し早ければ脱皮が見られた。下にいる赤とんぼがそれ


【移植後第9週】 (2006.7.31) ev20

----->移植後第 9週--田植より63日経過・・出穂予定日より11日前

 

ようやく梅雨明け。本格的な夏がやってきた。ミンミンゼミもうるさい。背丈は95cmにもなった。もう伸びない、これ以上伸びると倒伏が待っている。コシヒカリは放任すれば120cm程度は伸びる。1m以内にするために田植から初期は無肥料でさびしく作ってきたのはこのためです。

葉もこれ以上増えない、最後の葉を「止葉」という。コシヒカリは植付時期とか苗の状態で13-15枚葉をつける。何枚葉をつけるか8−9枚目から分からなくなった。この失敗を来年はしない。(百姓の来年という言葉がある。来年こそは、来年・・・)たぶん13枚ではないかと思う。

止葉の下端から穂が上がってくる。その穂は茎を縦に割ってみると18cmになっていた。(fig-..-..-39参照)

左のスケッチは、1株の中から成長のよいものを1本抜いたものでこの茎に1本の穂が出る。穂が直立して出て、籾の中にデンプンが溜まると重くなり穂をたれる。刈り取りまでこの茎に何枚の葉が生きているかが籾の成熟度に影響する。下から順に黄色くかれてきてなくなり上位3枚が黄金色に染まってくるのが理想。

理想通りに行かぬのが世の常・・。


これが農薬の怖さである。しかし、これを使わないと米は出来ない・・・・。

続いて、こちらは環境には関係のない被害、隣の田んぼはもう出穂時期が過ぎ穂がたれ始めているので「すずめ」達が数匹下見にやってきた。急いで気休めの膨張糸を張る。数日でどこから集まってくるのか数百匹レベルまで増える。

fig-**-**-42は本日の状況。穂は止葉の葉耳の下から茎が割れるようにして上ってくるが、中にはすんなりと出てこなく葉耳に引っかかっているのもある(fig-**-**-43参照)これはチッソが多すぎてよくない証拠でありこれが多いと米は不味いといわれている。

fig-**-**-44はカメムシの仲間のホソハリカメムシである。この虫は籾に針を刺し汁を吸い米に斑点が現れる。食して害はないが白いお米の中に褐色の斑点があるのは好ましくない。田の畦から目立つようであれば農薬散布となるが探しても2−3匹程度で放置する。→

【移植後第10週】 (2006.8.7) ev21

----->移植後第 10週--田植より70日経過・・出穂予定日より3日前

出穂率30%の状況

その前に、トレーサビリティ(過去へさかのぼれる事象)として農薬散布

8月2日 農薬(バダンバッサ/ブラシンそれぞれ粉3K/反)散布

----数日前から稲株をゆするとセジロウンカの子供(1mm/中国からはるばるこの時期偏西風に乗ってやってくる)が数匹水に浮かんでいた。1株30匹で危険信号となるらしいが、数は増えていないが成虫(2mm)になって人が通ると一斉に葉の裏に隠れる。このウンカは背中が白く比較的害が少ないので放置で゛もよいと思ったがもし今後増え続けると農薬散布と出穂時期が重なり又、8月を過ぎると残留も考えられるので思い切って散布した。ついでにコシヒカリはいもち病にも弱いので予防をかねてブラシンも散布。

----明くる日、状況は水面にウンカ、ニカメイチュウの成虫(蝶)、何か分からん虫が一斉に水面に浮いていて害虫全滅。だが、しかし水面から上はアマガエルを除いて生き物が見当たらない。たくさんいた蜘蛛などの益虫も死滅したか、商売にならないので退散したか見当たらない。

すずめもカメムシもイノシシもみんな籾の汁を吸いに来るのであって、稲穂の籾がかたくなって刈取時期になるといなくなる。

 

今後は台風による倒伏、トビイロウンカによる坪枯れを心配して終り。

もう、株数・穂数・今は空だけど粒数も決定している。

 


すずめがスタンバイしています。どこからやってくるのか初めは数羽、2−3日で数十羽、1週間以内に数百羽・・一度、狙われた田んぼには徹底してやってきます。だからみんな必死で他所の田んぼへと追いやるのですが・・負ければ写真のようになります。

