2001年10月下旬の日常

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2001年10月21日(日)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20011021~.htm#Day21

 そろそろ五万ヒットに到達しそうなので、ここらで記念にトップページのデザイン変更をしようかと思っているのだが、ここで妙なトラブルに見舞われる。
 暫く前に、各種デザインを行うときに利用しようとフォント集を購入したのだが、これが何故かシステムに登録できない。原因はどうやら単純なようで、登録したフォントが多すぎるかららしいのだが、使いたいフォントが出てくるごとにいちいち不要なフォントを排除しインストールするのも何だか気分が悪い。とは言え、有り難いことに本当に間もなく――このペースなら11月中には辿り着きそうなので、それまでにデザインを決定しないと。取り敢えず、構想に一番近いフォントを含める二・三種類だけ何とか登録し作業を開始。一方副業の方もいまサボるわけにはいかないので、地味に慌ただしくなる昨今。
 なお、今度の更新を期にサイト名を変えよーかと思ってます。今のはどーも人に不審がられる傾向にあるので。

 というわけで(何がだ)昨日観たDVD『エクセス・バゲッジ』の感想をアップ。これに時間を食いすぎたので今日の日記も簡単なのです。

 どうでもいいがポカリスエットのCMは意地でも別録りなのか、それとも途中から意図的にそう見えるように撮っているのかどっちだ。


2001年10月22日(月)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20011021~.htm#Day22

 序盤最後の一人が纏まりません。余白が多すぎるんだよなー。

 昨日記したフォントの問題は力業で解決。即ち、Windows Meの再インストールである。既にシステム全体がロートルになりつつある所為か、インストールだけでも約一時間を費やし再起動など一連の手続にもやたら手間取ったが、最大の問題はあっさりと解消した。と言っても、昨日の段階で非常措置を執ったためデザインする上での問題は最小限に留めてあるのだけど。さあ、あとはお絵描きする暇を見つけるだけだが……。

 某チャットで新しいサイト名どうしようと発言してみたらゲームタイトルに私の名前を無理矢理組み込んだものを大量に提示される。多すぎて早くも忘却の彼方。というか、実はもう腹案はあるんですけどね。

 本日のお買い物
1,城平 京・水野英多『スパイラル〜推理の絆〜(5)』(ガンガンコミックス/ENIX)
2,村枝賢一『RED LIVING ON THE EDGE(8)』(アッパーズKC/講談社)
3,和田慎二『超少女明日香 式神編(1)』(MFコミックスフラッパーシリーズ/メディアファクトリー)

 漫画ばっかりー。1は歩とひよのの出番が思ったよりも少なくて残念。予告を見ると次巻も少なそうだが。2は、スカーレット大分可愛くなったなーと本筋とは別のところで感心してみる。お話としては、漸く過去の因縁を一部垣間見せました、というあたりか。その所為であの強烈なアクションはなし。3は時流に乗って(?)陰陽道の絡むエピソード。新シリーズとなって初めて一也が登場したが一度も会えないあたりが何とも。出なければ明日香シリーズではない、と私も思う一人だが確かに会わせるとそこから即座にラブラブモードに突入されそうなので、ストーリーの為ならばこの方がいいのだけど、ね。


2001年10月23日(火)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20011021~.htm#Day23

 力の配分を短篇の方に傾ける。……ギリギリかなー。ネタは大分纏まってるんだが。

 と言いつつ、ここらで気分を変えるために新しいCGのラフデザインを用意してみる。出来るうちにデザインだけは何枚か用意しておくのね。でも、昔もそんなこと言っていた気がするのね。あの時用意したデザインはどこに行ってしまったのでしょう。そもそも、こんなにブランクがあって、前にお絵描きに集中していた頃購入したインクはまだ保っているのでしょうか。目標、五万ヒットと相前後してのリニューアル。だから、あとひと月もない……大丈夫か?

