2001年10月中旬の日常

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2001年10月11日(木)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20011011~.htm#Day11

 新作発表。直球で来たな。プロローグのシチュエイションに何故か頷いてしまう自分。
 それはそうと、某シリーズ最新作のイラストを見て、些か唖然とした。……オフィシャルで、この出来映え? 本気? 作品名には敢えて触れないが、取り敢えず三番目は危険かも知れないぞと。繰り返すが、シリーズものの話。

 本日のお買い物
1,上野正彦『死体は語る』
2,横山秀夫『陰の季節』(以上、文春文庫/文藝春秋)
3,近藤史恵『猿若町捕物帳 巴之丞鹿の子』(幻冬舎文庫/幻冬舎)
4,秋山瑞人『イリヤの空、UFOの夏 その1』(電撃文庫/メディアワークス)
5,森岡浩之・原作/早川書房編集部・編『星界の戦旗フィルムブック3』(ハヤカワ文庫JA)
6,マーク・グレアム『黒い囚人馬車』(ハヤカワ・ミステリ/以上、早川書房)
7,『snatch デラックス・コレクターズ・エディション』(Sony Pictures Entertainment/DVD Video)

 1は上野氏初の著書、意外にも初めての文庫化。早速読み始めるが、最近のものよりも熱意を感じさせ、未整理ながら魅力的(と思うのはミステリ・ホラー書きとしての宿命かも知れず)。2は『動機』で日本推理作家協会賞短篇賞を獲得した著者の、同シリーズ切り出しとなった短篇集。読みたかったんだよー。
 入らない入らない、と喚いていた4ですが、なんと旧刊の棚に混ざってました。元バイト先の棚の構成が変わったので、いつかこーいうことがあるんじゃないか、と最初は思っていたんだがすっかり油断してチェックしていなかったわ。
 6は早川書房によるMWA受賞作連続刊行の一環、今回はペイパーバック部門。1876年建国百年目のアメリカ・フィラデルフィアを舞台とした異色の警察ミステリだそうな。
 そして待望のDVD化である7。早く見たいが、今日は特番が目白押しで余裕がありませんくそう。

 状況の変化に些か焦りを覚える。やっぱり明日にでも連絡を取った方がいいだろうな。いい方に影響してくれればいいんだが。

 今日のアンビリバボーは陰陽師特集、一部の歴史的事実以外はどーでもいーやな気分で今現在見ているのですが……その、不幸の元になったというお墓のある霊園、なんかうちの近所のような気がする……墓地の背後に覗く建物に見覚えがあるんだが……???


2001年10月12日(金)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20011011~.htm#Day12

 昨晩その後『snatch』を見まくってました。先程までに三回。ええ、そんなに大好きなのです。字幕抜きで言っていることが理解できるまでになろうと決意してます。ええしてますとも。流石にDVDでの初見では記憶から落ちていたシーンの存在にも気付いたが、それから更に二回も見れば取り敢えず大まかな流れは完璧。記憶していたよりデル・トロの出番が多かったり、改めて非常に計算の行き届いたストーリーだというのを確認したり。気になる方は、見て。兎に角見て。

 朝の段階では、あのイベントがあるから連絡を取るべき某氏は日中いっぱい留守にしている可能性があるよな、と思っていたのに、昼頃になるとすっかり忘れているのだった。そんなこんなで連絡が取れたのは帰宅後の夕方。結果、昨日の状況変化は危惧したほどこちらの展開に影響はなさそうとのこと。但し執行猶予期間はもうちょっと延びる気配。いや、いいんですけどね今マインスイーパに(以下自粛)
 ……その前に、あれの締切が月末なのだが、ネタが増えつつあるんですけど……

 本日のお買い物
1,青井夏海『赤ちゃんをさがせ』(クイーンの13/東京創元社)
2,島田荘司『ロシア幽霊軍艦事件』(原書房)
3,みるつ『FULL HOUSE』(FOX COMICS/FOX出版)

 1は先頃『スタジアム』の創元推理文庫収録により俄に注目を集めた作家の、第二作品集。2は、『季刊島田荘司』に掲載された中篇に加筆訂正・更にエピローグを追加した長篇。……しかし、本編か280ページ程度で、エピローグが80ページ近いっていうのはどういう……
 3は某誌で一番お気に入りだった作品の単行本、がこうして一冊で見ると主人公の設定が『彼氏彼女の事情』の雪野そっくりだった(よりオヤジになっているが)。しかし他のキャラクターの設定がいずれも着眼なので、もーちょっと先が読みたかったような。


