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2003年東北


3.青森
checkblue.gif 9月10日(水) 天気:雨のち曇り checkblue.gif

一夜明けた今日は朝から大雨。
移動するのは止めにして、八甲田の温泉巡りをすることにした♪
八甲田は1500m級の山なのでこんな雨の日は夏と言えど寒い。
あっ、八甲田山って名前の山があるかと思ったらそうではなくて、
幾つかの山々が連なる連峰を指して「八甲田山」って言うのだそうだ。
だから正しくは「八甲田連峰」が正確な呼び名なんだそうな。
そしてここは温泉の宝庫でもあるんだよ

最初に行ったのはその中でも、1、2を争う有名どころ「酸ヶ湯」。
朝9時、しかも大雨だってのに駐車場にはかなりの車が止っていた。
運良く軒下にバイクを停められてラッキー!カッパを脱いでいざ!
脱衣所から扉を開けると、「おお〜これが噂の千人風呂かぁ」。
まあ千人はオーバーだけと百人は入れそうなでっかい湯船。
あの「ババンババンバン♪ハァービバノンノン」の世界がそこにあった!

「ふぅ〜冷えた体が溶けていくぅ〜〜。」
良く見るとつい立があってそちら側は女性用の湯船が。
といっても丸見えなのでほぼ混浴だ。濁り湯なので若い女性も入っているみたい。
この「千人風呂」には「熱の湯」と書かれていて、奥の別の湯船には「四分六分の湯」って書いてある。
んで「四分六分の湯」に入ってみると「ん、んん〜?」こっちの方が熱かった(^^;

この湯船も混浴。
でも湯船の真ん中あたりに看板が立っていて 「こちらから先は女性用。入らないで下さい」って・・・。
変なの?混浴ならそんな仕切ることもないじゃん。 まぁ、けしからんやつも多いって事なのか。


次に向ったのは「猿倉温泉」。
ここはさっきの「酸ヶ湯」と違って秘湯の雰囲気。
バイクを停めようとしたら、親切に受付のおばさんが出てきて、 「あっちのほうがバイク倒れないよ」と教えてくれた。下は舗装してないし結構倒す人がいるらしい。 特に今日は雨でぬかってるからね。
ありがと〜おばちゃん。

しかし新館の温泉が点検中で旧館しか入れないって聞いてちょっとガッカリ。
湯船は半露天って感じで、こじんまりしたのが2つ。
この温泉は元湯で、十和田湖畔の旅館の方まで引かれているほどいいお湯なんだそうだ。
一度上がって休憩所で横になってのんびり〜。
さらにもう1回入り直して満足。
ここは人が少なくてほんとノンビリできた。

お腹も空いて来たがので「次の温泉でご飯も食べよう」と向ったのが「八甲田温泉」。
ここはYHの宿主お勧めで「広いお風呂と無料休憩所があって、食事も出来るし1日のんびり出来て安い」との事。

向う途中、森林地帯を走っていた道が急に開けて田代平湿原に出る。
雨と霧で白くもやのかかった風景が印象的。

看板に従って走って行くと、山小屋のロッジ風の建物が「八甲田温泉 遊仙」。 停まっている車のナンバーも青森が多く、結構地元の人が来る温泉なのかなぁ〜と中へ。 内湯は広く円形の湯船が3つくらいに仕切られてて熱さが違う。 内湯はちょっと赤茶がかっているアルカリ性成分、 露天はまたちょっと違ってブルーがかった透明色の酸性成分なんだそう。
一度に、違う源泉、泉質も違ってるお風呂に入るってのは、なんか得した気分で嬉しいよね。
実はここには他にも「ラムネ風呂」というのがあるのだが女性専用の為入れなかった(><)。
酸性のシュワーって泡が出る温泉らしい。

さて、大広間で名物と書いてあった「海鮮ホタテラーメン」を注文。 おっきなホタテが4つにエビなんかも入ってるしダシも効いてて美味しかった。
お腹も落ち着いて、また横になりボーッとしてしまう。

酸ヶ湯
「外は雨。酸ヶ湯の千人風呂でビバノンノン!」

八甲田温泉
「ロッジ風建物の八甲田温泉。
有名所が多い中でも地元客が多い穴場?」

後藤伍長
「「天は我々を見放した・・」で有名な映画「八甲田山」
今はそんな悲劇があった事も嘘のように静かだ。」

バイクに戻る頃にはようやく雨が止んでくれた。
まだ曇ってはいるが、今日はもう降らなさそうだ。
八甲田山といえば、やはり新田次郎著「八甲田死の彷徨」や映画「八甲田山」だろう。
知らない人は少ないと思うけど、軍隊の訓練で冬の八甲田山踏破に挑んだ2つの隊が、 一方は無事踏破に成功し、もう一方は生存10数名凍死者200名近くの大惨事、という明治時代の実話だ。 俺は映画を先に見てその後小説を読んだのだが、小説のほうがドキュメントタッチで書かれていて良い。