 本日のお買い物
1,和田慎二『ピグマリオ(5)』(MFコミックス/メディアファクトリー)
 ……だけ? あれ?
 それにしても本当に、最近は元バイト先の書店に書籍が入りにくくなりました。間違いなくそこそこの部数が出ているだろうな、と推測できる書籍以外はかなりのタイムラグを見込むか諦めて余所で買うかしないと時期を逃しそうです。有栖川有栖氏の『絶叫城殺人事件』に菅浩江氏の短篇集は買っておきたいのだが、これも余所で収穫するしかないのか。悲しいなー。


2001年10月24日(水)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20011021~.htm#Day24

 公私の私の方でまたも不穏な気配。ああああもう、少しは周りのことを考えて行動しろー!

 じわじわと作業進行中。お絵描きもじわじわと進行中。うーん、最近何を描いても等身が高くなりがちだ。

 本日のお買い物
1,『こみっくパーティー2』(Twin Heart Comics/宙出版)
2,『こみっくパーティー コミックアンソロジーVol.7』
3,『AIR コミックアンソロジーVol.6』(以上、DNAメディアコミックス/スタジオDNA)
4,有栖川有栖『絶叫城殺人事件』(新潮エンターテインメント倶楽部SS/新潮社)
5,岩本隆雄『ミドリノツキ(下)』(ソノラマ文庫/朝日ソノラマ)

 コミケなどの同人誌即売会にはトラップが仕掛けてある。並んでみたら数メートル手前で売り切れたとか新刊だと思ったら実は再販だったなんてのは可愛い方で、特に質が悪いのは表紙にだけ力を入れて中身が全然伴ってない奴である。知り合いとか好きな描き手とか廻るところが限定されている人はまずかからない罠だが、未知のサークルも取り敢えず廻ってみようと考えるくらいには慣れてきた人々がかかりやすい。何が言いたいのかというと以下略。察してください。
 笑えたのは2と3。例によってレジに取ってあったものを確認したとき何かがおかしい、と思い店頭に並んでいるものとも比較してみたら全て同じだった。2と3、カラー口絵だけ全部入れ替わってるんです。つまり、『こみパ』アンソロジーのカラー口絵は全部『AIR』のものに、『AIR』アンソロジーのカラー口絵は全て『こみパ』のものになっているわけで。『こみパ』はオリジナルの内容が内容なので或いはわざとそういう悪戯をしたのかと勘繰ることも出来るが『AIR』までそっくり入れ替わっていては言い訳も出来まい。入稿段階で取り違えたのか印刷所がまるまる判断を誤ったのか知らないが、どちらにしても気付いた段階で回収するはず。という訳で興味がおありの方は今日から数日以内に店頭で確認、物好きな方は速攻で購入されることをお薦めいたします。……一種のコレクターズアイテムなだけに、この二冊は今回無意味に売れるんじゃないかと思ったり。内容はさておいて。実は3のシリーズは一応毎回チェックリストには入れているのだが、いつも店頭で躊躇して買わずに過ごしていた。こういう理由で買ってしまう自分も非常にどうかと思う。
 4はどうにか行き付けで入荷してくれました良かった良かった。5も無事完結しました良かった良かった。

 久々に、日記で言及していないページをリンクに追加。2にも寄稿されている吉田創氏の『仙人掌堂本舗』。随分前にチェックしていたのだが、なかなかリンクする機会が見つからなかったので。

 セーラームーン、戦隊もの、同級生、?、?、ラブひな、ラブひな、ラブひな、ああっ女神さまっ、ああっ女神さま、まもって守護月天、ガンガン、ときめきメモリアル、ときメモ、ときめきメモリアル、同級生、プリンセスメーカー、プリンセスメーカー、新世紀エヴァンゲリオン、綾波育成計画――以上。
 ……あ、深く考えないでください。間違っているところもありそうだし。