2001年10月13日(土)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20011011~.htm#Day13

 週末恒例の映画鑑賞、本日は『トゥームレイダー』……の筈が、月曜朝一で欲しいと言われたデータの状態に不安があるため、今日午前中に出力できるのであればして欲しいという要請があり、どう考えても初回に間に合わない(二回目は人が増えるので嫌い)、加えて来週従姉も交えて見に行く予定がありそれにくっついていけば諸経費が浮くと判明したため急遽作品を変更する。丁度今週いっぱいで終わるらしいと気付いたので、折角だからと選んだのはリュック・ベッソン提供の『YAMAKASI』(K2日本ビクター・配給)。感想はこちら。感想もさることながら、今日はこれに絡んだものも含めて新規リンクが四つもあり疲れました。はあ。本当ならリュック・ベッソンのサイトにもリンクするべきなのだがあとで。

 本日のお買い物
1,柴田よしき『猫と魚、あたしと恋』(Chu Chu Colors/イースト・プレス)
2,西澤保彦『異邦人 fusion』(集英社)
3,網野善彦『海の国の中世』(平凡社ライブラリー/平凡社)

 1は兎も角、2はいつまで経っても行き付けで入荷される気配がなく、とうとう痺れを切らして映画鑑賞帰りの某巨大書店で購入。3は例の如く参考資料。この時代の資料で手頃な値段で、と探していくと厭でも網野善彦氏に辿り着きます。あんまり網野史観に囚われたくないのだけれど、ま、あくまで小説の屋台骨に利用するだけであって、どの程度正しく史実を捉えているかとかどの程度学会の本筋に近しいかとかは二の次なので、解って材料とする分には構わないだろう、と思っているのだが。

 というわけで作業は進まず、相変わらずマインスイーパと『snatch』に縛られて過ごす。ああ、何回見てもアビーの瞬間移動は笑える。


2001年10月14日(日)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20011011~.htm#Day14

『snatch』心ゆくまで見倒したところでまだ見ていないはずの親父にDVDを渡す。特典も充実しておりほぼ満足したのだが、ちと気になるのが字幕周りの設定。
 このDVD、ちゃんと日本語・英語共に字幕表示できるのだが、何故か他のソフトのようにコントローラーから字幕を切り替えることが出来ない。ずっとPCのプレイヤーで再生していたため、他のハードならば問題なく切り替えできるのかも知れないが、取り敢えず何故PCで切替が出来ないのか、理由の察しはついた。
『snatch』の字幕設定は通常の日本語・英語の他に、「ミッキーの台詞にのみ字幕を表示する」という項目が用意されている。ブラッド・ピット演じるミッキーは流浪民という設定で、英語は話すが強烈な訛りのため余人には理解できない。その食い違いや意味不明ぶりが作中ではコミカルに描かれているのだが、ネイティヴでも容易に聞き取れないその台詞の理解を助けるために、劇場公開の時点では存在しなかったミッキーの台詞のみの字幕をDVD化に際して特典のひとつとして用意した、という次第らしい。推すに、英語圏で販売されているディスクでは全ての台詞に字幕を表示するモードと、ミッキーの台詞のみに字幕を表示するモードとを用意しているのだろう。この一風変わった腑分け故に、PCで再生に利用しているソフトの方で対応しきれなくなっているのでは、と想像することが出来る。
 以上は納得していただけるだろう。が、問題は、この「ミッキーの台詞のみ字幕」の項目、日本盤ではちゃんと日本語の字幕が表示される点。何処がいけないんだ、と思われるかも知れないが、ちょっと冷静に考えて欲しい。殆ど意識する必要もなく英語を解することの出来る人が多数派ではない日本での商品として、当然の如く本編には英語の字幕と共に日本語の字幕が用意されている。単純に考えれば、日本語の字幕を表示させて鑑賞する人間は、多数派であると推測される英語を咄嗟に理解できない人々、と考えるのが妥当だろう。無論、全ての台詞に字幕が適応されるから、ミッキーの台詞にもその訛りなど無視して平等に字幕が表示されるわけだ。
 そういう人間に、ミッキーの台詞だけ日本語の字幕が表示されるモードって必要か?
 英語圏盤同様に、英語の字幕を表示できるようにしとけばいいのである。そうすれば、基本的に英語は聞き取れるがミッキーの言葉だけ理解できない、理解したいという要望に応えていることになる訳なのだから。それで不充分と感じるなら、ミッキーの台詞のみの字幕も英語・日本語双方を用意すればいい。この機能の所為で一部のユーザーに不便を強いているのだし(大体日本で発売されるヴァージョンが、初期設定で日本語字幕が表示されるようになっていないこと自体不思議で仕方ないんだけど)、そもそも字幕が表示されていてもブラッド・ピットが誰にも理解できないように喋った部分はやっぱり意味不明の字幕が表示されるだけなんだから、基本的に英語だろうが日本語だろうが字幕そのものが一種のお遊びに過ぎない訳で、ならばここにも日英両方を用意するのが一興ってものではなかろうか。
 ま、要は如何に日本盤のスタッフが中途半端な遊び心しか持ち合わせていないか、というだけの話なのだけど。

