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稲作のページ7 (2011年のページ)

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4月9日 籾種 浸漬 コシヒカリ3kg  ミルキークイン1kg

4月28日 種籾芽が出るのが遅い。コシは脱水機にかけ陰干し

ミルキーは芽が出遅れのため風呂につける(30℃)

浸漬期間19日かかる。種籾検査票に12日間積算温度120度とあったが、今年は寒く日中温度が上がらず長時間を要した。これは、特に支障なく、たっぷりと水を含んでいるので、芽はそろってでると思われる。

 

4月29日 種まき

Ø

 

品種 乾籾 浸漬したら 重くなった 蒔いた量 蒔いた箱 1箱あたり 乾籾換算
コシ 3,000g 3,960g 132% 2,320g 22箱 105.5g 79g
ミルキー 1,000g 1,300g 130% 890g 10箱 89g 68g

5月7日

積み重ねで出芽させるが一向に出ない。5日目に、平置きに変えラブシートに反射シートをかぶせさらに4−5日待つ。

9日目、やっと、この状態。

プールに水を張り、苗箱底ぎりぎりに水を張る。通常の年より、1週間は遅れている。この聴視では、田植えは6月と想定。

今年は、他にすることがあり、忙しくできるときに、できたらよいと、思っている。

5月12日

それでも、5日間で、ここまでこぎつける。ガンバレ、ガンバレ

Ø

 

5月24日

他所の田んぼは、すでに田植えは終わっている。やっと苗の状態も良くなってきたので、田んぼに水を入れ、荒代すきをする。

当日雨降り、そんなん、言うとられへん。時間が取れない。

6月1日

今日も雨降り。

やっと、田植えをする。今年は、代すき(田んぼを平らにする作業)も、トラクターで走っただけで、細部の手直しもしてなかったので、高低があり、コリャー水の管理がちょっと大変。

 

苗は12cm程度で、成長は可もなく不可もなく植時と思われたが、苗箱の根張りが今ひとつ。

いつもならぶら下げても、支障なかったが、今年は、途中で切れそう。又、例年11箱/10アール程度が、14箱ぐらい要した。

坪当たりの植え込み数は、例年と変わらないと思うのだが、発芽率が悪かったか・・・

 

代すき時に、除草剤を規定量散するが、二日目に大雨にあい、利き具合は不明。

今年は、「のうけん」のカルテック米作りをする。

微生物ラクトバチルスとカルテック(カルシウム)と硫安と尿素の組み合わせである。一般の高価な化成肥料は一切使用しない。昔ながらの廉価な硫安が主体であり、それにはN肥料の含有率が高く、ちょっとだけ振ればよい。

とは、いうものの、ラクトバチルスとカルテックが結構高価で、極小規模農家では一概に安い米作りとは言えない。要は大量に購入すれば安価になるが、一反百姓(いったんびゃくしょう=極小規模農家のことを言う=これって、いまどき差別用語やで!)には、高すぎる。

どうなることか?

一応、昨年の秋に、稲ワラ全量とラクトバチルス、硫安は施工すみ。

6月13日

田植えから2週間、ばっちりと活着している。スラーといつも通り、美しい姿です。これはミルキークインですがコシヒカリ系は、一目でわかる。なよなよっとした柳腰風で実に美しい。

 

とは、言うものの、6月21日が出穂8月10日より逆算して50日前となる。50日前に、「分ゲツ」肥料をやれ、とある。量は、分ゲツが9本以下は、硫安ナンkgとあるが、この苗、やっと田んぼになじんだだけで、1本は1本、2本は2本、ひとつも分ゲツなんかしてない。あと一週間では、1本も分ゲツなんかしないで・・・いつものことやけど。硫安をダンプカーでほうり込むのか?。

 

今年は、出穂を8月12日と想定し、45日前の6月28日前後を予定。

 