 続報。2と3、やっぱり回収後再発売されるようです。そらそうだよな。という訳で、入荷システムとか書店それぞれの管理状態にもよるのですが、普通のところでは確認できないかと思います御了承下さい。無論、こんな乱丁存在しないのが一番いいんですけどね。しかし、こういうときこそホームページの存在を役立てるべきだと思うのだが……更新されてないんだよな、半年以上。


2001年10月25日(木)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20011021~.htm#Day25

  昨日の不穏な気配は取り敢えず小康状態。ほっ。しかし胃に来ますよこれ。

 本日のお買い物
1,『ドラゴンHG Vol.1』(KADOKAWA MOOK 132/富士見書房)
2,犬威赤彦『こみっくパーティー(1)』
3,森岡浩之/小野敏洋『星界の戦旗 絆のかたち』(電撃コミックス/メディアワークス)
4,田中芳樹・原案/霜越かほる・文『KLAN II 逃亡編』(スーパーダッシュ文庫)
5,北森 鴻『孔雀狂想曲』(以上、集英社)
6,大阪圭吉『とむらい機関車』
7, 〃 『銀座幽霊』
8,ニコラス・ブレイク『死の殻』(創元推理文庫/東京創元社)
9,Pat Metheny Group『Imaginary Day Live』(Pioneer LDC/DVD Video)
10,『刑事コロンボ Vol.5&6セット』
11,『 〃 Vol.7&8セット』(以上、CIC-Victor Video/DVD Video)
12,『ハンニバル SPECIAL BOX』(東宝/DVD Video)
13,CLANNAD『The Ultimate Collection [邦題:妖精のレジェンド〜ベスト・オブ・クラナド』(BMG Japan/CD)

 ぜえはあ。
 1は、AICから発売されていた雑誌の後継。版元を替えての仕切り直しなので、基本のムードは近いのだがゲームやアニメ関連の記事の密度が下がっている点に連載作品が若干豪華になったこと、AICアニメに絡んだ作品が大幅に減ったことなど流石に違和感は否めない。とり・みきとゆうきまさみの合作は、前の雑誌で連載した分も含めて掲載されていて、結構お得かも知れず。
 4は、数年前に第一作が刊行された際に続編の刊行が示唆されていたにもかかわらずずっと音沙汰なしであったもの。結局若い書き手に委ねたらしい。しかし、あとがきを見ると信じがたいスケジュールで執筆した気配があるのがちょっと心配。
 6〜8はあちこちで異常にプッシュしていたから。買いましたよ文句あるか。……嘘です最初から購入するつもりでした。しかしいつになったら(くどいので略)。
 大散財の9以下。でも悔いはなし。というか、9をざっと鑑賞しただけで既にここ暫くの憂さは吹っ飛んでしまいました。
 9は先頃大幅なメンバーチェンジを行ったパット・メセニー・グループが、先のアルバム発売後に行ったツアーのライブ映像。何故今まで彼らのライブ映像を購入しなかったのか、自分でも不思議に思っております。グループのベーシスト、スティーヴ・ロドビーによる音楽の勘所を捉えた演出もなかなかだし、流石と言おうか音響は各種の映像ソフトと較べて格段に上質で感激するほどの臨場感がある。やはり私としてはメセニーのギター演奏を初めて眼で確認できた、というのが大きい。取り分け、メセニー独自のピカソ・ギターをどのように演奏しているのか確認できたのが嬉しい。音だけを聴いていたときにも思っていたことだが、実際の演奏も印象はハープのそれに近い。ただ、弦がボディの上を縦横に渡らされていることと、通常のギターならば弦を押さえるだけの左手で、低音弦を弾いたり叩いたりしてベース部分を表現しているのが特色。あまりに特殊な楽器のため、このDVDでは『Into The Dream』でしか用いていないのが残念。
 10・11はやはり買わないわけには行くまい。今度は一話一話大事に見ようっと。12も、はなから『羊たちの沈黙』と揃えるつもりでした。不安は、東宝から以前発売された『セブン SPECIAL BOX』がジュエルケースサイズで発売されており、今回もそれに倣うのか否か。『羊〜』がトールケースなのに続編がジュエルケースというのは、並べたときに悲しいではないか。その辺、今回は双方の発売元で強調していたのか、『ハンニバル』もトールケースサイズで発売、但し布製の豪華版。汚損が目に見えやすいデザインは、保存版とするには不適当な気もするのだが。因みに購入特典は、レクター博士が移送されるときに被せられていたマスク。はっきり言って祭りで売っているお面同様なんだが。
 13は、「CLANNAD買ったぞー」という一発ギャグのために買った……半分くらい嘘。というか殆どの人には意味不明ですねごめんなさい。
 冗談はさておき、13はあのエンヤも一時期所属していた、彼女の姉弟と叔父によって結成されたグループ。かねてからケルト民謡を基盤に持つ音楽に興味があったので、この機会に曲の内容も知らないまま購入。初期の楽曲はフォークに近い印象だが、最近のものになるとシンセサイザーの用い方、音の重ね方など確かにエンヤに近いものを感じさせる。バンドとしての体裁が整っているのが大きな違い、あとはその完成度も心地よさも、短調の曲が多いのもよく似ている。要チェック。