『笑う犬の冒険』が『笑う犬の発見』にリニューアル。概ね楽しめたのだけど、どうにも気になったのが新コーナーのひとつらしい『きかんしゃナーマス』でのある一幕。その中で、メンバー五人がそれぞれ信号機に表示された三つの色に合わせて連想されるものの名前を挙げていき(黄・黄・赤ならバナナ・バナナ・トマトという具合)、三回ミスすると罰が下る、というゲームをやっていた。ゲームが盛り上がったころ、ウンナンの内村が白を『看護婦』と言い、それにネプチューンの名倉が異議を唱えた。看護婦の制服と言っても今日は白に限らない、という異論が通り、内村には一回のミスが計上された。問題はこのあと、黒という出題に「髪」と応えたことに誰からも疑問が呈されず、そのまま罷り通ってしまったこと。
 確かに昨今、看護婦の制服は必ずしも純然たる白ではない。だが、ピンクであれブルーであれ基本は清潔感であり、いずれも淡い色調が選ばれているのは見れば解ることだし、そもそも清潔感を想起させる色の代表が「白」であることに、真っ向から異を唱える向きは多数派ではないはず。対して、黒を「髪」とイメージするのは、白=看護婦よりも遙かに危険な決めつけだ。日本人といえば黒髪という時代もとうに終わり、茶、赤、金、白、果ては紫に至るまで、生来のものから脱色・着色したものまで網羅するなら、看護婦の制服などよりそのバリエーションは遙かに膨大なはず。黒=髪というイメージに異議が出ないのなら、白=看護婦が間違っている、などと断言できる法はない。こういう致命的なミスを見過ごした司会役の優香とスタッフにも罰ゲームが必要だと思う、というかこういうゲームってちゃんと審判できる脳味噌がある人間を宛わないとあまり意味がないような。
 尤もこのゲーム、煎じ詰めれば色からあるものをイメージする、というルールそのものにまず難がある。世の中、一色しか固有の色がない物体のほうがずっと珍しいのだ。一般に赤とイメージされるトマトだって、完熟なら赤だが未熟なものはどちらかと言えば緑に近いし、黄色といってバナナを連想してもその身は普通白、スウィートスポットと呼ばれる箇所は外側は黒、身の方は茶色に近くいずれも一色で括られることはないし大体果実に限らず殆どのなまものは腐れば(以下自粛)。絶対的に無理がある、というイメージのみ排除する考え方でなければ実はゲームそのものが成立しない訳だ。……まあ、結局のところ、堅苦しく考えずに楽しめればそれでいいのだけれどね、本当は。
 因みに今日放送のこのゲームでは「看護婦」の却下が心理的ダメージとなった所為か内村が罰ゲームの憂き目を見た。では、もし「看護婦」同様に「髪」が却下されていたなら、また別の誰かが罰ゲームを受けていたのかというと――さにあらず、先程ビデオで確認してみたところ、黒=髪と応えたのも内村であった。どっちにしても駄目じゃん。

 行き付けの蕎麦屋に家族三人で食事したあと、その近くにある付き合いの長いディーラーさんを訪問し、漸く親父の新しい車を正式に注文する。まだ先方との交渉は続いているようだが、既に事故から一月半が経過しており関係者全員が倦んできたので取り敢えず契約だけ取り付けた模様。基本的に親父が仕事関係で使用する車であり私には関係ないことではあるが、一番早く用意できるのが赤紫だと聞かされたときにゃ流石にちょっと抵抗しました却下されたが。確かに実際聞くよりも落ち着いた色合いらしいし夜中に見れば黒と変わりない、とは言うが……。

