1999年9月下旬の日常

1999年9月中旬に戻る
1999年10月上旬に進む
最近の日常を覗く


1999年9月21日(火)

よっしゃ――――――――っっ
 心の雄叫び。

 午前中、昨日は閉まっていて寄れなかった古本屋を探索してみるが……駄目。漫画の方が遙かに多い。浜尾四郎なんて無理です。漫画でそれなりに惹かれるものはあるんだが目的が違うしそれ以前に財布が寒いし(給料日前だし)。結局何も買わずに帰還。近いうちに神田辺りを探す。その方がハードルは高いような気はするが。

 芦辺拓『不思議の国のアリバイ』(青樹社)読了。鮎川哲也ファンとして納得の出来。取り分けプロローグの記述は、読了してから読み返すとニヤッとさせられるものがある。前半のあまりに思わせぶりな文章にやや辟易させられる場面もあったが、ちゃんと登場人物の造形が伏線として機能しているし、何よりここ暫く縁のなかった(最近の作品で、という意味でね)真っ当なアリバイものであるから深川は満足。なお、御本人に確認したところ、P54のからくりが某作品と被っているのは偶然だそうです。新島ともか好き(やめれって)。

 布教計画発動のため、取り急ぎ『かげろう忍法帖』の書評を仕上げようと思ったのだが……例によって時間食う食う。結局三時間ぐらいかかったぞまた。
 ともあれ、本日からマジで始めます山田風太郎忍法帖布教計画。日記のメニュー部分に忍法帖書評のみにジャンプできる項目を暫く配置します。三・四日に一度ぐらいのペースで忍法帖の粗筋と何処が素晴らしいのかを諄々と記していきます。面白そうだとちょっとでも思ったら講談社文庫版の忍法帖シリーズ買ってみて下さい。新刊だけでもいいです。お願いします。
 売れてくれないと続きが出ないかも知れないんです。


1999年9月22日(水)

 雨の中でも傘さして本屋に出掛ける私を誰か誉めて。漫画の復刻もの3・4巻と野崎六助『煉獄回廊』(新潮ミステリー倶楽部)を購入。野崎六助は昔二冊ほど読んで"はずれ"の感が強かったから買うまいと思っていたんだが……厚いと買ってしまうという奇妙な習性がある。

 山田風太郎『野ざらし忍法帖』(講談社文庫)読了。ここに来て一日一冊のペースが固まった、かに見えるが比較的短いものばかりだしねー。本書も講談社忍法帖選集の既刊『かげろう忍法帖』の続編的な位置づけで、しかも『かげろう〜』よりも薄めだから読むのも早かった。個人的には『忍者枯葉塔九郎』がベスト。怖い。結局何が起きたんだかよく解らないのが。……詳しくは明日、もうちょっと真面目に書きます。布教続行。この際埋没したノベルス版第二期忍法帖選集も引っ張り出して読もうかなと思う。一部重複しているんだが構うまい。

 芦辺拓『不思議の国のアリバイ』(青樹社)の書評をアップしました。毎回アンカーに(深川にとって)分かり易い名前を付けているのだが、今回のは笑った。そこまで考えていたのか芦辺さん。二文字しか違わないでやんの。
 ついでに風太郎忍法帖布教計画のページをちょっと改良。構成上日記メニューからジャンプすると各編の解説に移動するのが面倒臭そうだったので、ページトップに各編へのリンクを置きました。と言ってもまだ『かげろう忍法帖』だけだが。

 これからよーやく懸念のお絵かきにかかるつもりです……と書いていたら、早めに片付けた方が良さそうな仕事が出来てしまった。……まあいいや、明日の日中にまとめて処理する。祝日のくせに、私は夕方からバイトに勤しむのであった。


1999年9月23日(木)

 祝日だが彼岸に入ってしまったので我が家の周辺は却って煩くなる。墓地だから。だからと言うわけではないが家から一歩も出ずに、音匣の扉用にジャコ・パストリアスの似顔を描いておりました。出来に些か不安があったのだが、某所で塚越さんと津原さんに誉めていただけたので、このまま本格的な処理にかかります。だから暫定公開。ちょっと色を塗ったりPhotoShopで手を加えたりしてから正式公開とします。楽しみに……しなくてもいいですが。他にも妄想の部屋とかあっちこっちの扉用にCGを作るつもりです。いつまでかかるやら。

