2000年6月中旬の日常

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2000年6月11日(日)

 寝て食って飲んで(アルコールに非ず)ばかりいた。おしまい。

 何も書くときがないときのために頭の中に幾つかエピソードや簡単な考察などを折節ストックするようにしているのだが、それとてきっかけがないと利用できないのが現実である。実際、今日はきっかけが掴めないぐらい自堕落な一日だった、ということで。一応書き物はしていたのだがここで内容について触れることも出来ないし、読んでいたものといえばお気に入りの漫画でそれを何度も何度も何度も繰り返し。
 まあ、たまにはこういう日もいいんだろう。たまにならな。

 話題がないときは時候で誤魔化す。私は雨が好きである。傘も差さずに出歩くのもバイクに乗るのも悪くないと思っている。嫌いなのは湿度が高くなることと、濡れた衣服の処置に困らされる方だ。雨と付き合う限りいずれも避けがたい出来事だが、雨そのものではないから私は大体切り離して考えている。即ち、湿度が変わらず服が濡れず、その他諸々の影響が軽減されるなら雨の中をあちこち彷徨して回りたいぐらいなのだ。この望みを叶える方法、実はたった一つだけ存在する。
 裸になって出歩くのだ。

 ミステリ関連リンク近田鳶迩さん三澤未来さんのお二人を追加。他にも何れリンクしようと思っているところは多々あれど、きっかけが掴めなかったり面倒くさかったり(こっちの方が大きいというのが……)。

 今夜はどこもかしこも重いぞー。なんでじゃ。あ、私も気づいてなかったわ


2000年6月12日(月)

 ちょっと書き物が多くて日記に費やす語彙が残ってません。今週いっぱいは少し簡素になるかも知れませんが御了承下さい。などと書くと途中でフラストレーションが爆発するのが常なんだけど。

 今日のお買い物
・大槻ケンヂ『ステーシー 少女ゾンビ再殺談』(角川ホラー文庫)
・友成純一『獣儀式』(幻冬舎アウトロー文庫)
・六道神士『エクセル・サーガ(6)』(少年画報社・ヤングキングコミックス)

『ステーシー』には「純愛ホラー小説」という得体の知れない帯が掛かっているが、私にはあまり異論がない。残酷だが切ない、という妙な説明しか成り立たない、希有な小説世界。スプラッタが嫌いでも一読する価値はあると思う。ところで『エクセル・サーガ』は何処に向かいたいんでしょう。

 ICQで危険な遣り取りをする。ICQから奇妙な企画が持ち上がる。填りかけてます。


2000年6月13日(火)

 新パターンの猿登場。その名もICQ猿。まさかこんなところでこんな話が煮詰まってくるとは。またそれとは別の会話の余波で昨晩から自宅ではさだまさしを流しっぱなしだし。ユーザーが多いのも解るわ。

 毎日毎日、職場での暇つぶしはお絵かきの続きである(まだ終わらないんだこれが)。随分手間取っているが、そのお陰で暫く前まで不得意だった体のデッサンが数分で綺麗に取れるようになってきた。つくづく、お絵描きも年季がものを言う、と思うのだが、しかし世の中には何年経っても絵の下手な漫画家がいるんだよな……?

 トレーディングカードには興味を持たないようにしていたのだが、須藤真澄が書いたものが混ざっていると知って俄に『Kanon』トレーディングカードが欲しくなってきた。うち五枚か……※注かなあ……それだけはやるまいと誓っていたのに……

 本日のお買い物。雨が止まないから、職場から遠出できません。またそろそろCDを見に行きたいのだが。
・近藤史恵『茨姫はたたかう』(祥伝社文庫)
・小池田マヤ『…すぎなレボリューション(3)』(講談社・Kiss KC)

