2000年6月上旬の日常

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2000年6月1日(木)

 先月読んだ書籍の冊数、12。結局二日に一冊も達成できなかった勘定である。毎月必ず読書意欲が減退する時期があるのが、このところの不振の理由らしいのだが、では原因はなんだろう。

本日の購入品目。
・福井晴敏『∀ガンダム(下)』(角川春樹事務所・ハルキノベルス)
・巣田祐里子『おまかせ・SxS(シークレット☆スター)(1)』(角川書店・Kadokawa Comics A)
・浅美裕子『Romancers(2)』
・ほったゆみ・小畑健『ヒカルの碁(7)』(以上集英社・ジャンプコミックス)
・横溝正史『喘ぎ泣く死美人』(角川書店・カドカワエンタテインメント)

 他、定期購読誌一冊。
 巣田祐里子というと、今は亡き『コミックガンマ』(竹書房)誌上に連載していた『ハーフ&ハーフ』が思い出される。確かあの雑誌はのちに継承誌が作られる予定だった筈なのだが、竹本泉『さよりなパラレル(4)』リニューアル版のあとがきによると流れてしまったらしい。残念。復刻でも「遂に単行本化」でもない純粋な新作は多分久し振りだとおもうのだが、暫く見ない間にちょっと絵柄が変わっている。特に等身が大きくなっているのに若干違和感を覚えた。

『Natural2 -DUO-』、飽きてきました。早々とルーティンワークに陥り意気を阻喪させてくれた『愛姉妹』に較べればまだしも遊べたと言えるが、この作品の問題はテキストの分量の割にプレイヤーを牽引するような魅力が物語に欠けている点だ。どんな遊び方をしてもある日付のある時刻になれば発生するイベントは同じで、展開を変化させるには地道にパラメータの増減をチェックしお目当てのキャラクターの感情を高めていくしかない、が、その感情の変化に基づく展開の変化やイベントの発生が乏しく、そうして地道に数値を上げていった結果発生するイベントも数が少なく魅力が足りず、結果的にふた廻り・三廻りぐらいすると流れが完璧に理解できてしまい飽きが生じるのだ。どうせテキスト量を売りにするのなら、選択肢に対する反応をもっと豊富にすれば良かったのに。ゲームの性格を十分に理解せず旧来の方法論でうまくいくと勘違いした結果の産物。値段そのものは従来通りなので、はじめからふた廻り程度遊ぶつもりで買う分には楽しめるだろうが、長く遊べる作品ではない。その辺りは恐らくスタッフの意図と食い違っているだろうが、要するに見通しが甘いのである。

 自分とこの掲示板のレスをさぼりきっている現状を何とかせねば、と思っているうちに時は流れて。


2000年6月2日(金)

『愛姉妹』(elf・18禁)CG・イベント・エンディングコンプリート。但しエンディングを六つばかり見たあとは新しい展開も起こらなくなり、エンディングを探すために同じイベントを流すのも面倒くさくなったので、最後は攻略サイトに頼った。
 CGは及第点、システムもちょっと不手際が見られる以外は格別な不満もない。だが、明らかにオリジナルのフローチャートをそのまま流用したと思しいシナリオはいただけない。兎に角問題なのは選択肢に対する物語の変化が乏しく、エンディング発生のための条件が解りづらいことだ。物語的に奥行きがない点は、性描写に重点を置いたからだと納得することも出来るが、もう少し選択に対する展開の自由度を上げるとか、各種エンディング発生の条件を解りやすくするなどの工夫がないとプレイヤーの意欲を掻き立てることは難しい。elfという会社には、近頃過去の財産のみで食っているというイメージが強いが、ここまで旧作におんぶにだっこの作りではその印象がより色濃くなる。もう少し捻りを加えるぐらいの覚悟がなければやがてユーザーに見放されると思うのだけれど。現に各所の掲示板でそうした意見も散見されている。

