2000年3月中旬の日常

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2000年3月11日(土)

 早めに寝て英気を養おうと思っていたのに床に就いたのは大体普段通りの午前X時、起床したのも普段通りの午前八時。MYSCONの交換本を、紹介がいい加減にならないよう筋だけでも思い出しておこうと斜めにするぐらいの気持ちで読み始めたが、括りの方はまともに台詞から地の文から読んでしまう。一度読んでいるからその分理解が早く、用意の合間を見ながらでも昼前には読み終えた。交換本をこれに決めたことに後悔なし。
 タオルとかお金とか割とよく服用する薬とか、もしかしたらサインが戴けるかも、と期待を込めて書籍も数冊。だが、この段階で普段徒歩の外出に利用している鞄は目一杯になってしまう。結局、出勤時に背負っているリュックの方に荷物を詰め直すことに決めた。オークションは殆ど静観するにしても(一応狙っているものはあるけれど)、朝市でどの程度買うのかちょっと予測がたたないので、ある程度容量に余裕がいる。普段古本渉猟に出回ることがないから、こういう時一気に箍が外れる可能性もなきにしもあらず、だ。
 そのあと、バイクでバイト先と大手カメラ屋を廻る。バイト先では光文社文庫の新刊が目当てだったが、昨日書泉で見かけたにも関わらず未入荷。聞けば、取次の旧配日で雑誌なども繰り上がりで昨日のうちに発売しているものもあったようだ。間抜け。漫画ばかり二冊買う。カメラ屋(と言っても昨日と同じ店)では、母に借りたカメラの電池とフィルム、40枚撮りの五本セットを買う。電池もフィルムも多少残っているが、長丁場のことで何処まで保つか解らない。
 以上で一通りの準備が終った。三時半に待ち合わせがあるがそれまで手持ち無沙汰で日記を付けている次第。家を一晩留守にする訳で、その不穏な気配を察しているのか猫が膝の上に丸まっている。今の処散会後の予定は決まっていないが、即座にレポートを挙げることも日記を書くことも多分難しいだろうね。さて、私は何時まで気力が保つか。


2000年3月11日(土)午後3時半 〜 3月12日(日)午前8時半

 政宗さん迎撃のミニミニオフ〜MYSCON本番。詳しくは別ファイルにて。


2000年3月12日(日)

 朝飯を食って寝る。

 昼時に目覚め、昼飯を行きつけの蕎麦屋(昨日とは別の方)に行って喰おうとするが臨時休業だったので近所にあるラーメン屋で味噌唐揚ラーメンを喰い、帰って寝る。

 夕食時に目覚め、夕食を食ってまた寝……ない。流石に。ぼんやりしながらMYSCONのレポートを纏めるが、凝り性が災いしてぼんやりしながらも延々書き続けてしまう。が、眠気がピークに達してきたため途中でギブアップ。MYSCONレポートは明日以降アップします。


2000年3月13日(月)

 何かの箍が外れた音。CDいちどに五枚買う久しぶりに。『ブギーポップは笑わない Boogiepop Phantom Original Soundtrack』『ワーグナー/ニュルンベルグのマイスタージンガー 第1幕への前奏曲 〜ブギーポップ・ヴァージョン』(ともにMedia Works)『The Herbie Hancock Trio '77』(Sony Records)Derek Bailey/Pat Metheny/Gregg Bendian/Paul wertico『The Sign of 4』(Videoarts Music)Pat Metheny Group『Quartet』(Geffen)、以上五枚。パット・メセニーのコンプリートを間近に控えて次の目標を模索中。ハンコックとかマイルス・デイヴィスとかパット・マルティーノとか色々考えているのだが、取り敢えずピアノ・トリオが聴きたかったのでハンコックから見繕ったのだった。流石に全部は聴いていないので簡易レビューもなし。あ、音匣もそろそろアルバム評を増やさないと……。