 小池田マヤはちょっと意表を突いた展開。この人が真っ向からラブラブなエピソードを扱うのって久し振りではないだろうか(第一期の「僕のかわいい上司さま」ぐらい以来かと)。しかも前巻まで泥沼一直線だったこの作品で。前に別の作品を論って苦言を呈してきたが、成る程ここでバランスを取っていたか。これはまた楽しみになってきたように思う。だがしかし、依然としておまけのvs担当4コマの方が濃密に面白い現状は……
 近藤史恵も溜まってきたなあ……纏めて読みたいなあ……。

 フクさんのところで展開中の「社会派」議論、非常に興味深く拝見しつつも、私自身は論争に参加したくない、出来ない。結局「社会派」という定義はジャンルを形成するものではなく、一時期推理文壇などを支配した潮流の一つに過ぎず、

 ガーターベルトはいいね(崩壊寸前)。

※注・箱買いのこと。トレーディングカードは通常、数枚をアルミの入れ物に収めた一パックで販売されているのだが、トレーディング(交換)での全カード完集をまだるっこしいと捉える人々が多いため、数パックを特製の箱に収めたパッケージでも販売されている。このパッケージで購入することを「箱買い」と言う。因みに大体ひと箱で5000円前後。たかが印刷された厚紙数十枚が5000円前後。

2000年6月14日(水)

 本日のお買い物
・稲川淳二『稲川淳二のすご〜く怖い話 PartIV』(リイド文庫)
 これは文字通りの語り下ろし、稲川淳二の語りをそのまま文章にしたものだろう。耳で聴くならともかく文章にするとまだるっこしい描写が多く辟易する。それでも、第五話「最後のクラス会」というエピソードの描写にはちょっと感心させられた。同じような情景描写の反復が、語り口調の文章と相俟って異様な効果を齎しているのだ。これだけでも収穫だと捉えておこう。まだ読み残しがあるが、他のエピソードは凡庸なものが多い。
 他に定期購読の『Jazz Life』を買う。ギター特集。扉はとっってもスゥイートな面立ちのジョージ・ベンソン。母に見せたら「スケベそう」と言われたが。
 Ibanezのパット・メセニー・シグネチャーモデルPMシリーズの最新作・PM120が市販を始めるという記事に惹かれる、が……¥255,000だとう? いや、まだフルアコとしては標準の部類なのだが。シリーズの前作PM100とはデザイン的にもかなり雰囲気が違っているが、特に30mm近く薄くなったボディが特徴。メセニー自身はかなり前からPM100のボディを薄くしたモデルを常用していたのだが、今回市販モデルもそれに近づけた形だろう。いいなー。欲しいなー。形状がセミアコに近いのも好みだし、またインプレッションの記事からしてその弾き心地にも魅力を感じる。とにかく一度何処かで現物を眺めてみねば。
 そして近日発売予定の新作のレビューを眺め、またしても買いたいものが増えていく……あらら、まだチック・コリアのピアノ・ソロ・アルバムが先月発売したことになっているではないか。これの正確な情報も欲しかったのだが。取り敢えず、ライル・メイズのソロアルバム『ソロ〜残響』がPMGオフィシャルサイトの試聴コーナーで聴く限りかなり上質らしいので、そちらで暫く我慢するとしよう。
 そして最近はライブにも関心を持ち始めている。始末に負えない。仲宗根かほるのライブが見てみたいのだが……まだ間に合うのか? というか懐は保つのか俺。

 この三日間、ずっと親の車に便乗して出勤する羽目になった。合羽を持っているのでその気になればバイクでも良かったのだが、後始末が面倒くさいのだ。それに割く時間さえ今は惜しいのである。


2000年6月15日(木)

 数日ぶりのバイク出勤。15日でなおかつ久々の晴天とあって走っているのは下手くそばかり。俺の前を走るんじゃねえぇぇぇぇぇと雄叫びながら東へ直走る(嘘)。
 でも下手な車を見る毎に腹立たしくなるのは事実。車線と車線の間をよたよた走っている車とか、おかしな場所で車線変更をしてあとから来る車の邪魔をしているトラックとか、先で捕まることも気づかずに平然と信号無視するバイクとか。ある意味、日頃走り慣れている人間のエゴイスティックな見方でしかないのだが、にしても腹立たしいのは腹立たしいのだ。