 浅草の少し奥まった辺りに結構美味しいラーメン屋が存在した。カウンター席とテーブル席と合わせても10席程度しかない狭い店舗で、年配の姉妹が営んでいたのだが、私と家族が贔屓にしていたように結構常連客がついておりそれなりに繁盛している様子だった。ラーメンの味もさることながら、ここの小降りだが丁寧な餃子が好きだった。
 だがある日を境に、店先に暖簾がかかることがなくなってしまった。姉妹の一方が病床に伏したそうで、経営できる状態でなくなってしまったらしい。一日も早い再開を願っていたのだが、暖簾が仕舞われたまま半年、一年と時間が過ぎていき、気づけば姉妹の元気な一方は、店近くの商店街にあるスーパーでレジを打っていた。常連と言っても会話を交わすほどではなかった私は詳しい事情に暗いけれど、もう再開する見込みが薄いのはよく解る。
 実家の仕事を手伝うようになってから移動手段がバイク中心となり、その所為で店の前を通る機会も少なくなっていたのだが、今日銀行に寄った帰りに久し振りに店の様子を眺めることが出来た。閉店同然の状態にも関わらず店舗は清潔そうで、荒廃した様子がないのは元々住居兼用だったからだろう。看板は提げられたままだが整頓された軒先の風情からして相変わらず経営再開するような気配は窺えない。
 驚いたのは、整理された店先がすっかり一般家庭の玄関に様変わりしてしまっていたことだった。改装したわけではない。どうも元々そういう造りだったらしい。あの狭い店構えは、玄関先の土間と上がり框の辺りに客席と調理場をそのまま押し込んだからだった、と見える。
 多分このままこの店は普通の民家に戻ってしまうんだろう。あの味はもう記憶の中でしか楽しめず、それもやがて風化されるか、或いは過剰に美化されていく。本当のことは全部店の奥に仕舞い込まれたまま。

 今日のお買い物。
・こだま学『ナオミだもん(15)』(芳文社・まんがタイムコミックス)
・織田無道『悪霊退散! とっておきの恐怖体験』(KKベストセラーズ・ワニ文庫)
有栖川有栖『幽霊刑事』(講談社)

 織田無道はこの日のうちに読了。思うに口述筆記かゴーストライターを採用しているのだろうな。各章の短さ故か大半は冒頭でオチが読めるのだが、その予想を裏切らない展開が結構怖い。一人で読んでいると背中が寒かった。内容的には文句を付けたい部分が多いが、怪談本としては上質の部類。
 最後のものは三省堂神田本店で購入。来週行われる予定のサイン会の整理券も頂戴した。先着200名で込み合う恐れがあるので早めにご来店下さい、と言われたが仕事次第です。状況によっては行けないかも知れないが念のため。

 昨晩漸くICQの履歴表示を日本語化することに成功。ウインドウの端にかかった文章が一部文字化けしてしまうのが悩みだが、特に支障はないので今日から実用しようかと思う。ナンバーは74253400だが、私の環境では安定性が悪く、また私はPCを起動していても前に座っていなかったりする場合が多いので屡々無反応になる恐れもある。タイミングが合ったなら呼びかけてみてくださいな。


2000年6月3日(土)

 ふぇぇぇぇぇぇんICQがうまく接続されないよぅ。実用に持ち込んだと思ったら、どれほどサーバを追加しても接続が出来るかは運次第だという……そんな訳でなかなか見つからなくっても勘弁してください。あと、前日記したとおり私はPCを起動していても画面の前にいるとは限らないので、返答がなくても怒らないでください。多分時差が生じます。

 久々に自前の掲示板に書き込みをする。よもや自分の縄張りで20日以上も書き込みをさぼってしまうとは。ブランクの分だけ文面は長くなりました。たまにはそちらもご覧下さい。書き込みもしてください。今度はそんなにさぼりません。きっと。


2000年6月4日(日)