 MYSCON疲れ引きずってます。日中は空き時間の殆どを仮眠で潰し、尚かつ風邪気味。夕方からはひたすらレポートを書き続ける。何が怖ろしいって、ここだけで「日々」のページ一旬分ぐらいのデータ量になってしまったこと。最大の原因は井上夢人氏の講演内容を仔細に記録したメモがあり、それを成る可く無駄なく使い切ろうなどと考えてしまったことなのだが、他の部分だけとってもかなりの文章量になってしまった。状況を書ききろうとする貧乏根性がいけない。ともあれ、苦心惨憺の挙句どうにか脱稿しました。そんな訳で力作かつ重いですので覚悟の上御覧あれ。こちらです。敢えて中に書かなかったことをひとつだけ挙げておくと、松本楽志さんが「金八先生」の兼末健次郎役の少年に非常によく似ている(本当は健次郎役の少年が楽志さんに似ている、と言うべきだが)ということでしょうか。おーこんないでーねっ。

 前述の通り風邪気味なので早寝します。色々サボっておりますが、明後日ぐらいまで(明日はバイトです)御容赦下さい。


2000年3月14日(火)

 昨日買ったアルバム寸評。
・『ブギーポップは笑わない Boogiepop Phantom Original Soundtrack』及び『ワーグナー/ニュルンベルグのマイスタージンガー 第1幕への前奏曲 〜ブギーポップ・ヴァージョン』(Media Works) : クラブシーンの気鋭を集めたサントラに、クラシックの名曲を現代風にアレンジしたテーマ曲のシングル盤である。購入した店では所謂アニメサントラのコーナーではなく、ジャズやソウルといったやや渋めのコーナーに接する辺りに大量に積まれていたため、それなりのクオリティはあるのだろうと期待していたのだが――あくまでも、それなり、といった印象。確かに凡百のサントラに較べれば特異な出来だし、音の使い方にもセンスを感じるのだが、何処も突出していないから引っかかるところなくするりと抜けてしまう。劇中曲であるという性質からすれば正しいのだろうが、あのブギーポップのBGMでこうまで積極的に売るのならもっと研ぎ澄ませて頂きたいところ。シングル盤の方は、……まあこんなもんでしょ、としか思わなかった。原曲をきっちり聴いた訳ではないので何とも言えないが、咄嗟にただ改悪しただけじゃないのか、と思う程度の出来だった。同梱の口笛ヴァージョンは面白いと思うがあまりに短いし、何よりこれで税抜き1600円は高い。上遠野浩平の小説付きでも、高い。
・Bailey, Metheny, Bendian, Wertico『Sign of 4』(Videoarts Music) : まだ聴いている途中だが『Zero Tolerance for Silence』よりはまし。だがこれで三枚組はやっぱり拷問に近いと思う。
・『The Herbie Hancock Trio '77』(Sony Records) : おおこれだこれだ、という安心感と無上の格好良さ。しなやかだが細部の完成度は高く、ピアノ+ベース+ドラムというシンプルな編成であることを殆ど感じさせないくらいサウンドに厚みがある。先日バイト先で聴いたのだったらいいなーという淡い期待を抱いていたが、まあ当然違っていた。だが買ったことを後悔はしません。いいぞ。
Pat Metheny Group『Quartet』(Geffen) : はいこれでグループ作品は日本盤未発売らしい『The Falcon and the Snowman』を残すのみとなりました。他のアルバムとは些か趣を違えているのは、『Offramp』以降導入したヴォイスなど、ゲストアーティストを一人も加えていないこと、そしてパットのギター以外にアンプを通した楽器をひとつも使っていないことに起因するのだろう。結果的にECM時代初期、或いはそれ以前のジャズを踏襲するような演奏だが、底流にあるのは間違いなくここまで培ってきたPMGサウンドである。取り分け、十数年来のメンバーである四人の連名で作られた楽曲は、全て即興演奏的なイントロからいつの間にか完璧なリズムを形作るという構成をしており、その完成度は痺れを感じるほど。やっぱり好きだメセニー。

 突然の報せに驚くと同時に納得も覚えるのはつまりその事実を頭の何処かでうっすらと予期していたということになるのだろう。人々の細かな動勢とか、精神状態であるとか言葉の端から、何某かの形でその微かな匂いを嗅ぎ取っていた、ということか。けれどしかし、それは突然の出来事に動じるまいと自らを納得させるために頭脳が懸命に事象の合理化を試みているだけなのかも知れず。何にせよ、既に気持ちが納得する方向に進んでいる以上、無理に気持ちを繕うのは却って不健全だと思う。私はいつも通りに生活するのみだ。

