2001年9月中旬の日常

2001年9月上旬に戻る
2001年9月下旬に進む
他のログを見る

最近の日常を覗く
トップページ(フレームあり)
トップページ(フレームなし)


2001年9月11日(火)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20010911~.htm#Day11

 首都圏台風直撃、だが夕方過ぎ去るまで職場に籠もっていたためどのくらい酷かったのか知らなかったりする。テレビは一番激しいところを中心に映すから割り引いて考える質。流石にこの風雨では持ち帰る間に本が駄目になると思い行き付けの本屋に行かなかったのだが、夕方訪れたら「どーして来なかったんですか」と責められた。……日頃の行動を押して知るべし。

 餃子の焦げた皮が固いと言って夕食にパスタ或いはうどんを指定する私の親父。いいから歯医者に行け。
 ちなみに私、うどんは蕎麦屋でも頼んでしまうほど大好物だがパスタはあまり好きでなかったりする。専門店で取るか時々食べるくらいなら別にいいのだが。

 本日のお買い物
1,デニス・ルヘイン『ミスティック・リバー』(ハヤカワ・ノヴェルス/早川書房)
 結局買ってしまったわ。行き付けの書店で今頃入荷するんだもん。しかし、これを買ったあとでふと棚を眺めているうちに、ジェイムズ・エルロイ『アメリカン・デス・トラップ』上下巻に惹かれてしまったりする。二冊で5200円ぐらい……? しんど。

 謎なのが、本当に時々、正常に戻るのである。先日ここで触れたところ、いまは正常に閲覧できております。……で、そう思って油断しているとまた引っかかったりするのだな。いい加減HDの完全フォーマットから行うべきなのか、或いは割り切って新しいPCを導入するべきか。牛さんの失踪以来、盛んに自作を薦められるのだが……

 ……また、早く来て欲しい返事がひとつ来ない……世の中ままなりません。

 途方もない出来事が発生しているがひとまず静観。現地の通信・情報がかなり欠落している現状で予断を口にし過ぎると、そうでなくても半端に発達した外部ネットワークに飛語が生じる危険が大きくなる。素人はメディアが冷静に事態を把握するのをただ待つ。

 この状況で何だが、実はこの報道が流れていたまさにその瞬間、私の両親はデンゼル・ワシントン、ブルース・ウィリス主演の映画『マーシャル・ロー』(厳戒態勢)を見ていたのだった……


2001年9月12日(水)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20010911~.htm#Day12

 同時多発テロ報道一色の中で、教育テレビは別格としてもきちんと通常放送にも転じるテレビ東京が相変わらず素晴らしい。陰惨で痛ましい事件について正確な報道をすることも大切だが(だから今の報道のありようにはどうも疑問を感じずにはいられないのだがそれは兎も角)、特に今回攻撃を受けたのが世界経済の象徴であるからこそ、直接に被害者救済に立ち会えない人間は常と変わらぬ経済活動を続けるべきではなかろうか。そのバランスを保つためにも、闇雲に同じ報道ばかり繰り返すよりはこうした間を挟むことも重要なのだと思うのだけど。被害者は気の毒だとは思うが、あの惨事から人々が戻ってきたときに世界経済そのものが狂っていたら余計に悲惨だろう。微細であっても、日常を繰り返すことが何処かで支えになることも、実はあるはず。

 とか書いていたら、午後七時台から民放局はほぼ全て平常放送に戻った模様。流石に、いつかの例で悟っていたか。でも新聞夕刊の番組表に依れば、また10時台で番組が差し替えられているらしいが、その位は必要だろうな。

 本日のお買い物
1,斎藤 肇『たったひとつの 浦川氏の事件簿』(MYSTERY LEAGUE原書房)
2,小林めぐみ『ひよぴよ』(角川スニーカー文庫/角川書店)
3,山田南平『オトナになる方法(5)(6)』(白泉社文庫/白泉社)
4,『歌月十夜』(TYPE-MOON/Windows対応ゲーム18禁)