 昨夜、日記をアップロードしてから、ICQの先輩である内田竜宮丞さんの協力を仰いで安定接続への道を模索し続けたが、結局のところ深川が利用している接続方式に問題があったと判明した。元々私の利用しているケーブルテレビでは、運営会社にあるサーバから各家庭にローカルIPを配布してそれを基準にネットワークへの接続を管理しているのだが、これだとICQやチャット、ネットゲームなどリアルタイムでの交信は安定しないらしい。以前からこの点は問題視されていたらしく、つい先日新たにグローバルIP対応サービスを発足させたのだが、これは旧来のサービスと共存する形となっており、前からの契約者は以降手続きを行わないとサービスが受けられない。では、移行すればいいじゃないかと思われるかも知れないが、

 以降手続きにいちまんいぇん。

 しかしまあ、今後のことも考えるとグローバルIP対応の方がメリットは多そうなので、以降手続きにかかる手間や環境設定の疑問について確認しておこうと、運営会社に連絡し月曜日に説明をして貰えるようお願いした。しかし……いちまんいぇんか……

 その内田さんのサイトのとある場所に突然三択クイズのCGIが新設されていた。何問連続正解できるかを競うものだが、これが始めてしまうと結構填る。同所のチャットにも参加し、設置者の内田さんがリアルタイムでCGIの改善を行いつつ最高成績を競ったり、問題の投稿も出来るのでそれぞれの得意分野や指向に応じた新作問題を投稿したりとしているうちに徒に時間が過ぎていった。因みにこの日記を書いている時点での私の最高記録は555問、無論トップ。但し登録された問題数は170足らず。それが弱点といえば弱点なのだが。

 昼食は昨日、今日と立て続けに行きつけのうどん屋で採った。ゴールデンウィーク以来の混雑も一段落し、こちらも昼食時から若干外れた時間帯を選んで訪れるように心がけていたので、非常にのびのびと食事が出来た。最近息子さんが厨房にはいるようになったお陰でマスターがまるで現場監督である。

 ミュージックフェアかぐや姫特集を見ていて初めて気づいたこと。実はこの三人、一番歌が上手いのは山田パンダだったらしい。年輪を得て低音が研ぎ澄まされたのかも知れないが、いやちょっと驚いた。
 ……ベストアルバムでも買おうかな。

 ふと思い立ってリンクページゲーム関連に項目を大量追加した。そもそもLeafのアドレスが今月付けで変更になったことを受けて修正のみ行うつもりだったのだが、サイト公開以来殆ど更新していないことに気付いて、最近よく作品を買っているソフトハウスや気になるメーカー、それに新作などの情報源として活用しているサイトなどを追加した。興味のある方はご覧下さい。相変わらず傾向は偏ってますが。


2000年6月5日(月)

 ICQ、何と言いましょうか、現状では全く駄目です。オンラインに見えても気づいた次の瞬間に断線していたりする。何とか契約変更手続の費用が捻出できそうなので、安定動作はそれ以降になるかと思います。そんな訳ですので、暫くは呼びかけて返事が無くても怒らないでください。ね。ね。それにしても今日一日待っていたのに結局連絡を寄越さなかったなプロバイダ。

 職場で叔父が使っている自転車が盗まれたそうな。出勤早々に親父が私を捕まえて言うには、この間バイトを辞めたことで自転車を使う理由が減ったから、私の自転車を仕事用に譲らないか、と。特に考えることもなく同意してしまった。職場に自分用の自転車がなければ、買い物に行く機会も減って少しは無駄遣いが修まるかも、という打算も働いたのだがバイクがあれば同じなんだよな結局。
 てっきり何処かに移動した際に盗まれたと解釈していたのだが、あとで聞けば職場に駐輪している間に遭難したらしい。油断がならない。だがもう一歩進入すればもう少し状態のいい私用の自転車があった筈なのだが、質より安全を取ったのだろうか。そうすると今度は元私用の自転車が危険に晒されることになる訳だが。全滅したりとか……しないよなまさか。

 暇を持て余してお買い物へ。元バイト先に溜まっている筈の本を回収しに行……ったのに、定期購読誌しかない。講談社ノベルスの新刊は?! 漫画の新刊もないのか??! 講談社ノベルスは6日予定ではないか、と店員さんは言うのだが、私には書籍類の配本が小規模小売書店にとって深刻な状況になりつつある証左とも見える。
 そのまま秋葉原のすっかり贔屓にしてしまっているソフト屋へ向かった。特に目的はなかったのだが、最近某所で話題になったこともあるので上々颱風『GNAHS GNAHS』(Epic/Sony Records)ZABADAK『STORIES』(POLYSTAR)の二枚を購入した。どうでもいいが一体いつまで延期するんだチック・コリアー!!!