 光文社文庫が最近本格擁護に傾きつつあるように見えるが実際はどうなのか。石川真介『断崖の女』綾辻行人『フリークス』笹沢左保『水木警部補の敗北 取調室4』ミステリー文学資料館・編『「ぷろふいる」傑作選』、以上全て光文社文庫、購入。笹沢左保が何故フェアから洩れているのかが謎である。粗筋はどう読んでも本格の系譜に含まれるものなんだけど。石川真介の作品は書き下ろし、かつて東京創元社から刊行された『越前の女』の、時系列的には前の物語に相当するらしい……あれと関連しているというだけで不安を感じるのは私だけだろうか。新作はその都度チェックしているのだが、『越前の女』に大外れという印象を抱いてしまってから怖くて未だに一冊も読めずにいる。『「ぷろふいる」傑作選』は大阪圭吉に夢野久作、甲賀三郎海野十三と収録された作家の名前だけでも壮観で、マニアとして買わないわけには。個人的には芦辺拓さんの文章が収められているから、というのもある。

 残念でした、と申し上げるのも烏滸がましいような気がするが、それ以上に総崩れになってしまったというのが信じられない。そこまで酷いか。本当に、推すに値する出来の作品はひとつもなかったのか。
 まあ、次がありますわ。お互い頑張りましょう。――まるっきり私信な記述ですので殆どの方は気にしないように。ついでに言うと、上記の一件とはまた別の話です。


2000年3月15日(水)

 日中は相も変わらず自分の作業――大丈夫です本業も怠ってはいません。絶対量が少ないだけです。作業の方はここに来て突如自分本来のフィールドに戻ってきた、という感じでイメージはあとからあとから湧いてくるのだがその整理と纏めに追われているのが現状。ここを乗り切れば、あとは相互に繋がるエピソードを整頓してほぼ完成の筈なんだが……取り敢えずは。実作業にかかったらこんなもんじゃないだろうけれど。

 むあーた本を大量に買い込む。柴田よしき『貴船菊の白』(実業之日本社)竹本健治『パーミリオンのネコ4 "魔の四面体"の悪霊』高木彬光『人形はなぜ殺される』(以上角川春樹事務所・ハルキ文庫)折原 一・新津きよみ『二重生活』渡辺淳一『失楽園(上)(下)』(以上講談社文庫)……最後のが不思議? ええやんずっと纏めて読みたかったんだから――そう、私はこれを新聞連載の時から知っていたのであった。単行本が出たときにちょっとそそられたのだが、あれよあれよと言う間にベストセラーになってしまい、そうなると天の邪鬼の私としては手が出しづらく、結局文庫化されるのをひたすら待ち続けていたわけである。でもどうせ読むのは暫く先だろうけれど。
『Jazz Life』の記事を読んでいるうちに無性に聴きたくなってきたので、毎度の如く一旦荷物だけ置きに家に戻り、そのままCD屋へ疾走した。購入したのはNIACIN『deep』(Videoarts Music)。Mr.bigというロックグループのベーシストBilly Sheehanが中心となって結成した、オルガン−ベース−ドラムスというトリオ編成のフュージョンバンド・ナイアシンの、三枚目のスタジオ録音である。記事の中で「技術至上主義者に好評」とか「ジャコ・パストリアスを彷彿とさせるプレイ」とかいう表現が目に留まり、その辺りに目のない私としては一度聴かねばなるまい、と思ってしまったのだった。で、実際の出来はと言うと――プレイヤーにかけてからこっちずっとループしてます。素晴らしい。元々私はファンク色の強いオルガンの音に憧憬があって(手許にそういう音源があるわけではないから「憧憬」と言うしかないのだ)、その上サウンドを支えるのはまさにジャコを彷彿とさせる重みと確かな技術力、それでいて通り一遍ではない表現力をも備えたベースと来ては、私が惹かれない筈がない。ドラムもオーソドックスなプレイながら、全体のリズム志向をきちんと後方から支援しております。最高。ただ、もしかしたら聴き続けると飽きるかも、という印象はある。サウンドの基盤がしっかりし過ぎているだけに、楽曲個々に何処か似通ったイメージが付きまとっているのである。しかし、それでも多分、数日は聴きっぱなしだと思う。因みにうち一曲はギターとしてTOTOのスティーブ・ルカサー、ヴォーカルに元ディープ・パープルのグレン・ヒューズが参加、最早ハードロックとしか言いようのない楽曲に仕上がっているのがあります。
 どうでもいいが、このアルバムに封入されている解説、このアルバム以前の作品におけるオルガン奏者の技術をかなり貶しているんだがいいのか。お陰で一枚目二枚目ライブ盤に手を出す気がちょっとしなくなっているんだが。拙くないのか。