 1も2も行き付けの書店で入荷できないので大手書店にて購入。がっでむ取次。1なんか、実は当時の新本格陣で一番シンパシーを感じていた作家だけに楽しみにしていたのだぞー?! 2は……まあ、作家より挿絵(小池定路氏)目的だったりするが。著作リストから消滅して久しいが、この方の『五日目の月』というノンシリーズ作品が結構お気に入りだったりする。急激に京極作品が注目を集めつつあった時期の刊行で、その影響が濃く見られる作品だが、ジュヴナイルとしての答を示したような筆致と展開には一読の価値がある、と思っていたのだけれど。誰か復刻してくれません?
 4は夏コミで買い損ない、先日も入場制限という憂き目に遭って購入を断念していた問題の同人ソフト。てゆーか余裕で購入。大手には在庫が潤沢にあるらしい。内容的にはあちこちで不満を耳にするのだが、まあそれもいいだろう、基本的にお祭りなのだし。

 バイクに乗っているとき、PHSは着信音を鳴らすよりもマナーモード=バイブレーションにしている方が取り漏らしがない……が、当然ながら躰から離しているときは幾らバイブレーションが機能していても気付く道理はない。自宅に戻ると必ず充電器に戻しているのだが、その時操作して通常の着信音に戻す習慣がなかなか身につかないため、困ったことに自宅で取り損なうことが多いのだった。お陰で今夜、初めて某氏から連絡があったのに、気付いたのは約二時間後。すみませぇぇん。


2001年9月13日(木)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20010911~.htm#Day13

 午前中の電話二件でどーっと疲れる。

 というか、身辺で個人的にはより切実な事件が起きたらしいんですけど。私はそっちにどう対応しようか今悩んでるんですけど。取り敢えず、長篇Aのプロットだけはちゃんと立ち上げておくことにする。長篇Bは猶予がある、というよりいつから着手できるか依然不透明だし、一旦灯ってしまった情熱は簡単に鎮まるものではないので、策を尽くしてでも実現させます。問題は、あっちがどうなるのかだよなー……ああっ、そう言えばあっちは一体どうなっているのだっ?! 佳多山大地氏が噛んでるなんて聞いてないぞ俺はーっ?!
 えーと、それはそうと、段々切実になってきたので近々訳もなく連絡差し上げるかと思いますがその時は宜しくお願いします>K様。

 ――しかし、今日からの私の行動は果たして物書きが、しかも単行本も出せていない駆け出し風情が普通にする行動なのか自分でも疑問だったりする。しかしそれがとても楽しかったりする。

 行き付けの書店で定期購読(特にそういう注文で処理して貰っているわけではないが)の雑誌が入荷できない様子なので、仕方なく職場の近辺で一番大きい、しかし改装以来すっかり使えなくなった某書店で捜す。他の入荷しづらい文庫本や倉阪さんの新刊もあれば購入する目論見だったがこちらはひとつとて発見できず早々に諦める。んが、肝心の定期購読誌が見つからない。部数が減ったにしてもここの規模なら配本がないとは思えないのだが、ない。問題の雑誌はPC関連、実際先月号は二冊未だに棚に挿してあるのに肝心の今月号が、ない。もっと大きいところでないと駄目なのか、と諦め加減になったとき、ふと漫画雑誌の棚を眺めに行く。
 あった。
 ……表紙はアニメ絵だ。内容も確かにイラスト中心だ。平台になっているアニメ雑誌と傾向も雰囲気もよく似ている。だが、バックナンバーがちゃんとPCの棚にあるのに何故最新号が漫画の棚にだけあるのだ。しかもこの棚、厳密には「レディースコミック」としか表示がされておらず、だが実際には少年誌も青年誌も一般漫画誌も混然と並べられている。各分野の専門家が不在の書店はこれだから困る、というか本気で商売する気あります?