 帰宅前にクレイグ・ホールデン『夜が終わる場所』(扶桑社ミステリー)やっと読了。こういう地味かつ訳文に不安要素のある海外物は時間を作って一気に読むに限る、と改めて悟った。気分を変えるために国産の新刊に着手すると、これがあまりにもつるつると消化できるもので却って怖くなり、先に書評を仕上げてしまう。事情があってあまり深く語るわけにも行かず簡単めだが。

 その他のお買い物:
・高田裕三『3×3EYES(34)』(講談社・ヤンマガKC)
・『ブギーポップは笑わない Boogiepop phantom TVシリーズシナリオ集II』
・伊達将範『DADDYFACE 世界樹の舟』(以上、メディアワークス・電撃文庫)
早見裕司『ルームメイトノベル 佐藤由香の場合』(メディアワークス・電撃G's文庫)

 最後のは待望の一冊。個人的に『ルームメイト』シリーズはあんまり評価していないんだが早見裕司氏の文章なら話はまっっっったく別。ホールデンのあとに着手したものを読み終えたらすぐに取りかかるつもりです。うっしゃあ。


2000年6月6日(火)

 今日はバイトが、ない。うっかりすると忘れる、かと思っていたがちゃんと覚えていた。妙に損した気分なのは何故だろう。

本日のお買い物:
・ウォルター・ワンゲリン『小説「聖書」 旧約篇(上)(下)』
・島田荘司『聖林輪舞 セルロイドのアメリカ近代史』(徳間文庫)
・竹本 泉『アップルパラダイス(2)』(ノアール出版)
・フロイト『精神分析入門(上)(下)』(新潮文庫)
・ジョルジュ・シムノン『メグレと火曜の朝の訪問者』(河出文庫)

 ワンゲリンとフロイトは資料。そろそろ纏めて読まなければいけないんだが、最近の読書ペースの衰えを思うと迂闊に手が出せないのである。聖書を予備知識も案内も無しで読むのは非常にしんどい。

 結局こちらからプロバイダに連絡した。応対に出た女の子が一々電話を外して調べに行ってしまうので途中で正式な担当者に代わって貰うという毎度の過程を経ての結論は、やはり全体に料金が高くなってしまう、ということ。旧来のサービスでは毎月の接続料金は完全固定制で、ホームページ容量の追加をする場合はその都度5000円を支払わなければいけないが毎月の支払いは変わらない仕組み。私はこのシステムを利用し、既に5MB増量済みで、契約当初に借り受けた10MBと合わせて15MBが現在の持ち容量となる。
 しかし新規のサービスでは初期のホームページ容量が5MB、以後増量する場合は毎月の料金に500円が加算される。どちらがお得かは利用の仕方にも依るが、私には全体に割高感がある。取り分け、私はつい先日ホームページ容量を追加するために5000円支払ったばかりなのだ。一応従来のサービス初期からの利用者ということで、契約変更しても基本の所持容量が10MBという扱いになり、先日追加した5MB分のみが課金対象になるそうだが、先日支払った5000円が有効だった期間は三ヶ月程度に過ぎず、かなり細かい計算ではあるが私は損をすることになる。そもそも、幾ら接続状態が改善するとは言えここまで契約内容が変わってしまうのは、ユーザーに対する思慮が欠けていないだろうか。接続状況の改善のみに気を取られて、それによって生じる料金内容の激変を忘れるというのも、ユーザーからすると不誠実に思われるのだが。
 現時点でICQが安定していない、今後ネットゲームやネットフォンを利用したいという気持ちもあり、それを考えると新規接続方式に変更するべきなのだけど、上記のように不利が多く、悩んでいる。結局変更してしまうのだろうけど、手続の際には営業相手に徹底的にごねると思う、きっと。