 思いがけない人からのメールがあって驚く。まさか騙りじゃないだろうな、とちょっと思いつつ返信してみた。

 暫くサボっていた「in Deep」への書き込みをしようと思い、長文になることを考えてエディターに下書きを打ち込んでいた。と、ある文章を変換しようとすると、何故か必ず一般保護違反を起こしてエディターが強制終了させられてしまう。苛立ちつつ何度か繰り返しているうちに、どうやらATOKの文字変換と何処かが相性面による不具合を引き起こしているらしい、と感じた。特に「言っていい」の「いい」の部分を変換しようとすると、ほぼ100%の確立でエディターがダウンする。原因は何だ。兎に角ちょっと書いては上書き保存し、という手続を繰り返して書き込みを終える。疲れた。他のソフトでは不具合起きていなかったんだけど、ね。

 私信。疲れたのでリンクページの何処に置くか、紹介文をどうするかを考える余力がありません。明日以降ということで勘弁して下さい>ゆきりん。もうバナーは戴いた。

 ――おいおい、いつの間に7100越えたんでしょう。ついこの前までは6900台だと思っていたのに。ともあれご来訪の皆様に平身低頭。有り難う御座います。


2000年3月16日(木)

 結構強く雨が降っていたため両親の車に便乗して出勤しようと思い、手早く準備をしているときに久々に小説用のアイディアが降ってきた。それも長篇ホラー。らっきー、と歌いつつ、仕事の合間を狙ってメモを取る。エニックスで行われる奴にはこれを送ってみようか……と思ってから、そう言えばあれって詳細は発表されていたんだろうかと気になり、エニックスのサイトを当たってみるが影も形も無し。枚数の制約は……確か長篇はなかったよなぁ。どっちにしても、ホラーで千数百枚というのは(『屍鬼』とか『BRAIN VALLEY』のような作品を例外とすれば)基本的に無理があるし、アイディア的にも膨張させる方が難しいので精々5〜600枚で済む筈だから、その辺りを気にする必要はなさそうだが。処でこれで某MLは免罪符が出来るんだろうか……いや書かないと言っているんじゃなくてね、いよいよ時間がなくなっているからね、……えーと。何にしてもふーまーさん、どんなに突っつかれても無い袖は振れませんので。言い訳がましいかそうか。

 雨が降っているのをいいことに籠もってネタの纏め。帰途、バイト先に寄ってまたも大量に買い込む。今日は漫画ばっかりで唯一の文庫が夏緑『タロット探偵MIKU 人体模型殺人事件』(ASPECT・ファミ通文庫)。ガンガンかギャグ王(合掌)で連載していたミステリ漫画の原作者が手掛けたミステリーの第二作。前作も購入してあるが未読。私が徘徊しているミステリサイトではひとっことも言及がないため出来の程は依然よく解らないのだが、惰性で買う。こういうジュブナイル系の作品を手にすると思わずやってしまうのが取り敢えず挿絵だけ見るという愚行である……あ、一枚デッサンが狂ってる。
 それはそうと、来月からASPECTは社名がエンターブレインに変わるそうな。……率直に言って、いい社名とは思えないんだが。

 久々にリンク追加。ゆきりんの『LIVIN' IN A PARADISE』をその他リンクに追加いたしました。


2000年3月17日(金)

 人に渡すデータは、ちゃんと揃っているかぐらい点検しよう。データを開いたときに「***のデータが見当たりません」と言われたら足りないデータが何処にあるべきものか確認して、作業に支障を来す不足なのか否かちゃんと調べよう。常識じゃないのかおい。