 本日のお買い物
・東野圭吾『予知夢』(文藝春秋)
・我孫子武丸『ディプロトドンティア・マクロプス』
・有栖川有栖『英国庭園の謎』
・藤原伊織『ひまわりの祝祭』(以上・講談社文庫)
・都筑道夫『最長不倒距離』(光文社文庫)
・KADOKAWAミステリ2000年7月号
・種村有菜『神風怪盗ジャンヌ(6)』(集英社・りぼんマスコットコミックス)

 藤原伊織のこれは名作だと思う。前作に較べると展開が穏やか(悪く言うと地味)だが、ラストシーンでXXXしているだけで何もかも許してしまえる。ってだから何故買ったばかりの本について語っているんだよ私は。
 講談社文庫の配本も芳しくない。他に加納朋子、岡嶋二人、西澤保彦の三冊を購入予定に含めていたのだが、いずれも配本なし。世知辛い。
 ジャンヌ……既に話が怪盗から遠く離れているし。色々な意味で痛すぎるからそろそろ止めよう、と思った矢先にどうやら連載が終了したらしい。賢明。あと一巻でコミックスも終りと言うし、ならば最後まで付き合ってみようではないか。

 市川尚吾さん日記にリンクしてあった毛占いというものを試してみた。……だってさ。ふーん。因みに例文に出てくるのは私が毛嫌いしているカップルだったりする。いや、男の方は嫌いじゃないんだけど……

 書いても書いても終わらないよう。


2000年6月16日(金)

 今日は買いすぎのお買い物。
・篠田節子『ゴサインタン [神の座]』(双葉文庫)
・岡嶋二人『殺人者志願』
加納朋子『ガラスの麒麟』
・西澤保彦『麦酒の家の冒険』
ビル・プロンジーニ『凶悪』(以上、講談社文庫)
・IN・POCKET 2000年6月号(講談社)
・氷川 透『密室は眠れないパズル』(原書房)
・川原由美子『前略・ミルクハウス(2)』(ソノラマコミック文庫)
・赤松健『AIが止まらない! 新装版(8)』
・安童夕馬・朝基まさし『サイコメトラーEIJI(23)』(以上、講談社・マガジンKC)
・安西信行『烈火の炎(24)』
・河合克敏『モンキーターン(13)』
・高橋留美子『犬夜叉(16)』
・藤田和日郎『からくりサーカス(13)』(以上、小学館・サンデーコミックス)

 ぜえはあぜえはあ。多すぎるのでコメントはするまい、と思ったのだが、プロンジーニが十年ぶりの「名無しの探偵」シリーズ邦訳だと気づいて衝動買いしたことだけは触れておく。

 俄に姓名判断を立て続けにやってみたりする。
 まずは、JUNKHANTなるサイトにあるハンドルネーム占い。姓名の間にスペースを入れない状態で占うそうな。試しに手持ちのハンドル全てを占ってみた。深川拓深川長老深川ちょろこちょころ若おやじ、ついでに若おやぢTuckFおまけに芦辺倶楽部限定仕様のかんとく。各々ファンキーな結果だが評価はいまいち。若おやぢが徹底的に悪いのが何とも。だが、実はひとつだけ大吉になったハンドルが存在した。Tuck。因みにこのハンドルは、今まで18禁含むギャルゲー関係のサイトに出入りするときにしか使用していないのだが……そうか、なら今後はTuckで統一しようか。
 ついで、小林流数秘姓名学という、こちらは姓名別に記入するやや本式の姓名判断。こっちで長老とかちょろことかを調べても仕方がないので、深川 拓のみで占ってみる。……御覧の通り。無茶苦茶いいんだよな。特に下の方の文章は嬉しいし実際的を射ている部分も見受けられる、が……その割には……?