 今日のニュースを見ていて首を傾げること屡々。実行犯の指揮者であるという捉え方をすれば無期懲役は軽く見えるが、裁判官の判断は「指揮者ではなく連絡係」だったのだから、死刑求刑から割り引いた判決は間違っていない、というよりこの段階で死刑判決が出た場合はその方が異常ではないかと思う。だが、そういう観点から報道している局は私の見た限りでは一つもなかった。疑義を唱えるべきは量刑ではなく判決内容であり、ならば検察が既に控訴を検討していることをのみ評価するべきだろう。罪は罪として、それを純粋に厳密に法の観点から判断することを評価する姿勢を採るマスコミが少ないというのは、それ自体が危険ではないか。
 念のために付け加えるが、私は罪そのものを許しているわけではない。個人的には死刑が極刑だと捉えていない、という部分はあるのだが。死を以て免罪符とするよりは、減刑のあり得ない無期懲役で生き恥と業苦を背負わせる方がずっと相応しい、という考え方。或いはアメリカなどで採用されている「懲役200年」といった極端に重い服役刑を科す、というのもありだろう。ただ、この量刑の追徴方式は陪審制度のない日本にはそぐわない面もあるように思え、現状では実際的ではない、という気もするが。――とまれ、今日私の目に留まった報道の姿勢は、私には受容できない、という話。

 早速政宗九さんのアドレスを変更しました。部屋……部屋の片付け……えーと。

 プロバイダの話はまだ続く。暫く前からここの掲示板は供給の方式が変わり、かつてはプロバイダに注文を出して掲示板及びカウンターを作成して貰い、パスワードを郵送して貰って初めて利用可能となるものだったが、現在は幾つかのファイルをユーザー自らが作成してそれを自分のホームページエリアにアップロード、その後規定のアドレスを呼び出してパスワードを登録することで使用可能となる仕組みに変更された。
 ここで従来のユーザーには幾つかの疑問が生まれる。今まで利用していた掲示板は一体どうなるのか、そして今までの掲示板が有効となっている状態で果たして新しい掲示板は利用できるのか、など。昼間のこともあってそれらの疑念が改めて首を擡げてきたので、規定のデータを用意してみることにした。公式ホームページの案内を眺めつつ、データを作成する、が。
 ……皆さん、解りますかこの説明で。サンプルは記述の仕方の説明が意味不明だし、作ったデータを一体何処にアップロードしていいのかについて一言も触れていないとくる。プロバイダの運営会社に電話をかけ説明を聞きながら改めてデータを作り直してみようと思ったのだが、深夜の窓口には細かい知識を持っている人間がおらず、結局また翌日こちらから連絡する羽目になるし。しかし、この時点では気づかなかったことなのだが、サンプル掲示板の過去ログを辿ってみると、実はこの掲示板、保存できるログが10件しかない
 酷い。これはちょっと利用する気になれない。随分前からプロバイダで供給しているCGIには限界を覚えていたのだが、折角新調してもこの有様では利用価値がないに等しい。やはり、別途自作CGIの設置が可能なプロバイダと契約した方が良策か……? どっちにしても、もう一度連絡して徹底的に文句を付けた方が良さそうである。あー苛々苛々。


2000年6月7日(水)

 やっと入手しましたの本日のお買い物。
・黒田研二『ウェディング・ドレス』
・上遠野浩平『殺竜事件』(以上・講談社ノベルス)
・稲川淳二『稲川淳二の二度と話したくない怖い話』(日本文芸社・にちぶん文庫)