----ちょっと計算します。この近辺の田んぼは区画整理が出来ていないので≒0.5反クラスが多い。そこに300羽程度のすずめが2週間程度やってきます。すずめは穂の茎に止まり籾の汁を吸います。いくらすずめが軽いといっても茎の上でバタバタするのですから穂が折れるか傷がつけば当然籾は不稔となります。1匹が1日に3穂程度だめにするとします。うちの田んぼで言えば昨年の実績で0.5反で136,443本の穂がつきます。

 

3穂×300羽×14日×100(%)/136,443穂=9.2%

 

慈悲の心でなすがままにすれば、その田んぼは、収穫の9.2%(それも一番よい籾から)をすずめがもって行きます。うちの全体でいえば2反ですから≒2%強となりますか・・

【移植後第11週】 (2006.8.14) ev22

----->移植後第 11週--田植より77日経過・・穂ぞろい期

出穂率100%の状況

全ての茎から穂が出ているか覗いている状態で穂ぞろい期の状況です。昨日早朝に激しい夕立があったきり、7月23日以来全く雨は降らず、それまで雨ばかり・・極端な天候ですが後期の生育は順調です。田植から75日で出穂が理想的といわれていますが、5月29日田植から出穂8月10日で73日ほぼ計画通りに推移しました。

よく分かりませんが、野菜類は6-7月の天候不順により初期成育が遅れ後期に天候が回復したからといって成長が回復することはありませんでした。

左のスケッチはよいと思われる株です(全体の20%程度に見られる)コシヒカリの場合茎は非常に軟弱で倒伏しやすいのですが、今年は例年になく握った感じが硬く感じられます。原因は7月29日にPK肥料(チッソ成分を含まない)散布の効果?

【移植後第12週】 (2006.8.21)  ev23

----->移植後第 12週--田植より84日経過・・

もうここまでくれば穂に養分を溜め込むだけで、すずめとイノシシと水管理だけで見ているより仕方がありません。

【移植後第13週】 (2006.8.28) ev24

----->移植後第 13週--田植より91日経過・・「実るほど頭をたれる稲穂かな」

穂がたれています。だいぶ、籾という倉庫にデンプン、アミロースなどの養分が溜め込まれてきました。

近所の他所の田んぼにイノシシがやってきました。あちこちで、家庭菜園のサツマイモがあらされています。今日、電気柵の再点検をしました。

集団すずめは、もみが硬くなってきたのかどこかへいっています。4−5匹のすずめは相変わらずこの田んぼで食事をしています。

 

【移植後第14週】 (2006.9.4) ev25

----->移植後第 14週--田植より98日経過・・刈り取りはもう直ぐ

黄金色に輝いています。後半天候に恵まれ、台風なし、病害虫の発生なし、倒伏なし・・と順調そのものです。田んぼの水は抜きました。穂の枝が緑色から黄色に変わってくると収穫です。日数的にはあと2週間が理想ですが、天候を見て来週の中旬ぐらいを目標にします。

あとは、イノシシに目をつけられないこと、強い雨風がないことを祈るだけです。

 

 

 

 

移植後第15週】 (2006.9.11) ev26

----->移植後第 15週--田植より105日経過 一回目稲刈り

「時は今」、8月は晴天続きなのに9月稲刈り間際になると秋雨前線、天気予報によれば向こう一週間は曇か雨、太陽はなし。ちなみに刈取時期の想定は出穂後40−45日はほしい。9月15日が理想的と計画していたが、ただでさえ腰の弱いコシヒカリ長雨にたたかれると倒伏の恐れあり、ならば今日は天気予報に逆らって太陽が出ている。午前中張り巡らしたスズメ対策の糸を撤去。午後急遽一回目(・・と、いっても2回目までしかないが・・)稲刈りを決意。

