長電の屋代線「Y列車で行こう!」〜屋代線・Y列車で行くノスタルジックなご案内

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屋代線 活性化への提案

 長野電鉄をはじめ、屋代線を盛り上げるために、色々と提案を長野電鉄や、活性化協議会へ提案させていただいた内容です。ここで取り上げましたのは、皆様のご賛同など一石を投じられたらと思い取り上げました。

★しなの鉄道との相互乗り入れ

長野電鉄さんでも過去に「志賀」を乗り入れていましたが、しなの鉄道との相互乗り入れをし、軽井沢-湯田中間の運行を提案いたします。

メリットも数多く考えられ、
 ・新たな旅客路線の拡大・充実による利便性の向上、
 ・従来の「軽井沢・小布施フリーパスきっぷ」の乗り換え無しや、急行電車設定によるサービス向上、
 ・軽井沢駅にて首都圏からの旅客取り込みによる、新たな北信地区の鉄道旅行の提案、

など等、

 長電テクノサービスが、しなの鉄道と長野電鉄の両社をメンテしているという様な、民鉄同士のタイアップを有効に生かして、実現していただきたいと思います。

 屋代駅構内の、しなの鉄道と長野電鉄のレールの間に長電テクノサービスの保有するレールがあり、営業線が無く実現できない様ですが、長電テクノサービスを第三種鉄道事業者として、所有する線路を営業線に申請したり、テクノサービスの領域に入れないなら、屋代駅北側に、新たにポイントを設置してみる等、策はあると思います。

 現在、各鉄道会社の相互乗り入れによる、サービス・利便性の向上が首都圏を中心に取り組まれています。全国的にも、ロマンスカー導入などで注目を浴びている長野電鉄さんですので、民鉄・第三セクター活性化の意味でも提案いたします。「湯田中発、軽井沢行き」や、「軽井沢発、湯田中行き」として、169系や、3500系、200系が走ると、とても話題性があると思います。

★貨物線がもたらした北信地区の繁栄をイベントで紹介

 須坂市は、大正時代末から昭和初期にかけて製糸業が全国的あるいは世界的に有名になった時代がありました。その頃、街作りや鉄道などの基盤が整い、須坂市が一番輝いていた時かもしれません。
 鉄道は、製糸やリンゴを貨物列車で屋代線・国鉄碓氷峠経て輸出されたと思います。この信州須坂と首都圏を結ぶラインの列車の発展と歴史が、須坂市の発展を支えてきたと思います。屋代駅での国鉄乗り入れや、国鉄碓氷峠越えした背景と共に何かの形で残したり、イベントは開けないものでしょうか。
 碓氷峠は文化的財産になり、屋代〜軽井沢はしなの鉄道に変わり、長電から貨物列車がなくなった現在、須坂市の製糸業を中心とした発展の証に、ぜひ何らかの形に残していただきたいと思います。

★トロッコ列車の運行

 最近、ローカル線などで、沿線の自然を満喫できるイベントとして、トロッコ列車が各地で運行されている情報を耳にします。河東線沿線も、トロッコ列車が走ればきっと自然に囲まれた非常にローカルな路線として、とても気持ちがよく、楽しい区間だと思います。
 トロッコ列車は、長電の車両状況から、ED5001は営業運転ができなく、JRの機関車や電車は、設備上の関係で乗り入れられないのであれば、電車形態のトロッコ列車でなく、客車形態の車両をイベント期間だけ、JRさんから借りる形で、3500系などに牽引させて、車窓風景の楽しめる、本来の河東線に近い湯田中ー屋代をイベント運行してみてはどうでしょうか。
 屋代線の営業運転が見なおされている昨今、屋代線の魅力を地元沿線住民も楽しむ事ができ、県外観光客も楽しめる企画だと思います。欲をいえば、軽井沢からの乗り入れがあると満喫できるのですが、設備面の他、トロッコ列車にしては距離も長すぎる感もあります。やはり、屋代ー湯田中間の1時間ほどの区間が一番楽しめるのではないでしょうか。本当であれば機関車ED5001も車籍を復帰させ、トロッコ列車を牽引すると、より雰囲気も長電らしくなると思います。


★松代を中心に「真田列車」の運行を

 屋代線沿線を改めて乗車してみると、トロッコ列車運行の実績のある飯山線は、川辺や林間を走行するのに対し、屋代線は同じ緑の中とは言え、畑の中やそこそこの住宅街の中を走り、自然の中を走るというイメージのトロッコ列車で車窓から景色を眺めながら、というにはちょっと楽しめない景観だと感じました。