その遭難現場が「八甲田温泉」から走って少しのところにあるので行ってみた。 駐車場から10分くらいゆるい上りを登りきったところに、記念碑の銅像が建っていた。 これは「後藤房之助伍長」の像で、10数人の生き残りの一人。
遭難発見時には雪の中に立ったままの仮死状態だったという、その立ち姿がモデルになっている。
彼は遭難時、隊長から救助を求めに向うよう命令され隊を離れた途中で、力尽きてしまったところを 捜索隊に発見され、仮死状態から蘇生し遭難の様子を伝えたその手柄を認められて銅像になったのだ。

遭難場所の近くに今は道路が通っていて「こんなところで・・?」と思ってしまうのだが、 当時のしかも真冬は相当に厳しいものだったんだろう。 今ではこの銅像も冬のスキー時にはいい目印になっているらしいとの事。

ただこの場所、やはりと言うか青森の有名心霊スポットになっていて、 深夜車で来たカップルの男の方が駐車場のトイレで用を足して戻ってくると、 彼女の様子がおかしい。よく聞いてみると、雪まみれの兵隊に囲まれたと・・・ その後気が狂ってしまった、って話があるんだって。怖ぇ〜。

そろそろ時間が気になりだした。
それは「ねぶた」。青森の有名なお祭り。
でも今は9月。お祭りなんてとっくに終っている。
「本物のねぶたが見れないだろうか?」と調べたところ、 青森市内に「ねぶたの里」なる場所がある事が判明。 そこでは連日ねぶたショーが開催され、本物のねぶたが動くという。 1日数回のショーで最終の回が15時からだったのだ。

余裕あるかな?と向ったのだが、市内の渋滞に巻き込まれなかなか進まない。 これを見逃したら暫らく見ることも出来ないな〜と結構あせって到着したのが 15時ジャスト。「あ〜もう始まっちゃってるよぉ〜」と入口で入場券を買って 急いでショーの会場へ。

ところが「???」・・・確かにねぶたは置いてあるのだが、何かショーを やっているとう雰囲気は無く静かだ。 そこでお土産売り場のおねえちゃんに「ねぶたショーってやってないんですか?」 と聞いたところ、「あっ、やりますよぉ〜。ちょっとお待ち下さい」と何やら人を呼びに走って行った。
ちょっとイヤな予感のする俺。

するとねぶたのハッピを着たお姉さんとお兄さん数人がやってきてマイクを持ち、 「では、ただ今からねぶたショーを行います。みなさんどうぞお集まり下さい」と言い出した。

実は今日は平日で結構客も閑散としていて、だれもショーを見る人がいなかったらしく、 きっと「お客さんいないから、この回はやめちゃおっか?」などと話し合いが行われていたと 思われ、そこに俺が「ショーないの?」と来たもんだから、あわてて始めたって感じなのだ。

事実、始まってねぶたのお囃子や太鼓の実演をするのだが、観客は俺一人がポツンと ベンチに座っているって感じで、まるでマイケルジャクソンが一人でディズニーランドを貸しきったかのよう(?)。

俺の為にみんな太鼓たたいたり踊ったりしてくれるのが非常に気まずかった。 少しして、賑やかな音に引き付けられた他のお客さんがばらばらと集まり始め、 10人くらいになったろうか?俺も司会の人も気まずい雰囲気から開放された(笑)

そこから全員参加して踊りの講習後、ラッセーラ、ラッセーラの掛け声でハネトになって踊り、 ねぶたの山車も電飾を点けて登場!ようやく「ねぶた祭り」っぽくなってくれた。 ねぶたの山車もちょっと曳かせてもらったが重い!これでもショー用に軽くしてるんだそうだ。 最後に参加賞を貰ってショーは無事終了。いやぁ、やっぱり今度は本物がいいなぁ。。

ここには本物の山車が何個が保存されているんだけど、たいてい毎年壊して1から作るんだそうな。 神社のお神輿とかと違うんだねぇー。

ねぶた1
「うぉ〜迫力あるね」

ねぶた2
「これが動き回る姿、やっぱり見たいなぁ・・」

ねぶた3
「「昔の歴史物からのモデルが多いらしい。
これは確か「曹操と関羽」三国志から。」

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