第4回

「タイ〜バンコク〜」(2002.2)

- ここからは、タイの紹介で、映画とは関係ありませんので、ご興味のある方はどうぞ。(ほとんど食べ歩きです)

タイ

- ジャッキーとの出会いは後のお楽しみということで、到着した次の日はバンコクの主要な観光地ツアーが組まれていました。バンコクを代表するお寺や王宮を案内してもらったのですが、仏教の国とはいえ、日本の寺院とは大きく違いどれも派手で、圧倒されるものばかりでした。その宗教感は良く分かりませんが、金がなくても高価な車や携帯電話を買ったり、金の飾り物を身につけて見栄を張りたがるという国民性はそういった宗教感と関係があるような気がします。午前中には観光も終わり、なにやらぼったくりの気配がぷんぷんのお買い物ツアーになりそうだったので、ガイドに掛け合って、抜け出して街へ遊びに出かけました。どんなに乗っても100バーツ(約300円)を超えることはまずないというタクシーに乗って、とりあえず雑貨やらブランド物やらを見に、チットロムへ。伊勢丹やそごう、ワールドトレードセンター等が並ぶ、バンコクの一つの中心地です。ブランドはあまり安くないのですが、雑貨はかなり安く、我奥さまもご機嫌。ちょうど旧正月と重なり、ニューイヤーセールがやっていていろいろお得になっていました。

- 夜は現地に住んでいた奥さんの友人お勧めの高級タイ料理店「バーンカニタ」目指してスクンビットへ。最初に乗ったタクシーは「旧正月だから150バーツ(約500円)で乗せてやる」とかほざいて、まける気配もないので道の真ん中で降りて、別のタクシーへ。流しのタクは大丈夫と聞いたけど、やっぱりいるんですね。バンコクでタクシーを利用する時は気を付けた方が良いです。メータをちゃんと使ってくれるかどうかきちんと見ましょう。それから小銭は用意しておく方がいいでしょう。実は一番最初に乗ったとき500バーツ札しか持っていなくて、釣りがないといわれて、150バーツ取られました。財布まで広げさせたので本当に持ってないようでしたが。ホテルの前でたむろしてるタクシーも乗らない方が良いでしょう。たぶん変なところに連れて行かれます。僕らのところによってきた奴は「お前らの行きたいところは正月で休みだから、俺が良いところに連れてってやる」が持ちネタでした。(もちろんその店はやってました)さて、「バーンカニタ」。ここの「カニカレー」と「トムヤンクン」は最高でした。特に「カニカレー」(カレー炒めという感じですが)はオススメです。タイの魚介類は美味しいですよ。タイのビール「シンハビール」もすっきりしてて美味しいです。高級といっても吐くほど食べて2人で1000バーツ(3000円強)行かないのですから安いもんです。電気製品や車、高級衣料は高いのですが、食料品や食べ物、生活雑貨は驚くほど安いです。

タイ

- 3日目。ジャッキーとの昼食会の後、夜は日本から伝わってきてこちらでアレンジされたという「タイスキ」のタイ一のチェーン店「コカ」のサイアム店(タイの原宿と言われているらしい)でまずは軽く。この後には、やはりタイに住んでいた奥さんの友人曰く、「ここの屋台で食べれば他に行く必要ない」とイチオシの期待の屋台通りトンローが待っているので。タイスキは初体験だったけど、チリの入ったピリ辛のたれを使った水炊きって感じ。タレが美味しかったので、名前とデパートで買えるか聞いたつもりだったんだけど、「チリソース」とそりゃそうだって答を言った後、変な顔して厨房に入っていくと、「このぐらいの瓶に入れて200バーツで売ったる」と言ってきたので、丁重に(?)お断りをして店を出ます。もちろんタイスキ自体も美味しかったけど、別で頼んだタイ風エビ春巻きが美味しかった。タイはエビがプリプリして本当に美味しかったです。