 ……あまりにも多いので今日はこれだけ。

 セーラームーン、セーラームーン、セーラームーン、聖闘士聖矢、聖闘士聖矢、戦隊もの、同級生、?(うる星やつら?)、?(同級生)、ラブひな、ラブひな、ラブひな、ああっ女神さまっ、ああっ女神さま、まもって守護月天、ガンガン、ときめきメモリアル、ときメモ、ときめきメモリアル、同級生、プリンセスメーカー、プリンセスメーカー、新世紀エヴァンゲリオン、綾波育成計画――以上。
 昨日の一部修正版。来月半ばまでその意味は確認できません悪しからず。


2001年10月26日(金)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20011021~.htm#Day26

 ヤクルト優勝記念に髪を切ってきました。あー鬱陶しかった。漸くヲタク的風貌から脱出したものの、また伊藤弁護士風に戻ってしまった。

 職場に持って行って昼間まで『Imaginary Day Live』を鑑賞している始末。だって音はいいし発見も多いし。ライブのみで参加しているマルチプレイヤーはアコースティックギターでジミヘンをやっている(つまり、右利き用のギターを逆手に構えて弾いている)とか、スティーヴ・ロドビー(b)が意外なところでボウイング演奏を見せているとか、キーボードのライル・メイズがあんなところでエレキギターを弾いているとか、メセニーは複数のギターを一曲で持ち替えているのかと思っていたら、流石に音数の多いものはギターシンセサイザーを活用して演奏中にモードを切り替えていたとか。

 今日あたり進捗確認の連絡を入れてみようと思ったら、どうやら本筋の方が追い込みのようなので遠慮する。が、帰宅後そこのサイトの日記を見たら、なんかもうひと段落していたらしい……ずれてる。明日か週明けにでも訊ねてみようっと。

 本日のお買い物
1,『こみっくパーティー 4コママンガ劇場』(ENIX)
2,皆川博子/千街晶之・選『皆川博子作品精華 迷宮ミステリー編』(白泉社)
3,ニュー・サイエンティスト編集部・編『また、つかぬことをうかがいますが… ―科学者も居留守を使う98の質問―』(ハヤカワ・ノンフィクション文庫/早川書房)
4,鯨 統一郎『CANDY』
5,柴田よしき『Vヴィレッジの殺人』
6,菅 浩江『アイ・アム I am.』
7,瀬名秀明『虹の天象儀』
8,田中啓文『星の国のアリス』
9,森 奈津子『かっこ悪くていいじゃない』(以上、祥伝社文庫/祥伝社)