 一眠りして、夕方からバイト。昨日の夕方入荷した新刊が山のようにストックしてある、私用に。唯々諾々と全部購入して更にバイト中に見付けたものを追加。総計で6000円以上。連日連日……
 癪だから自虐ネタ二本。本日購入したものその一。『ひだまり ごとPアートワークス』(メディアワークス)ごとPさんのCG画集。はっきりと嗜好を露呈しました。これで今後何を書いても大丈夫! ……なわけない。
 もう一点。敢えて誌名は伏せますが、田中哲弥さんのエッセイだけを目当てで買いました。しかも前に日記で触れた内容……いやそれは一向に構わないんだけど。未だにHPの横書きに馴染みきってないから、この方が有り難かったり。でもそれが為に1000円近くも……

 バイト帰り、自宅近くで猫を見かけた。黒い大柄な猫が、自分の前から走り去る小さい影をじっと眺めている。何となく子供を愛でているような気が一瞬したのだが、違った。
 逃げているのは鼠だった。ある程度離れたところで黒猫は徐に腰を上げ、鷹揚に追い始める。恐らく一度は捕らえたのを敢えて放して、いたぶって愉しんでいるのだ。
 そう言えば以前にも、両親と近所まで食事に出掛ける途中、猫が今しも鼠を捕らえんとしている現場に行き会ったことがある。彼、或いは彼女は泡食って逃れようとしている鼠を冷酷に牙で捕らえ、誇らしげに私達に示した。呆然としていると何やら物足りなそうな顔をする。母が「ああ、よくやったね」と言葉をかけたら、漸く満足したように、颯爽と立ち去った。
 ハンターとしての彼等の本性を垣間見せる一幕である。残酷な光景とも言えるが――ともあれ今夜、デジカメを持ち歩かない自分をちょっと責めた。


1999年9月24日(金)

 ……眠いので適当に。近藤史恵『凍える島』ヒラリー・ウォー『この町の誰かが』(ともに創元推理文庫)購入。台風が近いので、仕事が引けた頃合いを見てさっさと帰宅した。ジャコのCD掻き集めるつもりだったんだが流石に危険そうだったので断念。だれーっとしたあと、短篇をちょっと手直しして某所に送る。そのあと昨日描いたジャコの絵をPhotoShopで加工しようとするが、当初使おうと考えていたフィルターがどれだか解らす、混乱に陥って挫折。あと本当は今日中に山田風太郎『野ざらし忍法帖』の書評もアップしたかったんだが、何故だか異様に眠いので明日に繰り越し。明日は秋葉原でCDを買ってきてお絵かきして書評書いて……とやりたいことはいろいろあるのだが果たしてどれだけ出来るだろうか。某MLに送る感想もあんまり先延ばしに出来ないしー。掲示板へのレスもさぼっているが御容赦。明日には正常化します。ああ来週辺り信州に行きたい(本気)。


1999年9月25日(土)

 台風一過(つうても関東は掠めただけだったが)の東京は秋晴れというか夏晴れというか。ともあれ陽気がいいのを幸いに念願の買い物行。懸念のジャコCDはJaco Pastrius『Jaco Pastrius(邦題:ジャコ・パストリアスの肖像)』(Epic/Sony Records)『Invitation』(Warner Music Japan)Joni Mitchell『Shadows and Light』(east west japan)の三枚を購入。そのあとぐるーっと大回りしてバイト先にて横溝正史『双生児は囁く』(カドカワエンタテインメント)ドン・ウィンズロウ『歓喜の島』(角川文庫)などを買い、更に行きつけのCD屋で『星界の紋章Vol.4』DVD版(バンダイビジュアル)を引き取って漸く帰宅。しかし本当に秋か今。暑くて疲れた。

 山田風太郎『野ざらし忍法帖』(講談社文庫)の書評を漸く書き上げた。相変わらず長い。短編集毎にこの手法使っていたら身が保たないぞ、と言いつつ布教計画は続行中のため来月も同様に書き上げるつもり。しかしちゃんと続刊は出てくれるんだろうか? 一緒に心配してくれるんだったら買って。本当に。