 どうも某取次では今日が正式な配本日だったらしい。既に読み終えた皆さんは一体何処で手に入れたのやら気になります。いやもう入手できたからいいんですけど。

 昼間、昨晩試した掲示板の件で問い合わせてみる。すぐに直接の担当者に代わって貰ったのだが、どうもこの会社、従来のサービスから現在のサービスに移行する際、サービス内容の変動についての対応を十分に準備していなかったらしい。少なくとも、それが書式の形で社員の手に渡っていないのは間違いないようだ。結局、ホームページ上における各種説明の不備やあまりに変化しすぎたサービス内容などへの苦情と説教が会話の大半を占めた。ついでにグローバルIPサービスへの移行も依頼するが、契約変更の内容を改めて確認したところやっぱり昨日の話がちゃんと通じていなかったようで、のちほど掲示板のことも含めて詳細が判明したところで連絡を寄越す、ということになった。
 小さい会社なのだろうが、新しいサービスを起こすならユーザーへの対応はもっと綿密に策を練っておいて欲しい。正直、これは起業一年程度のベンチャー企業の仕事内容だぞ。素人同然。

 最近この日記で創作に関する記述がないのは、未だにお絵かきの下書きの真っ最中であんまり進展していないから。時間もそうだが心理的なゆとりがなかったのだな。数日中にある原稿を仕上げたい、という目的を立てた処から迷いが消えたのか進捗が早まったが、まだ先は長い。これが終わらないと懸案の長篇・短篇もおちおち手に着かないというのが本音なのだった。
 しかし、最近お子さまな躰が描けなくて困っ……


2000年6月8日(木)

 出勤前、殆ど起き抜けの時刻にプロバイダの運営会社から電話があったらしい。今日の午後3時か4時頃に営業の人間が来る、という話だったのだが、電話を取った親父は仕事があるんだから5時以降にしろ、と叱責したらしい。それ以前に、連絡から移行手続まで一週間ぐらいかかると言っていたのに何故、と訊ねると、担当者が近々長期に渉って留守にするために、出来るところから急いで仕事を片づけているという話なのだそうだ。……まあ、早く済む分には有り難いのだけど……
 更に職場に別の担当からの連絡が入る。こちらは掲示板サービスの件。昨日電話を受けた男性が掛けてきたのだが、私が当事者だと応えると何故か酷く戸惑っている。「どうかしましたか」と訊くと、「あの、確か女性の方が……」……慣れてるけどね。名乗ったのに勘違いされっぱなしだったというのは初めてのパターンだ。
 設定ファイルの記述の仕方については、担当から後ほどテキストの形で送ってもらうことで決着した。ログの保存件数が少ない点は、苦情という形でシステム担当者に伝えて貰う。また、旧来の掲示板サービスと現在のサービスとは管理している場所が異なるため、旧来の掲示板を利用中でも新規サービスの利用は可能という話だった。但し、旧来の掲示板は年内に終了させる予定らしい。ならば尚更新しい掲示板のログ保存件数を増やして貰わないと困る。十件では遊びにも使えないではないか。
 このまま新しい掲示板のログ保存件数が増えないのであれば、またT-Cupの無料掲示板以下の件数の状態が続くのであれば、別途に新しい掲示板を用意します。しかし、無料掲示板は使い勝手が悪いところが殆どだし、ニフティの自作CGIサーバはこれ以上ものを置きたくないし何より夜間の接続状態が改善されないことには実用が躊躇われるし……。あとは、新たにCGIの設営が可能なプロバイダを見つけて契約することだが、そうでなくても接続料金が高くなるって言うのにねぇ。
 以上、営業の人間がやって来るまでの暇を利用してしたためた。