 こみパ漫画三日連続。ゲームとしての評価は辛いのだが、キャラクターは割と気に入っているのである。
 2は、注文しなければ行き付けには入らないだろうなと思っていたら普通に配本があったようで、配本確保のために迷わず購入。
 3は前作のとき興味を惹かれつつ購入を躊躇っていたので、ちょっとだけ余裕がある今のうちにと思い入手。ニュー・サイエンティスト誌上の人気コーナーである、読者からの些細だが意表を突いた疑問に読者が応える、『Last Word』というタイトルのQ&Aシリーズの単行本化第二弾。卵は何故卵形をしているのかとか、フリーダイビングの最中にキャッチボールは出来るのかとか、日常生活に直接役に立たないが言われてみれば不思議だ、という種類の疑問と回答が詰まっております。
 4から9は久々に再登場の祥伝社文庫400円シリーズ。ミステリ主体だった前回と異なり、SF・ホラーの点数が多い様子。一応ミステリと振ってあっても、柴田さんのは吸血鬼テーマ競作の一本で微妙に変化球の様子。9の森奈津子氏は珍しい(……よな)直球の恋愛物。


2001年10月27日(土)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20011021~.htm#Day27

 午前十一時半に新宿紀伊国屋書店前で知人と待ち合わせる。まるで私を罠にかけるかのような指定だが、店内をそぞろ歩きしながらも何も買わずに脱出する。知人と落ち合うと近くのランチバイキングで食事を採りつつあれこれと雑談、制限時間近くになると喫茶店に河岸を変えて更にあれこれとお話しする。色々と積もる話があるのだった。
 一時半過ぎに喫茶店を出ると、そこから間近の映画館に移動して映画鑑賞。土曜日に合う約束をしたので私が習慣に巻き込んだ形。ものはスキート・ウーリッチ&キューバ・グッディング Jr.主演チルファクター』(ムービーテレビジョン・配給)。面白そうだという評判を聞いたのもあるが、仕事絡みなので鑑賞券が入手しやすかった、というのも理由のひとつ。感想はこちら。感想の方には書かなかったが、知人曰く『ザ・ロック』そっくりだそうです。しかし取り敢えず面白かった点だけは合意。その後途中まで一緒の電車に乗り、池袋で別れる。
 ちなみに叙述トリックはありません。皆さんの期待している種類のは、ね。

 昨晩あたりから『刑事コロンボ』を見倒しております。現在、Vol.6収録の『悪の温室』を鑑賞中だが、被害者の愛人役の吹き替えに違和感を覚えて仕方ない。声といい口調といい、妙に年齢を感じてしまうのだが……時代、というにはきつすぎる年齢を。しかし、こればっかりはアフレコのやり直しを、とお願いする気にはなれないのだな。最近の役者ではこの雰囲気は出せないだろうし何より初期コロンボで肝要なのは小池朝雄氏の声なのだから。


2001年10月28日(日)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20011021~.htm#Day28

 先日購入した『ハンニバル SPECIAL BOX』本編を見る。劇場で気を抜かずに観ていたので、概ね筋は記憶しているからざっと再確認のみ……と、不意にいやーな発見をしてしまった。フィレンツェの章、パッツィ刑事がFBIのウェブサイトに侵入しているくだり。10大指名手配犯のコーナーを読み込んでいる場面で、レクターの顔写真が表示される前――他の指名手配犯の中に、最近テレビですっかり馴染んでしまったあの顔と名前があったのだ。様々な情報を総合すれば、そういうコンテンツに含まれていてもおかしくない人物ではあるのだけれど……いや、そんなことよりあの映画、結構本物を使っていたのだな、と気付いてしまい褒めるべきなのか嘆くべきなのか解らなくなってしまった。

『笑う犬の発見』内のコーナー『きかんしゃナーマス』に対する疑問、ベースは先日触れたそのままだが、やっぱり納得がいかない。相も変わらず「髪の毛=黒」がまかり通っているのなら、「スピーカー=黒」だって充分ありだろう。スピーカーが黒とは限らない、という理由でブザーが鳴っていたが、その矛盾をそろそろ自覚してくれないだろうか。今回ばっかりは不愉快のあまり抗議の電話をかけそうになりました――それ以前に、あまりのレベルダウンにそろそろ見るのを止めようかとも思うのだが。遠山景織子がいた時分の方式に戻してくださいお願いですから。