 しかしジャコ・パストリアスは凄い。今日買ってきた三枚を聞きながらいよいよ心酔の境地に達しつつある。『Invitation』は津原泰水さんが間近に見たという日本公演のライブ盤を、アメリカで発売するに当たって再編集したもの(ややこしい)だが、このツアーバンドの原点である『Word of Mouth』以上に狂気の瀬戸際といった風情で、ジャコからピーター・アースキン、ドン・アライアス、トゥーツ・シールマンスに至るまで、血を吐かんばかりの鬼気迫る演奏ぶり。そして『ジャコ・パストリアスの肖像』の、1st Albumとは思えぬ完成度と言ったらもう。『Portrait of Tracy』なんかフレットレスベース購入してコピーしたいぐらいだ。封入のライナーに於いて評論家が頻りに「新しい」と宣っているが、この技法をいま現実に使っているベーシストって一体何人いる?――いや私が無知だと言われればそれまでなんだが、他には知らないぞ。そしてジョニ・ミッチェルのライブ盤……ジャコがどうとか言う前にメンバーを見て感涙に噎び実際に聴いて半ば号泣。何だこれは。形容する言葉すら喪ってしまった。実はジョニ・ミッチェルというシンガーの楽曲をまともに聴くのはこれが初めてなんだが――拙かったんじゃないか? 完成されたバックバンドに充実のヴォーカル。スタジオ音源でこれ程の感奮はまず得られまい。

 従姉から三度の救援要請。要はインターネット接続の問題。素人に教えるしんどさを改めて痛感。しかしケーブル接続に慣れすぎてアナログモデムでは通話中、ネットに接続できないという単純なことを失念していた自分にも気付く。初心忘るるべからずということかい。


1999年9月26日(日)

 ぼーっとしながら一つCG用の下書きを作成。だが構図がいまいちなのでこれから書き直す。だらだらしながら断続的にこの作業にかまけていたため今日は取り立てて更新無し。そして今夜もお絵かき続行のため相変わらず掲示板へのレスもMLへの投稿も滞りそうである。へだらぁ。

 高千穂遙『ダーティペアFLASH1 天使の憂鬱』(ハヤカワ文庫JA)読了。単行本(1994年12月31日付初版)をほぼリアルタイムで読んでいるのだが、今月刊行の第三巻から新刊も文庫版で刊行されるということで、復習の意味も込めて再読した次第。この作風をSFと言い切るかSFに仮託したヤングアダルトと捉えるか、SFについては何のポリシーもない読み手である深川には決めがたいのだが、ともあれ面白いのは確か。緻密な伏線の妙とか圧倒的な構成力などを期待するとかなり違うが、それでも確信犯的なハチャメチャさは水準の上にある。少なくとも私は好きだ(禁じ手の一語)。感想は後日、三巻読み終えてからにでも纏めてアップしましょうか。でも何を書くんだ。


1999年9月27日(月)

 来るはずの仕事がなかなか来ないので、家に置いてきたものとは別にCG用の下書きを作る。こちらは後日トップに貼るつもりのイラストである。悲願のトップ更新。それほどのものかい。何れにしろ、いい加減CGページ二枚きりという現状はさっさと打破したいのだ。そろそろ新しい長篇にも着手したいんだがそれからね。

 毎日、毎日、僕らは積読の、上で悶えて、慰安体操場……
(※明日には消してるかも知れませんこの記事)

 多分あんまり露出してなかったと思うんですが、深川はハードボイルドも結構読む、というか本格ものなみに入れ込んでいます。それもハメット風ではなく、チャンドラーを筆頭とする「私立探偵小説」のほう。為に国内では原ォを崇拝してます(ちょっと言い過ぎだが)。今日買ったのは東 直己『渇き』(ケイブンシャノベルス)香納諒一『デイブレイク』(幻冬舎)。後者は帯で「遂に出た! 最高傑作」などと煽っているが、こういうのって逆効果だとしか思えないのだが。しかし、ハードボイルドが好きと言いつつ香納諒一は実に『春になれば君は』以来一作も読んでいないのだった。『梟の拳』も。たまにはリアルタイムで読んでみましょうか。

 注文してあったソフト『HUSHABY BABY』(アリスソフト・18禁)が届く。一般流通では入手不可能です。アリスソフトではユーザークラブ専用に幾つかのソフトを用意しており、これが久々の最新作となる。所謂ゲームではないが、広告を見る限り物語やシチュエイションが幾つかツボだったため購入、というか深川がアリスソフトのユーザークラブに入会した動機というのがそもそもとあるユーザークラブ専用ソフト欲しさ故であったから、殆ど否応もなかったんだが。(因みに動機となったソフトは未だに購入してません……金に余裕が無くて見送っているうちに特典が削られたりとサービスが悪くなってしまったもんで……)
 内容や感想については後日触れるとして(しかし万人には買えないものをレビューするというのも歪んでていいな)、プレイ前の段階で一番気になるのはやはりマニュアルである。ざーっと眺めていて………………
 ………………ユーザークラブ専用なのに、
 どうしてユーザークラブ入会案内が載ってるんだ?