 今日も今日迚買うものは、漫画ばかりときたもんだ。お陰で三十冊近く積読が出来てしまったよははは。流石に危機感を覚えて読みまくるがやっと今日買ったのと同じ数だけ読み終えたという程度。それにしても私は一ヶ月も怠慢を働いていたらしい。先月発売の花とゆめコミックスをやっと片付けた。今漸く『スパイラル〜推理の絆〜(1)』に取り組んだ処である。結崎ひよのがいないと永遠に終らねえ話だと思った。こーいうエキセントリックな娘は好き(軽く編んだ髪と清純そうな容姿と対照的に凶悪そうな性格、というのがツボに填ったのかも知れんけど)。聞くところに拠ると本誌の方では編集部の意向からミステリ色を削っているらしいが……まあ結論は今の本誌掲載分が単行本で読めるようになってから出すとします。取り敢えずそれなりに面白いと思う。
 あ、別に漫画ばかりでもなかった。KADOKAWAミステリ最新号(取り置きの存在を見落としていた)と浅田次郎『鉄道員』(集英社文庫)……こないだから何かがずれているような気がする。

 暫くぶりにギターに触る。パット・メセニーの名曲『Question and Answer』を、『Question and Answer』及び『Like Minds』二つのアルバムを参考にコピーしてみたくなったのだった。3/4拍子ながら一筋縄ではいかないリズム構成をしており、その辺はまあ聴き込んできたのですぐに馴染めたが、旋律もまたシュールな展開をするため冒頭十小節ぐらいを理解するのが精一杯である。後半に行くに従ってオクターブがくるくるくるくる変わるので余計にしんどい。しかし多分この曲は簡単な方だと思うのだけど。最新アルバム『Trio 99→00』に収録されている『Just Like the Day』なんかはアコースティックギターしか持っていない身には有り難い編曲なのだが(パットのアコースティックギターが構成の大半を占めており、ドラム・ベース抜きでも聴き心地がいい)、主旋律とハーモニーの構成が複雑で、鳴っている音を理解するだけでも一苦労なのである。でもそのうちコピーするけど絶対に。


2000年3月18日(土)

 MYSCON以来のまともな休日、ということで腑抜けてました。先週の雪辱に行きつけの蕎麦屋に行き若鳥のうどん大盛りを食い更にお土産の生蕎麦五人前(今夜来るらしいお客さん分含む)を買って帰る。そのあとはパット・メセニー・グループ『Stranger in Town』のテーマ部分を理解しようとギターと格闘。やっぱり難しい。ぐでーっと眠る。
 やっとチケットが届きました。西澤保彦・原作、LED第2回公演『彼女が死んだ夜』4月29日18:00〜プラス懇親会。『彼女が死んだ夜』は個人的に好きな作品ですが(いやそれ以前に匠千暁シリーズは大体好きなんですが)あの内容をどの様に処理しているかが楽しみ。ミステリの演劇化されたものを見に行くこと自体初めてでもあります。取り敢えず来月29日までチケットは紛失しないように努力します……だってあの本の山に埋もれさせたら一日二日では発掘できないものねぇ。

 どうでもいい話。人気投票のトップキャラクターと同人誌の主役格に採用されるキャラクターは違うらしい。例・『こみっくパーティー コミックアンソロジー』(スタジオDNA)。判断材料はこれのみなので推論としての確実性は皆無でしょう。

 ……作業と長篇のプロット作り(と某ML用の短編)を一旦さておいてでも、部屋を片付ける方が先決のような気がします、人として。デジカメが手許にないので現在どの様な状況にあるのかお伝えできないのが非常に残念ですが、あれから一度も片付けていない我が部屋はいよいよ夢の島じみてきました。いやほんとに、いっそのこと本を敷いて床を底上げした方が手っ取り早いんじゃないかと思うぐらい。明日、せめて机廻りだけでもどうにかします。今年に入って狂ったかのように集めまくったパット・メセニーとその周辺のジャズCDが、最早CD収納用ラックに入りきらず積み上げるばかりになっているので、手近であまり棚に並べておく必然性のない本などを片付けてそこに整頓しておこう、と考えております。明日中に出来れば、の話ですが。出来なければそうと悟った時点で切り上げます……あ、だから片付かないのか?