 本日のお買い物
1,幸田露伴『五重塔』(ワイド版岩波文庫/岩波書店)
2,福田亮成『真言宗小事典』(法蔵館)
3,Bill Evans『Waltz for Debby +4』(RIVERSIDE/Victor Entertainment/CD)
4,THE SQUARE『MAGIC』(Village Records/CD)

 1と2はbk1での購入。1はいつか読まねばと思いつつ買う機会を逸していたもの。取り敢えずほっ。後者は無論資料目的。ある点で予想より参考になりそうで助かりました。
 3は、今まで聴いていなかったのが自分でも不思議なビル・エヴァンス初体験。ハズレなしという評価すら見受けられる作品群の中でも、特に著名なヴィレッジヴァンガードでのライブを収めた二枚のうちのひとつを選択した。スコット・ラファロ(b)、ポール・モチアン(ds)でのトリオによる最後の演奏でもある、というのもエヴァンス最良のパートナーと評されたラファロは本作の収録僅か十日後に自動車事故で他界しているからだ。そんな要素が作品に関わることなど基本的には有り得ないのだが、それでも一旦情報として得た上で聴いてしまうと、エヴァンスの備える沈鬱な情感がいよいよ濃密に響き渡っている気がする。チック・コリアやキース・ジャレットのような、ある種の鋭さを売りとしたピアニストを中心に聴いていたこともあって、妙に新鮮。こと、ピアノ・トリオというフォーマットにおいては徹底的にアグレッシヴであるか、このくらい静かな厚みを備えているものが私には好みらしい――だいぶ両極端ではあるが。
 そして、現T-SQUAREのデビュー三年目、五枚目のアルバムをDSDリマスタリングのうえ復刻した4。買う予定など全くなかったのだが、次のクレジットを目にしたとき即座にレジに運んでしまった。
“(特別参加)タモリ…トランペット、バックグランド・ボーカル”
 全10曲中僅か2曲に過ぎないが、あのタモリがゲストとして加わっている! トランペットに至っては一曲のみ、決して技術的に秀でているわけではないが味のある演奏を披露していた。因みに、アルバム自体の出来はまあまあ。ジャンルの束縛を意識しないアレンジと演奏は、当時としてはかなりのレベルにあったと思うのだけれど。LP盤のものをそのまま復刻したというライナーノーツにある“ギャル”という語句が悲しくも可笑しい。

 最近の忙しなさ故か身についた怠惰癖故か、あちこちの掲示板のCookie有効期限が切れ、書き込み欄からハンドルとメールアドレスが消えてしまっている。……だからどうしよう、という気にもならないのが怠惰癖説を立証しているやも知れず。


2001年10月29日(月)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20011021~.htm#Day29

 月曜日、本業は暇。というわけで、午後仕事がないのを確認すると、職場から自転車で行ける距離にある劇場で『陰陽師』(東宝・配給)を鑑賞する。例によって感想はこちら
 記念と記録の意味合いを込めて、映画鑑賞の時には欠かさずプログラムを購入している。先日の『チルファクター』は大判の紙二つ折りという素晴らしいデザインに愕然としたが、今日はあろうことか品切れ。注文は出してあり今日中に届くはずだったが、と言う売店の方に無理を言うことも出来ず、だがあとで内容を振り返ったり粗筋を書いたりする必要もあるので、仕方なく下の4を購入して誤魔化すことにした。で約二時間、堪能して劇場を出てみると――案の定と言おうか、ちゃっかりプログラムが入荷されており、そちらも買う羽目になったのである。今日は劇場鑑賞券をつてから入手しての鑑賞だったのだが、トータルで1970円……まあ、入場料まで払うよりはずっと安くあがってるけどー。