 どうでもいいと言われりゃそれまでだが。

 従姉からの救援要請再び。友達にメールを送ったらすぐに返送があったんだけど文章が英語で添付ファイルがあれでどうたらこうたら、というのが留守電に入っていたそうな。何のこっちゃ、と思いながら食事のあとで電話をかけてみる。メールについてきたファイルは二つあって、一方は従姉が送ったメールの内容がそのまま記されたテキストファイル、でもう一方が拡張子「**.dat」のファイルである。試しに訊いてみた。「……送信者名は?」「えーと、メイルで、えー、でぃー、えむ、あい……」
 mail.Administrator。イコール、管理者
 アドレスの誤記入だ
 相談費は日記のネタとすることで回収させていただく。

上記以外の、というか今日唯一の更新箇所:らじさんのHP『求道の果て』にリンクさせて戴きました。内心、ついにやってもうたか、という感じです。


1999年9月28日(火)

 フィーバー。一日でCDを四枚入手(一枚貰い物。ありがとうございます、いずれちゃんと御礼申し上げますので)。ものは以下の如し。

つボイノリオ『あっ超ー』(東芝EMI)
Eric Clapton『The Best of Eric Clapton』(wea japan)
THE ALFEE『オーブ』(東芝EMI)
B'z『Brotherhood』(Rooms)

 人格が破綻しているとしか思えない。お暇でしたら、日記を通読してここふた月ばかりの間に深川が購入したCDを並べて眺めてみて下さい。軽い眩暈がします。

 山田風太郎『くの一忍法帖』(講談社文庫)読了。今更その面白さをつらつらと書き立てる必然性を全く感じないのだが、この作品を先の短編集と続けて読んだのはちょっとした幸運だったかも知れない。舞台は大坂夏の陣直後の駿府、つまり『忍者本多佐渡守』(『かげろう忍法帖』所収)直後である。服部家を重用した大御所=徳川家康は言うに及ばず、本書に登場する服部半蔵とは『忍者服部半蔵』(『野ざらし忍法帖』所収)にて半蔵を襲名した京八郎正広である。そして、本編ラストで語られる政変の主人公とは……この辺りはネタバレになるので伏せるが、個々の作品が思いの外破綻なく連携を取り合っているのがよく解る。やっぱり面白いですって。主役が千姫を首領とするくの一たちであり、騒動の根元がくの一たちの胎内に宿る豊臣の落胤であるため、エログロの度合いは他の作品と比較してもかなり高くなっているが、さほど品性を落とさないのが風太郎の技量であろう(いやこれだって品がないと言う向きは言うんだろうか)。例によって詳細は後日。長篇で、ネタバレ封印で書くのだから多分短編集ほど体力は消耗しない……筈。

 あとで詳しく触れるつもりだが、一応今日買ったCDそれぞれについて軽くコメントをば。
 つボイノリオ『あっ超ー』:何というかまあ……ネタの枯渇と戦いながらこれだけ作り上げた手腕は或る意味で天才。「金太の大冒険」は導入に過ぎなかった、という訳か。
 Eric Clapton『The Best of Eric Clapton』:言うこと無し。「Tears in Heaven」はやはり絶品。
 THE ALFEE『オーブ』:歌詞が陳腐なのはいつものことだが、ヴォーカルのテンションを落とし、演奏を聴かせる方向で作られているので気にはならない。「夢幻の果てに」以来の徹底したプログレッシブ・ロックスタイルで、坂崎幸之助のアコースティック・ギターの露出が高まっているのが個人的に嬉しい。
 B'z『Brotherhood』:深川としては『Bad Communication』以来ですから……何年振りだ? 初期はTM Networkとの共通点が多く(実はこれが理由で離れてしまったのだった)、それ程突出したところは無かったように感じていたのだが、このアルバムを聴く限りヴォーカルもギターも表現力が向上し、確かに国産ロックの一つの頂点を究めていると見た。一時期劇的に盛り上がってあっという間に衰微したビーイング系の源流でありながら、ちゃんとその軛を断ち切っているようだし。

 昨日届いた『HUSHABY BABY』(アリスソフト)について。単品で3000円程度という価格からも解るとおりシンプルな作り、分岐も殆どない一本筋でしかもやりまくり。H描写が文字通り飽きるほど盛り込まれた内容にはそれなりにポリシーを感じさせ、頭が下がる。惜しむらくは、物語としての突っ込みが甘いことだが、その辺りも"音楽を聴くような"作品を目指したが故の抑制が働いたかも知れず。端からゲームを期待しなければ、値段分は堪能できます。何より、このソフト最大の着眼は標準語と関西弁のバイリンガルであろう。これだけでも遊ぶ価値はあるかも知れない。これを買うためだけにわざわざユーザークラブに入る価値は……ないと思うけどさ。