 で、珍しく本日はお買い物報告なし。その後調べてみた結果、倉阪鬼一郎さんの『BAD』(EXノベルス/ENIX)は14日が正式な発売日と判明。……でも、『百物語異聞』(ふしぎ文学館/出版芸術社)はもう出てるはずだよな……?? 木原浩勝氏ほかの『都市の穴』(双葉社)に至っては大きめの書店で目撃しているのだが、行き付けでも入荷できるだろうと取り敢えず見過ごす。……いやもう、今月多すぎるってば、地味に。

 ――毎日こちらをチェックしてくださっている方は、些か妙な事実に気付かれるかも知れませんが、深く考えないようお願いします。いや、ほんとに大した理由があるわけじゃないのです。


2001年9月14日(金)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20010911~.htm#Day14

 昨晩、bk1で資料など合わせて1万円強を注文したのだが、送信ボタンを押してからポカに気付いた。注文画面の最後で、配送方法にポストに投函して貰うだけのメール便を利用するか受領印が必要な宅配便を利用するかの選択を行うようになっているのだけど、諸般の事情から常に宅配便を利用していたのに、今回に限ってここで宅配便にチェックを入れることを忘れてしまったのだ。取り消そうにもそこが最後の画面のため、気付けば受注のメールが届いている。すぐさまサポートにメールを出し、配送方法の変更を願う。
 明けて今日の午後、bk1からの回答が戻った。
「ご注文確定後の変更は、システム上承ることが出来ません」
 ……それはねーだろう、と思いすぐさまカスタマーデスクに電話で苦情を述べる。大体、毎回宅配便で注文しているのに何故その設定が保存されておらず、しかも注文画面の最後に選択項目が設けられているためそこで間違って送信すると取り返しがつかないという構造が変じゃないのか。第一、こーいうトラブルのためにサポートが存在するんじゃないのか。
 PC関連では随分とろくでもない対応をされたものだが、ここは率直だった。元々このメール便・宅配便の選択項目が比較的最近用意されたものだということもあって、どうも同様の苦情は結構寄せられているらしい。システムの見直しが既に行われているそうだが、まだ対応には至っていない、と。取り敢えず配送方法の変更は受けて貰ったが、配送が遅れると言われて「何じゃそら」と憤ったところ、向こうから上の者に変わりますか、と訊かれた。この辺もスムーズで宜しい。
 話を総合すると、配送方法はすぐさま出荷担当の方に連絡が行ってしまうようで、一旦注文したものの変更は利かないらしい(多分連携の問題だろう)。そこで、まずカスタマーデスクの方に品物を廻して貰い、そこから宅配便で送り直すという方法をとるしかないのだそうだ。まあ、システムも既に見直しが検討されていると言うし、対応に誠実さが窺えたので、若干の遅れには目を瞑ることにする。いずれにしても、サービスが狭いのも問題だがあまりに規模を拡張しすぎるとその分不自由が多い、ということを改めて認識した次第。
 ……ちなみにこの文面を全て真っ正直に受け取らぬようお願いいたします。若干憶測と記憶違いが混ざっている可能性があるのもそうだが、解りきっているから沈黙した箇所も沢山あるのよ。

 本日のお買い物
1,藤田和日郎『うしおととら(8)』(少年サンデーコミックスワイド版/小学館)
2,京極夏彦『鉄鼠の檻 文庫版』
3,日本推理作家協会・編『江戸川乱歩賞全集(11)(12)』(以上、講談社文庫/講談社)
4,倉阪鬼一郎『BAD』(EX NOVELS/ENIX)
5,『GIALLO No.5 AUTUMN』(光文社)