 本日のお買い物
1,柴田よしき『Close to You』
2,夢枕 獏『陰陽師』(文春文庫/以上、文藝春秋)
3,太田忠司・鯨統一郎・西澤保彦・愛川 晶『ミステリ・アンソロジーI 名探偵はここにいる』(スニーカー・ミステリ倶楽部/角川スニーカー文庫)
4,角川書店・編『陰陽師 ときがたり絵巻』(以上、角川書店)
5,桜野みねね『常習盗賊改め方 ひなぎく見参!(3)』(GANGAN WING COMICS/ENIX)
6,小池田マヤ『僕のかわいい上司さま 完結編』(ACTION COMICS/双葉社)

 購入順とは違っているが今更そんなこと気にするまい、というか一日に何度買い物に出かけているのだ俺は。
 2は、そんなわけで映画にすっかり魅せられたし原作の方はもっと出来がいいような気がしたので遅ればせながら購入。早速ぱらぱらと眺めて映画と同じ台詞を発見したり。
 3は以前から噂になっていたスニーカー・ミステリ倶楽部第一弾より。来月・再来月と刊行される続編にも期待。しかし、同時刊行の他の作品がいずれも富士見ミステリー文庫と同じ雰囲気を纏っているのが若干気懸かりではある、色々な意味で。4は上記の通り。
 5は、そうは銘打っていないが多分最終巻だろう。説明が駆け足になっている、というより散漫すぎてどうも理解が追い付かない。お約束のオンパレードとはいえ雰囲気はある作品だったので、継続して欲しかった、が……ごにょごにょ。
 6は先の『すーぱータムタム』同様版元を移して漸く発売の完結編、がページ数たったの100とはどーいうことだ。店頭で見つけたとき、小さく「薄っ」と漏らしてしまったぞ思わず。まあ、いつまでも決着が付かないままにされるよりは格段にましではある。個人的には、小池田マヤ氏にはこのくらい柔らかなシリーズものも平行して発表していただきたいと願っているのだけど……難しいのかなー。本人の嗜好が濃厚そうだものなー。因みにこの単行本最大の問題は、モノクロ100ページ600円という価格設定を承伏できるか否かだ。

 ……それにしても、漫画の新刊情報も出した方がいいんだろうか。毎月ちゃんと予定表でチェックしてますし。あ、ちなみにTWO-MIXです。TOOに非ず。


2001年10月30日(火)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20011021~.htm#Day30

 焦ってますので軽く軽く。

 素手でバイクに乗るとかじかむ季節になった。いい加減グローブを着けるようにしよう、と思ったら見つからない。時期が来たら出そうと荷物の奥に忍ばせていたつもりが、いつの間にやら紛失してしまったらしい。とは言え結構傷んでいた筈なので、いい機会と捉えて新調することにした。定価の4割程度という代物を購入する。しかし、私の手はどーしてこうも小さいのやら。

 本日のお買い物
1,夢枕 獏『陰陽師 飛天ノ巻』(文春文庫/文藝春秋)
2,八神 健『ななか6/17(4)』(少年チャンピオンコミックス/秋田書店)
3,Sting『...all this time』(A&M RecordsUniversal Music/CD)