 もしかしたら御期待の向きもあるかと思い久々に遠慮なしの長文ヴァージョンでいってみました。最近企画絡みで大っぴらに出来ない話が多かったので私自身ちとすっきりしたぞと。


2001年10月15日(月)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20011011~.htm#Day15

 今週から来週にかけて色々と明確になる予定。どきどきどき。それでもちゃんと作業はする。

 こんなのが始まったらしい。二百枚以上……e-mailでの応募も可能……ストック、あるんだよな……。

 本日のお買い物
1,太田忠司『建売秘密基地中島家』
2,乙 一『死にぞこないの青』(以上、幻冬舎文庫/幻冬舎)
3,木崎ひろすけ『グランドゼロ』(HIROSUKE KIZAKI MEMORIAL EDITION/Kadokawa Comics A Extra/角川書店)
4,桜野みねね・藤咲あゆな『小説 まもって守護月天!XI いつまでも君のそばに』(COMICS NOVELS/ENIX)
5,Richard Bona『Reverence』(Sony Records Int'l/CD)

 1から4まで、やっぱり行き付けの書店に入荷しませんでしたシリーズ……ほんとに、もう……。
 3は木崎氏の第一長篇。雑誌が無くなったことによる中絶作だが、最後までこの続編を描くことには意欲があったらしい。勿体ないのうつくづく。4はこれが最後となるノベライズだそうだが……ちなみに、コミック版も11巻です。奇遇ですね。
 5は、パット・メセニー・グループへの参加も決定しているマルチプレイヤー(妙な読み替えはしないように)の2枚目のオリジナル・アルバム。前作同様全曲ドゥアラ語の歌詞を乗せ自らのヴォーカルを採用し、ワールドミュージックの様相を見せながらも如何にもジャズ・ミュージシャンらしい、技術的ながら安定した演奏を繰り広げている。楽曲の質自体が前作より向上しており、聴き心地も更に爽快。今回、グループ参加への前哨戦なのか、メセニーが一曲ながらも参加している。他の曲は全てボナ自らがギター演奏を行っているが、やっぱりメセニーの音はちと違う。さて、作業しながら聴き込みましょうか。――因みに、スリーブには公式サイトのアドレスも記載されていますが、何故か開けないので今回はリンク見送り。確認できたらリンクしまっす。


2001年10月16日(火)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20011011~.htm#Day16

 帰宅後届いたe-mailの内容に釈然としないものを感じ、急ぎ返信する。問題は結論ではなく結論に至る過程に不審が多すぎること。どんな結論も致し方ないと思うが、これではあまりに不愉快。

 本日のお買い物
1,ジェフリー・ディーヴァー『エンプティー・チェア』(文藝春秋)
2,柴田よしき『フォー・ディア・ライフ』(講談社文庫)
3,赤松 健『ラブひな(13)』(マガジンKC/以上、講談社)
4,安西信行『R・PRINCESS Vol.2 乙』(少年サンデーコミックスワイド版/小学館)

 1は『ボーン・コレクター』から続くリンカーン・ライムシリーズの最新作。これまた行き付けの書店に見当たらず、注文しようかと思っていたら何故か経済関連の新刊が並ぶ棚に挿してあった。ところで、今回は訳しても面白くありませんね市川憂人さん


2001年10月17日(水)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20011011~.htm#Day17

 色々あって気力体力とも大量に消費。昨日触れた一件についてはすぐさま誠意あるお答えを頂戴したので、次の動きに出られるのですが、あとから発生した方は解決手段ないもんなー。取り敢えず、騙し騙し日常生活を続ける。

 んが、起床後から頭痛が絶えず日中も隙を見ては横になっている始末で、作業の方は停滞。出来れば明日・明後日のうちに一区切りさせて、その部分だけでもお渡ししたいのだけど。

 本日のお買い物
1,秋田禎信『エンジェル・ハウリング3 獣の時間-from the aspect of MIZU-』(富士見ファンタジア文庫/富士見書房)
2,河合克敏『モンキーターン(18)』
3,丹羽啓介『キャットルーキー(21)』(少年サンデーコミックスコミックス)
4,皆川亮二『ARMS(19)』( 〃 スペシャル/以上、小学館)

 特にコメントすることがない。3は、段々複雑さが増してるような……。


2001年10月18日(木)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20011011~.htm#Day18