 積み上げるとゲームキューブより大きいらしい。2を見たときは流石にちょっと引きました。
 3の11巻は梶龍雄氏『透明な季節』と藤本泉氏『時をきざむ潮』、12巻は栗本薫氏『ぼくらの時代』と井沢元彦氏『猿丸幻視行』という構成。何やら順番通りだと欠落があるらしいのだが、受賞作データがないので何が抜けているやら――と思ったら、12巻の中間ほどにきちんと「著者からの承諾が得られていない」というコメントが掲載されていた。なるほど。それにしても楽しいのは、選考過程がきちんと掲載されていること。11巻収録作は同時入選だが、選考過程を見るとあ斎藤澪、あ岡嶋二人、あ井沢元彦! という具合に飽きない。ちなみに栗本氏と同年の予選通過者には深谷忠記氏の名前が、翌年の高柳芳夫氏(未収録)と同期には樽谷新氏、中津文彦氏、野崎六助氏(しかも作品名『夕焼け探偵帖』)、中町信氏、その翌年の井沢元彦氏と同期には筑波孔一郎氏に御存知島田荘司氏、長井彬氏、更に深谷氏と中津氏が再度候補に挙がっている。なんだか気になる部分も幾つかある。昭和五十五年・第二十二回の受賞者は井沢氏だが、この年の予選通過者に鷲尾三郎の名前が見える……? ほか、見た限り三回以上予選を通過しながらその後名前を聞かない方もあるようで、複雑な気分になったり。個人的は、二十二回の予選通過者『一一』に思わず受けてしまう。たぶん「にのまえ・はじめ」と読むのだと思うが……解る人だけこの面白みを共有してください。
 4はちょっとした罠でした。EX NOVELSとあるからてっきり新書版と思いきや四六判ハードカバー。EX NOVELSのマークは奥付にのみ記されており、その意味でも余計に気付きづらい。ま、私は注文で入れて貰ったので捜す必要はなかったのだけど。

 ――という文章をアップしてから、そういや樽谷新氏って『アムステルダム猟奇殺人事件』のあと作品を発表していたっけ、と思い検索にかけてみたら、「乱歩賞候補作を追っかけてみよう」という趣旨のページが既に存在していたことに気付く。灯台もと暗し、というか謎宮会でしかも葉山響さん。さすがというか思わずがっでむと呟く。どうせなら予選通過者からやってみてくれー……しんどいかそうか。

 ……ところで、昨日午前中の電話のうち、どう考えても早急に連絡があるべき用件の方が、未だに連絡がないんですけど。


2001年9月15日(土)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20010911~.htm#Day15

 先週は予算の関係から控えたために、半ば飢餓状態で映画街に赴く。当初は一年近く待望だった『Water Boys』初日を鑑賞しようと思っていたのだが、丁度訪れた劇場では連続三回に渉る舞台挨拶の場が設けられていて、私が到着した時点で初回は既に立ち見も含めて完売、二回目・三回目の上映も、同じ建物の中にある二つの劇場でかけているため待ち時間はさほどではないものの既に立ち見席のみとなっておりさっさと諦める。ほとぼりが冷めてからゆっくりと見よう。というわけで、同じ建物にある劇場で唯一上映されている別作品『London Dogs』(XANADEUX/Asmik Ace・配給)を鑑賞。地下に降りる感覚まで含めて素敵。感想はこちら。ああ、やっぱりジュード・ロウは美しい。
 それにしても、毎週のように劇場に足を運ぶようになると、いい加減お気に入りの役者というのがはっきり解ってくる。当初はブラッド・ピットぐらいのものだったが今ではベネチオ・デル・トロ、ケヴィン・スペイシー、それにジュード・ロウが加わった……が、どういう訳か男優ばかりだ。女嫌いなのではなく、何故か美貌や演技以外の魅力ばかりが押し出されがちな海外の女優にさほど惹かれない、というのがあるかも知れない、ってもでは日本国内で好きな女優があるかと訊かれても首を横に振るのだけど。
 真面目な話、どうやらこと映像については色恋が絡むものよりも丁々発止の駆け引きや手に汗握るようなスリル、或いは日常の憂さを吹き飛ばしてくれるようなアクションものを好む傾向にあるようで、そうした作品では女優は大抵付け合わせになるために特にお気に入りという役者が出てこないらしい。強いて言うなら『ギフト』に主演したケイト・ブランシェット、それに『ペイ・フォワード』でアル中の母親を演じたヘレン・ハントは評価しているのだが、他の作品での演技を確認していないためにお気に入りと呼ぶところまで至っていない訳だ。そういう意味で、現在期待しているのはアンジェリーナ・ジョリー――『トゥーム・レイダー』だったりする。これが嵌れば一発でお気に入りに昇格してくれそうな。
 いや、実は、単純に容貌と魅力のみで、どうにも気になっている女優は一人だけいる――今日も劇場で予告編を観て、彼女がいるというだけでチェックしてしまった(無論それだけではなくテーマ自体私の嗜好に合っていたからなんだけども)作品があったほど。だが、どうもその理由を含めて率直に語ることに躊躇いも危険も感じてしまうのである。
 そこを押して敢えて彼女の名を記すと――クリスティーナ・リッチ。ティム・バートン版『スリーピー・ホロウ』のヒロインを演じた人物である。では何故私が名前を挙げることに躊躇を感じるのかというと――そこは、どうぞ察してください。深川の傾向を理解しつつある方なら何となく気付くはずです。

