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奈良を巡る

吉野の桜

吉野の桜が、これほどまでに有名になったのも、数多くの桜の木が植えられていると言う事だが、それには、金峰寺蔵王権現の信仰にあると思われる。それは、役行者が、桜の木で蔵王権現を創ったといういわれから、吉野では桜の木が神木として扱われたきたことにより、桜の木を伐採するなどタブー視されていた。又、神木であるが故に、多くの桜の寄進がなされ、山全体が桜の木で覆われるようになった。しかし、明治新政府の神仏分離政策により廃仏毀釈などにより、それまでタブー視されていた桜の木が伐採されるようになったという。これにより、吉野も無残な姿になってしまうところを、今で言うNPO的運動で、最悪の事態がまぬがれ、再び元の景観に戻す運動が今でも続いている。しかし、近年、山に入るといった仕事をすることもなくなり、桜守といいた作業に従事出来る人も制限され、吉野の桜を守っていくのも大変との話を聞いた。
そんな、吉野の桜景観は、下千本、中千本、上千本、そして奥千本のゾーンに別れ、この写真の時は、奥千本は未だ蕾、下千本は早散り始めていて、見ごろは、中千本と上千本地域であった。

上千本の桜

中千本の桜

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誰かまた花をたづねて吉野山こけふみわくる岩つたふらん (西行)