約1反分を刈取。13時からの予定があれほど整備した老朽運搬機が出発10m.で急停車。1時間かけてキャブを分解直らず、こうなったら頼れるのは自分だけと今日は一輪車で人力にて頑張る。そのため乾燥機張り込みが済んだのは午後9時。今日は≒30kg.の籾袋を18袋刈り取った・・と、いうことは540kgをコンバイン→軽トラまで一輪車(70m9回往復)→自宅まで軽トラ(200m)→乾燥機まで一輪車(7m)と積込積下ろしをやった。計540kg×6回=3トン強。

もうくたくたや。零細農家はしんどいこの上なしや。

後先考えず、次回間に合うよう運搬機発注する。運搬機価格が今年の米を全部お金に替えた価格より高い。零細農家が道楽の所以でもあるが又、生きていくための励みでもある と思えば・・。

百姓は天候次第です。

2006年(今年)

8/10-9/16大阪平均気温 29℃ 8/10(出穂)-9/11(刈取)間の積算温度 954℃(ちなみに田植は5/29)出穂よりの経過日数33日

2005年(昨年)

8/10-9/16大阪平均気温 28℃ 8/4(出穂)-9/9(刈取)間の積算温度 1064℃(ちなみに田植は5/27)出穂よりの経過日数37日

◆平均気温とは1日の最高・最低温度の平均温度

◆積算温度とは平均温度の累計値

刈取時期の目安は、@籾の枝の枯れ具合A止葉の状態及び下葉の元気さB出穂日からの経過日数C全体の稲穂の色D隣の人の動きE週間天気予報F出穂日からの積算温度・・etc・・により決定するが、@−Eを経験から総合判断して自分の田んぼは自分で判断している。大稲作地方ではJAより品種ごとに刈取適期の指示があるらしいが、この辺の兼業農家はどこからの指導もなく各自講釈をたれながらやっている。

以下のグラフ(-53/-54)は今年と昨年の8/1-9/9までの天候比較です。「これらの素データはヤフー天気予報より」

 


結果検証 (2006.9.28) ev27

第2回の刈取(9/15)も終り、今年の稲作を総括する。

← fig-**-**-55は、田んぼの中央付近の1坪を切り取った刈取後の状況です。これらより坪当たり40株植えつけられ1株は18.7本の茎から構成されていることが分かります(平均値)。1本の茎から1つの穂が出ますから言い換えれば1株から18.7穂が出ていることになります。

 

↓ fig-inasaku-06-56     植込み苗数の比較 2006/9/21調査

@ 植込苗数 【本】 1 2 3 4
A 総穂数 【本】 17.0 20.0 24.0 23.0
B 1粒のぶんけつ 【本】 17.0 10.0 8.0 5.8
C 総穂数の重さ 【g】 56.0 60.0 73.0 71.0
  100.0% 107.1% 130.4% 126.8%
D 穂長平均 【mm.】 192.5 192.0 191.4 193.5
E 総籾数 【粒】 1,957.5 2,185.5 2,669.0 2,475.0
  100.0% 111.6% 136.3% 126.4%
F 籾数/穂 【粒】 115.1 109.3 111.2 107.6
G シイナ 【本】 2.0 2.5 2.0 3.5

 

 

注1:サンプル各2株の平均値

注2:サンプルは病弊・不稔籾などを含む

 

↑ fig-**-**-56の表はfig-inasaku-06-19の結果です。即ち、苗1本(籾種1粒) 〜苗4本(4粒)を植えた場合の生育比較です。(fig-**-**-57も参照)

@:植込苗数(1株の植込み苗数  )

機械で植えるのですから苗箱の種まき密度、生育、走行状況により本数を特定することは出来ません。しかし、ほぼ均一に播かれており機械の苗をつかむ機構の調節[大][中」「小」である幅を設定します。私の場合[小」でセットした結果、田植時の観察では0(欠株)2〜3%、1本20%、2本30%、残りが3〜5本程度でした。欠株は手で2本に補植し、1本は手で1本追加しました。ですから版数は2本植ということになります。