 まだ一巻を読んでもいないのに取り敢えず買ってしまいましたの1。どーも自分で思っていたよりお気に入りだったらしい映画版。
 2はあれの二巻と同時発売……どうでもいい? そう?
 さて、本日の問題は3。予め情報を得ておらず、店頭で見つけて衝動買いしたもの。スリーブにはこんな文句が綴られている。
「全ての人に捧げるスティングの想い/ベスト盤と称せるスティングの集大成! 全ての曲の構成、編曲を組み直し、/数々のヒット・ナンバーに新たなる息吹を送り込んだ最高傑作!!」
 これを読んで、このアルバムがライブ盤だと気付きますか。収録曲が従来の録音でないことまでは察せられても、この文面ではスタジオ録音ともライブ録音とも判断する材料がない。ケースの裏表を見回しても、他に内容を示すような文章はなく、試聴しない限りはこれと曲目を参考に購入を検討するしかないわけだ。私自身はライブ盤にも愛着があるからいいものの、ライブの不安定な録音が嗜好に合わない向きだってあるのだから、その点明示するべきだと思うのだけど。
 内容そのものは素晴らしい。フィレンツェに急遽設営した舞台で、僅か200名を招いたスペシャル・ライブである。インターネット上でストリーミング放送され、後日ライブアルバムとして上梓することも予め決まっていたそうで、バックミュージシャンも豪華なゲストを招いた上で煽り文句にあるような楽曲のお色直しを施したいわば渾身のライブだったわけだ。だがしかし、本編の内容を充実させた最大の要因は、その収録日が今年の9月11日だったことだろう。予定と曲順を変更し、‘How fragile we are’(わたしたちはなんて脆いんだろう)という歌詞を含む『Fragile』から演奏を始めている。インターネットでの放送はこの一曲のみで中断したが、スティングは集まった観客の熱望によって演奏を継続した。この不幸な偶然からアルバムは当初予定されていた題名さえ反古にしたそうだが、そうした偶然と情熱とが演奏に異様な力を与えているようにも思う。こんな余談を脇に置いても優れたライブアルバムであるのに変わりはない、それだけに売り手の無神経が気に掛かった一枚。
 収録曲は最新作『Brand New Day』を中心にポリス時代から現在に至るまで広範囲から選ばれているが、名曲ながらよくよく歌詞を見るとストーカーっぽい『Every Breath You Take』とその主旨を覆すような『(If You Love Someone) Set Them Free』が一緒に収まっているのが笑える。前者はライブ本編のエンディングを飾っていることもあって、スティングによるミュージシャン紹介が行われているのだが、早めのテンポに合わせて早口で紹介しているため聴き取りにくいです非常に。


2001年10月31日(水)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20011021~.htm#Day31

 間に合わなかった気がするが取り敢えず書き続ける。あと二・三日あれば何とか仕上がりそうだし。仕上がった時点で連絡してみて間に合うようならお渡しするとしよう。
 ……ところで、某所の伝言はどこへ消えたのだろう。

 夢枕 獏『陰陽師』(文春文庫/文藝春秋)思わず読了。映画版のように大がかりな陰謀は描かれず、ごく普通に闇と共存する晴明と、その所業に戸惑いながらも自然体で付き合う博雅。一貫したその構造が安定した完成度を齎している。安心して読んでいられます。個人的には書き方が、色々と、参考になりまして。映画を先に観た人間には、画面での表現があちらこちらに散らばっているのを拾い出すのも楽しい。

 本日のお買い物
1,新保博久&逆密室『ネット探偵局の推理簿 密室・アリバイ・暗号22連弾!』(ワニ文庫/KKベストセラーズ)
2,岡田鯱彦『薫大将と匂の宮』
3,山田風太郎『妖異金瓶梅』(以上、昭和ミステリ秘宝/扶桑社文庫/扶桑社)

 1はチェックしていても買うかどうか迷っていたのだが、執筆者に知った名前を見つけて思わず。それはそうと、背表紙に記された著者名が、帯を掛けると「イラスト・野間美由紀」の一文で隠されてしまうのはちょっとどーかと思うぞ。
 2と3は、久々購入の昭和ミステリ秘宝、しかも両方。3はいずれの判型も入手していなかったので迷う余地がなかったのだが、2はここに来てこれも資料というか参考になるような気がしてきたので。勘のいい方はお気づきでしょうが、この時代の話を書こうとしているらしい私は。

 暫く小康状態を保っていたのに、ここ数日新規リンクの出ない日がありません。ふうはあ。


「若おやじの日々」への感想はこちらからお寄せ下さい。深川が空を飛びます(飛ばねえって)
どきどきどき。

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