 意味がないと思いつつ長老とちょろこを試してみた……ちょろこ、可哀相……あまりに残酷なので報告しません。長老の運勢はオリジナルと似たり寄ったりだった。

 延期になっていたCDと、つい先日注文したばかりのCDが今日同時に入荷したという連絡が届く。同じ店なんだから一緒に連絡してくれればいいと思うのに、一時間ほど間隔を置いて別々に。引き取りは明日以降。

 書いても書いても書いても書いても終わらないようぅぅぅ。


2000年6月17日(土)

 日記の前に緊急の御報告です。
 設置以来当サイトで妙な存在感を醸し出し、一時異様な盛り上がりを見せたNext掲示板ですが、最近ニフティのCGIサーバにかかる負担が増加したのかカウンターにトラブルが頻出したため、近頃停滞していたこともあって、この掲示板を削除することで負担の軽減を図ることにしました。今まで書き込んでくださった方には御礼と共に、記事を無断で削除してしまったことをお詫びいたします。ログ取るのすっかり忘れてたのでした……不覚。
 近々本掲示板も余所に引っ越しする予定ですので、その際可能であるなら再びこのようなお遊びの掲示板を用意するつもりでおります。その節にはまた宜しく御愛顧下されば、と願っております。ともあれ、以上の点を御了承いただきたく。Nextへのリンクはこの御報告のアップと同時に外させていただきました。

 昨晩、午前零時の20分ほど前を目処に新宿のロフトプラスワンを訪れた。零時会場という告知を真に受けたのがいけなかった。既に会場は満杯で鮨詰め状態となっており、会場の手前、スタッフルームへの入り口や本棚がある一画にまで人が溢れている有様である。単独で出かけていた私はあっさり通して貰えたのだが、更に幸運にも知り合いがDJブースの真ん前に陣取り、たまたまその横に空席もあったのでそこに座らせて貰う。この人物はバイト先の店員さんの友人で、店でお会いするたびあれこれ話をしていた仲である。実の処、この方も見えるという話を予め聞いていたので私も来る気になった、というのが本当である。
 出し物は『新耳袋』通算九回目のライブ。著者の木原浩勝氏と中山市朗氏が入れ替わり立ち替わり、新耳袋に収録されなかった話・収録できなかった話・これは文字媒体に残すのは危険だろうと判断された裏話などなど、貴重な怪談を披露するイベント。始まる前まではある程度内容を記憶しておいて簡単なレポートに仕上げることを考えていたのだが、段々そうすることにすら危険を感じる内容が増えていった。まだ取材中途で因果関係がすっきりしていない話、因果は判明しているものの関係者の人死にが多すぎるため開示を躊躇う(新耳袋には採用したものの、後日談や肝心の部分は暈かすしかなかった)エピソード、またその場で思い出した怪異談などを恐らくは順不同に、両氏が関西出身らしい笑いを取り混ぜた絶妙の話術で以て織りなしていく。途中、第5夜でも触れられているという先代林家小染に纏わる不思議な映像、数年前に放映された空中に出現する生首を映したビデオの検証を行った番組の映像を挟みつつ、楽しくも恐ろしい一夜は眠気を感じる暇さえないうちに幕を降ろした。ちゃんと括りには独自のお祓いを行って。著書同様、冷静で合理的な語り口が嬉しかった。最近の習慣通り両氏からサインを戴いてから帰宅。正直に言おう、自宅そばの墓地が久々に怖かった。
 一点不満を挙げるなら、会場にて最新刊が販売されていなかったこと。入稿がどうも今週はじめの出来事だったようで、間に合わなかったというのが実際だろうけれど。この夜の話題には第5夜に収録されたエピソードの更に深い部分を開陳したものもあって、今から発売が楽しみ、のようなとても怖いような。