2000年3月19日(日)

 やっぱり駄目だ。


2000年3月20日(月)

 はらほれひれはれ。

 久しぶりに『ジム・ホール&パット・メセニー』を聴き込んでみる。まだジャズに慣れていなかった時期に購入したもののため、聴き方が幾分お座なりだったきらいがある。メセニーをほぼ一通り聴き漁った今に改めて聴き込んでみると……いや、やはり凄いアルバムなのだと初めて実感できたように思う。そもそもライブ演奏・スタジオ録音と合わせてこのデュオの音源はかなりの数に及び、一時は二枚組にする案も出たというぐらいあったものをプロデューサーのギル・ゴールドスタインとスティーブ・ロドビー両者が17曲にまで絞り込んだものらしい。削ぎ落とされた楽曲に、このデュオのためにジムとパットが書き下ろしたものが何曲あったかは解らないが、アルバムに収録された楽曲のうち、ジムのものについての知識は生憎と乏しいのでパット作曲のものについてのみ語ると、四曲中三曲までが既存曲となっている――内訳としては、グループの1stライブアルバム『Travels』より"Farmer's Trust"、グループとしての最新アルバム『Imaginary Day』より"Into the Dream"、単独名義による『天国への道』サントラより"Don't Forget"。"Ballad Z"のみが純粋なオリジナルとなっている。前例のない程に既存曲がフォローされているのは、本アルバムの主眼がアルバムとしての完成度よりもジムとパット両者の演奏と、それに伴う緊張感を醸成することにあったという証明となるまいか。ふたりの共作とクレジットされた楽曲は"Improvisation"(即興演奏ね)と銘打った五曲のみ。スタンダードが二曲(スティーヴ・スワローの曲がスタンダードなのか否かは私の知識にない)で、他の楽曲がジム・ホールのもの。パットの絡んだ曲を見ても、作ることより演奏に比重が置かれているのは自明と言えよう。貫禄よりも瑞々しさを色濃く滲ませたジムのギターと、複数のギターとテクニックを駆使しつつ慎みを忘れないパットのギター、改めて奇跡的な競演と納得する。

 夕方にバイト先とCD屋を訪ねる。今日は定期購読とCD一枚という穏当な買い物で済ませた。Gil Evans & The Monday Night Orchestra『Bud and Bird』(KING RECORDS)。今まで買っていたものとは若干路線が異なるが、さて私は何故これを買ったのでしょう。理由はちゃんとある。答は明日気が向いたら書く。所謂ビッグ・バンドだが、流石にジャコ・パストリアスのワード・オブ・マウス・バンドほど先鋭的ではなく、技巧を取り入れつつもごくストレートな演奏に落ち着いているといった印象。それでも昔ほど違和感を覚えていないのは多少なりともジャズに馴染んできたという証拠だろうか。

 この三連休で漫画の積読をどうにか消化した。ちょっと眩暈がしてます。そうそう、読んでいるときに初めて天原ふおんのサイトが出来ていたことを知った。ぢつは殆どデビュー当時から好きな漫画家だったりする。完璧なファンタジー専門の方で、全体にほんわかおっとりとした雰囲気のある話と画風の持ち主。エピソードの組み方もタッチも発展途上といった印象が強い(特に話運びはミステリ読みにしてみると御都合主義に過ぎる)が、その個性的な作風に惹かれて単行本は欠かさずチェックしております。リンクページにも置きたいが今余計なところまで弄っているゆとりなしなので後日。

 ああ、絶好調は絶好調らしいのよ。頭の中では作品三つ分(長篇ばかし)のプロットを同時進行で練っているぐらいだから。でも身体が伴わないのが困るのよ。着想するスピードとそれを形にしていく(プロットを紙の上に纏めるとか、ワープロで文章に打ち変えていくとか)速度とに開きがありすぎるから、フラストレーション溜まっちゃっていけないの。結局書いている間に着想から熱が失われていって、いざ着想を据えるべき場所まで辿り着いてみるともう冷え切っていて作品の中に調和させられない。そうなったらまた熱を取り戻すまで時間を置くしかない。この繰り返し。だから、創作意欲ばかりが独走状態になっても却って困る、という訳だ。意欲と形にする速度との間でバランスが保たれている、というのが本来一番いい状態なのである。だから、自分では絶好調と感じながらもそれが実作に結びつかないという……
 ……じつは単なる愚痴だったりする。


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そろそろ暁を忘れる季節。

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