 営業、ではなく工事担当の方だった。モデムと手続書類を持参してきた。まさかいきなり機器変更するとは思っていなかったので一瞬動揺する。部屋に上がって交換してくれる、というのだが、御存知の通り私の部屋は悲惨な状況で正直二人の人間が一緒にいてまともに作業できる環境ではない。取り付けは私が自分で行い、古い機材は明日にでも引き取りに来て貰うことで合意し、モデムと書類だけを受け取った。
 筐体裏側のケーブル事情は劣悪だったが、取り付け取り外しをするのは三本のみなので、開始十分程度で作業は終わる。と、先刻やって来た工事担当の方から電話が入った。彼自らが動作確認をしなければいけないのと書類が他にもあるということで、また明日改めてお邪魔する、という話である。動作確認はいいんだが、私にとって心配は寧ろ山崩れを起こされたりしないかであって。
 現在午前七時、この段階ではICQは順調に動作している。一旦接続を切ってやり直しても、十秒足らずで復帰できる辺り、確かに恩恵はあるようだが、テレホーダイの時刻になるまで油断は出来ない。ともあれ、動作確認の必要があるので暇な方はお声だけでも掛けてみてくださいな。こっちからも無意味に呼びかけるかも知れませんが。

悪人度チェック。因みにチェックに直にリンクすることは出来ないみたいなので、ご自分でお探し下さい。

まずはVer.1。
あなたの悪人度は63.0もあります。
 寸評・・・あなたは悪人です。
知らず知らずのうちに他人を攻撃しています。
真人間になるには、もう少し他人を思いやる精神を持つことです。

 今更言われんでも。でも大したことないよな。

続いてVer.2の場合。
★あなたの総合悪人指数36.3です。詳細は以下の通りです。
☆性格的悪人度(格付C)
あなたの性格的悪人度は標準的です。
常識的な心の持ち主なので、性格面そのもので特筆すべき事はありません。

☆環境的悪人度(格付B)
あなたの周囲の環境は良いとは言えませんね。
そのことがあなたの行動の一つ一つを少しずつ変えていくかも知れません。

☆知性的悪人度(格付A)
あなたは相当な老獪さを持っていますし、処世術も心得ています。
ただし、策士策に溺れると言う可能性も無きにしもあらずです。
空回りには気を付けましょう。

☆総合評価(悪人度格付BBB)
あなたは知人達の間ではその名を知られた悪人です。
ちょっとした言動の中に毒性が豊富に含まれています。
現状、その毒舌と悪行で周囲を震え上がらせていますが、半面自分より上位の悪人には脆いかも。
現状ではまだまだ常識人、井の中の蛙でしょう。悪人として自立するには後一歩足りません。
世間の評判を考えここで引き返すか、悪人として一本立ちを目指すのか、
ここが勝負の分かれ目でしょう。

☆処方箋
悪人をやめるにはショック療法が効果的。
あなたより上手の悪人に徹底的に叩きのめされれば、
おそらく、悪への道を諦め、まっとうな人間になれるでしょう。

 つまり老獪であるが故に策士的な悪人傾向があるということらしい。ふーん。結果としては面白くなかったが、テストの内容はそこそこ楽しめる。

 昨晩、GORO版『Smooth』(サンタナの大ヒット曲な)をテレビで聴いて、泣いた。誰やこんなど戯けた歌詞にしやがったのは。中途半端に残された「'cause you're so smooth」という英語詞も素敵なまでに浮いている。そして曲調とGOROの声質が全然合っていない……これが売れるようなことがあったら、きっと号泣します私。


2000年6月9日(金)

 そしてICQは絶好調。そうでなければ契約を変更した意味がないと。だが就寝間際まで延々会話しているのも我ながらどうかと思う。あとは新たにネットゲームでも導入して、更に有効活用しなければ。

 唸る強風の日。親に説得されて車に同乗しての出勤となった。仕事量は取り敢えず標準といったところだが、自転車を漕ぐと息苦しくなるような暴風のさなかに出ていく気にはなれない。夕方に三省堂で行われるサイン会に出向くつもりだったが、二輪車か電車しか足の選択肢がなく、結局諦めた。折角整理券貰ってきたのにぃ。

 本日のお買い物。
・長坂秀佳『彼岸花』(角川ホラー文庫)
・上々颱風『八十日間亜州一周』(Epic/Sony Records)

