2003年東北 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 |
4.青森〜津軽〜秋田 | ||
![]() |
9月11日(木) 天気:曇り | ![]() |
いよいよ旅も後半。青森でゆっくりしたし、これから南下して行こう! 昨日のYHの夜、ちょっと嫌な事があった。 結構年配で会社の社長って人が泊まってて、そもそもそんな身分の人がYHに泊まるなよ、 と思ったのだが、人と話したりするのが好きなのかな?って見ていたら、 いきなり泊まってる人全員(10人程いたと思う)にビールとアイスを奢ると言い出した。 別にそんな仲良くもなってなかったので、結構みんな遠慮していたら、 「お金なら心配するな。今までもずいぶん奢ってきたから大丈夫。 俺の出来る事はこんな事位しか無いんだから、若いのに遠慮してちゃだめだぞ。 これぐらいの金でコミニュケーションが取れるなら俺にとっては安いもんだ」と。 「こらオヤジ!奢ってやればみんな感謝すると思ってんのか?おまえの満足感を満たすために 金で俺たちを釣ろうってか?旅の出会いってそういうものじゃないだろう!」 と言いたかったがこっちも大人なので「あっ、俺もうお金払って飲んじゃってるし結構です」と断った。 話を聞いていると婿養子に入ったらしく、社長とは名ばかりで奥さんが仕切っているから、 1年の半分以上はぶらぶら旅行しているダメオヤジっぽい。益々気分悪くなってソッコー飲んで寝た。 |
![]() 「青森の先端「龍飛岬」。ここからは下って走るだけだ」 |
さて、南下すると言っても行っても、ライダーとして行っておかなければならない(?)場所があった。 それは「龍飛岬」。以前青森の下北半島は走ったが、もう片方の津軽半島はパスしていたし、 もう1つはそこにある「階段国道」なるものを見たかった。 曇りの青森市内を出発して国道280号を北上、右手に陸奥湾を見ながら走る。 頭の中は「津軽海峡冬景色」の演歌が・・「ごらんあれが龍飛岬 北のはずれと〜♪」。 1時間半ほどで龍飛に到着。「階段国道はどこだ・・?」国道を339号を走ってきたら、 確かに道が漁港のドン詰りで終っていたので、ここら辺に違いないのだが・・? ドン詰りにあった太宰治の「津軽」の文学碑と棟方志向の「龍飛」の碑の前でとりあえず記念写真を 撮ったあと、ゆっくり来た道を戻ってみた。 |
すると、民家と民家の間にちょっとした道があって「これかな・・?」と
歩いて行くと・・あった!路地裏ってくらいの1m幅の道に「国道399」の標識発見! 「はは〜これが国道?」ど〜みても民家の路地を無理やり国道と言ってます、みたいな・・。 進んで行くと階段が現れて、登った先が龍飛の灯台らしい。 階段国道は日本でも唯一ここだけ。 なんでこんな事になったかと言うと、お役所の役人が 道路地図を見ただけで国道に指定してしまい、後で車の通れない道だと気付いた時には 後の祭り、という笑い話しのような本当の話。でもそれが観光名所になって人を呼んでいるんだから 訂正させようとする人もいないんだろう。 強風で有名な龍飛岬だけど、今日はそれほどでもないらしい。 岬で会ったライダーは「昨日キャンプしようとしたが、強風でテントが張れなかったので民宿に避難した」 って言ってたから、普段はもっと風があるんだろうな。風力発電用の風車も沢山あったし。 天気が悪い為残念ながら北海道は見えなかった。 そして辺りをウロウロしていたら・・あの「津軽海峡冬景色」がどこからか聞こえて来た。 「?」音のする方に行ってみると、歌謡碑がありそこに赤いボタンが・・ ポチッと押すと、「ジャジャジャジャーン!」とイントロが流れ始めフルコーラスの歌が流れる仕組みに なっているのだった。龍飛の灯台と津軽海峡が望めるその場所で流れる歌は雰囲気バッチリです。 (さらに雪が降っていれば完璧) |
![]() 「階段国道の入り口。バイクだからここまで入れるが車はムリ」 |
![]() 「灯台へ続く階段。これが国道ってムチャ言うよ。 標識まで出てるし・・」 |
|
![]() 「歌謡碑の前で。音は写らないけど実は大音響で鳴り響いてます。 左には竜飛の灯台。おばちゃんに撮ってもらったらピンボケしてた。」 |
龍飛岬からは日本海沿いに南下する。 津軽半島の付け根、鯵ヶ沢までの道は快適に飛ばせたが、 国道101号に合流してからはそれなりに車が多くなった。 ここからは抜け道もなく、暫らくはこの国道を走るしかないので、 少しずつ車を追い越しながら進むしかない。 大型トラックも結構飛ばしているので、気を抜くと後ろに迫って来ていたりして怖い。 国道と並行して走っているのがJR五能線。 鉄道マニアには人気の電車で、日本海を眺めながらノンビリ汽車の旅が出来る。 その五能線と競争しつつ、日本海の漁村を幾つか通り過ぎて、 ようやく次の目的地「黄金崎不老ふ死温泉」に到着。 |
この温泉こそ、今回の旅で一番入りたかった温泉であり、
ここに入る為に不便な国道の一本道を耐えて走って来た、と言っても過言ではない(笑)。 手を伸ばせば日本海というロケーションの良さ、特徴的な黄金色(正確には黄土色)のお湯、 温泉ランキングでは必ず上位に入る超有名どころで、「東北へ行くならどーしても入りたいっ!」 と思っていた。JRのキャンペーンポスターにもなってたね。 受付でお金を払い露天へ。 一旦外に出て、海岸まで歩いて行くと囲みが出来ていて 男女別に別れた入口を入っていくと脱衣コーナーがあった。 全く屋根が無いので「雨降ってなくて良かった〜」と思いながら服を脱ぐ。 湯船は瓢箪型で15人位は入れそうな広さだったが、 今日は平日で4人しか入っていなかった。 「お〜気持いい!!」。露天の開放感と目の前に広がる日本海! こう海に近いとやってみたくなるのが海水浴(笑) 温泉で温まったら、そのまま海へ入ってみると・・・「さらに気持いい〜」 サウナの後の水風呂みたいだぁ〜♪ 「ハッ!」・・・振り向くと本館の建物から丸見えになってた・・(^^; しかしこの温泉、上がってからも全然冷えず、汗が止まらなくて困った。 成分のせいでタオルをちょっと湯に入れるとまっ黄色! 肌はツルツルになるし、ホント来た甲斐があったよ、大満足。 温泉でのんびりし過ぎて、この後秋田まで激走。 日が暮れてしまい、白神山地や男鹿半島にはゆっくり寄れなかったから、 次回来た時の宿題ってことで。 |
![]() 「今回の温泉旅ではやはり一番の不老ふ死温泉。 お湯と言いロケーションと言い最高! 熱くなったら海に飛び込んじゃえ!」 |
![]() 「満足!暑くてバイクのジャケットが着れず一休み。 後ろに見えているのが上の写真の温泉だよ。」 |
BACK | NEXT |