タイ屋台

- さていよいよ僕のお楽しみトンローへ。この期に及んで、「屋台料理は当たらないと思えば絶対当たらない」なんて絶対当たると言わんばかりのガイドブックの言葉と「絶対うまい」という言葉の板挟みになって、どうも踏ん切れない。奥さんの方も、「氷と果物で作ったジュース」は絶品という友人の言葉とガイドの「下るので絶対生水は飲まないでください」という言葉にやっぱり悩まされ、屋台通りを行ったり来たり。現地の人しかいないので、「ホントに当たるのかな」とか「大丈夫かなあ」とか失礼なことを大声でしゃべっていました。ふと席で焼き飯と例のジュースを美味そうに食べている夫婦を見つけて、奥さま「ほら、みんな飲んでるじゃん。おいしそー」と指差し呼称。と、指差された男性、「おいしいですよ」と見事な日本語でお返事。日本人じゃん!と一瞬たじろぐも、恥をかき捨て、「あたらないですか」と失礼千万な質問をすると、「絶対大丈夫」と心強いお言葉。そして流暢なタイ語で、いろいろ注文してくれました。「甘くするためにジュースに塩を入れるが、入れない方が絶対美味い」と、塩抜きジュースも注文してくれました。ありがとうおじさん。頼んだ料理はタイ米に鳥の照焼きを乗せたご飯(40バーツぐらい)に、バナナとすいかの氷ジュース(10バーツ、もちろん塩抜き)。ジュースは絶品でした。特にすいかジュースは友人イチオシなだけあって、マジウマ。もう一杯頼んじゃいました。ちなみに「ノーソルト」で塩抜きにしてくれます。

- すっかり満足して駅に向かう途中、何人か並んだマンゴーを売ってる屋台を発見。果物大好きな奥さん、とっても食べたそう。もう少しいけそうなので、並んで待つことにしました。ところが60バーツと何やら高い。前に並んだ現地のご婦人も同じ値段で買ってたのでぼったくりではないらしい。皆さん持ち帰っていましたが、「ここで食べたい」とお兄ちゃんに言うと快く承諾。が、別の屋台のものとおぼしきに席に座れと言うので、恐る恐る従うと案の定、所有者と思われる屋台のおやじが包丁(フライパンかも)を持って「◎▼×・・!」と何やらおっかない顔してやってきます。ビビって立ち上がろうとすると、マンゴー屋台のお兄ちゃんがおやじと掛け合っている様子。どうやら交渉成立のようで「座ってていい」と身振りで言ってくれるも、どうも落ち着かない。その上、お兄ちゃん、皿を取り出し、雑巾みたいなふきんで皿を拭きだした。もう当たるかもしれんと余計落ち着かない。どうにもならないので覚悟を決めて待っていると、更にびっくり。なんと皿にご飯を盛り出したのです。そして、マンゴーを慣れた手つきで切ると、そのご飯の上へ。さらにココナッツソースらしきものをオタマにすくうと、ご飯にドボドボかけだすのです。これにはびっくりしてすっかり雑巾のことも恐い親父のことも忘れて、唖然としてると、「お待ち」とばかりに机においてくれました。おそるおそる食べてみると更にびっくり。絶品!!マンゴーともち米のようなモチモチしたご飯とココナッツの甘さが調和して、おどろきの美味しさ。すっかり御満悦です。明日も来ようっと。

- 4日目。撮影セット見学の後は集合時間だけ聞いてまた勝手自由行動。前日も行ったサイアムに行って奥さまバッグを買い、お昼は適当に入った店でエビグリーンカレーとなまずのグリーンカレーを注文。レモングラスの風味が美味しく、汗が止まらないカレーでした。なまずも肉厚で美味しく、もちろんエビも美味しかったです。片言の日本語で気さくに話しかけてくれた店員さんとの会話も楽しかったです。そして夜はまたお気に入りのトンローへ。昨日おじさんが食べてた焼き飯が食べたかったのですが、どうしても通じずバリヤキソバ風の料理と肉がのったご飯物、そして例のフルーツジュースに舌鼓。すっかり顔を覚えられ、ジュースは塩抜きにしてくれました。全く言葉は通じませんでしたが、何とかなるもんですね。帰り際には笑顔で手を振る仲です。(ってどんな仲でしょう?)昨日マンゴーご飯を食べた屋台はなく、別の屋台が立ってました。日替わりなんでしょうか。そして途中タイダンスを眺めながら(そごう横の交差点ではタイダンスをやっています。お金を払って見ることもないかもしれません。)、集合場所の伊勢丹に戻り、チリソースやらお菓子やらちょこちょこっと買い物をした後、バスで空港へ。今回の旅行も楽しく無事終了です。

- 帰国後。写真の大半を占めたジャッキー・チェンはほとんどピンボケ。どうもズームで撮った写真は全部失敗していたようです。肝心なときにカメラがぶっ壊れるなんて・・ついてないです。

- 最後に片言タイ語のご紹介。さすが観光の国、屋台以外は英語で通じますが、少しは現地の言葉を使ってみたいですよね。
「ロット・ダイ・マイ」=「まけてください」・・使えます。使ってはいけないところ(?)でも使いまくりでした。
「タオ・ライ」=「いくらですか」・・タイ語で帰ってくるとさっぱり分かりませんが。
「ジョー・ティニ」=「ここで降ろしてください」・・タクシーで使えます。一度使いました。
「アロォーイ」=「おいしい」・・食事の時に。(2002.8.11)

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