 ……自宅でインターホンに出たとき、相手は私に「お嬢さんですか?」と訊ねた…………………………。

 本日のお買い物
1,芦辺 拓時の誘拐』(立風ノベルス/立風書房)
 うーん、1300円の新書か……うーん。作品自体は芦辺さん初期のものとして屈指の出来になるので、それだけの価値はあると思うんですけど……あーん。

 最近『USOジャパン』の主旨は、二宮と相葉を危なげな場所に連れて行って怖い思いをさせてあげよう、に変わりつつある気がしてならない。あと都市伝説。しかし前者は兎も角として、都市伝説の方は有り体なホラー小説に成り下がっているが。始まる前にオチが読めるような話は止め。


2001年9月16日(日)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20010911~.htm#Day16

 某氏から蕎麦屋訪問の誘いを受けていたが、今週以降ばたばたしている上いつ休めるか解らないので、自宅を中心に日常的な動きのみに終始しようとお断りする……私も残念なんだよー。
 で、昼飯は行き付けの蕎麦屋までバイクで。何も考えずとも辿り着けるのでこういう時は楽。それでいてボリュームは知る限り屈指だし。混んでいたので既に顔なじみな店員さんに訊ねられるままいつも通りのものを注文して、のんびり資料など読みつつ待つ。暢気に食べている途中で何故か、お店の家族らしい小さい女の子がティッシュを配り始めていた。気配に横を向くと黙したままティシュを差し出しているのでお礼を言って受け取る……多分、遊びなんだと思うが。
 その後、自宅を通り過ぎて秋葉原にて下記のCDを購入し帰宅。のんびりたらたら、それでも落ち着かずプロット作りに手を出しつつもまったりと過ごす。

 本日のお買い物
1,THE BEATNIKS『M.R.I. Musical Resonance Imaging』(アゲント・コンシピオ/Universal Music/IMS/CD)
2,大江千里『first class』(Station Kids/Sony Music Entertainment/CD)
3,原田知世『カコ』(FOR LIFE/CD)