 一日に続けて精神的・肉体的ダメージを受けたことから、この半年近くに抜けなかった疲労が急激に噴出した、と自己分析してみる。おまけにその辺りから気温も急降下しているときた。頭痛は大分収まったものの、今一つ躰に力が入らないしテンションも低い。それでも作業は進められる、というかそろそろ正念場が迫っているので如何に状態が悪くてもその中で出来ることはやってしまわねばならない。そんなわけで、暫くの間日記の記述も淡泊になる危険あり。週末の映画鑑賞は最早基本的に欠かさない予定ですし買い物地獄も月末で収入面からやや安定期に入るため当分収まる気配もありませんので、その辺で勘弁してやってくださいぃぃぃ。

 ああ、それにつけても辛いのは本を読む時間の乏しさよ。プロットを書き上げてから補強のために徹底的に資料を読み込む予定になっているのだが、それはつまり余計に小説を読む時間が損なわれているわけで。……いやね、実際には本当に読む時間がないわけじゃない筈なのだけど……

『アンビリバボー』陰陽師特集、スペシャルから通常の一時間枠にまで話を引き延ばすという禁じ手を経て漸く完結。本当に二週に渉って、都合三時間も費やしてやるようなネタだったのかがまず疑問。荒俣宏氏が場の空気を弁えつつ別解釈を提示していた点は評価できるし、確かにラストで判明した怪現象はそれ自体興味深かったのだけども、あの方法論は必ずしも怪奇現象・超常現象としての解釈を要しないことに変わりはなく、もっと枝葉末節を刈り落とし乱暴な煽り文句を排除すればそれなりにスタンスの確立したドキュメンタリー番組になったと思うのだけど。――但し、そうなると最早『アンビリバボー』とは違う番組になるが。

 本日のお買い物
1,加納朋子『月曜日の水玉模様』(集英社文庫/集英社)
2,中条比紗也『花ざかりの君たちへ(16)』
3,山田南平『紅茶王子(15)』(花とゆめコミックス/白泉社)
4,たかしげ宙・皆川亮二『スプリガン[新装版](4)』(少年サンデーブックス/小学館)

 ……あ、1はまだ読んだ覚えがない。いつものこと? …………。
 折角新装版として体裁を改めたのだから、一巻ごとにエピソードが完結するような編集をしてほしかったと思う4。それにしても皆川亮二氏は日を追うごとに絵柄が濃さを増しているのだな、と再認識する。

 暫くの間、いつもより早めに寝て気力体力の回復に務めようと思います。そもそも今日はネットワークの接続状態も芳しくないしー。


2001年10月19日(金)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20011011~.htm#Day19

 ちょっと復調。そして俄に創作意欲も湧いてくる――というより、やっぱりプロットちゃんと用意しないと危険な性分よね私、と自覚したはいいのだが、同時にこれまでの経験からして一山越えたところで湧出した意欲にそのまま突き動かされていると、結局その前段階で蓄積した疲労が充分に解消されないまま更に気力を消耗する、という悪循環に陥りがちらしい、ということにも気付いたので、あまり急かないことにする。取り敢えず週末までは、至急の作業のみにかまけようかと。

