2002年北海道 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 |
4. 礼文島 | ||
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7月31日(水) 天気:曇り時々晴れ | ![]() |
いよいよ8時間コースの日がやって来た。 ここのYHは、宿泊者を色々楽しませてくれるのだが、その1つが時間の呼び方。 「桃岩時間」と呼んでいて、YHの人曰く「ここに来る途中にトンネルがあったでしょう。 そのトンネルはタイムトンネルで、そこを過ぎると日本標準時間より30分進んでしまうんです」(笑)。 ここでは全ての時間が桃岩時間で進むので、時計の針も30分進ませないと訳がわからなくなるんだ。 んで、桃岩時間5時10分(つまり標準で4時40分)起床。 普段でも朝食は取らないので、こんなクソ早く起きて直ぐご飯なんか食えない・・ 「これから歩くので食っとかないと」と思っていてもねえ〜。若い人達はさすがバクバク食ってたけどね。 宿特製、名付けて「圧縮弁当」(ご飯3杯分をギュウギュウ詰にしたから・・)を、 前日に頼んでおいたのでそれを受け取り、「ブルーサンダー号」(青のライトバンだから・・)で、 まずは香深フェリータミナルまで送ってもらい、そこから島のバスで昨日バイクで行った最北端のスコトン岬 まで1時間くらい揺られて到着する。 時間は朝7:30くらい「さあ出発だ!」 |
![]() 「丘を越え行こうよ〜♪と歌いたくなる! 辛くても景色に救われてガンバルぞ!」 |
![]() 「澄海岬で一休み。女性陣と一緒でデヘヘ状態っす」 |
簡単にこのハイキングコースを紹介。 礼文島は「花の浮島」と言われるほどで、本土で見られる高山植物が山に登らなくてっも 見れるので、それを目当ての観光客が多く、ほとんどの花は島の西側に咲いている。 ところが礼文島は島の東側には道路や街があるのだが、西側はほとんど未開拓になっている。 その西側に作られたのがハイキングコースで、観光客は皆このコースを歩いて花を楽しむのだ。 しかし未開拓だけに途中でギブアップが出来ない!リタイヤして戻る道がないからだ。 しかも結構アップダウンありで、ハイキングと言うより日帰り登山のような感じ。 で、このハイキングコースには「愛とロマンの8時間コース」って名前が付いている。 そのココロは「知らない同士の男女でも、一緒に8時間辛いコースを助け合い、 走破した後には愛が芽生えている」と言う事なのだ。 ホンマかい?果たして愛は生まれるのか? 実は前回きた時に、自信がなくてこのコースはちょっとしか歩いていなかったから、 俺にとっては今回リターンマッチと言ったところか。 |
![]() 「今度は海岸線。このあと最後の難関の登りが待っていた」 |
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参加人数は20人程いるので、2チームに組み分けされた。
「桃チーム」と「あほチーム」だって?。俺は「桃チーム」。 朝早いけど皆元気に、おしゃべりしながら進んで行く。 丘の上から急に海に落ち込むような地形が続いて絶景だ。 少しづつ速い人と遅い人でチームが離れ始めると 「チョット待って〜」と止まってもらう。俺はもちろん遅れる側(^^; 途中の澄海岬で休憩。ここは湾が澄んだブルーでとても綺麗。 コースの中で唯一売店や食事が出来るとあって、みんなお土産を買ったり、 アイスや焼イカなんかを食べてノンビリ。 (が、この時点で通常のコースタイムからだいぶ遅れている事に気づかなかった) 体調の悪い人は唯一リタイヤ出来る場所だが、桃チームは女性3人を含め全員元気! |
![]() 「桃岩が見えて歓喜のポーズ!みんなよく頑張った、感動した!?」 |
![]() 「手書きのカワイイ完歩証明書。いい思い出が出来た」 |
ここからはハイキングコースと言うより、山歩きに近くなってきた。
アップダウンあり、崖下りあり、海岸の岩場越えあり。。 「こ、これは・・」足の進みがいっそう遅くなる・・・ でも、チームワークが良いので脱落しそうになると待っていてくれる(感謝)。 そして時々目の前に現れる絶景が疲れを癒してくれるのだ。 ちょっと残念なのは、花がだいぶ枯れてしまっていて「一面の花畑」が見れなかった事か? 一時期急に寒くなってだいぶ枯れてしまったのだそうだ。 海岸線から山道の礼文林道へ登る道が一番きつかった。 この頃、予定時間からだいぶ遅れてしまっているのが判って、 「早くしないと日が落ちて真っ暗になって遭難しちゃうよ〜」と宿から連絡が。 それでも宿からの「林道まで車で迎えに行こうか?」の申し出を断り、みんなで最後まで歩き抜いた。 結局8時間コースを11時間で走破!最後はみんなで手を繋いでの感動のゴール!やったね! 宿からは完歩証明を貰ったし。愛は生まれなかったけど、この旅で一番の思い出になったよ。 |
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