 久々に全てCD。いま、PCの作業でBGMを再生する必要がないもので、まだ全部聴いていないのだが解る範囲で解説。
 1は、暫く前に店頭で発見してからいつか買おういつか買おうと思っているうちに何故かインディーズの棚に移動させられていたらしい(どいつだ、んな妙な場所に置いたのは)。高橋幸宏と鈴木慶一による、YMOとはまた異なる志向のテクノ……と表現すればいいのか。二人とも本筋が別にあるため1981年の結成から折々ブランクを挟みつつも、断続的に活動を行っており、今回も約5年振りの新作。実はCMで使われている曲があるのだが、そうと気付かないのはCMでは高橋幸宏のヴォーカル部分ではなく、おおたか静流ほかの女性ゲスト陣によるコーラスをメインにした箇所が流れていたため。全体にヴォーカルよりも楽曲を重視したストイックな作りの模様。高橋幸宏のヴォーカルは好きなのだが、このコンビならヴォーカルを主人公とする必要はないのだろう。
 2は今月初めに発売された最新アルバム。同一のミュージシャンを起用し前作以上に纏まったバンドサウンドを展開し、雰囲気はより最盛期の――『GROLY DAYS』あたり――に近付いた印象。ただ、詞の切れ味はちょっと落ちるか。現時点では『PIANO MAN』の素直さが一番いいと感じる。
 3は、実はまたぞろ名曲『T'en Va Pas』目当て。しかしこれもオリジナル・ヴァージョンではなく、アルバム自体が鈴木慶一プロデュースによる海外名曲のカバーで構成されている関係上、鈴木慶一によるリアレンジ版が収められている。いや、嫌いではないんですが……どうしてオリジナルが一番入手困難なんだろう。まあ、原田知世の隙のないヴォーカルは堪能できるから良し。

 笑うしかないなはっはっはっ。何にって、買ってしまいそうな自分に対して。……そういえば、誰かが何かのキャラクターにこれを歌わせるという話を聞いたことがあったんですけど……どうなったんでしょうね。てか、絶対担当さんが止めるとは思う。


2001年9月17日(月)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20010911~.htm#Day17

 ……本業の暇さが一番怖い。実はアンジェリーナ・ジョリーの帰国が遅れたことがこっそり影響しているんじゃないのかと思ったりもする。風吹けば桶屋が儲かる。いいえ儲かってません。お陰で内職し放題だが。
 夕方に電話があり、どうやらいい方向に話が進んでくれそうな気配。どっちにしても、はよプロット書き上げないと……やっぱり、二系統必要かなー……

 本日のお買い物
1,高瀬彼方『カラミティナイトII』(ハルキ文庫ヌーヴェルSFシリーズ/角川春樹事務所)
2,野間美由紀『パズルゲーム☆はいすくーる(5)』(白泉社文庫/白泉社)

 どちらも漸く購入しました。この辺りは行き付けで入荷しにくくなってます。ほんとにどうしたものやら。んで、余所で捜して買ってくるとその日に入荷したりするんだよ。

 今日はネタをこねくり回さずこれで切り上げ。ちょっと回転数上げてかかります。

 ――で終わらせるのもアレかと思い、ふとこれから観ようと思っている映画をちと羅列してみる。以下、公開中のものからひと月以内に上映が始まるもののみ。
『WATER BOYS』、『ブロウ』、『キス・オブ・ザ・ドラゴン』、『コレリ大尉のマンドリン』、『ザ・スコア』、『ラッシュアワー2』、『YAMAKASI』、『山の郵便配達』、『VERSUS』
 ……げんなり。ひと月に絞らないと他にも『耳に残るは君の歌声』、『赤ずきんの森』、『エスター・カーン めざめの時』、『タイガーランド』、『トゥームレイダー』、『恋する遺伝子』……際限がありません。このうち何本取り漏らすんだろう……


2001年9月18日(火)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20010911~.htm#Day18

 某美容整形外科のコマーシャルはどう考えてもホラーなんだ、って言ってるのにどうして止めないのだ。隣のあの子もあいつの彼女も僕の姉貴も、って回り中じゃないかー!!!
 ……でも、嫌いではないのです。見るたびに笑えるから。しかし、どうしても好きになれないCMがありまして……って、何だったのか忘れた。目の当たりにすると嫌悪感に満たされるのだが、普段は忘れるくらい嫌いなのか或いはどーでもいいのか。
 で、今一番好きなのは『』のCM。以前の極悪ぶりも素敵だったが、今回はいっそその化け物ぶりが可愛くすらある。いや、そら疲れてないだろうお前。

