保育園・託児サービス業の集客方法
保育・託児サービス事業の集客方法を考えていきましょう。
顧客が、地域の「利用者」の場合
まずは、子どもを預ける保護者が「お客さん」となる保育・託児サービス形態の話です。
一般的な保育園の場合のイメージです。
利用者に当園を知ってもらう方法として次のようなものが考えられます。
チラシ配り | 駅周辺など人通りの多い場所で、小さい子ども連れや、子育て世代の人に手渡しする |
ポスティング | 戸別の郵便受けに直接広告チラシを投函する |
折り込みチラシや地域のフリーペーパーへの掲載 | 身近なメディアを使ういわゆる宣伝 |
ダイレクトメール・DM | 子育て世代のお宅に、郵便やメール便などを使って広告チラシを配達する |
ホームページ・ブログなど | ただ開設するだけでなく、地域紹介のサイトに掲載してもらうなどの方法もある |
利用者(子どもの保護者)の世代を考えれば、ホームページを作成することは必須と言えるでしょう。
ただ作るだけでなく、より見てもらえる工夫をすることが必要です。
どうやって当園のホームページを見てもらうか ←h3 配った広告チラシなどにURLを記載しておいてホームページを見てもらうように誘導する。
保育園・託児室がある「地域名」と、「保育園」や「託児所」など保育関連のキーワードで検索されるようにする。
例えば、「世田谷区 保育園」や「渋谷区 託児所」など
どんなホームページにするか
最低限、次のようなことを記載することをお勧めします。
1.自園の内側の設備や様子 写真画像と、その説明文で |
2.園長・所長の外見と人柄 写真画像と、ある程度の文字数による記述で |
3.利用開始 → 年間予定 →卒園・退園までの必要な手続きや料金 いつ、どんな手続きを、何のために、かかる料金などを表形式で |
4.日ごろの保育の様子・楽しいイメージ スタッフの笑顔の写真、 自園の保育のイメージ写真(利用者の顔が判別できないように注意)や絵など、 写真や絵にはコメントを付ける |
ブログ併用も効果的です。
ホームページとブログをリンクさせましょう
事業用のホームページ作成でやっておくべきこと
ホームページをみてくれた。そして当園に興味を持ってくれた。
でもそれだけではまだ当園の「お客さん」にはなっていません。
せっかくその一歩手前まで来てくれた人がスムーズに行動できるようにしておかなければなりません。
そうです。
事業用のホームページに必要なこととは、それは、問い合わせがスムーズにできるようにすることです。
1.電話による問い合わせのために
電話番号・住所は、すべてのページに記載する。
電話を受けることができる時間帯や営業日も記載しておく。
問い合わせの電話は、園長・所長のみがダイレクトに受けるか、スタッフも答えるのかルールを決めておきましょう。
この電話対応のしかたによっては「やっぱり利用をやめた」ということも十分にありえます。
難く考えすぎることはありませんが、重要な業務の1つであることは否めません。
園長・所長が直接応対するのであれば、園長・所長あて専用の携帯電話を記載したり、固定電話から転送による携帯電話受けにしたりしておく方法もあります。
そうすることで、保育時間中の保育スタッフが保育に専念できるというメリットも生じます。
園長・所長以外のスタッフも応対する方法をとるのであれば、だれが対応しても、各人の回答が統一されるように、回答マニュアルを作成しておくとよいでしょう。
それを、電話しながら見える場所に貼ったり、各人が携帯しておいたりするのです。
2.メールによる問い合わせのために
ホームページに当園あてのメールアドレスを記載しておき、それを見ている人のパソコンにあるメールソフトから送っていただく方法もあります。
ですが、この方法だと、こちらが知りたい相手の情報が知ることができないこともでてきます。
把握しておきたい情報を、確実に入力・記載していただくためにメールフォームをホームページ内に設置する方法もあります。
メールは電話と違い24時間いつでも受け付けられるというメリットがあります。
送られてきたメールに対して、メール返信や、折り返しの電話をすることでコンタクトを取るということができます。
保育・託児サービス特有のホームページ記載項目
子どもを預ける前に、実際に利用を開始する前に、園を見学したいという保護者に対し、「見学できますか」と聞かれてから答えるのでは、気が利いていませんね。不親切です。
- 見学の可否、
- 見学申し込みの方法、
- 申し込み受付時間、
- 見学可能時間
をホームページに記載しておき、お知らせしましょう。
顧客が、企業の場合(保育事業・託児事業の委託を受ける場合)
事業所内託児所を備えている会社や病院、また、子ども連れのお客さん向けに一時的に預かりを実施する企業などが「お客さん」となる保育・託児サービス形態です。
受託運営で行う保育室・託児室です。
顧客企業に自社・事業を知ってもらう方法として次のようなものが考えられます。
ダイレクトメール・DM | 地域、業種、担当部署などで絞り込みをした上で広告チラシを配達する |
FAX・DM | ダイレクトメールが「配達」であるのに対し、これはFAXで送信する方法 |
eメールによる案内通知 | ダイレクトメールが「配達」であるのに対し、これはeメールで送信する方法 |
メールマガジン | 一定期間配信することで、一度では伝えられない量の情報を送ることができる。 相手に読者登録作業をしてもらう手間がある。 各種DMやホームページと連携させることがコツ。 |
ホームページ・ブログなど | ホームページは、一度にすべての情報を見てもらうのに適している。 ブログは、(一方的になりやすいが)継続的なコミュニケーションをとるのに向いている。 |
反応があった(自社や自社のサービスに興味をもった)企業に対し、アポイントをとって訪問打ち合わせすることもあるでしょう。
そんなときはプレゼンテーション資料や企画書の形式で、自社の保育・託児サービスを説明できるようにすることが大切です。