何故植込み本数にこだわるのか、と言いますと稲作の最終目的の1つに大きな穂を出すことにあります(収穫量)。茎が太いほど大きな穂が出ます。茎を太くするためには葉が少しでも多くの太陽光を浴びなければなりません。兄弟が多いと葉が重なりそれもままならず又根の張り合い、肥料の取り合いなど一人っ子には勝てません。しかし、一人っ子には限度があります。兄弟力をあわせて協力することも必要です。そのような理由で、今年はfig-inasaku-06-19のように手で1〜4本のサンプルを2セット用意してその生育状況を見てきました。サンプルは畦際に植えつけられたものであり、田んぼの真ん中辺ではこの表のデータより20%程度悪くなると考えられます。

 

A:総穂数(1株に何本の茎(穂)にぶんけつしたか)

fig-**-**-56の表から1本植は17本に、32本植は20本に増えました。3本植が一番多く増えています。

 

B:1粒のぶんけつ(1粒の籾が何本にぶんけつしたか B=A/@)

一人っ子は17本に、兄弟二人は一人が10本ずつ、3人は8本ずつ・・ということです。兄弟が多いと個々の負担は軽くなります。

 

C:総穂数の重さ(1株の穂の合計重量)

当然のこととして総穂数の多い3本植が一番思い。

 

D穂長平均(1株の穂の長さの平均値)

籾を勘定しているときに感じたのですが穂長は200〜220pなければ1穂150粒以上は望めません。

 

E総籾数(1株総穂数の粒数)

収穫時の目標の1つ最重要項目です。データから来年は3本植込みが50%以上になるよう機械を調整する予定です。

 

F籾数/穂(1穂に平均何粒のもみをつけたか)

やはり想像通り一人っ子は多くの籾をつけました。

 

G:シイナ(穂全体が不稔で計算外の穂数 )

少ないほど良い。

◆千粒量

玄米1000粒の重さ:測定結果20〜22g

その他

2005/2006年度栽培データ参照

2005/2006年度 栽培データ      
項目 AA A B   単位
対前年度 私(2006年) 私(2005年) データ  
1 種子   富山産
コシヒカリ
富山産
コシヒカリ
新潟
コシヒカリ
   
2 種子浸漬期   4月6日-4月18日 4月1日-10日      
3 播種   5月20日 4月14日 **    
4 田植え時期   5月29日 5月27日 6月10日 (京都)  
5 出穂期   8月10日 8月4日 8月10日 (京都)  
6 成熟期   9月15日 9月10日 9月22日 (京都)  
7 有効圃場坪数 96.8% 552.0 570.0    
8 有効圃場アール 100.0% 19.0 19.0     a
9 有効圃場(反) 95.8% 1.8 1.9    
10 坪当たり植え込み株数 104.4% 40 38.3    
11 総有効株数 101.1% 22,080.0 21,831.0 **  
12 1株当たり有効茎数(穂数) 74.8% 18.7 25.0 **  
13 総穂数 75.7% 412,896.0 545,775.0 **  
14 穂長(平均) 114.3% 19.2 16.8 18.2   cm.
15 1u当たり穂数 78.1% 224.4 287.3 460.0    
16 1穂当たり籾粒数 91.0% 87.4 96.0    
17 総株数 101.1% 22,080.0 21,831.0    
18 総籾粒数(水分23.1-25%) 68.9% 36,087,110.4 52,394,400.0    
19 有効籾粒数(水分23.1-25%) 68.9% 32,478,399.4 47,154,960.0    
20 総籾量(水分23.1-25%) 93.1% 1005.0 1,080.0     kg.
21 玄米量(水分15.0%) 89.8% 640.0 712.5     kg.
22 廃棄小米量(水分15.0%) 78.1% 25.0 32.0     kg.
23 反当たり玄米量(有効) 93.8% 351.6 375.0 607.0 (新潟) kg.
24 反当たり俵数 93.8% 5.9 6.3 10.1 (新潟)
25 玄米千粒量 97.3% 22.0 22.6 20.8   g
26 悍長 105.3% 100.0 95.0 95.0   cm
27 元肥施肥   なし 過石20kg(5/25)
28 追肥(反)   マップ20kg 過石10kg(6/23) NKC6肥料20kg過石20kg(6/21)
29 追肥(反)   NK8kg 過石10kg(6/30) 過石20kg(7/7)
30 穂肥(反)   PK化成20kg(7/26) なし
31 箱苗消毒(箱)   ビームプリンス粒剤50 ビームプリンス粒剤50g
32 除草剤(反)   シング乳剤500ml(5/24) シング乳剤500ml(5/23)
33 除草剤(反)   リボルバー1kg(6/13) リボルバー1kg(6/17)
34 殺虫剤(反)   パザンパッサ・ブラシン(8/2) セビイロウンカ発生/トレボン部分的散布(6/28)
35 殺虫剤(反)     セジロウンカ発生/トレボン少々
いもち・モンガレ予防/・ブラシン・モンカット散布(7/28)