 では、どうすれば、そこそこの住宅街の住民に乗車利用してもらえるか。屋代から、または須坂経由で観光に利用してもらうか。若穂地区から長野市街地へ向うには、わざわざ須坂駅を経由していてはバスに比べ運賃と時間がかかる。射程距離は松代−朝陽間がボーダーライン。これ以降では他の交通機関の方が効率が良いと思われます。須坂駅がターミナル駅になっている割には、須坂にそれだけの魅力・集客力がない。長電の観光開発はどうしても奥志賀高原と小布施に力が入ってりますので、長野からの列車に集中します。屋代線には「松代」があるのですから、もっと松代にに脚光を浴びさせ、電車で松代へ行かせる提案・企画を打ち出せば良いのではないでしょうか。今となってはもう遅いくらいですが、「天地人」効果を利用する手はなかったと思います。土日などに、2000系を利用して臨時の長野−松代直通「急行」列車を走らせても良いのではないでしょうか。停車駅を、長野・権堂・本郷・信濃吉田・須坂・松代で速達性でバスに対向する。川中島バスの長野駅−松代間は所要時間30分、運賃600円です。それに比べ電車は、所要時間が普通列車で55〜60分。先ほどの直通急行運行の停車駅設定でいけば30分を実現可能だと思います。しかし運賃が1000円というのがネックです。バスの600円には無理がありますが、須坂乗り継ぎ割引か、せめて2000系利用で「急行」または「快速」扱いにして、特急運賃100円を頂かないようにすれば、観光列車として現実味はあると思います。毎日ではなく、土日運行、松代の行事に合わせた臨時運行から取り組んでいけばよいのではないでしょうか。

 「天地人」効果でいけば、しなの鉄道とのタイアップで、上田−松代「真田列車」なるものもアリだと思います。やはり、屋代駅での直通乗り入れが望まれます。

 屋代線の活性化は、先にも書きましたように、若穂地区から長野市街地へ向うには、わざわざ須坂駅を経由していてはバスに比べ運賃と時間がかかる。若穂地域住民に利用してもらうには、須坂以北へ向かう以外は利便性が悪いです。もっと思い切って「松代」を中心として、屋代線を観光路線に成長させ、地域住民以外の観光利用者を呼び込む事に視点をおいて行った方が良いと思います。観光利用の多い「わたらせ渓谷鉄道」や「長良川鉄道」のように、観光に視点をおいた取り組みが残された道だと思います。そのために、「長野−松代直通快速列車」・「上田−松代【真田列車】」・「トロッコ列車」などの運行を提案させていただきます。

長野電鉄は、とかく小田急ロマンスカーや、東急8500系、営団3000系など、地方鉄路での他社車両導入による混在運転が脚光を浴びるなど、鉄道ファンの私たちにとって譲渡車両にドキドキしてはいますが、「車両」に重点が置かれているように思います。もっと沿線の魅力アップに注目がいくような、「あの電車に乗ってみたい」だけではなく「電車に乗って○○へ行きたい」というような、鉄道関連開発の原点を、屋代線にも向けてなかったのではないでしょうか。屋代線廃止が問題になった今、それまで屋代線沿線開発・活性化に真剣に取り組んでいたというようには感じられないのが正直な感想です。もっと廃止問題になる前に、ワンマン運転を実施しているころから取り組むべきではなかったでしょうか。「小布施」は良い成功例だと思いますが、「松代」も小布施に負けない十分な魅力があると思います。

 もしも屋代線を廃止した場合、長野−湯田中の長野線のみとなり、これは長電として魅力が薄れてしまいます。昔から精力的に開発に力を注いできた「奥志賀高原」も、他社に譲渡していますし、長電にとっての「観光」や「通勤・通学の足」の魅力とは何なのでしょう。また、JRと唯一接続できる屋代駅での乗り入れができなくなれば、新しい車両の導入が難しくなることは必至です。私は、屋代線廃止が行われた場合、長野線の魅力も元気もなくなっていくような気がします。運行も、しなの鉄道のように、長野−小諸、小諸−軽井沢を区切ってダイヤを組んでいるように、須坂−松代、松代−屋代を区切って運行頻度を調整するのも方法だと思います。


長野電鉄活性化協議会
長野電鉄屋代線総合連携計画(素案)に関する市民意見等の募集(パブリックコメント)結果について
長野電鉄屋代線総合連携計画の作成について


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