 帰宅後十二時までうつらうつらとしたあと、バイクで買い物へ。予報よりも早く雨が降り始めるが、距離的にも時間的にも合羽を着るのが馬鹿馬鹿しかったのでそのまま移動を続ける。結局、ずぶぬれになるほどの降りにはならず、さらさらと服に落ちてはすぐに跡形もなく消える。軽いシャワーのようで寝不足の身にはいっそ心地よかった。
 目的は、昨日届いた旨連絡を受けていたCDの引き取り。予約していたのは
・Chick Corea『Chick Corea Solo Piano Part One - Originals』(Stretch Records)
・Chick Corea『Chick Corea Solo Piano Part Two - Standards』(Stretch Records)

の二枚。先月の今頃「いつ出るんだーっ」と喚いていた問題のもの。そして注文入荷して貰ったのが
・ZABADAK『Pieces Of The Moon』(east west japan)
ことのついでに
・Larry Carlton『Fingerprints』(wea japan)
 以上四枚を購入。
 しかし楽しみにしていたチック・コリアのピアノ・ソロ・アルバム二枚は寝不足には些か酷な内容だった。一応一通り聴きはしたが、明日以降、コンディションが回復してから改めて聴く。ザバダックはオリジナルの「遠い音楽」目当てだったが、全体のクオリティも高く「当たり」の印象強し。ただ、一曲収められたライブ録音は、録音の仕方が悪いのかミックスダウンに問題があるのか演奏の焦点が暈けていて不満が残る。曲はいいのだけど。ラリーは、今初めてまともに聴いている段階。いずれにしても寝不足で音楽を聴いても大した感想が出てこないことはよく解った。

 昨晩の「新耳袋」ライブにホラー小説の方法論らしきものをインスパイアされた。それに沿ってどんなものが書けるかをシミュレーションしていると昨晩聴かされたエピソードが幾たびも反復し、トイレで風呂場で人気のない部屋で思わず後ろを顧みてしまう。いきなり横の壁から女性が出てきたらどうしようとか頭を洗っている最中に耳許で名前を呼ばれたらどうしようとか。無論何も起きないのだけど。
 ちなみにインスパイアされた方法論は用い方次第ではとっっても執筆が楽なプロットが出来そうで期待している。そういう考え方をしていると絶対に足を掬われるのは経験上理解している筈なんだが。だからその前に懸案を片付けようよう。

 今日は書いていない。これから。だが果たしてこんなねむねむなコンディションで書けるのかどうか。鍵は論理的思考。


2000年6月18日(日)

 昼間、何となく日記ページのメニュー部分から1999年分の案内を分離する。続く限り下へ下へと伸ばし続けるのも一興かと思っていたがいい加減鬱陶しくなってきたので。「更新されてますリンク」などでお出での方はこちらをクリックしてご確認あれ。ただ切り分けただけなので面白みなど皆無だが。

 先日から高血圧のため鼻血が習慣化してしまい、以来若干食事を制限している私の父。今日、久し振りに家族でやや離れたところにある方の行きつけの蕎麦屋に行ったのだが、ここは普通盛りでも他の店で言う大盛りぐらいの量がある。しかも、常連には若干サービスしている節もあって更に多い。いつもなら平気で大盛りを食べていた親父だったが、今日初めてここの尋常でないボリュームを痛感したらしい。かくいう私も、暫く食事の量が少な目だったようで、若とりうどん大盛りが久々に堪えた。夕食時まで引きずる。

 内村と原田のアクション映画が見てみたいような見たくないような。

 ……ちょっとだけ先が見えた。


2000年6月19日(月)

 ちょっとテンションが低め。なのでお買い物報告と簡単なコメントのみ。
・平山夢明『怖い本(1)』
・赤江瀑『オイディプスの刃』(以上、角川春樹事務所・ハルキ文庫)
・丹羽啓介『キャットルーキー(18)』(小学館・サンデーコミックス)
・藤崎真緒『お星様にお願いっ!(3)』
・羅川真里茂『しゃにむにGO!(5)』(以上、白泉社・花とゆめコミックス)
・和田慎二『怪盗アマリリス(5)(6)』(朝日ソノラマ)