 ネタが出ないほど地道に作業中。地道に作業しすぎた所為か、左手親指の付け根に最近痛みがこびり付いてます。……左手だよ左手。右利きでずっとお絵描きしていた人間が左手だよ。なかなか痛みが引かないことよりも、その現実に衝撃を受けていたりする。

 本日のお買い物
1,椎名高志『MISTERジパング(6)』
2,猪熊しのぶ『SARAD DAYS(16)』
3,藤田和日郎『からくりサーカス(19)』
4,安西信行『烈火の炎(30)』(以上、少年サンデーコミックス)
5,あだち 充『ラフ(3)(4)』(小学館文庫/以上、小学館)
6,『KADOKAWAミステリ 2001年10月号』(角川書店)
7,『IN・POCKET 2001年9月号』
8,ジークムント・フロイト『夢と夢解釈』(講談社学術文庫/以上、講談社)
9,宮島正人『海神宮訪問神話の研究 阿曇王権神話論』(和泉書院)
10,ジェイムズ・エルロイ『ホワイト・ジャズ』(文春文庫/文藝春秋)

 実は未読の漫画が蓄積しつつあります。いやあああああ。7はお気に入り、というか自分よりも重傷な人々の姿に俺はまだ大丈夫と慰められていた『書斎曼陀羅』シリーズ最終回、最後は最早座るスペースすらない内藤陳御大。年末には単行本化だそうだが、発行元は東京創元社になるらしい。
 うしろ三つはbk1での購入、合計金額にげんなり。資料目的の9が大きいのだが、学術書故の高さであってボリューム自体はさほどではなく、何故かそのことにがっくりと来る。いや、ボリュームじゃなくて無論問題は内容なのだけど。中身を見ず、題名とざっとの紹介から半ば賭のつもりで購入したが大当たりでした。ちょっと遠いが、傍証にはなるだろう。10は、ハードカバーの最新作が高すぎて買えないので悔し紛れに。


2001年9月19日(水)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20010911~.htm#Day19

 昨日の『救命病棟24時』最終回、前回倒れた医局長(渡辺いっけい)はそのまま戻ることはなかったわけだが、私の頭の中では何故か宮迫が死んだことになってしまっている。何故。宮迫の役柄はあんないい展開だったのに。何故。作品自体は、テンションを最後まで保ち久し振りに納得の質だったのだが。

 ……ひ、必要な資料ががんがん増えていく……そして読書は進まない。前に組んだ部分がキチキチに詰まってしまったと思ったら、新しい部分が二箇所隙間だらけになって戸惑ったり、でそこを埋めるために読まねばならない資料が増えている現状。元々当初の構想にあちこち補強を施すつもりでプロットを起こしているわけだが。

 本日のお買い物
1,樋口 橘『MとNの肖像(3)』(花とゆめコミックス/白泉社)
2,青山剛昌『名探偵コナン(34)』(少年サンデーコミックス)
3,伊藤明弘『ワイルダネス(1)』(サンデーGXコミックス/以上、小学館)

 漫画ばっか。そして未読漫画もどんどん蓄積されていくのだった。うあああああああ。

 今日は中島みゆきのニューアルバムとか『アンブレイカブル』DVDとかが発売する日なのだが、明日はゲームも出るし某所ではポイント二倍になるし、というわけでその辺は全て明日送り。

 絶対、メイン・ヴォーカルが弱すぎると思うんだが。体格がいいのに喉で歌ってしまっているのがいけない。あの強豪が落ちたのはプレッシャー故仕方ないとして、正直私はこちらも落とすべきだったと思うの。別のグループの、オーソドックスなコーラスでまとめた方に軍配を挙げた方が良かったんじゃないかと。と、ここで書いても意味ないんだけど。そもそも基本的に彼らは素人なのだし。全般に採点が甘すぎる、と感じたのもまあ致し方ないか。
 ついでに言えば、決勝に残った彼らも決戦で持ってきた曲の出来は悪かった。これは多分、勝負という形式、しかもその場で得点を出して優劣を決めてしまったことが全体に良くない影響を齎したのだろう。もっと、全体が楽しめるような形で、また決勝進出グループの選定も得点を伏せて行うべきだったのでは、と思う。本気でこのムーブメントを牽引していきたいのなら、もっと細やかな配慮を望む。
 以上、『力の限りゴーゴゴー』ハモネプ全国大会に寄せて。未知の方に余計な先入観を抱かせないように細かい固有名詞は全て伏せました。きついことを言ってますがこのコーナーは好きだし応援もしているのです。でも、正直、結果には不満しか覚えてません。優勝はもう一方か、なしにするべきだったと思う。