1999年9月29日(水)

 今日の買い物。ビル・ミルコウスキー『ジャコ・パストリアスの肖像』(リットーミュージック)『百鬼の扇 京極夏彦書き下ろし妖怪画特製扇子』(講談社)。何と言うか、ダメ人間確定な気分。
 某所で噂を耳にしたペンギン型筐体というのを探しに行く。予めバイト先の本屋で住所を調べてあったので楽に発見。税込みか本体のみか確認はしなかったが価格は10,800円。マザーボード、フロッピードライブ、CD-ROMドライブセット(変な組み合わせ)で29,800円。まあ手頃かも知れない。しかしそうしてぼんやりと狭い店内を眺めているうちに、本気で作りたくなってきたぞ自作PC南極二号。いや名前は冗談だが。付けるなら岩男潤子とかだろうやっぱり(注:確か彼女と久川綾で組んでいたユニットが「おさかなペンギン」だと思ったんだが……正確なところ御存知の方ここまでご連絡下さいませ)

 漸く某所からゲラが届く。辛うじて9月中。一応約束は守ったか。10月12日(火)必着とあるから、8日ぐらいまでに投函すれば何とか間に合うだろう、という訳で真面目に直さずざーっと眺めてみたり。ゲラは編集者が朱を入れた状態でコピーしたもののようで、既にあちこちに仔細な書き込みが為されている。あちらの方針ということで、編集者の朱によってかなり漢字が開かれているのがちょっと忸怩なんだが、まあ仕方ないでしょう。それより笑えるのは、朱が入る前段階のゲラが、まー、誤脱だらけ。執拗に朱が入ってるのが笑えたり哀しかったり。観察医って何や観察医って。

 難渋の挙句にどうにか山田風太郎『くの一忍法帖』(講談社文庫)の感想をアップ。短編集より楽かと思ったんだが、解説がほぼ作品の美点を語り尽くしていおり、深川として付け加えるところが何もないから。「知りたきゃ解説を読めっ!!」と言いたくなるのを堪えてどうにか仕上げた。風太郎書評の目的は短編集全十巻を刊行させるために、既刊分の売上に貢献することにある訳だから、解説からの引用だけでもいいような気はするんだが、なけなしのプライドが許してくれない……。ともあれ多少なりとも手応えは感じているので、この企画、当分続けます。後日、風太郎忍法帖のみのリンクも作成予定。

 ……などとやっていたらまたCG用の下書きが進まなかった。どうやら小さめのバナーを作る必要がありそうなんだが(CGを応用する予定)、まだ暫くかかりそうである……土日は出掛けるつもりなので金曜までにどうにか……出来るか?

 上記以外の更新箇所:今更ながらともさんのHP『Mystery Best ???』をリンクページのミステリ関係に追加しました。いややはり上質のページで御座います。はい。それと、ひっそりとネコ写真一枚追加


1999年9月30日(木)

 昨日の仕事でやったポカをフォローしたりしたあと、例によって例の如く本を買いに行く。牧野修とか『地球音楽ライブラリー アルフィー』(TOKYO FM出版)とかあとあかほりさとるとか藤咲あゆなとか(作品名を全て当てた人誉めてあげます)。まだ月も変わらぬうちからグロッキー。儲けものだったのは、返品不能で戻ってきてしまった某18禁ゲームの設定原画集を、社長の厚意で頂戴してしまったことか。何故返品不能か。版元が新声社だからさ。虚しい。

 今日は書評を更新するつもりだったのだが、バイトで一日スケジュールが詰まってしまった上に、こんな↓ものを作るのにかまけていた所為でまたCGの下書きが出来なかった。同情するならメール下さい。本当は今日中に、土日何処へ行くのか決める予定だったのにそれすら叶わなかった。
 因みに、ftp送信の際の問題で、書きかけの書評もアップされてしまいます。そんなもの読んで欲しいとは思いませんが、万一更新を楽しみにして来て下さった方は、それを探して遊んでみて下さい。アドレスをいじる必要はありません。リンクから発見できます。明日にはちゃんと仕上げますので今日一日(実質半日そこらぐらいか?)の娯楽となります。ああ、しかし送信フォームって作るの面倒臭い……


「若おやじの日々」への感想はこちらからお寄せ下さい。深川が空を飛びます(飛ばねえって)
下からでもメールアドレスに直接でも構わないんですけどね。 

お名前:  e-mailアドレス:
内容を本文で引用しても宜しいですか?: Yes No

 


1999年9月中旬に戻る
1999年10月上旬に進む
最近の日常を覗く