"君以外いらない" 言えない自分に何が出来る? シャワーを浴びながら、とゆーのはなんかちょっとヤだったんだけど。 水音のせいで、余計な音が聞こえないってのはいいかもしれない。 「・・・・・・ん・・はぁ・・・・」 自分がされるっていうのは、何度しても慣れない。 それとも、相手が豪だから、慣れることがないんだろうか。 「・・・っ・・・・・・んぅ・・・」 初めて豪が求めた時、ひとつだけ約束をした。 僕に甘い言葉をかけないことと僕に心を求めないこと。 子供が大人の遊びを楽しむフリで。 傷つけあわない関係を。 だって、本当に欲しいものはもっとずっと深いところにあって、とても手が届きそうにないから。 「・・あ・・やぁ・・・・・・」 豪は、約束通り、恋人にするようなやさしい言葉はかけてこない。 ・・・言葉にはしないけど。 君の感情はわかりやすすぎて。 ダメだ。 心を求めるなと言ったのは自分なのに・・・・・・。 「・・・ごぉ・・・・っ」 φφφ φφφ φφφ 「兄貴・・・・・・」 身体のチカラが抜けて腕にもたれながら息をあげてる兄貴が、愛おしくて、愛おしくて。 ぎゅっと抱きしめて上気した頬にくちづけると、うっすらと目をあける。 好きだ。好きだ。好きだ。好きだ。 言葉にのせるのを禁じられた想い。 だけど。 絶対に、伝わってるはずなんだ。 兄貴は昔から、俺の考えてることなんて全部お見通しなんだから。 好きだ。好きだ。好きだ。好きだ。 こんな形でしか、俺は兄貴を手に入れられないの? こんなに好きなのに。 本気を求めるのは、罪なことなのか? 「ごー・・?」 兄貴を抱きしめたままで動きの止まった俺に兄貴が声をかけてくる。 心配げな声。 唐突に昼間見た光景が脳裏に浮かんだ。 それは本当に偶然。 学校帰りに見かけた烈兄貴とその彼女。 親しげに腕を組んで。 俺には滅多に見せない優しい笑顔で。 2人は"恋人同士"で・・・そんなの当たり前のことなのに。 あの女を見たのは初めてじゃないのに。 一瞬、心臓が凍るかと思った。 一緒にいた友達とはロクに挨拶もしないで別れて家に帰った。 むしゃくしゃする気持ちをなんとか抑えようとベッドでふて寝してたら 母ちゃんが出かけるからと声をかけに来たんだ。 ダルイ身体を起こしたら、散らかった部屋に借りてきたCDが転がってて。 最初はどんな関係でもよかった。 兄貴といられるなら。 それがどんな"言い訳"でも、それで兄貴が納得するなら。 でも、もう―――――「Sweet Silence」
− 3 −激しい雨に打たれてモラルの壁さえ崩れる 最後までヤッテしまおうかとも思ったんですけど。 今回のコンセプトはそこはかとなくダーク、そして爽やかにエロ。なので(笑)。 ってどこが? ・・・・・・さぁ・・・。
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