『snatch』を吹き替え版で観る。……しつこい? 概ね、本来の役者の声にイメージの近い声優を起用しているのだが、お気に入りのベネチオ・デル・トロを当てているのが矢尾一樹氏――イメージよりちょっと軽い。この作品での役柄からすると、それほど間違っているとも言えないのだが。しかしそれ以前に、吹き替えの脚本がオリジナルのニュアンスを崩している部分が多いことが気に掛かる。訳そのものは間違っていないのだが、日本語にしてそれを役者の口パクに合わせる、という制約は翻訳者のセンスを問う。オリジナルの巧みな呼吸を感じさせる会話を、その印象を留めたままこの制約に従わせるのは特に難しいのだろうけれど、それにしてもオリジナルでどういう言葉を発しているか概ね記憶している私のような人間にはそのイメージの食い違いが当初思っていたよりも引っかかる。まあ及第点ではあるが、ファンとしては納得いかないレベル。
 ――ところで、デル・トロの他の出演作が観たくなってきました。DVDで購入しようかと思っておりますが、『バスキア』がいいのか『ラスベガスをやっつけろ!』がいいのか。……って、布袋寅泰がどうした。ついでにフィルモグラフィを調べて、他の出演作がどれだけDVDになっているかチェックしてみる。『エクセス・バゲッジ』……『誘拐犯』以前の勘違い誘拐物? いや、それ以前に吹き替えが林原めぐみだということを押し出しすぎでないかい。あと最近の作品では『フューネラル』なんてのもあるが、DVD発売元の検索がうまく動かないのでリンク不能内容紹介も不能。
 いや、或いはその前に、悲願だったブラッド・ピット出演作蒐集を進めるか。『デビル』……検索をかけたら早速辛辣な批評を目にしてしまい早くも萎える。まあ、映画の受け皿は無意味に広い人間だと自覚してるんですけど……『スリーパーズ』という、店頭で確認してからずっと気にしている作品もあるんだが。他にも、新人時代に主演(!)した不思議な作品(タイトル失念)も恐いもの見たさに駆られる最近。
 いやいや、寧ろ先日の『スコア』で改めてその実力に魅せられたエドワード・ノートンの作品に手を出してみるか。僅か五年前、『真実の行方』によるいきなりのアカデミー助演男優賞ノミネートで映画俳優のキャリアが始まっているため、一番簡単に蒐集が終わる、ということもあるにはあるのだけど。
 ……あああ、お買い物の悩みをぐたぐた並べただけでこんなに間延びしてしまったではないかっ。

 本日のお買い物
1,遠藤淑子『狼には気をつけて(3)』(花とゆめコミックス/白泉社)
2,外薗昌也『琉伽といた夏(1)』(ヤングジャンプ・コミックス・ウルトラ/集英社)

 2はあの牧野修氏の解説付き。『犬神』がヒットだったので購入候補に入れてあったのだがこの一事で迷う余地無し。


2001年10月20日(土)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20011011~.htm#Day20

  本日の映画鑑賞は待望の『TOMB RAIDER』(東宝東和・配給)。感想はこちら。いやー、シンプルで楽しかった。予定調和のように既に続編の製作が決定しているそうだが、素直に愉しみ。
 それにしても、週末になると腹の具合がおかしくなるのはどうにかならないものか。『snatch』初鑑賞のときに途中退席したのがすっかりトラウマになり、少しでも危険を感じたら整腸剤を服用してから出かける習慣がついたのだけど。それでも酷いと帰り道で危険信号が点滅する有様。

 本日のお買い物
1,『エクセス・バゲッジ』(Sony Pictures Entertainment/DVD Video)
2,『TOMB RAIDER MUSIC FROM THE MOTION PICTURE』(east west japan/WARNER MUSIC JAPAN/CD)
3,乾くるみ『マリオネット症候群』(デュアル文庫/徳間書店)

 早速買ってしまいました1。何となく『ラスベガスをやっつけろ!』の方が出来はいいように思ったのだが、役柄が既に持っている作品と似通っていそうな予感がしたので、あからさまに毛色の違うこれを選択した次第。早速、ノートパソコンでかるーく中身を確認してみる……いきなり林原めぐみの声で驚く。どうやらノートパソコンのDVDプレイヤーの初期設定が日本語音声・字幕なしに変更されていた模様。が、すぐさまオリジナルの音声に切り替えたところ、主演のアリシア・シルバーストーンの声と質が似通っていて想像よりも違和感がなくもう一度びっくり。この日記を書きながらざっと眺める……だけのつもりが、オリジナル音声で一通り見たあと吹替で再確認しております。所謂クライム・ストーリーなのだが妙に緊迫感が無く、少女漫画のような甘い雰囲気がある。否定しているわけではなく、それが存外心地よいのだ。あくまでベネチオ・デル・トロの演技目当てで(相変わらず文句無し)中身には殆ど期待していなかったのだが、個人的には望外の収穫。詳しい感想は……今日は『TOMB RAIDER』で消耗しきってしまったので明日以降。
 2は、1を買うときの勢いで。曲ひとつひとつを取るとなかなかの質なのだが、こうして並べるとちと飽きます。どうも私は、ヒップホップそのものは嫌いではないのだがそればっかりだと飽きる傾向にあり、つまりあまり相性は良くないらしい。ジャズ……でも曲のカラーが似たり寄ったりのアルバムはやっぱり途中で眠くなるか。結局構成次第か?
 3は乾くるみ氏久々の単行本、デュアル文庫でSFしかも何この口絵。


「若おやじの日々」への感想はこちらからお寄せ下さい。深川が空を飛びます(飛ばねえって)
どきどきどき。

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