注1:項目Bのデータは「のうけん」11月号平成18年度作付用 データより引用

注2:16項目の2006年度1穂当たり籾粒数はサンプルデータの2本植109.3の0.8掛けとした(サンプルは畦際出品質が高いと思われるため)

1000粒玄米量が22gであるから計算上の玄米粒数を計算すると

@22廃棄小米の粒数=(25000g×1000粒)/(22g×0.5)=2272727粒  ただし、小米は良米1000粒重量の0.5掛けとした

A良米の粒数=(640000g×1000粒)/22g=29090909粒 

B玄米全粒数 =@+A=31363636粒   ←→ 19の有効籾粒数32478399 その差異3.4%は刈り取りなどのロスとみなせばほぼ見合う

結果検証 (2006.10.1) ev28

雑誌等によれば8表取りとか10表(1表60kg.)取りとかいわれる。栽培データから見ても6表弱でありせめて7表は収穫したいと思う。特に今年は悪かった。中には平年作という人もいるが悪かったという人のほうが多い。原因はデータより春先の天候不順によるぶんけつ不足と考えている。

7表を目標にするには今より以下のいずれか又は総合的に20%増やす必要がある。

@坪当たり植込み株数40→48に

A1株有効茎数を18.7→22に

B1穂当たり籾粒数87.4→105に

ところが@とAは相反する行為であり矛盾している。気候、風土、土質、水質が固定的なものであれば関与できるのは肥料管理(質と量)・水管理しかない。土質はある程度変えられるが時間とコストがかかり間に合わない。

今年は倒伏極弱のコシヒカリも数度の強い雨にもかかわらずシャンと立っていた。「倒れるぐらいでないと米は取れない」と、ベテランは言うが倒れては近所に対して格好も悪いしやはり収穫に手間取り収穫量も落ちる。

(左下より)

肥料もやりすぎれば病害虫の餌食となり薬剤散布も必要。細いひょろひょろの稲では無病で虫もつかない。その辺の兼ね合いを来年はどうするかが、政府とJAに見捨てられた(としを取るにつれて少しひねくれが増してきた)極小規模百姓の生きがいでもある。

 

来年は、今年のテスト結果を考慮して

(1)1株当たり3本の健康な苗を植える(育苗と田植機の調整)

(2)倒れるのを覚悟(?)で、肥料をやる(たがめ、どじょうのいる田んぼにしたいのと矛盾しているしなぁ〜)

健康で欲張ってもあと10回米が作れるかどうか・・で、ためらっていては・・

来年は楽しみゃ〜

 

 

コンバインの切り藁を来年の田植までに腐食させるため既に「荒起こし耕運」をすませ来年に向けてスタンバイOKです

稲作は今年はこれで失礼します

「ご愛読ありがとうございました」


 

 

 

 

 

 

 

【参考】sanko

○出穂(しゅっすい)とは

1粒でも穂が見えた状態をいう

○出穂(しゅっすい)日(又は出穂期)とは

1つの田んぼで約半数の茎から穂が出ている状態をいう。全ての穂が出た状態は「穂ぞろい期」という。出穂日(期)は品種、天候、苗の状態、栽培方法によって異なる。出穂がいつになるかは稲作にとって肥料散布など非常に重要視される。

○幼穂形成期(ようすいけいせいき)とは

稲の穂はおおよそ出穂1ヶ月前に穂首分化(茎の中に穂が出来ること)が始まる。この穂が肉眼で確認できる1−2mmの時期(出穂日マイナス25日前後)をいう。