6月19日

除草剤散布

リボルバー1.5kg/10a/反

除草剤は、やりたくないのは山々なれど・・・

ドジョウがいなくなった、タニシも絶滅、タガメも絶滅

彼らは、比較的体長もあり直接影響を受けるより、彼らのえさになるもっと小さな昆虫などが減少し、間接的にいなくなったというべきだろう。

最近、ホタルなどは増えつつあるし、環境も戻りつつあるがそれらは数十年単位であり、もう、タニシも食にすることはない。

無施肥出発の稲の美しさを見てください。

6月28日 出穂−45日

 

出穂(穂が半分以上出る日)を8月12日と今年は決めた。6月1日田植えで、コシヒカリの場合8月10日が標準である。で、今年は天候不順と思ったが、毎日暑い。

8月12日から数えてマイナス45日目、田植えより27日目、葉齢7枚(13枚出るとしてマイナス5枚)。

無肥料で出発した苗は、心もとない姿をしているが、ここで満を持して、肥料を散布する。

従来はNK肥料とか、化成肥料を散布してたが、今年は、昔ながらの硫安(15kg/反/10a)散布。

茎数は4−10本程度であるがこれから、肥料が効いてきて、4本がそれぞれ分ゲツして8本にそれが16本にとなり、平均して24-5本に、全て穂がつけば、大成功となるはず。

 

Ø

 

7月7日 出穂−36日

 

7月7日に根張りをよくし、倒伏を防ぐという「稲田の素」とか言う資材を流し込む。この資材昨年も使用したが、その効果はわからないが倒伏はしなった。ただ、販売先や製造元をネットで調べてもラベルと販売元が違うし、よくわからない。非常に高価なことだけは事実。

硫安散布してから肥効が続くのは10日といわれる。今日で9日目、葉色は4から5に上がり、よく効いている証拠に葉が少したれているが全体としては分ゲツ状態も悪くなさそう。(たれること自体はよくない)

それでも、6割程度の分ゲツ、もう少しがんばろう。

7月18日が、出穂−25日に当たる。そこでもう一度チェック。今は何もせず。中干もせず、例年通り水は溜める。

ただ、シカが時々侵入し、数株食べられている。ネットを点検するが侵入元わからず。

7月13日 出穂まで29日

 

上の写真から1週間たった。この時期1週間でこの成長である。ほぼ分ゲツも目標まではいかないが平均20本程度。肥料はもう切れていると思うが、葉色は雑草より少し濃い。タレ葉も少しは立ってきた。ほぼ順調。今年は、どこのたんぼも上々の出来栄え。ここまでは、稲ワラを作っているだけで、これからが米作り。

もう、他所のたんぼは、中干(3―4日水を抜いて干す/分ゲツを抑え穂作りに成長転換を促す)に入る。

私は、水は稲刈り1週間前までカブガフと入れている。別に分ゲツを抑えるほど本数はふえていないし、地中にガスも発生していない。

あと4日で出穂前25日になる。そこで、穂のための肥料をやるかどうかの判定をする。

7月16日  穂肥の散布

時期的に少し早いが、他の用事の都合もあり、教科書とおりの穂肥を散布した。

ラクトバチルスを混ぜて、尿素反当り3kg

7月26日  カルテック散布(Nは0%)

他所の早稲は、もう穂が出始めている。今年は、春の天候不順を払拭する天候に恵まれ、又季節風の関係で、中国からウンカが飛んでこなかった。昨年あれだけ悩まされた「フタオビコヤガ」という「イネアオムシ」の成虫(蛾)が、今年は一匹もいない。紋枯れもイモチ秒の気配もなく、おかげで除草剤以外は、殺虫殺菌剤など一切の散布はなかった。すごく順調である。茎は1株平均して22-23本は取れている。最高のできである(いつも今頃はソウ思うが・・・)

茎内の幼穂は12cm、

カルテック散布 20kg/反

下の写真は、出穂(8月12日とした場合)まで27日前の稲(左:ミルキークイン 右:コシヒカリ)