2001年9月20日(木)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20010911~.htm#Day20

 半袖でバイクに乗るのが早くもしんどくなってきました。とは言え、夕方自転車でえっちらおっちら買い物に出かけたらきちんと汗だくになったのだが。今が一番厄介な気候。

 本日のお買い物
1,『アンブレイカブル プレミアム・エディション』(ブエナビスタホームエンタテインメント/DVD Video)
2,『ターミネーター2特別編 スペシャルコレクション』(Pioneer LDC/DVD Video)
3,THE ALFEE『GLINT BEAT』(東芝EMI/CD)
4,中島みゆき『心守歌』(YAMAHA MUSIC COMMUNICATIONS/CD)
5,『AIR』(NEC InterChannel/ドリームキャスト対応ゲーム)

 わざわざ自宅で荷物を下ろして、自転車で秋葉原に向かい以上五つを購入。理由は、5の購入特典だ。ソフマップで予約したのだが、特典はB2サイズのポスターと、そのポスターを折らずに収納できる巨大なクリアファイル。元々これ目当てで予約したのだが、手続を行ったときから今日の行動について計算を始めていた、と言っても過言ではない。現物を目の当たりにして……自分の判断が、まだ甘かったことを実感する。この特典、二つ購入して首にかけ前後に提げると見事にサンドイッチマンになれます。流石にやってる奴は見かけなかったが。ソフマップの店員が進んで実践するべきだと思ったんだが。
 2は、私の記憶する限り実に五回目のDVD発売。Dts対応版とかカットされた場面を一部復元した特別版とかそれぞれに微調整がなされていたが、今回は劇場公開版と特別版とを一本に収め更に膨大な画像資料を含めた特典ディスクを追加したもの。いつか買おうと思っていた作品だが、劇場版と特別編とどちらがいいのか悩んでいたからここで妥協するべきだろうな、と。きっとまた何年かしたら別ヴァージョンが出るのだろうかそこまで構っていられません。
 実の処、1〜4は某店舗で行っているポイント2倍キャンペーンが、今月に限りいつもの10日のみでなく今日20日にも行われる、と知ったから購入を延期していた(明日発売の2除く)。3など発売は一週間前だ。……まあ、最近歌詞の内容に私の感性が合わなくなってきたので購入を躊躇っていた、というのもある。しかし実際に聴いてみると、やっぱりこの人達にとって詞は脇役なのだな。プログレの極地にまで達した『夢幻の果て』からこっち迷走が続いていたような感があったが、ややストレートなロックンロールに針路を戻して久々に爽快な出来。バラードと呼べる曲がひとつしかないのがちょっと寂しいが、これも近頃バラードのカラーが似たり寄ったりになっていたので却っていいのかも知れず。しかし、ちゃんとプログレ組曲とでも呼ぶべき特殊な構成の楽曲が必ず一曲含まれているあたり、相変わらずというか。4は現時点でまた聴いてません。


「若おやじの日々」への感想はこちらからお寄せ下さい。深川が空を飛びます(飛ばねえって)
執行猶予期間中?

お名前:  e-mailアドレス:
内容を本文で引用しても宜しいですか?: Yes No

 


2001年9月上旬に戻る
2001年9月下旬に進む
他のログを見る

最近の日常を覗く
トップページ(フレームあり)
トップページ(フレームなし)