 平山夢明は今日のうちに読了。書き下ろしだとばかり思っていたのだが、最後のページを見ると、昔勁文社で発行していたシリーズに平山氏が寄稿した文章からセレクトして全三巻に再編集したものの第一巻ということらしい。私はオリジナルを持っていないので問題は感じなかったが、旧著をちゃんと保管していた人には不親切ではなかろうか。粗筋か、せめて目次の近くに断りを記すべきではなかったろうか。内容はなかなかのレベル。この書き手の癖なのか、あまり効果的ではない説明不足が多いのが悩みだが。
 しかし、『キャットルーキー』ってそんなに売れていないんだろうか。配本数も減っているようだし。それこそミステリと見紛うぐらいに緻密な計算や駆け引きがあり、近来の野球漫画の中でも特異な読み応えがあると、私は評価しているのだが。

 あと何日かかるんだろう……。


2000年6月20日(火)

 午前中の仕事量は大体標準だったのだが、手直しなどで手こずり、また来月分のコミック発売予定から購入したいものを書き出す作業も今日中に済ませる必要があったため、定期購読の雑誌を買いに抜け出すのが精一杯で、自分の作業はほぼ手付かず。出力中の待ち時間に読みかけの本を少しずつ摘んでいたらとうとう佳境に入ってしまい、午後の空き時間も読書で潰してしまう。んでもってビル・プロンジーニ『凶悪』(講談社文庫)読了。……あれ? 私、これを読んでいたんだっけか? ……まあいいか。しかし随分久し振りに「小説」を読み終えたような気が。
 でもって午後は、読書と幾つかの手直しが夕方までにあり、五時近くになって大物の仕事が入る。ある映画のPR広告らしいのだが、新聞の体裁を真似た四ページの構成になっており、それが一切合切データで届いたのである。張り込み画像が多くデータ全体で200MB近くあったり、肝心の映画広告部分の写真を手作業で差し替える指示があったりと少々厄介な代物。だが、一番問題があったのは第一頁目だった。最も大切なタイトル部分(ある著名な漫画をモチーフにしている)の画像データがない。本文が二箇所ほど、見本と異なった字詰めの状態でアウトラインが取られているため、行送りが狂った状態なのに修正できない。前者はMOにデータを写した人間のへま、後者は色々な要素が複合したものと思しい。タイトル部分は手許の見本からスキャナーで取り込めば何とかなるのだが、字詰めの狂いはアウトラインを取られてしまった以上全て一から打ち直すしかこちらには修復する手だてがない。しかも、他の簡単に作業が済んだものよりもこの一頁目の方が急ぎなのだとあちらは言う。取引先に異常箇所をファックスで通知しつつ、限られた時間内で出来るだけ改善する努力をしてみたが、結局は今晩中に改善したデータを送ってもらい、それを明日一番で出力することに落ち着いた。急ぎなら尚更MOの中身は調べてから渡そうよー。
 正直に言えば、こちらとしては直しが入った方が多く支払いを請求できるので有り難いらしいのだけど。

『凶悪』の感想を書こうと思ったのだが色々あって時間がかかりそうなので明日以降に見送る。いや、久々に正統すぎるハードボイルドを読ませていただいて私は感激してます。色々ありすぎて、楽しみにしていた平井堅『THE CHANGING SAME』(Sony Records)もまだ一度も通して聴いていない有様。このメロウな空気は極上、だが個人的には歌詞に混ざりすぎた英語がちょっと鬱陶しいか。

 な、
 中嶋ミチヨはどうなったんだー!!!!!!!

 色々あったから今日はまだ手付かずだったりする。障害は消えたのだし、あとは信じる道を邁進するのみなのだが。

 結局就寝前に何とか片を付けてしまったので公開ビル・プロンジーニ『凶悪』(講談社文庫)の感想


「若おやじの日々」への感想はこちらからお寄せ下さい。深川が空を飛びます(飛ばねえって)
どなたかもっと早く本を読む方法をご教授下さい(本気)。

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