『彼岸花』は『弟切草』第二弾とある。前作が未読なのでどういう風にリンクしているのか粗筋を見ただけでは解らないのだが……あれ、その前に前作持っていたっけか。
 他に私ではなく親の定期購読誌『SINRA』を購入した。帰宅後ぱらぱら眺めてみると、最後の頁に何と休刊の文字が見える。勿体ない。特に理由は書いていないが、概ね予想はつく。つくづく、勿体ない。単行本未収録の「ニッポンの猫」シリーズはどうなってしまうのだろう。


2000年6月10日(土)

 しとしとちゃぷちゃぷらんらんらん。とは言っても日中は小康状態を保っていたので、その隙に秋葉原でCDを買った。
・Wes Montgomery『A Day in the Life』(A&M Records/CTi/Polydor)
 これはジャズファンには言わずもがなの名盤。演奏者としては「オクターブ奏法」(旋律に一オクターブ下の音を常に重ねる演奏手法。音の表情が豊かになる)の創始者として知られ、音楽家としてはフュージョンスタイルの先駆となったと言われる伝説のギタリスト。僅か九年足らずのミュージシャン人生の中で数多の名演を残しているが、これは最大のヒット作でもある。ビートルズナンバーのカバーである表題曲をはじめ、音の状態も含めて古めかしさは覆えないものの、完成度の高い演奏揃い。残るのも納得の名盤。
・FourPlay『4』(Wea japan)
 現役のフュージョン・カルテット、フォープレイが1998年に発売させた4thアルバム。何故4thかと言うと、フォープレイというグループの音楽を聴いてみたかった以上に、このアルバムからギタリストとして参入したラリー・カールトンの音に興味があったのである。フォープレイのメンバーはこの時点から変わっていないので、この場合普段なら最新アルバムを買うところなのだが、困ったことにクリスマスアルバムなのだった。アルバムの中にクリスマスソングがあるぐらいなら躊躇わないが、まる一枚クリスマス楽曲のみというのは、流石にこの季節にはちょっと辛い。
 ジャケットのデザインにも反映された、穏やかで洗練された雰囲気のサウンドが特色と見える。バックにシンセサイザーやヴォーカルを重ねてはいるものの、基本はピアノ・ギター・ベース・ドラムスのシンプルな編成。最近パット・メセニー・グループのような鮮烈なフュージョンに飢えていたところなので、やや大人しい印象はあるものの、私にとっては満足のいく音楽でした。
・B.B. King & Eric Crapton『Riding with the King』(Wea japan)
 昨日が発売日でした。それに合わせて新聞に記事が載っていたのだが、ここでクラプトンが「『ティアーズ・イン・ヘヴン』や『チェンジ・ザ・ワールド』のヒットでOL御用達シンガーとなった〜」と紹介されていて大いに首を傾げる……いつ? 誰が決めた? しかも「元々はR&Bが本領で」云々という記述もあったが、じゃあ前述の二曲はR&Bでないと言いたいのかい? そもそも、OL御用達というジャンルが存在するとでも言うのか? 訳が解らん。「若い女性層にもファンを増やした」とでもして欲しいところである。確かにここ数年のヒット曲の傾向故に離れていったファンも存在するだろうが、恐らく根本的な支持者層は極端に変わってはいないだろうに。この扱いはクラプトンにとってもファンにとってもましてやOLたちにとっても失礼ではないのか。
 取り敢えずそういう感慨を抱いたことだけ記しておく。アルバム自体の感想は、もう少し聴き込まないことには。

 モスバーガーの玄米フレークシェイク(木苺)が好きだ。気がつくと何かにつけデザート代わりにしたり間食にしたりするのだが、今日になって実はシェイクと玄米フレークとトッピングのバランスが案外重要であることを知った。フレークが多くトッピングが少な目だと、最後はフレークをひたすらがしがし食うことになり、これが味気ない。注文したときに一度に三つぐらい作る羽目になっていたから、と母は解説したが。

 ICQで受け答えをしながらだとどこか記述がお座なりである。さて、そろそろ別の書き物に戻らなければ。


「若おやじの日々」への感想はこちらからお寄せ下さい。深川が空を飛びます(飛ばねえって)
どなたかもっと早く本を読む方法をご教授下さい(本気)。

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