8月10日 出穂

シカが数度入った(実害なし)。イノシシ、アライグマは近辺の菜園で暴れまわっている。

シカネットに加え、イノシシ対策として電気柵設置済み。いよいよ、すずめ対策に頭を悩ませる。他所のキヌヒカリには、すずめの大群が押し寄せている。たんぼ前面にネットをかぶせている家以外は、糸を張ったり案山子を立てたり、模造鷹やカラスをつるし、缶をたたくなど、格闘である。最近の、すずめは利口か大胆か、そばを通っても、居るかいないか分からない。大きな音を出すと、突然稲の中から大群が飛び立つ。こちらがビックリさせられる。

観察するに、必ず見張りがいる。それらは、ある間隔をもって交代している。その、見張りが危険信号を出すと思うのだが、人は、何もできないことを知っている。したがって、人を見ても車が通っても危険を察知していない。

大きな音は効果があるが、それも飛び立ち、図太いものは、ホバリング後直ぐに降下し稲にもぐりこむ。

それも、人工的な音と自然の音とを見分けているような気がする。音をたたけば逃げるが直ぐに戻ってくる。

風により、糸などが発する音などは効果があるように思える。天敵のトンビ、鷹が旋回するとしばらくはすずめは寄り付かない。

案山子の肩に止まり、防鳥糸の上で見張りしながらブランコ、もうやってられねぇ~の感じ。

今年は、忙しく家の事とはほったらかし、それでも稲は天候のおかげで、現状では過去最高の出来栄え(あくまで、現状では)。

 

すずめ対策は、蚊取り線香時限爆弾装置のみ。それも、朝が遅いので効果半減か。今のところは穂がたれていないし、他所に夢中になっているからいいようなものの・・・。この、蚊取り線香時限爆弾装置も、なかなかノウハウがいる。

 

8月23日 出穂+13日

かなりでんぷんが溜まってきた。病気もなし、後はイノシシ、鹿、すずめ対策のみ。

すずめは、付近に大群押し寄せてきている。先ず見張りをやっつけること。今年も見張り台を作ってやった。右の写真の赤い線がそれ。+マイナス1cm程度の間隔で貼ってある。その上に止まれば、数千ボルトの高圧電気が・・・すずめは気絶して下に落ちるはず、その前に危険信号を発して・・・

 

しかし、トンボや蜘蛛以外引っかかったためしがない、それでも・・・

8月30日 出穂+20日

止め葉(最後に出る葉)はしっかりと立っている。1本の茎には3枚の葉がしっかりと付いている。これらが太陽をいっぱい受け、ぐんぐんともみ袋にでんぷんやミネラルを溜め込んでいく。

9月5日 出穂+27日 天国と地獄

 

台風12号がやってきました。

左がミルキークイン。右がコシヒカリ。どちらも、対倒伏性は極弱品種。たいした風でもない、そんな強い雨でもない。その証拠に他所のキヌヒカリはシャンと立っている。

茎は折れてはいないが根が弱い。いつもの事ながら、中干はしていなくて、いつも湛水状態。

あ〜ぁ。「稲田の素」とかいう高価なエキスも流し込んだ、カルテックも散布し、ラクトバチルスとかいう微生物も・・・

 

これが百姓の現実。

穂が水につかっている。幸い水に浸かっても芽が出にくい品種だが、先ず水を抜かねば・・・電線では、すずめが笑ってやがる。

まだまだ、これから登熟していくとこなのに。とりあえず天候回復を待つばかり。

世の中そうはうまくばかりはいかないわ。

9月13日 出穂+34日 刈取り

 

10日は早い、しかし、倒伏状態が屈折しているものもあり、穂は下敷きになりこれ以上登熟は進まないと判断し、第1回刈り取る。当日は暑く、倒伏で片方向刈り取りのため、前進、後退の倍の時間がかかった。刈取り時期が早いのと、太陽が穂に充分当たらないため乾燥に丸1日かかる。ミルキークインとコシヒカリは乾燥機の中でブレンドになる。

 

9月16日 第2回目の刈取り、この日は公判雨が降り出す。何とか刈り終え、今年の収穫は終わり。

以下、データー

分析は後日